女子バレーボール選手リスト('98-99年版)

このページは、特記のない限り、98年世界選手権のチームをもとに、その後の各国リーグのデータを加えて作成したものです。
私が書けるのは、世界選手権でプレーを見た選手、および、イタリア、ブラジル、日本のリーグで活躍した選手に限られます。一人で書ける範囲にはどうしても限界があります。できる限り充実した内容にするため、多くの人の協力をお願いしたいと思います。

3番目の欄の意味: ***印はナショナルチームのスターティングメンバー、**印はナショナルチームのベンチ入りメンバー(12人)、**L印はリベロ、*印はナショナルチームの登録選手(18人)、-印はナショナルチームに登録されていない選手、HCは監督(Head Coach)、ACはコーチ(Assistant Coach)
ポジションは、W: Wing Spiker(レフト)、M: Middle(センター)、O: Opposite(セッター対角)、S: Setter(セッター)、L: Libero(リベロ)
所属チーム欄に国名が記されていなければ、選手の国籍と同じ

Cuba
Russia
China
Brasil
Italy
Japan
Korea
Croatia
Netherland
Bulgaria
Peru
Dominican Rep.
Germany
United States
Canada
Poland
Ukraine
Romania


キューバ

三大大会(世界選手権、ワールドカップ、五輪)6連覇中の史上最強チーム。身体能力が段違いで、最高到達点の世界上位はほとんどキューバの独占である。女子では珍しいツーセッターシステムをとる。常に3枚のアタッカーさらにセンター2人も絡み、どこからでも攻撃できる布陣を誇る。その圧倒的な攻撃力は他のチームを全く寄せ付けない。

Name Name(Kana/Kanji) Birth H(cm)/W(kg) SJ/BJ(cm) Position Team
LUIS Mireya ルイス, ミレーヤ ** 1967.8.28 175/68 335/316 W Bergamo(ITA)
10年にわたり女子バレー界に君臨する世界のエースであり、キューバ黄金時代の象徴。現在ではスタメンで出ることはないものの、チームが不利な状況に陥れば必ず出場。困ったときはまだまだルイス頼みである。
COSTA Marlenys コスタ, マルレニー *** 1973.7.30 176/78 334/312 S Bergamo(ITA)
アタッカーの攻撃力ばかりが注目されがちなキューバだが、決してつなぎも劣ってはいない。驚異の攻撃陣を操る司令塔。
BELL Regla ベル, レグラ *** 1971.7.6 180/73 326/315 W/O Perugia(ITA)
やはりいざというときに決めてくる左利きのベテランエース。強力なサーブは98年の世界選手権決勝で中国にとどめを刺した。
TORRES Regla トレス, レグラ *** 1975.2.12 191/78 342/332 M Perugia(ITA)
スパイクジャンプ342cm、ブロックジャンプ332cmという男子並みの高さを生かしたブロックとスパイクは脅威。98年の世界選手権でMVP, Best Blockerの二冠獲得。
AGUERO Taimaris アゲロ, タイマリス *** 1977.3.5 176/67 318/304 S Perugia(ITA)
キューバの次代を担うセッター。奇声を上げながら放つジャンプサーブは世界一の破壊力。
RUIZ Yumilka ルイザ, ユミルカ *** 1978.5.8 175/60 310/311 W Reggio-Calabria(ITA)
キューバの若手ナンバーワンアタッカー。高さはないけれども、ジャンプ力とアタックの威力はルイスばり。
FERNANDEZ Ana Ivis フェルナンデス, アナイビス *** 1973.8.3 185/76 326/312 M Bergamo(ITA)
電光石火のクイックを放つセンター。その確実性にかけては世界に右に出る者はいない。
SANCHEZ Martha サンチェス, マルタ ** 1975.3.17 182/75 324/310 W Palermo(ITA)
'98-99シーズンの途中にイタリアセリエA1のパレルモに加入。チームを地獄の淵から救った。

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ロシア

攻撃陣の高さは世界一で、アタックだけでなく高さを生かしたブロックも大きな武器である。現時点で、ベストメンバーのキューバを倒すとすればこのチーム以外にまずあり得ない。しかし、並外れた個人プレーが主で組織力には欠けるため、格下相手にあっさり負けてしまうこともあり好不調の差が激しい。近年正セッターに逸材を得ていないのも、今ひとつ成績が安定しない原因の一つである。

