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昭和34年にピークを迎えた固形洗濯石鹸の雄、
「ミヨシマルセル石鹸」。昔はこのような石鹸を
使って洗濯板でゴシゴシやってましたな。      

その後、洗濯機が普及してきたこともあって、
洗濯機では使えない固形石鹸の需要は激減。  
昭和38年には粉末の石鹸や粉末の合成洗剤に
その地位を逆転されてしまいました。        

この固形石鹸を手がけているミヨシ油脂という
会社の創業は大正10年。ミヨシ石鹸工業所と
いう社名で、主に、繊維を扱う企業向けの工業
用石鹸を主体に製造しておりやした。        

僕らが子供の頃(昭和30〜40年代)には、大き
なビニール袋に「ミヨシ石鹸」と大きく書かれた
粉末の石鹸も売ってたのですが、最近では全くみ
かけなくなりました。が、昭和16年に製造を開
始したマーガリンの製造技術や、長年、石鹸の製
造で培った界面活性などの技術を生かし、今では
僕たちの目に見えない影の部分で大活躍!ほら、
そのコロッケにも、そのシャンプーにもミヨシの
製品が・・・・                              
マーガリン他業務用食油を主力に頑張ってます。

「マルセル石鹸」とは、特にミヨシ油脂に限
った名前ではなく、大正から昭和の始めに
かけて、石鹸に与えられた一般名だった。
 
ミヨシマルセル石鹸