'98-99 Superliga Women

Win-Loss Record
Match Result
Regular Season Comments and Highlights(Japanese Only)
Play Off Highlights(Japanese Only)


Win-Loss Record

REX BCN UNI UNG MRV LEN BLP PMS LON PFO REC SCE Game Set Point
Won Lost Won Lost Ratio Won Lost Ratio
REX Rexona
O3-2
O3-1
X1-3
O3-0
O3-0
O3-0
O3-1
O3-2
O3-1
O3-2
O3-0
O3-1
O3-0
O3-0
O3-0
O3-0
O3-0
O3-0
O3-0
O3-0
O3-0
O3-0
21 1 64 13 4.923 1873 1462 1.281
BCN BCN/Osasco X2-3
X1-3

X1-3
O3-0
O3-0
O3-0
O3-2
O3-0
O3-2
O3-2
O3-1
X2-3
O3-0
O3-0
O3-1
O3-0
O3-0
O3-0
O3-0
O3-1
O3-1
O3-1
18 4 60 23 2.609 1937 1705 1.136
UNI Uniban/Sao Bernardo O3-1
X0-3
O3-1
X0-3

O3-1
X0-3
X2-3
O3-0
O3-1
O3-2
O3-0
O3-0
O3-0
X0-3
O3-0
O3-0
O3-0
O3-1
O3-0
O3-0
O3-0
O3-0
17 5 53 22 2.409 1782 1541 1.156
UNG Universidade Guarulhos X0-3
X0-3
X0-3
X0-3
X1-3
O3-0

O3-1
X0-3
X1-3
O3-0
O3-1
O3-1
O3-1
O3-0
O3-0
O3-0
O3-0
O3-0
O3-0
O3-0
O3-0
O3-0
15 7 47 25 1.880 1730 1527 1.133
MRV MRV/Minas X1-3
X2-3
X2-3
X0-3
O3-2
X0-3
X1-3
O3-0

X1-3
O3-1
O3-0
O3-1
O3-1
O3-1
O3-0
O3-1
O3-0
O3-1
O3-0
O3-1
O3-1
O3-0
15 7 52 31 1.677 1919 1794 1.070
LEN Leites Nestle X1-3
X2-3
X2-3
X2-3
X1-3
X2-3
O3-1
X0-3
O3-1
X1-3

O3-2
O3-1
O3-0
X1-3
O3-1
O3-0
O3-0
O3-0
O3-0
O3-0
O3-0
O3-0
13 9 51 33 1.545 1886 1748 1.079
BLP Blue Life/Pinheiros X0-3
X1-3
X1-3
O3-2
X0-3
X0-3
X1-3
X1-3
X0-3
X1-3
X2-3
X1-3

O3-1
O3-1
O3-0
O3-0
O3-0
O3-0
O3-0
O3-0
O3-0
O3-0
11 11 41 37 1.108 1724 1667 1.034
PMS Petrobras/Macae X0-3
X0-3
X0-3
X0-3
X0-3
O3-0
X1-3
X0-3
X1-3
X1-3
X0-3
O3-1
X1-3
X1-3

X1-3
O3-0
O3-0
O3-2
O3-0
O3-2
O3-0
O3-0
9 13 33 44 0.750 1665 1736 0.959
LON Londrina X0-3
X0-3
X1-3
X0-3
X0-3
X0-3
X0-3
X0-3
X0-3
X1-3
X1-3
X0-3
X0-3
X0-3
O3-1
X0-3

O3-2
O3-1
O3-0
O3-2
O3-0
O3-0
7 14 24 51 0.471 1520 1741 0.873
PFO Petrobras/Forca Olimpika X0-3
X0-3
X0-3
X0-3
X0-3
X1-3
X0-3
X0-3
X0-3
X1-3
X0-3
X0-3
X0-3
X0-3
X0-3
X2-3
X2-3
X1-3

