USB-DAC SYSTEMの概要
レコード盤がコンパクトディスクに代わって久しいですが、iPodや携帯電話など今や音楽はメモリーに格納して持ち運ぶ時代となりました。CDを購入する事も無く、ダウンロードで購入する世の中です。iTunesなどダウンロードした曲がパソコンでも楽しめるのでミニコンポクラスのスピーカーでパソコンからデジタル信号を取り出して再生するシステムです。今回は潟Jマデン殿のご協力で事前に部品キット化を前提に製作する事となり、零号機の基板試作からご紹介します。
仕様
・電源は+12vACアダプタで消費電流は平均200mA程度。
・デジタルアンプは20W+20W 8Ωスピーカ。
・スピーカ出力レベルは電子ボリューム制御でLCDディスプレーに設定値を表示する。
・オーディオレベルをLCDディスプレーに表示する。
・PC側のボリュームコントロールとミュートをフロントパネルから制御する。
・PCの音楽プレーヤーソフトのPLAY,STOP,NEXT TRACK,PREVIOUS TRACKを制御する。
・ヘッドフォン出力はPC側のボリュームで制御する。
・赤外線リモコン受信可能とする。
写真1がUSB−DAC MAIN BOARDです。USB DAコンバータ、ローパスフィルタ、電子ボリューム、ヘッドフォンアンプ、レベルディスプレー、電源レギュレータ、制御マイコンがこの基板に収められています。
写真1
写真2は専用フロントパネル基板です。PLAY,STOP,NEXT TRACK,PREVIOUS TRACK,PC側のボリューム+,PC側のボリューム-,PC MUTE,POWERの各スイッチとPOWERインジケータ、そして赤外線受信モジュールが実装されています。
写真2
図1に全体のブロック図を示します。図の左側が背面、右側と下側がフロントパネルとして記しています。
図1
パワーアンプはSTマイクロ社製TDA7491HVを使用したカマデンのデジタルオーディオアンプキットTDA7491KITを使用します。SW2のジャンパースイッチに配線してMUTE制御して電源ON/OFF時のポップ音を防ぎます。