Word The Damage
やんぐの衛生日記 | 壊れ物たち

Adobe Photoshop
イーサカードCS
Apple16モニタ / RD17GXII


Adobe Photoshop 4.0J

 うーむ。あまりだれも言ってないようだが、はやりフォトショップは4.0になって壊れ物の仲間入りだ。
 確かに、ズームにした時にウィンドウがいっしょに大きくなってしまうというおかしな仕様は4になって直ったようだが、どうもそれ以外のインターフェイスが変。
 最大の問題は選択範囲が独立した選択範囲になってしまったことか。ぴゅっと四角く囲って動かしても画像がついてこない。範囲だけが動いてしまうのだが、これがうっとおしい。これまでのようにコマンド+オプションで良いではないかという気になる。で、つい範囲を削ろうとしてコマンドを押してドラッグしたり、複製しようとしてオプションを押したりしてから、ぎゃっとのけぞるのである。ここまで操作を変更して良心というものがあるのか。
 つまり今回から選択範囲の考え方事態を変更したということだが、それにしたって、実は一貫性がないのである。その証拠に、囲ってからdeleteを押すと選択範囲ではなくて画像が消えてしまうのだ。4.0の理屈で言えば、deleteでは選択範囲だけが消えなくてはおかしい。
 そんなわけで、とくに別ファイルの画像の一部をドラドロで持ってくる時に、選択範囲だけを持ってきてしまうという失敗を頻繁に経験するようになった。
 ショートカットの変更も困ったものだが、そんなのはクイッキーかResEditを使って変えてしまえばいいので、まあ勝手にすれば良い。それより、メニューの中やボタンの位置が大きく変更されたのも今の時期はまだ辛い。これは、慣れるしかないので耐える。耐えたくないが。
 あ。それよりがびーんと思ったのは、ボタン群の上に意味のないボタンというか、絵がついてしまったこと。何だろうと思って押してみたらただのアバウト画面。Adobe製品は、すっきり完結した最小限のデザインが優れていたのになんであんな意味のないものでモニタを覆ってしまうのか。どうでもよいことだがなんか厭。あんなことしなくても、みんなAdobeの製品だってことぐらいわかって使ってんのに。
 それにあのへんなバルーンヘルプもどきにはちょっと面食らった。あまりにもださすぎたので見なかった事にしているが、なんなのでしょうね。
 職人と言うのは道具に関しては「かっこつけ」なんである。たとえばプロの塗装屋は決して軽くて黄色い刷毛や「可愛いペンキ屋さん」なんていうデザインの塗料は使わないし、料理人は錆びない包丁やテフロン加工のフライパンなど使わないのである。
 うーむ。でもまあマクロメディアほどは酷くないし、他のソフトに比べればまだかなり優れているのでこれ以上言わないでおこう。
 
 あ、そうそう。なぜか4.0になってグラフィックEPSがダイレクトに読めなくなった。イラストレーターのファイルを開くのと同じダイアログが出てくるのだ。前はちゃんとよめたのに。入力屋さんで受け取った画像を開く時に、解像度と寸法が解らなくてあたふたしてしまったではないか。仕組的にはそれで良いのかもしれないが、なんか釈然としないものがある。

 というわけで、それ以外のところ(基本性能など)では優れものというのはわかってるけど、結局こんなバージョンだけではうっとおしいので、3.05か、もしくは2.5をハードディスクから消し去る事ができないという状態になっている。
 レイヤーとかを使う時はライブピクチャーを、ファイル変換ではグラフィックコンバータを使えばそれでいいので、膨れあがったフォトショップはなんとなくホビーで無駄なものという感じがしている今日この頃。

さて月日は流れ

文句ばっかり言ってる割には謙虚な私は、それでも4に慣れなければ未来がない、ということでなるべく慣れるように努力した結果、だいぶ慣れました。

 いまだ気にくわないのは、ツールバーからトリミングツールが消えたこと、スクラッチパッドが消えたこと、選択範囲を動かすのに別ツールを選ぶかコマンドを押さなければならないことぐらいか。「自由変形」とかはすごくいいんですけどね。


REUDOイーサカードCS/

 PSプリンタをイーサで繋いでからと言うもの、やっとプリントというものに出会った感じだ。インターネットを専用線でやるようなものか。
 そこで、孤独状態にあったLC575の通信スロットに差し込む用のイーサカードを購入して、工房内乱をもくろむ。
 ずるりと内臓を取り出し、カードを挿入。めでたし。
 
 しかし、共有ディスクをマウントしない。なんとマウントするのに15分もかかってやんの。その後、数キロファイルのコピーを試してみると、これがまた5分以上かかってやっとコピーできるというのろまもの。
 それからがたいへん。2台のマックは1階と2階にあるので、ふたつのフロアを行き来して、最少システムのインストール、ケーブルの交換、旧ネットワークのお試し、カードの差し直しとばたばた走りまわること4時間。結果論としてカードが悪人であると断定。翌日メーカーに電話を入れ、交換ということになってめでたしめでたし。

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と思ったら大間違い。さっそく送ってきた新品を差し込んで見たら、まったく同じ症状だった。

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そしてふたつめの新品が送られてきたが、それもまったく同じ症状だった。モンティパイソンで、ジョン・グリースがチーズを買いにチーズ屋に入るが、何を注文しても品切れで何にもない、というコントを思い出した。

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もう馬鹿らしくなったのでローカルトークに戻してしまった。まことに馬鹿らしい買い物であった。


apple製の16モニタ

 ついにモニタがおかしくなってきた。といっても壊れたわけではなく、ピントが甘くなって来たのだ。いっそぶっ壊れてくれれば買い替えの理由になるというものだが、そのぼやけ方にしても、店頭で見る安物のモニタ程度であるとも言えるので具合が悪い。
 ピントを調節することができればなあ。

...とか何とか思っているとなんと元旦の朝、ばちっ、と言う音がしたかと思うと、画面がまっくろくろになってしまった。お亡くなりになったのです。「いっそぶっ壊れてくれれば」等と思ったのが間違いだった。正月だから店も開いてないし現金もないのである。
 元旦から2日目、仕方なく三菱のRD17GXIIを買ってしまった。在庫がこれしかなかったのだ。画面が奇麗になったのはいいが、これで21インチ購入計画が霧の彼方へと消え去った。ああ。


三菱RD17GXII(17マルチスキャン)

というわけで購入した17モニタ。けっこうくっきりしていて悪くないのだが、最大の欠点はMITUBISHIというロゴマークだ。これからこんなものを見つめて暮らして行くのかと思うと何だか悲しい。財閥とはあまりかかわりたくなかったのだが。