女子バレーボール選手リスト

このページは、'98-99シーズンに作成したものに、99年の国際大会のデータ、あるいは'99-00シーズンの所属チームなどのデータを加えたものです。
私のページを読んでいて知らない選手が出てきたときには、辞書のような形で利用していただければ、と思います。

3番目の欄の意味: ***印はナショナルチームのスターティングメンバー、**印はナショナルチームのベンチ入りメンバー(12人)、**L印はリベロ、*印はナショナルチームの登録選手(18人)、-印はナショナルチームに登録されていない選手、HCは監督(Head Coach)、ACはコーチ(Assistant Coach)
ポジションは、W: Wing Spiker(レフト)、M: Middle(センター)、O: Opposite(セッター対角)、S: Setter(セッター)、L: Libero(リベロ)
所属チーム欄に国名が記されていなければ、選手の国籍と同じ

'98-99シーズン版のリストも、もし必要でしたらどうぞ。

Cuba
Russia
China
Brasil
Italy
Japan
Korea
Croatia
Netherland
Bulgaria
United States
Peru
Germany
Argentina
Dominican Rep.
Canada
Poland
Ukraine
Romania


キューバ

三大大会(世界選手権、ワールドカップ、五輪)7連覇中の史上最強チーム。身体能力が段違いで、最高到達点の世界上位はほとんどキューバの独占である。女子では珍しいツーセッターシステムをとる。常に3枚のアタッカーさらにセンター2人も絡み、どこからでも攻撃できる布陣を誇る。その圧倒的な攻撃力は他のチームを全く寄せ付けない。

Name Name(Kana/Kanji) Birth H(cm)/W(kg) SJ/BJ(cm) Position Team
LUIS Mireya ルイス, ミレーヤ - 1967.8.28 175/68 335/316 W Bergamo(ITA)
10年にわたり女子バレー界に君臨した世界のエースであり、キューバ黄金時代の象徴。98年を最後にナショナルチームからは退いている。
COSTA Marlenys コスタ, マルレニー ** 1973.7.30 176/78 334/312 S Reggio-Calabria(ITA)
アタッカーの攻撃力ばかりが注目されがちなキューバだが、決してつなぎも劣ってはいない。驚異の攻撃陣を操る司令塔。
FRANCIA Mirka フランシア, ミルカ *** 1975.2.14 183/74 324/310 M
深刻なけがで戦線離脱のトレスに代わり入った若手のセンター。高さと強打は対角を組むフェルナンデスと区別が付かないほど。
BELL Regla ベル, レグラ *** 1971.7.6 180/73 326/315 W/O Perugia(ITA)
いざというときに決めてくる左利きのベテランエース。強力なサーブは98年の世界選手権決勝で中国にとどめを刺した。
AGUERO Taimaris アゲロ, タイマリス *** 1977.3.5 176/67 318/304 S Perugia(ITA)
キューバの次代を担うセッター。奇声を上げながら放つジャンプサーブは世界一の破壊力。99年ワールドカップではMVP, Best Serverの二冠に輝いた。
RUIZ Yumilka ルイザ, ユミルカ *** 1978.5.8 175/60 310/311 W Reggio-Calabria(ITA)
キューバの若手ナンバーワンアタッカー。高さはないけれども、ジャンプ力とアタックの威力はルイスばり。
FERNANDEZ Ana Ivis フェルナンデス, アナイビス *** 1973.8.3 185/76 326/312 M Reggio-Calabria(ITA)
キューバの中心選手となったセンター。速攻もすごいが二段トスでも打ち切るパワーは段違い。全日本女子の間では「バッファロー」と呼ばれているらしい。
IZQUIERDO Lilia イスキエルド, リリア ** 1967.2.10 173/70 310/300 S
アトランタ五輪までスタメンで活躍したベテランセッター。シーズン前半はスタメンに復帰した。強打もうまさもある。
SANCHEZ Martha サンチェス, マルタ ** 1975.3.17 182/75 324/310 W Romanelli Firenze(ITA)
'98-99シーズンの途中にイタリアセリエA1のパレルモに加入。チームを地獄の淵から救った。
TORRES Regla トレス, レグラ 1975.2.12 191/78 342/332 M Perugia(ITA)
スパイクジャンプ342cm、ブロックジャンプ332cmという男子並みの高さを生かしたブロックとスパイクは脅威。98年の世界選手権でMVP, Best Blockerの二冠獲得。

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ロシア

攻撃陣の高さは世界一で、アタックだけでなく高さを生かしたブロックも大きな武器である。現時点で、ベストメンバーのキューバを倒すとすればこのチーム以外にまずあり得ない。従来から個人技に頼るバレーと評価されてきたが、近年は組織力も着実に付けてきている。しかし、近年正セッターに逸材を得られず、今ひとつ成績は安定しない。