Name Name(Kana/Kanji) Birth H(cm)/W(kg) SJ/BJ(cm) Position Team
ARTAMONOVA Evguenia アルタモノワ, エフゲーニャ *** 1975.7.17 191/74 312/306 W Toyobo(JPN)
長身から放たれる豪快なスパイクは相手を震え上がらせる。さらに守備も器用にこなす。日本の東洋紡オーキスで4年間活躍、デンソーエアリービーズのイエリッチとの度重なる死闘は伝説として語り継がれよう。人気・実力とも世界のNo.1エース。
VASILEVSKAIA Elena バシレフスカヤ, エレーナ *** 1978.2.27 177/68 296/290 S Uralochka
昨年の世界選手権ではグラチェワに代わり正セッターを務めた。
TICHTCHENKO Elizabeta ティーシェンコ, エリザベータ *** 1975.2.7 190/76 309/302 M/O Spezzano(ITA)
移動攻撃に威力を発揮するサイドアウトの切り札。
GODINA Elena ゴディナ, エレーナ *** 1977.9.17 194/72 317/308 W NEC(JPN)
今やアルタモノワにも匹敵する攻撃の威力を誇る新世代エース。高さを生かしたブロックやジャンプサーブも大きな武器。
MOROZOVA Natalia モロゾワ, ナターリャ *** 1973.1.28 188/78 309/305 M Spezzano(ITA)
鉄壁のブロックを誇るセンター。サーブレシーブのかなめでもある。
SOKOLOVA Lioubov ソコロワ, リュボフ *** 1977.12.4 190/74 310/304 M/W Hitachi(JPN)
アタックにブロックに守備に活躍、セッター以外のどこでもこなせるオールラウンドな実力者。容姿の可愛らしさでも有名で、人気急上昇中。
OGIENKO Valentina オギエンコ, ワレンティナ **L,AC 1965.5.26 182/70 305/296 L/M Uralochka
ソ連最後の黄金時代(1988-90)を支えた名センター。アトランタ五輪頃を境に一度引退、コーチに就任するも、98年世界選手権でコーチ兼任のままリベロとして復帰。若い選手をコントロールする。
BELIKOVA Anastasia ベリコワ, アナスタシア ** 1979.7.22 190/78 305/300 M Uralochka
次世代を担うと目されるセンター。97年のグラチャンではベストブロッカーに輝き、一躍脚光を浴びた。
SAFRONOVA Natalia サフローノワ, ナターリャ ** 1979.2.6 188/74 306/300 W JT(JPN)
守備もできるアタッカー。99年に当時V1リーグのJTマーヴェラスで活躍、日本のファンにも存在を知られるようになった。美人としても有名。
GAMOVA Ekaterina ガモワ, エカテリーナ * 1980.10.17 198/75 310/300 Uralochka
アルタモノワ、ゴディナの次のエース?すでにウラロチカでの実績はある。198cmという超のつく長身で、今後要注目の存在。
GRATCHEVA Tatiana グラチェワ, タチアナ * 1973.2.23 182/72 301/296 S
97年まで正セッターとして活躍したけれども、98年以降突然出場がなくなってしまった。動向が気になるところ。
TIOURINA Elena チューリナ, エレーナ - 1971.4.12 184/76 W/L
ロシアナショナルチームでもVリーグのNECレッドロケッツでも、攻守の要として長年活躍した。'98-99シーズンは結婚・出産のため休養。復帰するかが注目される。旧姓バトフチナ(Batoukhtina)。

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中国

守備と組織力を特徴とするアジアバレーの頂点。近年大型のアタッカーを積極的に登用しており、攻撃力も決して低くない。バランスのとれたチームで安定度は抜群である。しかし、アトランタ五輪、98年世界選手権と、いずれも決勝でキューバに敗れ銀メダル。キューバ相手となると歯が立たない。

Name Name(Kana/Kanji) Birth H(cm)/W(kg) SJ/BJ(cm) Position Team
HE Qi *** 1973.8.24 178/72 305/295 S
中国の安定したバレーを支える堅実セッター。
SUN Yue 孫月 *** 1973.3.15 186/72 314/290 W
郎平監督の秘蔵っ子であり、中国を復活させた立役者であるエースアタッカー。かわいらしい顔に似合わない豪快なスパイクが魅力だが、速いトスもしっかり打ちこなす。
LAI Yawen 頼亜文 *** 1970.9.9 187/76 319/305 M
中国を長年支えてきたベテランセンター。98年を最後に引退し、コーチに就任とのこと。
QIU Aihua *** 1977.1.28 182/75 308/302 O
中国の次代を担うアタッカー。パワフルなバックアタックが魅力。
LI Yan 李艶 *** 1976.5.1 178/72 312/306 W/L
守備力に定評にあるエース。99年に入ってはリベロとして使われるようである。
WU Yongmei 呉咏梅 *** 1975.1.1 185/75 317/295 M
ブロックだけでなく、アタック力も高いセンター。
CUI Yongmei * 1969.1.25 181/71 306/288 W/L Reggio-Calabria(ITA)
ベテランエース。もはやナショナルチームで出場することはないけれども、守備力を買われ、中国選手としては珍しくイタリアセリエA1のReggio-Calabriaでリベロとして活躍。
SU Li Qun 蘇立群 - 1970 180 M Reggio-Calabria(ITA)
現在ではイタリアセリエA1のReggio-Calabriaの強力攻撃陣の一翼を担う。サイドアウトの切り札としてその決定率は抜群である。
LANG Ping 郎平 HC
80年代、三大大会全てを制し無敵を誇った当時の中国の大エース。95年以降ナショナルチームの監督に就任、一時低迷したチームを立て直しメダルの常連に復活させたものの、キューバの前にいずれも涙をのんだ。98年を最後に監督からも退いた。