O3-0
X1-3
X1-3
O3-0
2 20 15 60 0.250 1424 1819 0.783
REC Recreativa X0-3
X0-3
X0-3
X1-3
X0-3
X0-3
X0-3
X0-3
X0-3
X1-3
X0-3
X0-3
X0-3
X0-3
X0-3
X2-3
X0-3
X2-3
X0-3
O3-1

O3-1
X1-3
2 20 13 62 0.210 1464 1811 0.808
SCE Sao Caetano E.C. X0-3
X0-3
X1-3
X1-3
X0-3
X0-3
X0-3
X0-3
X1-3
X0-3
X0-3
X0-3
X0-3
X0-3
X0-3
X0-3
X0-3
X0-3
O3-1
X0-3
X1-3
O3-1

2 20 10 62 0.161 1384 1757 0.788

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プレーオフ

1回戦
7-12位リーグ
準決勝
5-8位決定トーナメント
3位・5位決定戦
決勝

Notice:
ブラジル・スーパーリーガは、今シーズンから1セット25点のラリーポイント制を採用しているが、このページでは、相手がサーブを打つときに得点することに対し、従来通り「サイドアウト」の語を使うことにする。この文中で「サイドアウト」とある場合も得点になるということである。
全ての試合がラリーポイント制で行われるようになった後も、「相手のサーブのときに得点する」ことと「自チームのサーブのときに得点する」ことを区別することは必要であろう。個人的には、テニスよろしく「キープ」「ブレーク」という語を使うことも考えている(テニスとは逆に、相手のサーブのときに得点するのが「キープ」、自チームのサーブで得点すれば「ブレーク」になる)が、何か適切な表現はないだろうか。

まず、これまでの対戦と集計資料から上位6チームを比較してみる。

Rexona
どれをとっても最強である。以下略。

Uniban/Sao Bernardo
アタックはRexonaと並びリーグ最強、それ以外については上位6チームでは中程度である。前半戦のようにアタックが大爆発すれば、Rexonaにも対抗できる。

BCN/Osasco
通常シーズンの成績では通算2位だが、上位との対戦で接戦をものにしてきた試合が多い。そのため、各部門の数字を見るといずれをとっても上位6チームでは真ん中である。他の上位チームに比べると、飛び抜けた選手はいないチームである。その分選手起用は非常に複雑だが、それが当たってここまできた。

Universidade Guarulhos
このチームではモーゼとシャガスが突出した存在で、センター線には不安があるチームと思われたけれども、意外にもブロックが強い。しかし、星取表を見ると、下位への取りこぼしが全くない一方、上位チームに対してはあまり勝っておらず、プレーオフに向けては有利ではない。

MRV/Minas
このチームは他の上位チームと比べるとかなりチームカラーが異なる。アタック力は他の上位チームに比べ劣る一方、ブロックはリーグトップクラスである。このようなチームはチーム全体が高いことが多いけれども(第5回Vリーグの日立ベルフィーユも'98-99シーズンのイタリアのVicenzaもそう、特にVicenzaはセッターも187の究極チーム)、このチームもその例外ではなく、エースのロルとセッターはそれほど高くない(とはいっても181と179)けれども他のスタメン4人は190cm近い高さを誇る。要するに、高い壁を立ててブロックを大量にたたき込み、それを武器とするチームである。このチームはレギュラーシーズンの対戦でも意外性があり、全く一方的に負ける可能性がある一方、格上相手に食らいつく可能性もあるチームである。

Leites Nestle
正セッターがフル出場できない状態が長く続いているため、数字的にも対戦成績でも、他の上位チームに比べて非常に苦しい。特に、ブロックの弱さは致命的レベルである。しかし、Petrobras/Macaeに負けた第17節あたりに比べれば、チーム状態は上向きである。本来強力なアタッカーはそろっているチームだけに、チームのリズムが戻ってくれば怖い存在である。


1回戦

プレーオフは上位6チームで行われる。このうち、前期優勝のUniban、後期優勝のRexonaはシードされ、準決勝からの試合となる。残る4チームでプレーオフの1回戦が戦われる。プレーオフ1回戦の対戦は、前期・後期の優勝チームを除いた順位で、通常シーズンの成績の1位対4位、2位対3位となる。したがって、BCN/Osasco対Leites Nestle、Universidade Guarulhos対MRV/Minasとなる。