Name Name(Kana/Kanji) Birth H(cm)/W(kg) SJ/BJ(cm) Position Team
ARTAMONOVA Evguenia アルタモノワ, エフゲーニャ *** 1975.7.17 191/74 312/306 W Eczacibasi(TUR)
長身から放たれる豪快なスパイクは相手を震え上がらせる。さらに守備も器用にこなす。日本の東洋紡オーキスで4年間活躍、デンソーエアリービーズのイエリッチとの度重なる死闘は伝説として語り継がれよう。
VASILEVSKAIA Elena バシレフスカヤ, エレーナ *** 1978.2.27 176/68 296/290 S Uralochka
98年の世界選手権以来グラチェワに代わり正セッターを務める。速い攻撃も使えるようになってきた。
TICHTCHENKO Elizabeta ティーシェンコ, エリザベータ *** 1975.2.7 190/75 309/302 M/O Uralochka
移動攻撃に威力を発揮するサイドアウトの切り札。
GODINA Elena ゴディナ, エレーナ *** 1977.9.17 194/73 317/308 W Uralochka
今やロシアの攻撃の中心となった新世代エース。高さを生かしたブロックやジャンプサーブも大きな武器。
BELIKOVA Anastasia ベリコワ, アナスタシア *** 1979.7.22 190/78 310/300 M Uralochka
次世代を担うと目されるセンター。97年のグラチャンではベストブロッカーに輝き、一躍脚光を浴びた。
CHACHKOVA Lioubov シャチコワ, リュボフ *** 1977.12.4 190/74 310/304 O/M/W Uralochka
アタックにブロックに守備に活躍、セッター以外のどこでもこなせるオールラウンドな実力者。99年はロシアのスーパーエースのポジションに入り、ワールドカップではBest Spiker, Best Receiverの二冠獲得。容姿の可愛らしさでも有名で、人気急上昇中。旧姓ソコロワ(Sokolova)
MOROZOVA Natalia モロゾワ, ナターリャ **L/*** 1973.1.28 188/78 309/302 L/M Uralochka
鉄壁のブロックを誇るセンター。サーブレシーブのかなめでもあり、99年以降はリベロでの起用が主になっている。
GAMOVA Ekaterina ガモワ, エカテリーナ ** 1980.10.17 201/75 321/310 Uralochka
アルタモノワ、ゴディナの次のエース?すでにウラロチカ、ジュニア世界選手権での実績はある。201cmという超のつく長身で、今後要注目の存在。
SAFRONOVA Natalia サフローノワ, ナターリャ ** 1979.2.6 190/76 317/305 W
守備もできるアタッカー。99年に当時V1リーグのJTマーヴェラスで活躍、日本のファンにも存在を知られるようになった。美人としても有名。
GRATCHEVA Tatiana グラチェワ, タチアナ * 1973.2.23 182/72 301/296 S Uralochka
97年まで正セッターとして活躍したけれども、98年以降突然出場がなくなってしまった。動向が気になるところ。
TIOURINA Elena チューリナ, エレーナ - 1971.4.12 184/76 W/L
ロシアナショナルチームでもVリーグのNECレッドロケッツでも、攻守の要として長年活躍した。'98-99シーズンは結婚・出産のため休養。復帰するかが注目される。旧姓バトフチナ(Batoukhtina)
OGIENKO Valentina オギエンコ, ワレンティナ AC 1965.5.26 182/70 305/296 L/M Uralochka
ソ連最後の黄金時代(1988-90)を支えた名センター。アトランタ五輪頃を境に引退、コーチに就任。98年世界選手権では、コーチ兼任のままリベロとして復帰した。

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中国

守備と組織力を特徴とするアジアバレーの頂点。近年大型のアタッカーを積極的に起用しており、攻撃力も決して低くない。バランスのとれたチームで安定度は抜群である。しかし、アトランタ五輪、98年世界選手権と、いずれも決勝でキューバに敗れ銀メダル。キューバ相手となると歯が立たない。

Name Name(Kana/Kanji) Birth H(cm)/W(kg) SJ/BJ(cm) Position Team
SUN Yue 孫月 *** 1973.3.15 186/72 314/290 W
郎平監督の秘蔵っ子であり、中国を復活させた立役者であるエースアタッカー。かわいらしい顔に似合わない豪快なスパイクが魅力だが、速いトスもしっかり打ちこなす。99年のBCV杯決勝で重傷を負い、2ヶ月ほど試合を欠場。その影響が気がかり。
CHEN Jing 陳静 *** 1975.9.3 182/77 307/297 M
QIU Aihua 邱愛華 *** 1977.1.28 182/75 308/302 O
中国の次代を担うアタッカーの一人。強打もできるけれども、前衛にいるときは時間差攻撃などコンビで使われる場合が多い。
WANG Lina 王麗那 *** 1978.2.5 181/79 317/303 W
今や孫月と並び中国の攻撃の中心的存在。スパイクもジャンプサーブもパワーがある。
WU Yongmei 呉咏梅 *** 1975.1.1 185/75 317/295 M
クイックにも移動攻撃にも卓越した技術を発揮するセンター。その確実性はキューバのフェルナンデス、ロシアのティーシェンコと並び、世界のトップ3。
ZHU Yunying 諸韻頴 *** 1978.1.15 175/61 303/292 S
より速いバレーを目指す中国の新しい司令塔。若いながらトス回しは非常に安定している。
LI Yan 李艶 **L/*** 1976.5.1 178/72 312/306 L/W
守備力に定評にあるエース。99年に入ってはリベロとして使われることが多い。
LI Shan 李珊 ** 1980.5.21 185/65 311/302 M
99年にナショナルチームに初めて加わった若い選手だが、クイックにブロックに確実な働きをする。
ZHAO Ruirui 趙蘂蘂 ** 1981.11.1 197/72 323/315 M/O
今後要注目の超大型選手。現時点では、筋力やうまさという点ではまだまだだが、前にいるだけでスパイクのコースがかなり狭められてしまう。
HE Qi ** 1973.8.24 178/72 305/295 S
中国の安定したバレーを支える堅実セッター。
CUI Yongmei - 1969.1.25 181/71 306/288 W/L Reggio-Calabria(ITA)
ベテランエース。もはやナショナルチームで出場することはないけれども、守備力を買われ、中国選手としては珍しくイタリアセリエA1のReggio-Calabriaでリベロとして活躍。
SU Li Qun 蘇立群 - 1970 180 M Reggio-Calabria(ITA)
現在ではイタリアセリエA1のReggio-Calabriaの強力攻撃陣の一翼を担う。サイドアウトの切り札としてその決定率は抜群である。
LANG Ping 郎平 HC Modena(ITA)
80年代、三大大会全てを制し無敵を誇った当時の中国の大エース。95年以降ナショナルチームの監督に就任、一時低迷したチームを立て直しメダルの常連に復活させたものの、キューバの前にいずれも涙をのんだ。98年を最後に監督からも退いた。
LAI Yawen 頼亜文 AC 1970.9.9 187/76 319/305
中国を長年支えてきたベテランセンター。98年を最後に引退し、コーチに就任。


ブラジル

ブラジルは92年のバルセロナ五輪で男子が金メダルを獲得。それに刺激される形で女子も強化が進んだ。盛んな国内リーグもその背景となっている。男子バレーのスタイルを取り入れ、速いトス回しを追求、男子並みに速くて低いバックアタックとも組み合わせた。90年代半ばにいたり世界のトップチームの一つに数えられるようになった。
しかし、このチームは現在大きな曲がり角にさしかかっている。スペクタクルなバレーを展開してきた世界No.1セッター、フェルナンダ・ベンツリーニが98年世界選手権を最後にナショナルチームから引退。他の主力選手も年齢が高くなっており、キューバ・ロシア・中国に比べ世代交代は遅れている。