ブラジル

ブラジルは92年のバルセロナ五輪で男子が金メダルを獲得。それに刺激される形で女子も強化が進んだ。盛んな国内リーグもその背景となっている。男子バレーのスタイルを取り入れ、速いトス回しを追求、男子並みに速くて低いバックアタックとも組み合わせた。90年代半ばにいたり世界のトップチームの一つに数えられるようになった。
しかし、このチームは現在大きな曲がり角にさしかかっている。スペクタクルなバレーを展開してきた世界No.1セッター、フェルナンダ・ベンツリーニが98年世界選手権を最後にナショナルチームから引退。他の主力選手も年齢が高くなっており、キューバ・ロシア・中国に比べ世代交代は遅れている。

Name Name(Kana/Kanji) Birth H(cm)/W(kg) SJ/BJ(cm) Position Team
VENTURINI Fernanda (Fernanda) ベンツリーニ, フェルナンダ *** 1970.10.24 180/69 292/280 S Rexona
常にブラジルチームの中心にあり、世界最高といわれ続けた名セッター。98年世界選手権を最後にナショナルチームからは引退。自らのスポーツショップを開店している。
DIAS Virna (Virna) ディアス, バーナ *** 1971.8.31 184/70 306/294 W Uniban/S.Bern.
現在のブラジルチームの最大の得点源。ブラジルリーグ最強のアタック力を誇るUnibanでも攻撃の中心である。
CONNELLY Ana (Ana Paula) コネリー, アナ *** 1972.2.13 183/68 309/284 M
堅実にプレーをこなすセンター。美人選手の多いブラジルの中でも美人として知られ人気も高い。スポーツキャスターもこなす。
BARROS Leila (Leila) バロス, レイラ *** 1971.9.30 179/72 300/291 O Leites Nestle
ロシアやキューバのエースのような高さはないけれども強烈なスパイクを放つ。美人選手としても有名で人気も断然。
MOSER Ana (Ana Moser) モーゼ, アナ *** 1968.8.14 185/70 310/289 W Univ. Guarulhos
ブラジルの攻撃陣の柱。アタックだけでなくジャンプサーブも強力。
SANGLARD Ana (Ana Flavia) サングラード, アナ *** 1970.6.20 187/78 299/290 M MRV/Minas
ナショナルチームのキャプテンを務める大型センター。MRV/Minasのチームではタワーの一角である。
CONCEICAO Janina (Janina) コンセイソン, ジャニナ ** 1972.10.25 192/82 312/288 M Uniban/S.Bern.
'98-99シーズンのブラジルリーグでBest Blockerを獲得した、ブラジルの高い壁。
SILVA Raquel (Raquel) ラクウェル, シルバ ** 1978.4.30 191/69 300/282 W Rexona
ブラジルの中にあっては長身でしかも若手のアタッカー。
RODRIGUES(NEGRAO) Karin (Karin) ロドリゲス(ネグロン), カリン ** 1971.11.8 187/77 309/285 M Leites Nestle
アタックのパワーもあるセンター。'98-99シーズン、戦線離脱者が相次いだLeites Nestleのチームでは、一時センターエースの役割も果たした。
SOUZA Helia (Fofao) ソウザ, エリア ** 1970.3.10 173/63 283/265 S Uniban/S.Bern.
98年の世界選手権までは控えセッター。今シーズンからは正セッターとなることはほぼ確実。
COIMBRA Erika (Erika) コインブラ, エリカ ** 1980.3.23 180/64 301/280 W Rexona
98年の世界選手権、10歳代で唯一ナショナルチーム入り。ブラジルリーグ最高の名門チームRexonaでレギュラーメンバーとして活躍、その実力は証明済み。
CHAGAS Ana (Chagas) シャガス, アナ * 1971.10.18 179/69 296/286 W Univ. Guarulhos
'98-99シーズン、Univ.Guarulhosではアナモーゼを上回る得点を叩き出した、パワフルなアタッカー。
CALDEIRA Hilma カルデラ, イルマ * 1972.1.5 182/74 312/284 W Bergamo(ITA)
94年世界選手権ではナショナルチームで活躍した。現在ではイタリアセリエA1のチャンピオンチーム、Bergamoの攻撃陣の一角を担う。
DOVAL Fernanda (Doval) ドバル、フェルナンダ * 1975.7.16 190/60 307/283 M MRV/Minas
高さを生かしブロックを武器とするチーム、MRV/Minasのタワーの一角。
OLIVEIRA Elisangela オリベイラ, エリザンジェラ - 1978.10.30 184 W Rexona
'98-99シーズン半ば、途中交代で出場した試合で大活躍、そのままRexonaのレギュラーメンバーを奪ってしまった若手のホープ。この選手の活躍がチームを救った試合も何度かあった。その活躍が認められ、99年にはナショナルチーム入り。

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イタリア

イタリア女子は、ここ2年ほどで急激に力を伸ばし、四強を追い上げる一番手となるまでに至った。世界一の座にある男子チーム、極めて盛んな国内リーグと、女子の強化が進むに至った背景はブラジルとも類似のものがある。