これがまた勝負のあやとも思われるのだが、BCN/OsascoとLeites Nestleの対戦は、通算成績では18勝4敗と13勝9敗と大きく差がついていながら、通常シーズンの2度の対戦はいずれもフルセットにもつれている。しかも、BCN/Osascoは終盤の2試合、本来のリベロを欠いており、それが原因で格下のBlue Life/Pinheirosに敗戦と、とんでもない不安材料を抱えてプレーオフに突入することになる。このことから考えれば、Leites Nestleにも十分に勝つチャンスがある。

Universidade GuarulhosとMRV/Minasは、通常シーズンの成績でも15勝7敗と並び、直接対決も1勝1敗である。得点としてはいずれも競っており、全く互角の対戦と言える。ただし、MRV/Minasはブロックで勝つ本来の勝ちパターンがこの対戦では出ていない。この対戦での1勝は、エースのNascimentoの獅子奮迅の活躍でとったものである。

プレーオフ1回戦は2試合先取だが、3試合目までもつれても5日間で終わるという短期決戦である。したがって、初戦で勢いに乗ったチームが非常に有利になることは間違いない。

Universidade Guarulhos - MRV/Minas
このプレーオフ第1戦に至り、MRV/Minasにはこのチーム最大の武器であるブロックで勝つパターンが出た。一方、Universidade Guarulhosは、レギュラーシーズンの得点女王に輝いたシャガスが第3セットからベンチに下がる非常事態。あまりにも目を覆う不振だったのか、それとも故障が発生したのかはわからないけれども、いずれにせよエース二本柱の一本を欠いては試合には勝てない。もう一本のモーゼもミスを連発した。一方、MRV/Minasはこの試合もNascimentoがアタックで23得点の大活躍。
第1戦で非常に悪い負け方をしたUni.Guarulhosだが、第2戦では前の試合途中でベンチに下がったシャガスがアタックで19得点の活躍。モーゼのほうはブロックとサーブで7点と大きな貢献をした。逆に、MRV/Minasはこの2試合爆発を続けたNascimentoの当たりが止まり、ブロックでも相手を上回ることができず、第1戦と逆の結果となった。
第3戦は、MRV/Minasはセンター線のはたらきがアタック・ブロックとも極端に悪かった。一方Uni.Guarulhosはシャガス、モーゼに次ぐ3人目のアタッカーのVera Mossa Lemeが活躍した。Uni.Guarulhosがストレート勝ちをおさめ、準決勝進出となった。
MRV3 (25-16, 33-31, 23-25, 25-15) 1UNG
UNG3 (25-23, 26-28, 25-22, 25-18) 1MRV
UNG3 (25-23, 25-20, 25-20) 0MRV

BCN/Osasco - Leites Nestle
Leites Nestleはレイラ・バロスの欠場が続いている。このプレーオフ第1戦は、レギュラーシーズン最終戦同様、ネグロンに打数を集中させた。しかし、同じセンターエースならBCN/Osascoのスコットを上回るのは難しい。ネグロンは26本のアタックを決めたものの及ばなかった。また、Leites Nestleはこの試合でもブロックの弱さが目立った。一方のBCN/Osascoは、先発のBeneditoを第2セット途中でMelloに交代しそれがまた成功と、選手交代のファインプレーが出た。
プレーオフに入り、BCN/Osascoの本来のリベロは復帰した。しかし、勝った第1戦でもサーブカットには不安を残していた。そして第2戦ではそのサーブカットの乱れが出て、スコットを使う形になかなか持ち込むことができず、レギュラーシーズンは極度にブロックの少なかったLeites Nestleに3セットで12本のブロックを食らいストレート負けを喫した。
プレーオフ第2戦以降、Leites Nestleは、ネグロンに打数を集中させる体制からDenise Souza, Tara Battleの両エースを中心とした攻撃に切り替えた。第3戦にいたり、これが大当たり。ブロックも第2戦に引き続きよく決まった。一方BCN/Osascoは、これまで攻撃の中心となっていたダニエル・スコットが極度の不振で、どうにもならない状況に陥ってしまった。レギュラーシーズンでは上位との対戦でなかなか勝てなかったLeites Nestleが、2連続ストレート勝ちで逆転、準決勝進出を決めた。
BCN3 (25-21, 23-25, 28-26, 25-19) 1LEN
LEN3 (25-23, 25-19, 25-21) 0BCN
LEN3 (25-18, 25-21, 25-23) 0BCN