Name Name(Kana/Kanji) Birth H(cm)/W(kg) SJ/BJ(cm) Position Team
VENTURINI Fernanda (Fernanda) ベンツリーニ, フェルナンダ - 1970.10.24 180/69 292/280 S Rexona
常にブラジルチームの中心にあり、世界最高といわれ続けた名セッター。98年世界選手権を最後にナショナルチームからは引退。自らのスポーツショップを開店している。
SOUZA Helia (Fofao) ソウザ, エリア *** 1970.3.10 173/63 283/265 S MRV/Minas
98年までは控えで、フェルナンダの引退にともない99年から正セッターに。
DIAS Virna (Virna) ディアス, バーナ *** 1971.8.31 185/72 306/294 W Flamengo/Petrobras
現在のブラジルチームの最大の得点源。
CONCEICAO Janina (Janina) コンセイソン, ジャニナ *** 1972.10.25 192/82 312/288 M BCN/Osasco
'98-99シーズンのブラジルリーグでBest Blockerを獲得した、ブラジルの高い壁。基本に忠実なクイックも極めて確実性が高い。
BARROS Leila (Leila) バロス, レイラ *** 1971.9.30 179/72 300/291 O Flamengo/Petrobras
ロシアやキューバのエースのような高さはないけれども強烈なスパイクを放つ。99年に入ってからはオリベイラにスタメンを譲ることもあるが、勝負所ではこの選手が頼り。美人選手としても有名で人気も断然。
MOSER Ana (Ana Moser) モーゼ, アナ *** 1968.8.14 185/70 310/289 W
ブラジルの攻撃陣の柱。アタックだけでなくジャンプサーブも強力。
RODRIGUES Karin (Karin) ロドリゲス, カリン *** 1971.11.8 187/77 309/285 M Rexona
アタックのパワーもあるセンター。'98-99シーズン、戦線離脱者が相次いだLeites Nestleのチームでは、一時センターエースの役割も果たした。
SANGLARD Ana (Ana Flavia) サングラード, アナ **L/*** 1970.6.20 187/78 299/290 L/M Modena(ITA)
本来はセンターの選手だが、99年に入りナショナルチームではリベロとしての起用が多い。98年までナショナルチームのキャプテンを務めた。
OLIVEIRA Elisangela (Elisangela) オリベイラ, エリザンジェラ ** 1978.10.30 184 W Rexona
パワフルなスパイクとジャンプサーブが魅力のスーパーエース。'98-99シーズン半ば、途中交代で出場した試合で大活躍、そのままRexonaのレギュラーメンバーを奪ってしまった若手のホープ。この選手の活躍がチームを救った試合も何度かあった。99年にはナショナルチーム入り。
SILVA Raquel (Raquel) ラクウェル, シルバ ** 1978.4.30 191/69 300/282 W MRV/Minas
ブラジルの中にあっては長身でしかも若手のアタッカー。ジャンプサーブが強力。
COIMBRA Erika (Erika) コインブラ, エリカ ** 1980.3.23 180/64 301/280 W Rexona
98年の世界選手権、10歳代で唯一ナショナルチーム入り。ブラジルリーグ最高の名門チームRexonaでレギュラーメンバーとして活躍、その実力は証明済み。
DOVAL Fernanda (Doval) ドバル、フェルナンダ - 1975.7.16 190/60 307/283 M Reggio Emilia(ITA)
'98-99シーズンはMRV/Minas、'99-00シーズンはReggio Emiliaと、高さを生かしたブロックを得点源とするチームでタワーの一角を占める。
CHAGAS Ana (Chagas) シャガス, アナ - 1971.10.18 179/69 296/286 W Flamengo/Petrobras
'98-99通常シーズンの最多得点をマークしたパワフルなアタッカー。
CALDEIRA Hilma カルデラ, イルマ - 1972.1.5 182/74 312/284 W Vakifbank(TUR)
94〜96年頃はナショナルチームのレギュラー、その後も各国プロリーグで活躍を続ける。
CONNELLY Ana (Ana Paula) コネリー, アナ - 1972.2.13 183/68 309/284 M
98年まではレギュラーのセンタープレイヤーとして活躍。99年からはビーチに転向した。美人選手の多いブラジルの中でも美人として知られ人気も高い。スポーツキャスターもこなす。

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イタリア

イタリア女子は、ここ3年ほどで急激に力を伸ばし、四強を追い上げる一番手となるまでに至った。世界一の座にある男子チーム、極めて盛んな国内リーグと、女子の強化が進むに至った背景はブラジルとも類似のものがある。

組織力が非常に高く、粘り強く、安定した試合運びを展開する。極めて若いチームでありながら、それを感じさせない完成度の高いチームである。まず組織力という基礎を固めた上で、99年にはさらに一歩進んで攻撃力の増強を図っている。
飛び抜けたアタッカーのいないこのチームの躍進を支えるのは、セッターのカッチャトーリ。ベンツリーニのようなスペクタクルなトス回しはないけれども、読まれてもアタッカーが最も打ちやすい場所に確実に上げてくる。この堅実さにかけては、現在世界トップのセッターではないだろうか。
また、ブロックもこのチームの大きな武器である。ブロックの到達点は上位チームの中で断然低いにもかかわらず、読みとタイミングが非常によい。相手の攻撃が単調になればワンタッチできないボールなどないほどである。