組織力が非常に高く、粘り強くミスが少なく、安定した試合運びを展開する。極めて若いチームでありながら、それを感じさせない完成度の高いチームである。
飛び抜けたアタッカーのいないこのチームの躍進を支えるのは、セッターのカッチャトーリ。ベンツリーニのようなスペクタクルなトス回しはないけれども、読まれてもアタッカーが最も打ちやすい場所に確実に上げてくる。この堅実さにかけては、現在世界トップのセッターではないだろうか。
また、ブロックもこのチームの大きな武器である。ブロックの到達点は上位チームの中で断然低いにもかかわらず、読みとタイミングが非常によい。相手の攻撃が単調になればワンタッチできないボールなどないほどである。

Name Name(Kana/Kanji) Birth H(cm)/W(kg) SJ/BJ(cm) Position Team
CACCIATORI Maurizia カッチャトーリ, マウリツィア *** 1973.4.6 178/64 298/274 S Napoli
フェルナンダがナショナルチームを退いた後の世界のセッターであり、躍進イタリアの原動力。98年世界選手権でもBest Setterを獲得。
RINIERI Simona リニエーリ, シモーナ *** 1977.9.1 188/86 307/281 W
イタリアチームでは随一の大型でパワーのあるエース。
REGGERI Manuela レッジェーリ, マヌエラ *** 1976.5.9 183/74 312/281 M Napoli
センターとしては決して大型ではないけれども、速攻にブロックに確実な働きを見せる。
MELLO Anna Vania メロ, アンナバニア *** 1979.2.27 183/74 310/278 O
PICCININI Francesca ピッチニーニ, フランチェスカ *** 1979.1.10 180/76 304/279 W Rexona(BRA)
イタリアの若きエースであり、サーブレシーブの要。
GALASTRI Elisa ガラストリ, エリザ *** 1978.8.21 183/64 307/292 M
MIFKOVA Darina ミフコバ, ダリーナ ** 1974.5.24 185/78 308/279 W Bergamo
パワフルなアタッカーで、しかも若いチームの中にあっては経験豊富。勝負所では必ず交代出場する、スーパーサブと呼ぶべき存在。
BRAGAGLIA Antonella ブラガリア, アントネラ ** 1973.2.4 184/74 309/282 M Bergamo
98年の世界選手権、準決勝ラウンド最終戦の韓国戦で、途中交代出場。サイドアウトの切り札として完璧な働きを見せ、勝利に大きく貢献した。
GIOLI Simona ジョーリ, シモーナ ** 1977.9.17 185/72 307/283 M Reggio-Calabria
この選手もアタック・ブロックの両面で堅実な働きをするけれども、ナショナルチームではピンチブロッカー程度にしか使われていない。イタリアは基本的にセンター中心のチームで、センター線の層は厚い。
TOGUT Elisa トグット, エリーザ ** 1978.5.14 191/70 320/295 O/M
基本的にはピンチブロッカー。正面に立ちはだかられるとやはり簡単には抜けない。
REMATI Maria Chiara レマーティ, マリアキアーラ * 1974.4.7 193/75 313/289 M Reggio Emilia
ナショナルチームではベンチ入りしなかったけれども、イタリアリーグでは2年続けて数字を残している。飛び抜けたアタッカーのいないReggio Emiliaのチームでは攻撃での比重が非常に大きい。
PAGGI Paola 1976.7.6 182 M Vicenza
99年に新たに登録された選手。Vicenzaのチームではスタメンの中で最も身長が低い(!)。それにもかかわらずブロックの本数は断然多い。

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日本

日本と旧ソ連で世界一を争ったのはもはや遠い昔の話。近年は低迷の一途をたどり、シドニー五輪には出場すら危ぶまれている。その大きな要因は、世界の強豪の攻撃力が上昇する一方なのに対し「拾ってつなぐ」バレーの限界がきていることと、世界に通用するセッターが出ていないことにある、と私個人としては考えている。
日本の選手の所属のみ99年6月現在でのデータ