プレーオフ1回戦は、いずれの対戦も第1戦に敗れたチームが逆転で勝ち上がるという意外な結果となった。確かに短期決戦には違いないけれども、第1戦と第2戦の間は移動日を挟んで2日間があくのに対し、第3戦は第2戦の翌日、同じ会場で行われる。もし1勝1敗となった場合は、第2戦に勝ったほうに有利になるわけである。

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7-12位リーグ

下位6チームも通常シーズン終了後に改めて1回戦総当たりのリーグ戦を行い、上位2チームはプレーオフの5-8位決定トーナメントに進出できる。それにしても恐ろしくやっかいな方式である。要点は、おそらく、1位対8位・2位対7位という実力差の大きい対戦を避けるということだろう。
このリーグ戦は何と5日間休みなしの5連戦。移動なしで同じ会場で1日3試合を行う。さすがに下位チームともなると過酷である。

全試合結果および星取表は下記の通りである。大筋で通常シーズンの成績通りの結果である。Blue Life/Pinheirosが全勝、Petrobras/Macaeが3勝2敗で2位に入り、順当に5-8位決定トーナメント進出を決めた。これらの試合についてはレポートは公開されていない。

99/3/24
BLP3 [25-17 25-15 25-22   -     -  ] 0SCE
LON3 [25-18 25-22 18-25 21-25 15- 5] 2PFO
PMS3 [25-22 25-18 29-27   -     -  ] 0REC

99/3/25
REC1 [26-24 18-25 16-25 19-25   -  ] 3BLP
SCE3 [25-15 25-21 25-18   -     -  ] 0LON
PMS3 [25-16 25-15 25-23   -     -  ] 0PFO

99/3/26
PFO0 [23-25 23-25  7-25   -     -  ] 3BLP
REC1 [15-25 19-25 25-16 22-25   -  ] 3SCE
PMS0 [26-28 23-25 18-25   -     -  ] 3LON

99/3/27
BLP3 [25- 9 25-14 25-19   -     -  ] 0LON
PFO3 [25-16 15-25 19-25 25-16 15-13] 2REC
SCE0 [23-25 24-26 22-25   -     -  ] 3PMS

99/3/28
SCE1 [24-26 25-19 18-25 21-25   -  ] 3PFO
LON1 [25-27 21-25 25-15 21-25   -  ] 3REC
BLP3 [25-15 31-29 25-19   -     -  ] 0PMS

BLP PMS SCE PFO LON REC Game Set Point
Win Loss Win Loss Ratio Win Loss Ratio
BLP Blue Life/Pinheiros O3-0 O3-0 O3-0 O3-0 O3-1 5 0 15 1 15.000 405 291 1.392
PMS Petrobras/Macae X0-3 O3-0 O3-0 X0-3 O3-0 3 2 9 6 1.500 360 349 1.032
SCE Sao Caetano E.C. X0-3 X0-3 X1-3 O3-0 O3-1 2 3 7 10 0.700 377 381 0.990
PFO Petrobras/Forca Olimpika X0-3 X0-3 O3-1 X2-3 O3-2 2 3 8 12 0.667 396 437 0.906
LON Londrina X0-3 O3-0 X0-3 O3-2 X1-3 2 3 7 11 0.636 370 404 0.916
REC Recreativa X1-3 X0-3 X1-3 X2-3 O3-1 1 4 7 13 0.538 414 460 0.900