Name Name(Kana/Kanji) Birth H(cm)/W(kg) SJ/BJ(cm) Position Team
CACCIATORI Maurizia カッチャトーリ, マウリツィア *** 1973.4.6 178/64 298/274 S Bergamo
フェルナンダがナショナルチームを退いた後の世界のセッターであり、躍進イタリアの原動力。98年世界選手権でもBest Setterを獲得。
RINIERI Simona リニエーリ, シモーナ *** 1977.9.1 188/86 307/281 W Bergamo
イタリアチームでは随一の大型でパワーのあるエース。
REGGERI Manuela レッジェーリ, マヌエラ *** 1976.5.9 183/74 312/281 M Modena
センターとしては決して大型ではないけれども、速攻にブロックに確実な働きを見せる。
TOGUT Elisa トグット, エリーザ *** 1978.5.14 191/70 320/295 O/M Busto
98年は交代出場が多かったけれども、99年には攻撃力増強のためスタメンに定着。高さを生かしたブロックは大きな武器、アタックも細身の割に威力がある。
PICCININI Francesca ピッチニーニ, フランチェスカ *** 1979.1.10 180/76 304/279 W Bergamo
イタリアの若きエースであり、サーブレシーブの要。
GALASTRI Elisa ガラストリ, エリザ *** 1978.8.21 183/64 307/292 M Bergamo
この選手も若くそれほど大型でもない。しかし、速攻でもブロックでも非常に重要な役割を果たす。
BRAGAGLIA Antonella ブラガリア, アントネラ ** 1973.2.4 184/74 309/282 M Napoli
98年の世界選手権、準決勝ラウンド最終戦の韓国戦で、途中交代出場。サイドアウトの切り札として完璧な働きを見せ、勝利に大きく貢献した。
GIOLI Simona ジョーリ, シモーナ ** 1977.9.17 185/72 307/283 M Reggio-Calabria
この選手もアタック・ブロックの両面で堅実な働きをするけれども、ナショナルチームではピンチブロッカー程度にしか使われていない。イタリアは基本的にセンター中心のチームで、センター線の層は厚い。
PAGGI Paola パッジ、パオラ ** 1976.7.6 182/72 306/278 M Vicenza
99年に新たに登録された選手。Vicenzaのスタメンでは最も身長が低い(!)。それにもかかわらずブロックの本数は断然多い。
BECCARIA Vania ベッカリア, バニア ** 1973.7.24 196/71 316/290 O Ravenna
イタリアとしては最も長身の選手。より攻撃的に出る場合に出場。
MIFKOVA Darina ミフコバ, ダリーナ * 1974.5.24 185/78 308/279 W Napoli
パワフルなアタッカーで、しかも若いチームの中にあっては経験豊富。98年世界選手権では、勝負所では必ず交代出場する、スーパーサブと呼ぶべき使われ方をした。
MELLO Anna Vania メロ, アンナバニア * 1979.2.27 183/74 310/278 O Matera
REMATI Maria Chiara レマーティ, マリアキアーラ * 1974.4.7 193/75 313/289 M Reggio Emilia
ナショナルチームではベンチ入りしなかったけれども、イタリアリーグでは2年続けて数字を残している。飛び抜けたアタッカーのいないReggio Emiliaのチームでは攻撃での比重が非常に大きい。

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日本

日本と旧ソ連で世界一を争ったのはもはや遠い昔の話。近年は低迷の一途をたどり、シドニー五輪には出場すら危ぶまれている。その大きな要因は、世界の強豪の攻撃力が上昇する一方なのに対し「拾ってつなぐ」バレーの限界がきていることと、世界に通用するセッターが出ていないことにある、と私個人としては考えている。

Name Name(Kana/Kanji) Birth H(cm)/W(kg) SJ/BJ(cm) Position Team
ITABASHI Megumi 板橋恵 *** 1973.6.7 166/58 280/270 S Hitachi Sawa
ここ3年ほどで急激に実力を上げてきたVリーグチーム、日立佐和の司令塔。その安定したトス回しが評価され、ついに99年から全日本に登用。
KUMAMAE Chikako 熊前知加子 *** 1974.4.11 180/65 304/295 W Unitika
切れ味鋭いスパイクを放つエース。ピンチに出場して流れを変えられる力もある。98年までは交代出場が主だったが、今シーズンからスタメンに定着。
ETO Naomi 江藤直美 *** 1972.7.12 186/64 315/300 M Hitachi
アタックについては頼りないと批判されることが多いけれども、高さを生かしたブロックは大きな武器である。
MITSUNAGA Hitomi 満永ひとみ *** 1976.6.3 180/70 304/295 O/S Orange Attackers
アタッカーからセッターまで何でもこなせるオールラウンドの選手。
SUZUKI Hiromi 鈴木洋美 *** 1978.11.14 184/76 300/281 M Ito Yokado
将来の大器と期待されるセンター、99年のワールドカップでは負傷の森山に代わり急遽スタメンに入り活躍した。ブロードの高さは相当のもの。変化の大きいフローターサーブも有効。
OGAKE Ikumi 大懸郁久美 *** 1976.1.1 173/67 297/278 W NEC
日本の誇る「小さな巨人」。現在の日本No.1エースであり、サーブレシーブは津雲と並び世界のトップといわれる。しかし、この選手が全日本の最も頼れるエースであるという時点で、全日本の限界は残念ながら見えてしまう。
TSUKUMO Hiroko 津雲博子 **L 1970.9.11 175/60 297/281 L/O NEC
世界のリベロ。98年世界選手権ではBest Digger(スパイクレシーブ), Best Receiver(サーブレシーブ)の二冠を獲得、このポジションの先駆者として大きな足跡を残している。
ONUKI Minako 大貫美奈子 ** 1972.10.15 173/66 300/289 S/O NEC
アタッカーから転向、悩めるセッター。日本の低迷の原因と批判・非難されることも多かった。正直なところ全日本の正セッターは荷が重いと思う。99年ワールドカップでは、セッターとアタッカーの二刀流で(さらにピンチサーバーでの起用もある)息を吹き返した感がある。
SASAKI Miki 佐々木みき ** 1976.12.15 182/76 315/293 W Toyobo
日本の大砲として期待を一身に背負う。しかし、全日本ではまだその期待に十分応えることができていない。'98-99シーズンまでの所属のオレンジアタッカーズでのプレーのほうが生き生きしているように思われる。'99-00シーズンからは東洋紡に移籍。
MORIYAMA Junko 森山淳子 ** 1975.2.26 180/70 297/292 M Toyobo
移動攻撃を得意とするセンター。セッターを選ばず好不調の波も少なく、現在の全日本で最も安定してサイドアウトを期待できる選手。
TAJIMI Asako 多治見麻子 ** 1972.6.26 179/68 308/290 M Hitachi
江藤ほどではないけれども、やはりアタックよりはブロックに強さを発揮するセンター。江藤・多治見というセンター線は基本的にブロック重視の布陣と言える。
ISOBE Eriko 磯部絵梨子 1977.8.23 168/60 280/271 S Unitika
若いながら巧みなトス回しができるセッター。大型ではないけれども、高校時代にツーセッターシステムを経験しており、ツーアタックも決して少なくない。
YOSHIHARA Tomoko 吉原知子 - 1970.2.4 180 313 M Toyobo
日本人では卓越したクイックの技術を持つ。さらに、全日本代表、後にイタリアセリエA1に渡り、戻ってきた後にオレンジアタッカーズのキャプテンを務めるなど、経験豊富。低迷全日本の救世主として復帰を望む声が高い。'99-00シーズンからは東洋紡に移籍。
SAITO Mayumi 斎藤真由美 - 1971.2.27 177 309 W Tohoku Pioneer
高校生で全日本デビュー、89年のワールドカップで一躍人気選手となる。その直後の日本リーグ(当時)で当時所属のイトーヨーカドーを優勝に導く。その後はけがとの戦い、さらに交通事故に巻き込まれ、長期間バレーから離れることを余儀なくされる。しかしそこから奇跡の復活。'99-00シーズンからは新天地、V1リーグの東北パイオニアでプレー。


