Word The Damage
やんぐの衛生日記 | 壊れ物たち

でかい遅い使えないわかりにくいWEBデザイン

1999.6.9

 

 わけあってシャーロックを使いまくり調べものをする。調べものといっても、普段みたいに何かについての詳しい記事や研究を探すのではなく、カタログ、商品説明、業務内容といった商用利用のページの検索三昧。こういうことをやるのは初めてかもしれない。
 今更ながらシャーロックの便利さに感激。
 しかし今日は愕然とした。シャーロックは便利なのに、肝心のWEBサイトがひどい有様だった。
 でかい遅い使えないわかりにくいの四拍子そろったページがいかに多いことか。本当に商売をする気があるのだろうかと疑う出来損ないのデザインばかりである。どの業界を検索したのかは秘密だが、今までMac関連のページのデザインに悪態をついていたのが申し訳ないくらいである。世の中は広かった。そして醜悪であった。

 さんざん言われているのに、未だにトップページを飾るでかい画像にまずうんざりする。表示が完了する前に立ち去るのである。トップページに画像以外なにもおいていないサイトもあったし、トップページからのナビゲーションがJAVAってのもある。論外。
 誰が指示して誰に作らせているのだろう。きっと馬鹿な顧客に向かってタヌキデザイン会社の営業マンが「やっぱマルチメディアでしょう。でかい画像とJAVAでキメましょう。そうそう。画像とJAVAは技術料として別途加算・・・」などと騙しているのだろうなあ。そんでもって、自称「そーほー」のド素人の在宅バイトに適当に作らせると。
 
 でかい画像といっても、多少の心得があればそれなりに軽く作るのが礼儀というものだが、困ったちゃんページの画像はなぜかすごく重い。小さな画像でも容量は一人前であるからして、いわゆる小さな巨人である。表示が完了する前にやはり立ち去る。

 使えないページが多い、とはどういうことか。
 こちらは、狭いモニターを駆使して作業を進めている。例えば、画像ソフトやエディタをすでに立ち上げていて、WEBで検索した情報をドラドロで持ってきて並べて比較したりメモを取ったり簡単な計算などをしているわけだ。こういうことをしているから、10個や20個のウィンドウは同時に開いているのが常である。しかるに、あのページデザインは何事か。まるで、この世には我がホームページしか存在していないのだとでも言いたげなでかいレイアウト、19インチいっぱいに広がる下品なデザイン。他との連携を全く無視した傲慢な態度である。

 ただでさえ鬱陶しいブラウザをいやいや立ち上げてるのに、その中身が馬鹿面の横長サイズだとほとんど使い物にはならない。悪意としか思えない。特に最近は、多くのサイトで固定したテーブルを使っているらしく、ウィンドウを小さくしたら文字が追随せず読めないし、コピーするための選択も非常にやりにくい。「使うな」と言ってるのと同じだ。
  
 「わかりやすく作る」というのはかなり高度な技術なので、わかりにくいサイトがたくさんあるのは仕方がないのか。いやちがう。学術論文みたいなページは大抵わかりやすい。
 商売のページであるにもかかわらずナビゲートがわかりにくいのは、それは客のことを全く気にかけていない証拠であって馬鹿の証拠ではない。つまりそれも、顧客とデザイン会社の関係でしかサイトの構築を行っていないことが原因だと考えられる。そしてデザイン会社や広告会社が顧客をなめているという事実を反映しているにすぎない。
 つまりどうしようもない商用サイトを立ち上げている会社は、WEBによってただ会社のイメージを下げているだけであり、それに金を支払っているのである。なかには、社内で適当に作らせているだけ、社長が趣味で作ってるだけ、ってのもあるようだが、とにかく手間暇経費をかけてイチビってWEBを立ち上げ、結果は、今回の私のような潜在的顧客を手放すのみである。


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恥ずかしいパチモンiMac

そもそも「iなんとか」っていう名前の氾濫ですらうんざりしているのに、iMacが世に出て1年、やっとのことでパチモンづくりに成功した各社がニセiMacを発表、これまたパチモンらしくおもっくそダセーの。
E-Power」っていうのはほんとにiMacにそっくりで、違いは微妙に格好悪いバランスと中身のOS。めでたくAppleにデザイン盗用で訴えられたらしい。 次に出たパチモンは「e-one」。つまりこれはiMac盗用パソコンのさらにパチモンである。コピーバンドのコピーバンドをつくる日本のロックバンドみたいなものか。
このデザインがまた、情けないくらい見事にダサい。なんじゃいなこれは。盗むなら盗むで、全く同じデザインにすればまだいいのに、「盗むけどちょっと変えておけばいいんじゃない」という姑息な意図が見え見え。 デザインやコンセプトのような無形のものはいくら盗んでも平気なのか。
恥も外聞もなく「コンセプトはオリジナルだ」と言いのける腐れ頭のソーテックという会社がこれまた恥ずかしい。
形にしても、あまりにもダサいので大声でiMacに似ていると言うことが出来ないくらいで、確かにこれならば訴えられるということはないかも知れない。 でも訴えられた。
こんなものに資金を導入する思想って何なのだろう。阿呆なのだろうか。

1999.7.20
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ファイルメーカープロ

 良いソフトだったんだけどなあ。
 FileMaker Pro 5のアップグレード案内を見て呆れてしまった。
 どんなアップグレードかと思いきや、案内に載っている言葉はMS OfficeとWebのことばっか。
 あほのひとつ覚えのように、足下にすり寄る犬のように、その媚びた姿勢は劣悪だ。
 スクリーンショットもダサいウィンドウズのものばかり、「使い慣れたツールバーがつきました」だって。馬鹿じゃないの。
 結局Macintosh版がどのようなものかさっぱりわからないし、「Microsoft Officeとの親和性の高いユーザーインターフェイス」や「Microsoft Officeと連携したデータの有効活用が可能」などといった厭らしいもの以外にこれといった特徴がなさそうなので、これはきっとMacユーザーには馬鹿馬鹿しいアップグレードに違いない。
 恐るべしファイルメーカー社。
 さようならファイルメーカー5。


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アップルのWeb

この画像はApple製のソフトCyberdogで見たときのアップルのサイトである。
かっこわる。

Cyberdogには2000年問題もあった。もみ消せたとアップルが考えていても使う人は使うのである。わはは。

それにしても、でっかいタブがついたこのデザインはまともに見ても野暮ったい。