Name Name(Kana/Kanji) Birth H(cm)/W(kg) SJ/BJ(cm) Position Team
ONUKI Minako 大貫美奈子 *** 1972.10.15 173/66 300/289 S NEC
悩める正セッター。日本の低迷の原因と批判・非難されることも多い。正直なところ全日本の正セッターは荷が重いと思う。
SASAKI Miki 佐々木みき *** 1976.12.15 182/76 315/293 W Orange Attackers
日本の大砲として期待を一身に背負う。しかし、全日本ではまだその期待に十分応えることができていないと言えるのではないか。'98-99シーズンまでの所属のオレンジアタッカーズでのプレーのほうが、やはり生き生きしているように思われる。'99-00シーズンからは東洋紡に移籍。
ETO Naomi 江藤直美 *** 1972.7.12 186/64 315/300 M Hitachi
アタックについては頼りないと批判されることが多いけれども、高さを生かしたブロックは大きな武器である。
MITSUNAGA Hitomi 満永ひとみ *** 1976.6.3 180/70 304/295 O/S Orange Attackers
アタッカーからセッターまで何でもこなせるオールラウンドの選手。
TAJIMI Asako 多治見麻子 *** 1972.6.26 179/68 308/290 M Hitachi
江藤ほどではないけれども、やはりアタックよりはブロックに強さを発揮するセンター。江藤・多治見というセンター線は基本的にブロック重視の布陣と言える。
OGAKE Ikumi 大懸郁久美 *** 1976.1.1 173/67 297/278 W NEC
日本の誇る「小さな巨人」。現在の日本No.1エースであり、サーブレシーブは津雲と並び世界のトップといわれる。しかし、この選手が全日本の最も頼れるエースであるという時点で、全日本の限界は残念ながら見えてしまう。
TSUKUMO Hiroko 津雲博子 **L 1970.9.11 175/60 297/281 L/O NEC
世界のリベロ。98年世界選手権ではBest Digger(スパイクレシーブ), Best Receiver(サーブレシーブ)の二冠を獲得、このポジションの先駆者として大きな足跡を残している。
ISOBE Eriko 磯部絵梨子 ** 1977.8.23 168/60 280/271 S Unitika
若いながら巧みなトス回しができるセッター。大型ではないけれども、高校時代にツーセッターシステムを経験しており、ツーアタックも決して少なくない。
KUMAMAE Chikako 熊前知加子 ** 1974.4.11 180/65 304/295 W Unitika
ピンチに出場して流れを変えられるエース。
MORIYAMA Junko 森山淳子 ** 1975.2.26 180/70 297/292 M Toyobo
移動攻撃あるいは速攻に威力を発揮するセンター。そつなくこなすという印象。
SUZUKI Hiromi 鈴木洋美 ** 1978.11.14 184/76 300/281 M Ito Yokado
将来の大器と期待されるセンター。しかし98年世界選手権直前にけが、選手権にもその後のVリーグにも満足に出場できなかった。十分に時間をかけてけがを回復させた上で、成長が期待される。
ITABASHI Megumi 板橋恵 1973.6.7 166/58 280/270 S Hitachi Sawa
ここ3年ほどで急激に実力を上げてきたVリーグチーム、日立佐和の司令塔。その安定したトス回しが評価され、ついに99年から全日本に登用。
YOSHIHARA Tomoko 吉原知子 - 1970.2.4 180 313 M Orange Attackers
日本人では卓越したクイックの技術を持つ。さらに、全日本代表、後にイタリアセリエA1に渡り、戻ってきた後にオレンジアタッカーズのキャプテンを務めるなど、経験豊富。低迷全日本の救世主として復帰を望む声が高い。'99-00シーズンからは東洋紡に移籍。
SAITO Mayumi 斎藤真由美 - 1971.2.27 177 309 W Orange Attackers
高校生で全日本デビュー、89年のワールドカップで一躍人気選手となる。その直後の日本リーグ(当時)で当時所属のイトーヨーカドーを優勝に導く。その後はけがとの戦い、さらに交通事故に巻き込まれ、長期間バレーから離れることを余儀なくされる。しかしそこから奇跡の復活。'99-00シーズンからは新天地、V1リーグの東北パイオニアでプレー。


韓国

韓国といえば守りのバレーの代名詞。ひたすら拾ってつないで打ち返し、あるいは相手にミスさせる。エースには小柄な選手が多いけれども、バネと肩が強い。しかし、98年の世界選手権では、エースのチャン・ユンヒがけがで途中離脱というアクシデントがあったとはいえ、準決勝ラウンドでブルガリア・イタリアに連敗。史上最悪の9位タイに終わり、拾ってつなぐバレーの限界というべき状況を露呈してしまった。

Name Name(Kana/Kanji) Birth H(cm)/W(kg) SJ/BJ(cm) Position Team
KANG Hye-Mi カン・ヘミ *** 1974.4.27 172/64 300/285 S
CHANG So-Yun チャン・ソヨン *** 1974.11.11 184/73 312/301 M
CHUNG Sun-Hye チョン・ソンヘ *** 1975.12.17 174/68 306/290 W
この選手も韓国攻撃陣を支える「小さな巨人」。
PARK Soo-Jeong パク・スジョン *** 1972.3.2 178/67 305/295 O
HONG Ji-Yeon ホン・ジヨン *** 1970.9.8 187/73 314/304 M
CHANG Yoon-Hee チャン・ユンヒ *** 1970.5.22 170/63 307/290 W
韓国チームの攻守の要。アトランタ五輪の後一度勇退、98年世界選手権で急遽復帰。クロアチア戦で勝利をもたらすものの、その後はけがで戦線離脱してしまう。

