信号機と踏切遮断機の概要

過去にDCCでも使用できる鉄道模型信号機と踏切遮断機をご紹介しましたが、直流制御式の鉄道模型用に信号機と警報踏切遮断機を組み合わせた、信号機と踏切遮断機を製作しましたのでご紹介します。信号機はTOMIXの3灯式信号機を改造して、TCSセンサーとして利用します。信号機の赤黄青と踏み切りの警報ランプの点滅と遮断機を制御します。踏切通過後、離れる電車の感知はマスコンの自動運転で使用したTOMIXのTCSセンサーを使用します。遮断機の開閉はバイオメタル(人工筋肉)を利用したスマートサーボを使用しましたが、レイアウトで使用する場合はラジコンサーボを底部に埋め込む事も可能です。スマートサーボは若松通商で1個¥3000前後で販売されています。ラジコン用マイクロサーボはテクノロジアなどで¥1000前後から入手可能ですから、お好みに合わせて選択してください。遮断機2機と信号機1機を制御しますが、将来のためにLINKコネクタを設けています。もう一枚基板を製作して遮断機4機と信号2機を制御する事が出来るので、複線のレイアウトにも対応可能にしようと考えています。

 

写真左が線路脇に遮断機を2機配置したものです。写真右が警報遮断機です。プラ板の上に警報遮断機とスマートサーボを貼り付けて、サーボは艶消し黒で筆塗りしています。更にサーボが目立たないように柵を接着しています。この柵はNゲージストラクチャーキット 鉄道施設シリーズの#31 近代型詰所&信号所に付属されていたプラパーツです。

マイコン基板は下の写真のようにタカチのTNF34-49を使用します。後でプラスチックケースSW-55に収納する事が可能なのでレイアウト製作の時など、固定方法に苦慮しないように選定しました。ご覧のようにマイコンとピンヘッダコネクタが主要部品の様な基板です。

 

【信号機と踏切遮断機の仕様】
直流制御型のNゲージ鉄道模型用として製作します。
電車が信号機下のTCSセンサーを通過すると信号は赤となり、踏切警報機が点滅します。一定時間経過後、遮断機サーボを制御して遮断機を閉じます。出口側のTCSセンサーを通過すると信号は黄色となり、警報器の点滅も終了して遮断機を開きます。最後に一定時間経過してから信号が青になります。直流制御式ですからTCSセンサーで電車の進行方向も検出する事が出来るので、電車が逆走して出口側から進入しても同様の動作をします。

改造する市販の遮断機は秋葉原の鉄道模型専門店エフモデルズさんで購入した情景小物シリーズです。
このシリーズには踏切A(写真)と踏切Bの2種類があり、踏切Bは道路幅の広いタイプで警報遮断機が4機付属されています。将来はマイコンボードを2枚リンクして、4機が制御できるようにする予定です。


トミーテック情景コレクションシリーズ 情景小物001 踏切キット

警報音の追加改造の概要

低価格で踏切に警報音を追加する例をご紹介します。
下の写真は若松通商で発売されているMP3-WMA PLAYER microSDカード式を改造して、踏切警報音を作ります。
本体価格\1,100とmicroSDカード\550、フォトカプラ\12.5、合計しても\2000以下で製作できます。
MP3プレーヤーのリンク


上の写真を右クリックして、対象をファイルに保存を選択するとMP3ファイルをダウンロードする事ができます。(4.4Mbyte)
左クリックすれば再生する事も出来ます。

警報音は約5分間のMP3ファイルを作成しましたのでこのファイルをmicroSDカードにコピーしておき、プレーヤーでリピート再生します。
スピーカー内蔵ですから再生すればずーっとカン!カン!カン!と鳴り続けます。
イヤフォンジャックにイヤフォンを接続するとスピーカーがミュートされ、イヤフォン側に音声信号が切り替わります。
この機能を利用して、フォトカプラを使って制御し、遮断機が閉じている間だけスピーカーから警報音が流れるようにします。

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