韓国

韓国といえば守りのバレーの代名詞。ひたすら拾ってつないで打ち返し、あるいは相手にミスさせる。エースには小柄な選手が多いけれども、バネと肩が強い。しかし、98年の世界選手権では、エースのチャン・ユンヒがけがで途中離脱というアクシデントがあったとはいえ、史上最悪の9位タイ。99年は、全セットラリーポイント制への移行により、ミスを減らすことをさらに重視し、それは達成されたものの、ワールドグランプリは6位。一時は拾ってつなぐバレーの限界というべき状況を露呈した。ワールドカップでは5位と成績を上げた。

Name Name(Kana/Kanji) Birth H(cm)/W(kg) SJ/BJ(cm) Position Team
KANG Hye-Mi カン・ヘミ *** 1974.4.27 172/64 300/285 S
97年から韓国の正セッター。正セッターになったばかりの頃は未熟さが目立ったとのことだが、最近はコンビも絡めた巧みなトス回しができるようになっている。
CHANG So-Yun チャン・ソヨン *** 1974.11.11 184/73 312/301 M
CHANG Yoon-Hee チャン・ユンヒ *** 1970.5.22 170/63 307/290 W
小さな巨人とはこの選手のための称号、韓国バレーの象徴。相手コートを見てコースおよび硬軟を打ち分ける技術は世界一。アトランタ五輪の後一度ナショナルチームを勇退、98年世界選手権で急遽復帰。その選手権でも途中けがによる離脱がありながら、99年もチームの中心として活躍を続ける。
PARK Mee-Kyung パク・ミキョン *** 1975.5.13 181/68 315/303 O
速攻を得意とする。大型のサウスポーでジャンプ力があるため、守る側としては非常にやっかいな選手である。
PARK Soo-Jeong パク・スジョン *** 1972.3.2 178/67 305/295 M
ブロックにしつこさを見せるセンター。
KU Min-Jung ク・ミンジョン *** 1973.8.25 182/68 315/300 W
韓国としては大型のエース。実業団チームではセンターの経験もあり、速い攻撃も得意とする。韓国では守備の上手な選手ではなかったが、リベロ制度の導入で才能を開花させるチャンスに恵まれたとのことである。
HONG Ji-Yeon ホン・ジヨン ** 1970.9.8 187/73 314/304 M

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クロアチア

旧ユーゴ時代は全くと言っていいほど実績がなかったけれども、クロアチアとして独立して以降一気に頭角を現した。
その原動力は、世界最強のアタッカーの一人といわれるバーバラ・イエリッチ。選手層の薄いこのチームで、アタック打数のおよそ半分がイエリッチに集中する。このチームはすなわちバーバラのチームだといっても過言ではない。
もう一つ注目すべきは、旧ソ連の主力選手が相次いで帰化したことである。現在のロシア代表監督のカルポリ氏が一時期ザグレブの監督をしていたことがあり、その縁もあるものと思われる。
しかし、バーバラに続く若手の成長はいまだに見られず、レギュラーと控えとの実力差は非常に大きいと思われる。というより、このチームは選手交代を全くと言っていいほどしない「6人バレー」(リベロも使わない)のチームで、控え選手のプレーを見る機会はほとんどない。

Name Name(Kana/Kanji) Birth H(cm)/W(kg) SJ/BJ(cm) Position Team
LETO Natasa レト, ナターシャ *** 1976.5.27 183/66 295/287 W/O Napoli(ITA)
攻撃・防御とも平均点以上にこなせる選手。
LIKHTENCHTEIN Maria リヒテンシュタイン, マリア *** 1976.2.7 180/72 285/278 S
キリロワが年齢的な限界を超えつつある中で、その後継とならなければならないセッター。(実はこの選手も旧ソ連から帰化)。しかし、ボールの精度も悪く、トス回しも単調。最も成長しなければならない時期にエースに高いトスを上げておけばいいという単純なバレーを続けたことが、致命的なまでに成長を阻害している。
KUZMANIC Slavica クズマニッチ, スラビツァ *** 1972.3.27 190/70 310/290 M Matera(ITA)
ブロックに速攻に活躍する大型センター。
JELIC Barbara イエリッチ, バーバラ *** 1977.5.8 193/81 320/300 W/O Napoli(ITA)
世界最強のアタッカーの一人。特にバックアタックの威力は比類を見ない。ジャンプサーブも極めて強力。95,99年ワールドカップ、98年世界選手権の最多得点選手。17歳で来日した第1回Vリーグ、18歳で迎えた95年ワールドカップと、常にそのパフォーマンスはファンを驚かせ続けた。デンソーエアリービーズに5年間在籍、東洋紡オーキスのアルタモノワとの幾度もの死闘はVリーグのハイライト。
RIBICIC Marijana リビチッチ, マリヤナ *** 1979.2.21 186/77 290/280 O
RIMAC Beti リマッツ, ベティ *** 1976.1.4 191/76 305/285 M
KIRILLOVA Irina キリロワ, イリナ 1965.5.15 177/70 300/285 S Reggio-Calabria(ITA)
旧ソ連から帰化した選手で、旧ソ連最後の金メダル(88年ソウル五輪、90年世界選手権)当時の正セッター。現在でも巧みなトス回しは健在。
CEBUKINA Elena チェブキナ, エレーナ 1965.10.11 188/77 305/290 M Bergamo(ITA)
旧ソ連からの帰化選手。旧ソ連時代の最後から攻撃的センターとして長く活躍。
SIDORENKO Tatjana シドレンコ, タチアナ 1966.7.4 186/76 305/295 W Besiktas(TUR)
この選手も旧ソ連から帰化した選手で、88年ソウル五輪、90年世界選手権の金メダルメンバーである。しかし、世界のエースの一人に数えられた当時に比べれば力の衰えは否めないようである。
ANZULOVIC Marija アンズロビッチ, マリア 1968.10.31 178/65 295/270 W/O
守備が崩れてチームがピンチに陥ると交代出場した。