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クロアチア

旧ユーゴ時代は全くと言っていいほど実績がなかったけれども、クロアチアとして独立して以降一気に頭角を現した。
その原動力は、世界最強のアタッカーの一人といわれるバーバラ・イエリッチ。選手層の薄いこのチームで、アタック打数のおよそ半分がイエリッチに集中する。このチームはすなわちバーバラのチームだといっても過言ではない。
もう一つ注目すべきは、旧ソ連の主力選手が相次いで帰化したことである。現在のロシア代表監督のカルポリ氏が一時期ザグレブの監督をしていたことがあり、その縁もあるものと思われる。
しかし、バーバラに続く若手の成長はいまだに見られず、レギュラーと控えとの実力差は非常に大きいと思われる。というより、このチームは選手交代を全くと言っていいほどしない「6人バレー」(リベロも使わない)のチームで、控え選手のプレーを見る機会はほとんどない。

Name Name(Kana/Kanji) Birth H(cm)/W(kg) SJ/BJ(cm) Position Team
KIRILLOVA Irina キリロワ, イリナ *** 1965.5.15 177/70 300/285 S Bergamo(ITA)
旧ソ連から帰化した選手で、旧ソ連最後の金メダル(88年ソウル五輪、90年世界選手権)当時の正セッター。現在でも巧みなトス回しは健在。
KUZMANIC Slavica クズマニッチ, スラビツァ *** 1972.3.27 190/70 310/290 M Univ. Guarulhos(BRA)
ブロックに速攻に活躍する大型センター。
JELIC Barbara イエリッチ, バーバラ *** 1977.5.8 193/79 320/300 W/O Denso(JPN)
世界最強のアタッカーの一人。特にバックアタックの威力は比類を見ない。ジャンプサーブも極めて強力。95年ワールドカップ、98年世界選手権の最多得点選手。17歳で来日した第1回Vリーグ、18歳で迎えた95年ワールドカップと、常にそのパフォーマンスはファンを驚かせ続けた。デンソーエアリービーズに5年間在籍、東洋紡オーキスのアルタモノワとの幾度もの死闘はVリーグのハイライト。
LETO Natasa レト, ナターシャ *** 1976.5.27 183/66 295/287 O BCN/Osasco(BRA)
攻撃・防御とも平均点以上にこなせる選手。
CEBUKINA Elena チェブキナ, エレーナ *** 1965.10.11 188/77 305/290 M Leites Nestle(BRA)
旧ソ連からの帰化選手。旧ソ連時代の最後から攻撃的センターとして長く活躍。
SIDORENKO Tatjana シドレンコ, タチアナ *** 1966.7.4 186/76 305/295 W
この選手も旧ソ連から帰化した選手で、88年ソウル五輪、90年世界選手権の金メダルメンバーである。しかし、世界のエースの一人に数えられた当時に比べれば力の衰えは否めないようである。
ANZULOVIC Marija アンズロビッチ, マリア ** 1968.10.31 178/65 295/270 W/O
守備が崩れてチームがピンチに陥ると交代出場。
LIKHTENCHTEIN Maria リヒテンシュタイン, マリア ** 1976.2.7 180/72 285/278 S
次世代を担うと期待されるセッター(実はこの選手も旧ソ連から帰化した選手)。しかし、トス回しはまだまだ不安が残る。

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オランダ

98年の世界選手権ではベテランはキャプテンのブルスマを残しただけで、若手の大型選手を多く起用、一気に若返りを図った。チーム作りの時間も十分ではなかったということで、粗さは否めなかったものの、最終日の日本との対戦では成長の跡もうかがえた。今後の成長が楽しみなチーム。

Name Name(Kana/Kanji) Birth H(cm)/W(kg) SJ/BJ(cm) Position Team
FLEDDERUS Riette フレデルス, リエッチ *** 1977.10.18 168/71 284/276 S Latus Pordenone(ITA)
オランダの若き司令塔だが、まだまだ不安定。
HUURMAN Francien ユールマン, フランシン *** 1975.4.18 192/76 316/302 W/M Modena(ITA)
オランダの「トリプルタワー」の一角。ナショナルチームではエースだが、Modenaのチームでは高さを生かしセンターとして使われている。
BOERSMA Cintha ブルスマ, シンタ *** 1969.5.1 182/67 308/294 M Rexona(BRA)
チームのまとめ役であり、守備の要でもあるベテランセンター。
LEFERINK Elles レフェリンク, エレス *** 1976.11.14 176/65 299/284 O/W Matera(ITA)
大型チームの中にあっては小柄な選手でありながら、強烈なアタックを放つ。ジャンプサーブの破壊力も驚異的。95年ワールドカップ、98年世界選手権のベストサーバー。
STAELENS Chaine スターレンス, ハイネ *** 1980.11.7 191/78 285/278 W
VISSER Ingrid フィッセル, イングリット *** 1977.6.4 190/75 306/294 M MRV/Minas(BRA)
ナショナルチームでもブラジルのMRV/Minasのチームでもタワーの一角を占めるセンター。高さを生かしたブロックはやはり強い。
WEERSING Henriette ウェールシンク, ヘンリエッタ - 1965 187 O Napoli(ITA)
長年オランダの攻撃の中心として活躍した選手。98年にはナショナルチームに登録されなかったけれども、現在でもその決定力はイタリアセリエA1のトップクラスに数えられる。
BRINKMAN Erna ブリンクマン, エルナ - 1972 187 W/M Napoli(ITA)
オランダの攻守の要と言える選手。しかし、ウェールシンク同様、98年には登録されず。なお、ナポリのチームではセンターの選手として登録されている。

