北斗の『マウンテン』(その1って、続ける気あるのか?))

この話は、あくまでもパロディ(今回は「飢えた荒野」のパロディ)ですので、真剣に捉えないでください。
(注意!:名古屋ローカルなネタのためわかりにくいところがあるかもしれません。なので、このページを見るとわかりやすいと思います)

199X年、世界は核の炎につつまれた!! 海は枯れ地は裂け……あらゆる飲食店が絶滅したかにみえた………
だが…、喫茶マウンテンは死滅していなかった!!


199X年、核の炎につつまれた後の愛知県名古屋市昭和区にて


あらすじ。修羅の国からの留学生であるケンシロウと、下宿生であるマミヤ・レイは名古屋名物を探して旅に出ていた。
最初に、タモリが散々「エビフリャー」と言っていたことから、エビフライを食べに行こうとするが、
レイが名古屋本を読み漁っているうちに名物ではないことが発覚したのである。

マミヤは地下鉄塩釜口駅の駅員に、マウンテンの場所がどこにあるのか尋ねていた。
「こんな時代にのんきなこった…。さっき若いのがふたり小倉抹茶スパを制覇するといっとったが・・・」
駅員はため息をつきながら、こう漏らした。
「小倉抹茶スパ…」
マミヤは自分の持ちうる記憶を組み合わせて小倉抹茶スパのイメージを想像するも、はっきりとした姿が出てこない。
そして、バイクを猛スピードで走らせた。

一方で、レイとケンシロウは、アミバが切り盛りしている揚げ物専門店「天才の店」のある場所から黙々と歩いていた。
「レイ、どこへ連れて行く気だ?」
「フフ…ついてくればわかる」
ケンシロウは不審な目をしてレイを見るが、レイはただ微笑むばかりだ。

「マミヤがお前を追って下宿を出た!」
「マミヤが…」
「だが、情にまかせてお前を追いかけるような女ではない。エビフライが名古屋名物でないことをオレが突き止めた時、
本物の名古屋名物を食べられる店を探しにマミヤは出ていった」

味噌煮込み?それとも、あんかけスパゲッティ? はたまた台湾ラーメン?
ケンシロウは頭の中で必死に答えを探していた。

「ある喫茶店で落ち合うことになっている無事ならそこで待っているはずだ…熱い女だ!
喫茶店と言われ、ケンシロウの頭はパニックに近い状態になっていた。しかも、熱い女というところを妙に強調しているのが気になる。

まさか小倉トーストじゃないよな…。しかし、喫茶店というと何があるんだ?


一方、マミヤはいりなかにある某学校の廃墟跡に作られたチャペルに立ち寄り、祈りを捧げていた。
すると、後ろから屈強な男達カサ・・・じゃなくてマウンテン処刑部隊がやってきた。

「おい、こいつか?」 リーダー格の男が子分と思われる小男に話しかけた。
「へい!!こいつです。マウンテンの場所を嗅ぎまわっていたのは!!」

「私に何の用?」気丈に言い返すマミヤ

「ふふ、お前もバカな女だ…。こんな所に寄り道せねば追いつかれなかったものを…。俺達はな〜、マウンテンを
知ろうとする者。場所を探ろうとしているものは〜味覚を殺せと命令されているのだ!」
そして、戦闘に入るのだが、あっさりと捕まってカレーショップCoCo壱番屋に連れていかれるマミヤ。

リーダー格の男はCoCo壱番屋の10辛カレーをマミヤの口の中に入れようとしていた。
5辛以上は一度5辛を食べた人間でないと注文できないが、この男は何度も食べているので問題はない。
「ん〜、良い辛さだ。俺はこのカレーの辛さが大好きなんだ。グフフ…お前にも水なしでじっくり味わってもらうぜ」
「う〜!!」
「うわっははは〜。辛いかぁ〜」
「・・・(辛すぎて何も言えない)」
「グホホホ〜、あと一口食えば、医者へ直行だ〜」
こうしてマミヤの口の中にどんどん10辛のルーが入れられていく中、ケンシロウとレイが追いついた。

「あわれな連中だ。一度の恐怖体験でその店に行こうとするものを殺そうとするのだから・・・」
レイは冷め切った目をしながら言う。

「うっ!まさか…、お…お前らあの店に行こうというのか!!」
レイの言葉に怯えつつ、リーダー格の男はマミヤを離さない。
「……そうだ…」淡々とケンシロウは呟く。

「でへ!!」「ゲェッ!!」「な…なんだって!!」
男達はこうもあっさりと「あの店」に行くというケンシロウの言葉を聞いて恐慌状態に。

「いっ!行くな〜、行くとこいつに10辛のルーを食わすぞ!!」
「食わしてみろ、次の瞬間貴様は俺と一緒に『その店』とやらに連れて行く!」

「ヘッ!フフフ、強がるんじゃねぇ!」
冷や汗が身体全体を流れつつも、意地を張る男。

「ケン!!名古屋名物の場所がわかったわよ!! 名古屋名物はマウンテンという喫茶店で食べられるわ。
こいつらは、それを食べて恐怖体験をした腰抜けよ!!」
マミヤは力の限り叫ぶ。

「マウンテン…」

「さあ、もう用はすんだわ。これで、いくらでも10辛カレーを口にしてもかまわないわ。
私は彼にこのことを伝えたかったの」
「うぐ…な…なにィ…」
「もう、あなたも登山決定ね」
「えっ!そ…そんな!!」男は人生が終わったかのような表情をした。

「くるな!!くっ……」
「ひええ!!」残りの男達「一緒に登山する」ことを恐れは一斉に逃げ出した。
「えっ!あ…ちょっ…ちょっと待て!おい!!」男は絶望感に襲われた

うわああ連行しないで、連行しないでぇ!!」
「連れていきはせん、数時間寝ていてもらおうか…。目がさめたらお前の頭に、心配無用と伝えておけ!」
「バ…バカめ、みんな最初に行く時はそうやって言うんだ!! 俺だってそうだった!ヒヒッ!後悔するのが楽しみだ!!」

「…これも伝えておけ、この世でおれに食べられない料理はない!!
そういうと、男は気絶した・・・。

「ケ・ケン…」
ケンシロウの元へ近寄るマミヤ。しかし、ケンシロウの答えは
「帰れ!!」の一言であった。

「なぜ!!」納得できないマミヤ。
「これは俺自身の問題だ!!」と切り返すケンシロウ


「やつの心の中に名物が食べたいと思う心がある限り、誰も奴の心を開くことはできんぞ!!」
レイはマミヤの肩に手を乗せながら話す。
「わかってるわ…ただ…ただ少しでも甘口スパの宿命を…あの人の苦しみをすくいとってあげたい」

「(甘口スパを食べて)死ぬ気か…」
黙って頷くマミヤ。

その2へ(まだ完成せず)
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