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準決勝

準決勝以降は3試合先取の長丁場となる。準決勝の組み合わせは、Rexona - Leites Nestle, Uniban/Sao Bernardo - Universidade Guarulhosである。
Rexona - Leites Nestleの対戦は、Rexona有利は否めないところだろう。Rexonaはこれまでにも述べたとおりアタック・ブロック・レシーブ全部ナンバーワンのチームである。Leites Nestleは、本来は控えのセッターだったと思われるAndreia Marrasでもこのプレーオフに入って安定した戦い方ができるようになり、レギュラーシーズン中の大きな弱点だったブロックもかなり多くなってきた。しかし、レイラ・バロスを欠くアタッカー陣でRexonaとの対戦となると、これといってRexonaに対抗しうる要素が見あたらない。
Uniban/Sao Bernardo - Universidade Guarulhosの対戦も、Unibanがやや有利だろうか。通常シーズンのこの対戦は1勝1敗、しかしUni.Guarulhosの1勝はUnibanが正セッターソウザを欠いたときのものである。数字的に見ると、アタック力ではUniban、ブロックではGuarulhosが上回るという対戦である。しかし、ソウザのトス回しがさえたときには、どのチームにとってもUniban攻撃陣をブロックで止めるのは容易ではない。

Rexona - Leites Nestle
Leites Nestleは準決勝に入り、また布陣を変更、ネグロンとDenise Souzaの二人をアタックの中心とした。第1戦はこの策が大成功。この両選手のアタックで31点を稼ぎ、決定率も高かった。一方Rexonaはエリカ・コインブラ、ピッチニーニ・フランチェスカとも不調。Elisangela Oliveiraが孤軍奮闘したものの、レギュラーシーズン中は12チームでももっともブロックが少ない部類だったLeites Nestleに、4セットで実に16本のブロックを食らい、ミスも多くなった。アタック力では相変わらずLeites Nestleのほうが劣っているのだが、3-1でLeites Nestleが先手をとった。
しかし、第2戦ではRexonaが底力の差を見せた。第1戦では不振のピッチニーニがアタックで21得点、決定率5割近くの活躍。Leites Nestleのほうは第1戦同様、Denise Souzaとネグロンにボールを集めたけれども、特にネグロンのほうが第1戦と違いなかなか決めさせてもらえなかった。1セットは落としたものの内容的にはRexonaの完勝と言える試合である。
第3戦は、1,2セットをRexonaが簡単に連取。第3セットで、ついにLeites Nestleは本来のセッターであるMaria Estela Juniorが先発。アタッカー3枚とセンター線にうまくボールを散らすあたりはさすがである。Leites Nestleが3,4セットを取り返し、最終セットのとてつもない死闘に突入した。Rexonaで一つ気がかりなのは、コインブラ、ピッチニーニの得点が少なく(特にピッチニーニはわずか4得点)、Elisangela Oliveiraに打数が集中していることである。
第4戦も第3戦とほとんど同じような試合展開となった。Leites NestleはセッターAndreia Marrasで先発したものの2セットを続けて落とした。(ただし、第3戦と違い第1セットも競り合っていた。)第3セット以降、Maria Estela Juniorが先発。そして3,4セットを奪い返し、試合はまたしてもフルセットへ。最終セットもまたしてももつれた。しかし、結果はRexonaの勝ち。1敗の後3連勝の逆転で決勝進出を決めた。
この対戦は、昨シーズンの決勝戦と同じである。Leites Nestleとしては、初戦をストレートで勝ちながら、その後3連続フルセット負けで準優勝に終わった昨シーズンの悪夢がまだ続いているかのようである。
Rexonaは3勝1敗で勝ち上がったものの、試合内容としては不安の残るものとなった。第4戦でもコインブラとピッチニーニは極度の不振が続き、ピッチニーニは最終セットはついにベンチに下げられた。Elisangela Oliveira一枚が頼りで、本来ブロックは強くないLeites Nestleに少なからずシャットを食らう試合が続いている。決勝戦の相手のUnibanは、アタックでもブロックでもLeites Nestleより格上で、準決勝でもよい試合内容で3連勝している。アタッカー3枚をうまく分散して使える状況にならないと、準決勝の第1戦はそれで負けただけに、足元をすくわれる可能性は決して小さくない。
ところで、このOliveiraという選手は、昨シーズンは下位チームに所属、移籍してきた選手で、シーズン前半は控えだった。レギュラーシーズン第16節の第1セットでシルバに代わり出場、そこで活躍。試合自体も第2セット以降一方的に連取し逆転勝ちした。そしてこの試合を機に、シルバからレギュラーの座を奪い取ってしまった。
LEN3 (25-18, 15-25, 25-23, 25-19) 1REX
REX3 (25-20, 22-25, 25-16, 25-19) 1LEN
REX3 (25-18, 25-9, 19-25, 23-25, 26-24) 2LEN
REX3 (27-25, 25-19, 21-25, 19-25, 17-15) 2LEN