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オランダ

98年の世界選手権ではベテランはキャプテンのブルスマを残しただけで、若手の大型選手を多く起用、一気に若返りを図った。チーム作りの時間も十分ではなかったということで、粗さは否めなかったものの、最終日の日本との対戦では成長の跡もうかがえた。今後の成長が楽しみなチーム。

Name Name(Kana/Kanji) Birth H(cm)/W(kg) SJ/BJ(cm) Position Team
FLEDDERUS Riette フレデルス, リエッチ *** 1977.10.18 168/71 284/276 S Napoli(ITA)
オランダの若き司令塔だが、まだまだ不安定。
LEENSTRA Marrit *** 1973.10.18 179/68 310/291 W
MACHOVCAK Irena マコフチャック, イレーナ *** 1968.11.13 186/79 310/286 M
昨年のブルスマに代わり入ったベテランセンター。精神的な柱の意味合いもあるのだろう。
LEFERINK Elles レフェリンク, エレス *** 1976.11.14 176/65 302/282 O/W Matera(ITA)
大型チームの中にあっては小柄な選手でありながら、強烈なアタックを放つ。ジャンプサーブの破壊力も驚異的。95年ワールドカップ、98年世界選手権でBest Server獲得。
STAELENS Chaine スターレンス, ハイネ *** 1980.11.7 191/78 316/300 W
オランダで将来最も期待されるエース。高さを生かしたアタックにはやはり威力がある。
VISSER Ingrid フィッセル, イングリット *** 1977.6.4 190/75 306/294 M
タワーの一角を占めるセンター。高さを生かしたブロックはやはり強い。
HUURMAN Francien ユールマン, フランシン ** 1975.4.18 192/76 316/302 W/M Figurella Firenze(ITA)
オランダの「トリプルタワー」の一角。ナショナルチームではエースだが、イタリアリーグのチームではセンターとして使われたこともあった。
BOERSMA Cintha ブルスマ, シンタ 1969.5.1 182/67 308/294 M Napoli(ITA)
チームのまとめ役であり、守備の要でもあるベテランセンター。
WEERSING Henriette ウェールシンク, ヘンリエッタ - 1965 187 O Vicenza(ITA)
長年オランダの攻撃の中心として活躍した選手。ナショナルチームに登録されていないけれども、現在でもその決定力はイタリアセリエA1のトップクラスに数えられる。
BRINKMAN Erna ブリンクマン, エルナ - 1972 187 W/M Jesi(ITA)
アトランタ五輪まではオランダの攻守の要という存在。現在はウェールシンク同様登録はされていない。

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ブルガリア

ブルガリアもここ3年ほどで急激に復興を果たしたチームである。基本的には高さを生かした東欧系のチームだが、サイドから打つだけでなく攻撃にバリエーションがあり、アタック力はかなり高い。このチームの問題は守備(レシーブ、サーブレシーブとも)。また、若い選手の成長が遅れていることも不安材料である。

Name Name(Kana/Kanji) Birth H(cm)/W(kg) SJ/BJ(cm) Position Team
MARINOVA Neli マリノバ, ネリ *** 1971.5.27 173/61 284/280 S Modena(ITA)
大型ではないけれども、速いトスもきっちりと上げられるセッター。
KOSTOURKOVA Albena コストゥルコバ, アルベナ *** 1973.10.29 191/84 304/296 M Romanelli Firenze(ITA)
ZETOVA Antonina ゼトバ, アントニナ *** 1973.9.7 188/74 312/306 O Modena(ITA)
破壊力ではアルタモノワやイエリッチには及ばないものの、速い攻撃やブロックにも絡み攻撃力の高いアタッカー。
OUZUNOVA Slavka ウズノバ, スラフカ *** 1971.7.30 184/69 302/298 W Vicenza(ITA)
SOKOLOVA Vania ソコロバ, バニア *** 1971.6.22 186/74 306/301 M
BETCHEVA Teodora ベチェバ, テオドラ 1971.3.19 180/65 290/288 W Reggio Emilia(ITA)
ゼトバと並ぶこのチームのポイントゲッター。サーブレシーブもこなす。

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アメリカ

ナショナルチーム自体は、7位に終わったアトランタ五輪の後、一気に若返りを図り、国際経験の全くない大学生中心のチームとなった。まだまだ成長途上のチームで、98年の世界選手権では1セットもとれずに3連敗、99年のワールドカップでも10位と、見るべき結果は出ていない。
しかし、それとは別に、アメリカ国籍で各国のリーグで大きな活躍をしている選手も何人もいる。