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ブルガリア

ブルガリアもここ2年ほどで急激に復興を果たしたチームである。基本的には高さを生かした東欧系のチームだが、ロシア・クロアチアなどと比べると攻撃にバリエーションがあり、アタック力はかなり高い。このチームの問題は守備(レシーブ、サーブレシーブとも)。また、若い選手がスタメンに入ってこないことも不安材料。

Name Name(Kana/Kanji) Birth H(cm)/W(kg) SJ/BJ(cm) Position Team
MARINOVA Neli マリノバ, ネリ *** 1971.5.27 173/61 284/280 S Modena(ITA)
大型ではないけれども、速いトスもきっちりと上げられるセッター。
BETCHEVA Teodora ベチェバ, テオドラ *** 1971.3.19 180/65 292/280 W Reggio Emilia(ITA)
ゼトバと並ぶこのチームのポイントゲッター。サーブレシーブもこなす。
PASHOVA Emilia パショバ, エミリア *** 1966.9.23 187/68 295/302 M
ZETOVA Antonina ゼトバ, アントニナ *** 1973.9.7 188/74 298/288 O Modena(ITA)
破壊力ではアルタモノワやイエリッチには及ばないものの、速い攻撃やブロックにも絡み攻撃力の高いアタッカー。
OUZUNOVA Slavka ウズノバ, スラフカ *** 1971.7.30 184/69 304/290 W Modena(ITA)
SOKOLOVA Vania ソコロバ, バニア *** 1971.6.22 186/74 298/290 M
KOSTOURKOVA Albena コストゥルコバ, アルベナ * 1973.10.29 191/84 304/296 M Vicenza(ITA)
Vicenzaの壁の一角をなす大型センター。

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ペルー

80年代は南米トップの座にあり、しかもメダル争いの常連でもあった。82年世界選手権銀メダルのときはサウスポーエースのタイト、86年世界選手権銅メダル・88年ソウル五輪銀メダルのときは世界No.1センターといわれたペレスがその中心だった。しかし90年代に入ると急激に低迷。世界大会に出場しても10位前後と成績は全く振るわない。

Name Name(Kana/Kanji) Birth H(cm)/W(kg) SJ/BJ(cm) Position Team
PEREZ Gabrielle ペレス, ガブリエラ - 1968.7.10 195/72 310/297 M Ito Yokado(JPN)
80年代後半のペルー黄金時代の立役者で、当時は世界No.1センターといわれた。後にイタリア国籍を取得している(このリストでは「ペルー」の項に入れた。)。高さを生かした速攻、ブロックとも、現在でも世界トップレベルにあると言える。

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ドミニカ共和国

北中米の壁を長年破れずにいたけれども、98年の世界選手権では予選でカナダ、プレーオフでプエルトリコを破り、久しぶりの本戦出場を果たした。まだ守備もつなぎも世界レベルには遠いけれども、キューバと同じ高い身体能力を持ち、しかも大型の若い選手をそろえているので、優れた指導者がつけば第二のキューバとなりうる素質を秘めている。日本のV1リーグの東北パイオニア、あるいはイタリアセリエA1のパレルモにも多くの選手を送り込み、積極的に海外経験を積ませている。今後目が離せないチームと言えよう。

Name Name(Kana/Kanji) Birth H(cm)/W(kg) SJ/BJ(cm) Position Team
BAUTISTA Yudelkys バウティスタ, ユデルキス *** 1977.12.5 192/68 312/307 Tohoku Pioneer(JPN)
V1リーグの東北パイオニアで2シーズンプレー。高い打点から放つアタックの威力はなかなかのもの。
ARIAS Nuris アリアス, ヌリス *** 1978.5.20 191/69 310/302 W/O? Palermo(ITA)
'97-98シーズン、東北パイオニアの攻撃の中心として活躍した。
RODRIGUEZ Cosiri ロドリゲス, コシリ *** 1977.8.30 190/72 309/305 Tohoku Pioneer(JPN)
'98-99シーズン、ヌリスと入れ替わり来日。やはり長身を生かしアタックにブロックに威力を発揮する。

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ドイツ

ドイツもアトランタ五輪の後は若い選手を多く起用している。サイドの高いトスが多く、サーブレシーブに課題があるため、それが乱れると攻撃が単調になりずるずる崩れるといわれる。

Name Name(Kana/Kanji) Birth H(cm)/W(kg) SJ/BJ(cm) Position Team
ROLL Silvia ロル, シルビア *** 1973.5.29 180/72 308/286 W MRV/Minas(BRA)
ドイツの攻撃の中心であり、サーブレシーブの要でもあるエースアタッカー。
PACHALE Hanka パハーレ, ハンカ *** 1976.9.12 190/74 316/299 W Vicenza(ITA)
ロルと並ぶポイントゲッターとなっている若く大型のアタッカー。Vicenzaの壁の一角。
LAHME Susanne ラーメ, スザンネ *** 1968.9.10 182/65 308/292 M Reggio-Calabria(ITA)
鉄壁のブロックを持ち、速攻にも活躍するベテランセンター。