Uniban/Sao Bernardo - Universidade Guarulhos
第1戦はいずれのセットも競り合った。しかし、数字的に見ると、アタッカーのコマがそろっているUnibanに対し、Uni.Guarulhosは両エースにつながらないとなかなか決まらないという弱さが出た。
第2戦は第1戦とは変わって、第3セットまでは流れが両チームを激しく行き来した。2度のデュースまでもつれた第4セットはUni.Guarulhosがものにして、試合はフルセットへ。しかし、最終セットはUnibanが振り切った。第1戦、第2戦とも、数字的にはブロックは互角に近い。ということは、アタック力の差でUnibanが振り切る展開になっていることを意味する。ブロックで上回ることができなければ、この対戦でUni.Guarulhosが勝つことは難しい。
第3戦は、Uni.Guarulhosの両エースに頼った攻撃がUnibanのブロックにつかまり、一方Unibanのアタッカーは3枚でUni.Guarulhosを完全に翻弄し、Unibanの一方的な展開となった。Unibanが3連勝で決勝に進出した。
UNI3 (23-25, 25-22, 25-23, 25-21) 1UNG
UNI3 (25-13, 16-25, 25-18, 25-27, 15-13) 2UNG
UNI3 (25-19, 25-21, 25-17) 0UNG

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5-8位決定トーナメント

対戦の組み合わせは、Petrobras/Macae - BCN/Osasco, Blue Life/Pinheiros - MRV/Minasである。
いずれも本来力の差のある対戦であることは否めない。しかし、上位のトーナメントで負けたチームはそのショックがあるのに対し、下位のリーグ戦から上がってきたチームは一泡ふかせてやろうと気合いが入っているはずである。このモチベーションの差が試合にどのように影響するかは計り知れない。

Petrobras/Macae - BCN/Osasco
こちらは力の差は歴然、2試合ともストレートでBCN/Osascoの勝ちとなった。特に、第2試合は、Petrobras/Macaeがスタメンエースを2人とも使わず、控え選手のテストに出たこともあり、3セットでわずか42点というもっとも一方的な試合となった。スコットとレトの2人で37打数28決定、チーム全体でも決定率62%と、まさしくやりたい放題だった。
BCN3 (25-12, 31-29, 25-18) 0PMS
BCN3 (25-14, 25-15, 25-13) 0PMS

Blue Life/Pinheiros - MRV/Minas
第1戦はMRV/Minasが格の違いを見せた。Blue Life/PinheirosはエースのLuciana Alexandreが不調、またサーブミスによる失点が多かった。しかし、第2戦はMRVのNascimentoとロルの両エースとも不振。一方、レギュラーシーズンではブロックがもっとも少ない部類だったBlue Life/Pinheirosは17発のブロックをたたき込んだ。もともと、この両チームはアタック力はほぼ互角で、ブロックでMRVが大きく上回るという対戦なので、ブロックで上回ればBlue Life/Pinheirosにも勝機はある。この試合もAlexandreの当たりは悪かったけれども、もう一人のエースのAlessandra Fratoniが活躍した。2セットを先取されながら、その後3セットを立て続けに奪い、大逆転で番狂わせを演じた。しかし、第3戦はMRVの武器であるブロックが炸裂。わずか3セットで17本のブロックを決めて、Blue Life/Pinheirosをストレートで下した。
MRV3 (26-24, 25-20, 25-21) 0BLP
BLP3 (20-25, 22-25, 25-16, 25-21, 15-13) 2MRV
MRV3 (27-25, 25-11, 25-21) 0BLP