Name Name(Kana/Kanji) Birth H(cm)/W(kg) SJ/BJ(cm) Position Team
TAGALOA Charlene タガロア, シャルレーン *** 1973.8.30 178/71 292/283 S
正セッターだが、特に高いトスに問題がある。このチームのアタック決定率が極度に低いのは、そのあたりも一因と思われる。
SANCE Demetria サンス, デメトリア *** 1977.8.19 183/83 306/301 W
HURLEY Mickisha ハーリー, ミキシャ *** 1975.3.6 183/66 319/323 M
NORIEGA Sarah ノリエガ, サラ *** 1976.4.24 187/70 302/301 O
この身長でしかもサウスポー。まともに育てられたら非常に怖い存在だが、まだ素質を生かし切れていないという印象。セッターとあわない場面が多い。
WESTON Alison ウェストン, アリソン *** 1974.2.19 183/77 305/301 W
攻撃面では必ずしも目立たないが、サーブレシーブでも中心的な役割を果たすエース。
SCOTT Danielle スコット, ダニエル *** 1972.10.1 188/77 310/297 M BCN/Osasco(BRA)
ブロックもスパイクも強力なセンタープレイヤー。99年ワールドカップではナショナルチームに復帰、攻撃面でも精神的な意味でもチームの柱となった。飛び抜けたアタッカーのいないBCN/Osascoのチームでも攻撃の中心である。
AH MOW Robyn オーモー, ロビン ** 1975.9.15 176/66 291/281 S
控えに甘んじているが、トス回しは丁寧である。少なくともサイドへのトスはタガロアよりいいと思う。
CROSS-BATTLE Tara クロスバトル, タラ * 1968.9.16 180/71 311/293 W Rexona(BRA)
アトランタ五輪まではチーム最大のポイントゲッターとして活躍。現在でもブラジルリーグトップクラスのエースに数えられる。
ADAMS Monique アダムス, モニク * 1970.2.7 190/73 311/298 W Palermo(ITA)
'98-99シーズンはVicenzaの攻撃の中心となり、ビッグネームなしで上位に食らいつく原動力となった。
PHIPPS Keba フィップス, ケーバ - 1969.6.30 192 W Modena(ITA)
世界最高峰のリーグであるイタリアセリエA1に長年君臨するリーグNo.1エース。'91-92シーズン以降6シーズン連続で所属チームをスクデット(イタリアチャンピオン)獲得に導いた。三十路が近づいてもその決定力はいまだ健在。
ZETTERLUND Yoko ゼッターランド, ヨーコ - 1969.3.24 178 304 S
日本で生まれ育ち、堀江陽子としてジュニアやユニバの代表にも選ばれたが、早稲田大に進学の後アメリカ国籍を選択。アメリカナショナルチームの司令塔としても活躍した。'97-98シーズンからはVリーグのオレンジアタッカーズ(旧ダイエー)に在籍。黒鷲旗(全日本選手権)2年連続優勝、第4回('97-98)Vリーグ優勝に導いた。99年黒鷲旗の後引退を表明。

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ペルー

80年代は南米トップの座にあり、しかもメダル争いの常連でもあった。82年世界選手権銀メダルのときはサウスポーエースのタイト、86年世界選手権銅メダル・88年ソウル五輪銀メダルのときは世界No.1センターといわれたペレスがその中心だった。
しかし90年代に入ると急激に低迷。世界大会に出場しても10位前後と成績は全く振るわない。99年南米選手権ではアルゼンチンによもやの苦杯をなめ、監督が更迭。ソウル五輪当時のパク・マンボ監督、ガルシア、マラガが復帰、チームの再建を図る。

Name Name(Kana/Kanji) Birth H(cm)/W(kg) SJ/BJ(cm) Position Team
GARCIA Rosa ガルシア, ロサ *** 1964.5.21 176/66 290/288 S
ソウル五輪銀メダル当時の正セッター。99年ワールドカップで復帰。強気のトス回しが持ち味。
MOY Milagros モイ, ミラグロス *** 1975.10.17 174/79 305/295 W
エースながら移動攻撃に入ることも多い。小柄ながらジャンプサーブはなかなか強力である。
ZAMUDIO Yulissa サムディオ, ユリサ *** 1976.3.24 182/76 310/303 M
SOTO Diana ソト, ディアナ *** 1980.2.10 179/75 300/295 O
監督が最も期待をかける若手のアタッカー。思い切りよい強打が持ち味。
MALAGA Natalia マラガ, ナタリア *** 1964.1.26 171/58 305/300 W
ソウル五輪当時のエースで、パク・マンボ監督と共にチーム再建のため復帰。
CHIHUAN Leyla チワン, レイラ *** 1975.9.4 180/65 310/303 M
チーム最大のポイントゲッターとなったセンター。ガルシアとの縦のBクイックは絶妙のコンビネーション。バックアタックも打てる高さもある。
PEREZ Gabrielle ペレス, ガブリエラ - 1968.7.10 195/72 310/297 M Bergamo(ITA)
80年代後半のペルー黄金時代の立役者で、当時は世界No.1センターといわれた。後にイタリア国籍を取得している(このリストでは「ペルー」の項に入れた。)。高さを生かした速攻、ブロックとも、現在でも世界トップレベルにあると言える。

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ドイツ

欧州のチームとしては組織的なバレーをするチームだったが、アトランタ五輪後はサーブレシーブが乱れるなど粗さばかりが目立ち、深刻な低迷が続いていた。99年以降、アジア人の監督を迎え、緻密なバレーを徹底して追求する方針に転換。シドニー五輪大陸予選でそれが早くも結実、イタリア・クロアチアなどを出し抜いて五輪出場を決めた。

Name Name(Kana/Kanji) Birth H(cm)/W(kg) SJ/BJ(cm) Position Team
ROLL Silvia ロル, シルビア *** 1973.5.29 180/72 308/286 W
ドイツの攻撃の中心であり、サーブレシーブの要でもあるエースアタッカー。
PACHALE Hanka パハーレ, ハンカ 1976.9.12 190/74 316/299 W Modena(ITA)
ロルと並ぶポイントゲッターとなっている若く大型のアタッカー。
LAHME Susanne ラーメ, スザンネ 1968.9.10 182/65 308/292 M Perugia(ITA)
鉄壁のブロックを持ち、速攻にも活躍するベテランセンター。

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アルゼンチン

99年の大陸選手権でペルーを破りワールドカップ出場、久しぶりの三大大会出場を果たした。監督がセリエA男子の監督を歴任していたこともあり、男子バレーに近い布陣を目指している。それほど大型の部類ではないが、身体能力の高い選手が多い。ワールドカップの段階ではまだ未熟さが目立ったが、将来性は高いチームである。

