ハーン兄弟語録これは、2人の宿命に従った漢の言葉を綴ったものである・・・


「は〜これでえ千八百六十五万と765回」
『いや、アニキ767回だ』
「ほう・・・そうか・・・へへ少し眠っちまったらしい」
『あ〜あこんなことになるならすぐに死んじまうやわな体に生まれたかったな』
「そうだな・・・」

このやりとりは、「なんで、こんな刑罰を受けるんだろうか」という彼らの気持ちが現れていると想像される。
また、こうやって会話をすることによって、ただ頭の上に水滴が落ちるだけという状態によって発狂することを未然に防ぐ効果があるように思われる。

『おっおおっ』
「て…てめぇはアイン!!」
『(アインにつばを吐きつつ)このヤロッ殺してやる』
『(アインの苦しい弁解を聞いて)うぬ〜』
「とにかく早くここから出せ〜い!!」

このやりとりを見る限り、ハーン兄弟のアインへの恨みはデビルリバースが閉じ込めた奴に対する恨みと同等と見てさしつかえないであろう。

見かねたケンシロウはあっさりコンクリの塊にチョップ(岩山両斬破?)をかます。
『おおっ』
「や…やた!!これなら自力でえ〜」

『ぬ〜!!』
「あ〜!!」
「おおお」
「どけ〜!!」
と、開放されたとたんアインに対する恨みを晴らそうとするハーン兄弟。よほど溜まっていたのだろう。
『こ…これは!!』
「胸に七つの傷あ…あんたもしかして!!」

ケンシロウの胸の傷を見てアインは命拾いをする。
しかし、兄弟のこの勢いを見て強さを感じた「ケンシロウにお前達ほどの兄弟を倒した男は」といわしめた。
「恐るべき拳法を使う帝都の将軍!金色のファルコ!!」

「ア…アインお前本気か!?」

アインがアスカを置いてファルコを倒すと誓った、今までのアインからは想像できない台詞が飛び出したので
ハーン兄弟も困惑している。

『おお見えてきた』
「ふぁ〜すげぇ大軍!!」

ファルコの軍勢を見下ろし漏らした感想である。

「へっへっ、これを見ておどろけ」
「不発弾よ!!」
「こいつで信管を叩けば、やつらは全滅よ!!」

と、いきなり秘密兵器を公開するバズ。そんなものを見せられてはアインも戸惑うだけである。
で、誰が信管を叩くのかを決めることに。
ん?そりゃあ、おめえ〜〜え〜〜と〜」
「ジャンケンよ!!」

こんなことをジャンケンで決めてしまうバズが素晴らしい。この間ギルは黙して語らず。

そして、ジャンケンでアインが負けたものの、無理矢理気絶させ自分達が行くことに。
ジャンケンの意味があったのであろうか?
「フッ…この役には帰り道なんかねえんだぜ!!」
『ガキのいるやつには荷が重いってもんだ!!』

まぁ、なんとカッコイイ台詞なんでしょうか…。

『死ぬのはてめえだーっ!!』
と空中から急加速で落下する岩に乗ってファルコに特攻する兄弟。
ファルコによって岩は砕かれ、地面をゴロゴロと回転しても不発弾は爆発しないらしい・・・。

「久しぶりだな、ファルコ!!」
「へっへ、ファハハハハ、バカヤローこれが目に入らねえかー!!」
『てめえら全員地獄の果てまで道連れだーっ!!』

不発弾を黄門様の印籠のごとく公開し、ファルコの兵の士気を下げようとするハーン兄弟。
「ファルコ、その女から手をひけーい」
『ひかないと信管をぶったたいてドンだぞぉ!!』
「ヘッ……この目を見て判断しろォーッ!!」

「よおし!!」
『ファルコ!!きさまにあらためて勝負を申し込むぜ!!』
いきなり、今度は決闘を申し込む兄弟。上に置いてきぼりのアインもビックリだ!
「アイン、いや…どうしてもおれたち兄弟で倒さなければならん理由があるんだ!!」
「その理由とはこれだ!!」
「『見よ、わが宿命の旗印を!!』」

と南斗の旗印を掲げるハーン兄弟。南斗の使い手はまだいたらしい・・・。
「わが兄弟は南斗聖拳一〇八派のうち南斗双鷹拳の伝承者!!」
「この世で天帝を倒しうるは北斗と南斗のみ、そして北斗の反逆の烽火とともに南斗も動いた!!」
『うぬが北斗南斗を抹殺するに血眼に奔走するは南北が一体になることを恐れたため!!』

しかし、南斗の使い手はケンシロウの手によってほとんど絶滅しかかっている気がするんですけど・・・。

「行くぜファルコ!!」
『おー!!』
「『南斗双鷹拳双羽落爪破〜!!』」
弟が掴まっている分スピードが遅いのか、あっさり避けられる。
「フハハ今度ははずさねえぞ!!死ねい!!」
しかし、謎の飛び道具みたいな技であっさり撃沈。
「ぐぼっ!!う〜〜〜!!」
『あっ…ア…アニキ!!』


「て…てめえら動くな〜!!」
『ア…アニキ、な…なにをするんだやめろ!!』
「ギル!おれはもうだめだ!折れた骨が肺に突き刺さっちまったようだ、こうなりゃファルコを道連れだ!!アイン、ギルを連れて行け!!」
『い…いやだアニキ〜!!』
「バ…バカヤローふたりとも死ぬことはねえ!!」
『わっ!!』
(思いきり蹴っ飛ばされる)
見事な兄弟ドラマが展開されるが、ファルコの部下によって横槍を入れられる。
「は!! ぐはっ」
『ア…アニキ〜!!』
『うわあ〜!!』

「おれはまだ死んじゃいねえぞ〜!!」
「早く行け、この場は俺にまかせるんだ!!」
『い…いやだあ〜、いつだって一緒だったじゃねえかアニキ!!』
「弟よ、泣くな、悔やむな」
「金色のファルコを道連れにできるのだ、笑って見送れい!!」
『あうう』
『わ〜』

こうして、ギルはバズの命令を受けたアイン達の手によって無理矢理逃げる羽目になった・・・。

「ふう」
「さあファルコ!一緒にいこうぜ〜!!」
「うりゃっ!!」
(豪快に失敗)
「はっ!! はっ…、はは…」(動揺の色がありありと見える)
「このヤロ〜!!」

この言葉とともに、不発弾にパチキをかましたバズは死んでしまった・・・。

『ア…アニキ〜〜』
バズの叫びは四方百里に伝わったと言われている・・・。
こうして、残されたバズはほとんどそこらにいるモブと変わらない扱いを受けることになった・・・。
(リハクのボディガードでもしているのでしょうか?)

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