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アメリカ

ナショナルチーム自体は、7位に終わったアトランタ五輪の後、一気に若返りを図り、国際経験の全くない大学生中心のチームとなった。まだまだ成長途上のチームで、98年の世界選手権でも1セットもとれずに3連敗とさんざんな結果に終わった。

しかし、それとは別に、アメリカ国籍で各国のリーグで大きな活躍をしている選手も何人もいる。ここで紹介するのはそのような選手である。

Name Name(Kana/Kanji) Birth H(cm)/W(kg) SJ/BJ(cm) Position Team
PHIPPS Keba フィップス, ケーバ - 1969.6.30 192 W Modena(ITA)
世界最高峰のリーグであるイタリアセリエA1に長年君臨するリーグNo.1エース。'91-92シーズン以降6シーズン連続で所属チームをスクデット(イタリアチャンピオン)獲得に導いた。三十路が近づいてもその決定力はいまだ健在。
ADAMS Monique アダムス, モニク * 1970.2.7 190/73 311/298 W Vicenza(ITA)
'98-99シーズン、ビッグネームなしで上位に食らいついたVicenzaの攻撃の中心。
SCOTT Danielle スコット, ダニエル ** 1972.10.1 188/77 310/297 M BCN/Osasco(BRA)
強力なアタックを持つセンタープレイヤー。'98-99シーズン、飛び抜けたアタッカーのいないBCN/Osascoのチームでは攻撃の中心の役割を果たした。
ZETTERLUND Yoko ゼッターランド, ヨーコ - 1969.3.24 178 304 S Orange Attackers
日本で生まれ育ち、堀江陽子としてジュニアやユニバの代表にも選ばれたが、早稲田大に進学の後アメリカ国籍を選択。アメリカナショナルチームの司令塔としても活躍した。'97-98シーズンからはVリーグのオレンジアタッカーズ(旧ダイエー)に在籍。黒鷲旗(全日本選手権)2年連続優勝、第4回('97-98)Vリーグ優勝に導いた。99年黒鷲旗の後引退を表明。

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カナダ

長年にわたって、キューバ・アメリカに次ぐ北中米の3番手であった。しかし、98年の世界選手権予選ではドミニカに後塵を拝し、本戦出場はならなかった。

Name Name(Kana/Kanji) Birth H(cm)/W(kg) SJ/BJ(cm) Position Team
KELLY Janis Louise *** Brums Preca(ITA)
カナダの攻守の中心でありBrums Precaのチームでも大エースである。Brums Precaのチームは'97-98シーズンの後セリエA1から降格となったけれども、1シーズンで復帰させた。
SOUCY Brigitte *** 1972 181 W Reggio Emilia(ITA)
Kellyと並ぶカナダのエース。Reggio Emiliaのチームでも攻守の中心であり、'97-98シーズンにはセリエA1で準優勝(通常シーズンは1位)を果たした。

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ポーランド

バレーボールの草創期には、旧ソ連に次ぐ実力を持っていたポーランド。多くの東欧諸国がそうであったように、80年代以降は低迷が続き、三大大会(世界選手権・五輪・ワールドカップ)の出場さえない。しかし、近年ジュニア・ユースの大会では欧州の上位に入ってきており、復活の兆しが見られる。

Name Name(Kana/Kanji) Birth H(cm)/W(kg) SJ/BJ(cm) Position Team
SWIENIEWICZ Dorota シュヴェニヴィチ, ドロタ *** 1972 182 W/O Perugia(ITA)
現在のポーランドの攻守の中心。欧州諸国では決して大型ではないけれども、セリエA1で最優秀エースを獲得したこともある実力者。
SLIWA Magdalena シュリワ, マグダレナ *** 1969 179 S Perugia(ITA)
若い選手の多いチームを精神的にもまとめる司令塔。

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ウクライナ

旧ソ連から独立した直後は、ヨーロッパではロシアに続く第2グループの力があった。しかし、それ以降低迷する一方で、96年アトランタ五輪出場(最下位)を最後に国際大会での目立った実績はない。

Name Name(Kana/Kanji) Birth H(cm)/W(kg) SJ/BJ(cm) Position Team
IVANYUSKINA Tetyana 1966.9.18 196/79 W or O Uniban/S.Bern.(BRA)
'98-99シーズンのブラジルリーグではUnibanの最強攻撃陣の一角を担い、ベストスパイカーを獲得、優勝に貢献した。とにかくアタックの失敗(アウトしたものとブロックされたもの)の割合がリーグ全体平均の半分以下しかない。やはり高さは力か。

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ルーマニア

Name Name(Kana/Kanji) Birth H(cm)/W(kg) SJ/BJ(cm) Position Team
TURLEA Carmen Marinela 1975.11.18 184 O/W Matera(ITA)
2シーズンにわたりMateraの大エースとして活躍。

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