Name Name(Kana/Kanji) Birth H(cm)/W(kg) SJ/BJ(cm) Position Team
LAMAS Romina ラマス, ロミーナ *** 1978.8.29 184/70 310/298 S Napoli(ITA)
COSTAGRANDE Carolina コスタグランデ, カロリナ *** 1980.10.15 187/80 317/295 W Busto(ITA)
19歳ながらチームの中心的存在の大型エース。サーブレシーブの要でもある。南米版シモーナ・リニエーリ(顔も体格もそっくり)。
BAHNSON Monica バンソン, モニカ *** 1974.10.31 183/69 313/295 M
ANSALDI Mirna アンサルディ, ミルナ *** 1977.7.10 184/75 300/293 O
CONDE Mariana コンデ, マリアナ *** 1973.7.23 183/74 308/303 W Cecina(ITA)
コスタグランデと並ぶチームのポイントゲッター。それほど大型ではないが、美しいフォームからは身体能力の高さがうかがえる。
MULLER Ivana ミューラー, イバナ *** 1974.3.7 185/72 312/300 M
CRUSOE Maria Celina クルソーエ, マリアセリナ ** 1974.9.22 176/65 302/295 S Palermo(ITA)
このチームはワールドカップではラマスとクルソーエの2枚のセッターを使い分けていた。

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ドミニカ共和国

北中米の壁を長年破れずにいたけれども、98年の世界選手権では予選でカナダ、プレーオフでプエルトリコを破り、久しぶりの本戦出場を果たした。まだ守備もつなぎも世界レベルには遠いけれども、キューバと同じ高い身体能力を持ち、しかも大型の若い選手をそろえているので、優れた指導者がつけば第二のキューバとなりうる素質を秘めている。日本のV1リーグの東北パイオニア、あるいはイタリアセリエA1にも多くの選手を送り込み、積極的に海外経験を積ませている。今後目が離せないチームと言えよう。

Name Name(Kana/Kanji) Birth H(cm)/W(kg) SJ/BJ(cm) Position Team
BAUTISTA Yudelkys バウティスタ, ユデルキス *** 1977.12.5 192/68 312/307 Palermo(ITA)
V1リーグの東北パイオニアで2シーズンプレー。高い打点から放つアタックの威力はなかなかのもの。
ARIAS Nuris アリアス, ヌリス *** 1978.5.20 191/69 310/302 W/O?
'97-98シーズン、東北パイオニアの攻撃の中心として活躍した。
RODRIGUEZ Cosiri ロドリゲス, コシリ *** 1977.8.30 190/72 309/305
'98-99シーズン、ヌリスと入れ替わり来日。やはり長身を生かしアタックにブロックに威力を発揮する。

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カナダ

長年にわたって、キューバ・アメリカに次ぐ北中米の3番手であった。しかし、98年の世界選手権予選ではドミニカに後塵を拝し、本戦出場はならなかった。

Name Name(Kana/Kanji) Birth H(cm)/W(kg) SJ/BJ(cm) Position Team
KELLY Janis Louise ケリー, ジャニスルイーズ *** 1971.3.20 175/70 299/283 W Palermo(ITA)
カナダの攻守の中心である。運動能力が高く切れ味の鋭いプレーをする「北米の大懸郁久美(??)」。前の所属のBustoのチームは'97-98シーズンの後セリエA1から降格となったけれども、1シーズンで復帰させた。
SOUCY Brigitte ソーシー, ブリジット *** 1972.10.11 178/75 297/280 W Bergamo(ITA)
ケリーと並ぶカナダのエース。人種の違いはありながらタイプとしてもケリーに似る。昨シーズンまで所属のReggio Emiliaのチームでも攻守の中心であり、'97-98シーズンにはセリエA1で準優勝(通常シーズンは1位)を果たした。
LAMARRE Genevieve ラマーレ *** 1978.12.28 192/82 316/305 O
ケリー、ソーシーと並ぶカナダのポイントゲッターとなった若手のアタッカー。カナダのチームでは断然の高さを誇り、バックアタックも余裕で打てる。

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ポーランド

バレーボールの草創期には、旧ソ連に次ぐ実力を持っていたポーランド。多くの東欧諸国がそうであったように、80年代以降は低迷が続き、三大大会(世界選手権・五輪・ワールドカップ)の出場さえない。しかし、近年ジュニア・ユースの大会では欧州の上位に入ってきており、復活の兆しが見られる。

Name Name(Kana/Kanji) Birth H(cm)/W(kg) SJ/BJ(cm) Position Team
RECZKO-SWIENIEWICZ Dorota レチコ-シュヴェニヴィチ, ドロタ *** 1972.7.27 180/66 316/293 W/O Perugia(ITA)
現在のポーランドの攻守の中心。欧州諸国では決して大型ではないけれども、セリエA1で最優秀エースを獲得したこともある実力者。
SLIWA Magdalena シュリワ, マグダレナ *** 1969.11.17 171/61 290/276 S Perugia(ITA)
若い選手の多いチームを精神的にもまとめる司令塔。
GLINKA Mazgorzata グリンカ *** 1978.9.30 190/83 320/295 M Vicenza(ITA)
ポーランドの攻撃の中心となりつつある大型センター。強打も威力十分。

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ウクライナ

旧ソ連から独立した直後は、ヨーロッパではロシアに続く第2グループの力があった。しかし、それ以降低迷する一方で、96年アトランタ五輪出場(最下位)を最後に国際大会での目立った実績はない。

Name Name(Kana/Kanji) Birth H(cm)/W(kg) SJ/BJ(cm) Position Team
IVANYUSKINA Tetyana 1966.9.18 196/79 O Palermo(ITA)
'98-99シーズンのブラジルリーグではUnibanの最強攻撃陣の一角を担い、ベストスパイカーを獲得、優勝に貢献した。とにかくアタックの失敗(アウトしたものとブロックされたもの)の割合がリーグ全体平均の半分以下しかない。やはり高さは力か。

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ルーマニア

Name Name(Kana/Kanji) Birth H(cm)/W(kg) SJ/BJ(cm) Position Team
TURLEA Carmen Marinela *** 1975.11.18 183/65 306/300 O/W Matera(ITA)
2シーズンにわたりMateraの大エースとして活躍。

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