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3位・5位決定戦

3位決定戦: Universidade Guarulhos - Leites Nestle
この試合にいたり、Leites NestleはMaria Junior Estelaが全時間出場、レイラ・バロスも途中交代ながら出場し、ようやくこのチーム本来のメンバーがそろった。打数としてはネグロンに集中する形になったけれども、そのネグロンがよく活躍した。一方、Uni.Guarulhosのほうは、シャガス・モーゼとも今ひとつで、3番目のアタッカーのVera Mossa Lemeは奮闘したものの及ばなかった。
LEN3 (25-20, 20-25, 25-21, 25-23) 1UNG

5位決定戦: BCN/Osasco - MRV/Minas
この試合、BCN/Osascoは前の試合に続きレトが大活躍だった。それに対し、MRV/Minasはチームのアタック決定率がなんと22%という歴史的(?)不振。もちろん勝負になるはずはなく、BCN/Osascoが1時間かからずにストレート勝ち。
BCN3 (25-15, 25-13, 25-18) 0MRV


決勝

とてつもなく長かった、というか、とにかく複雑なプレーオフもついに決勝戦に突入。記事を書く側としても、試合が行われるまでプレーオフの全体が全くつかめなかった。

Rexonaは順当に決勝に進出したものの、準決勝ではピッチニーニ・コインブラの不振が続きElisangela Oliveiraに打数が集中するというらしからぬ試合が続き、決勝に向けて非常に不安が残った。第1戦は案の定というか、最後の頼みのOliveiraまでつかまりRexonaのアタッカーは壊滅。3セットで17度のシャットを食らい、全く一方的な展開となった。一方UnibanはDias, Cocco, Ivanyuskina, Conceicao, Alvaresの5枚を自在に使った。この試合の第2セット途中から、Oliveiraに代わりシルバが出場。シルバのはたらきにわずかに希望の光が見えただろうか。
第2戦は、久しぶりにコインブラが大活躍、ピッチニーニも第1戦までの不振は脱したようである。一方、Unibanのエースのディアスは決定率28%とRexonaの守備陣にかかり、大苦戦を強いられた。しかしながら、とった3セットがいずれも2点差と、僅差のセットをものにして、Unibanがフルセットまでもつれた試合を制した。内容的にはよい試合をしたと思われるだけに、その試合を落としたRexonaは非常に苦しくなった。
第3戦、後がなくなったRexonaは第2セット途中でElisangela Oliveiraに代えてシルバ、第3セット途中でピッチニーニに代えてEstefania Souzaと、スタメンを下げる選手交代を行った。しかし、これも結果にはつながらず、第4セット途中でOliveiraを逆に戻すことになってしまった。逆に、Unibanは第1セットを一方的に落としながら第2セット以降もスタメンの変更は一切なし。3点差、2点差、2点差といずれも僅差ながら、第2セット以降3セットを連取、3連勝でRexonaを沈めブラジルチャンピオンに輝いた。
UNI3 (25-21, 25-15, 25-16) 0REX
UNI3 (25-23, 17-25, 26-24, 18-25, 16-14) 2REX
UNI3 (11-25, 25-22, 25-23, 25-23) 1REX

Rexonaを倒すとすれば互角以上のアタック力を持つUnibanしかないとは思っていたけれども、3連勝でRexonaを倒してしまうとは予想外だった。Rexonaは準決勝でコインブラとピッチニーニの不振が続き、決勝でも第2戦以外はスタメンをベンチに下げざるを得ない場面があった。結局は先発の調子がそろわなかったことが3連敗という結果を招いてしまったのではないだろうか。

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