芦ノ湖畔に建つバーニーの碑
箱根芦ノ湖畔、杉並木の中に一つの石碑がたっています。
この石碑は、芦ノ湖畔に住んで、こよなく箱根を愛したイギリス人のバ−ニ−さんが、ドイツ人の博物学者ケンペル著作の「日本誌」の序文を引用しながら彼の第二の故郷である日本と,その国民に対して友情のしるしに建てたものです。
私達は、この石碑の前に立つとき、この国土の美しさと,それを守ることの情熱の尊さとを、あらためて教えられる気がいたします。
私達は,ケンペルが三百年も前に日本の美しい自然と箱根の歴史や動植物を初めて世界に紹介してくれたことと、バ−ニ−さんの遺志を顕彰するため、毎年11月23日にケンペル・バ−ニ−祭を開催しています。
バーニーの碑文
第17回ケンペル・バーニー祭のお知らせ
 この催しは、1986年箱根を守る会の結成20周年の記念事業としてスタ−トしました。
以来毎年11月23日に箱根町元箱根のバ−ニ−碑前と元箱根公民館を主な会場として,イギリス・ドイツ大使館や県、箱根町、神奈川新聞社などの後援を得て和やかにとりおこなわれ,どなたでも参加することができます。
毎年参加者には図録と箱根の植物をデザインした記念バッチをさしあげています。
晩秋の一日をハイキングや講演会、楽しいパ−ティ−と盛りだくさんのプログラムの中で自然保護を語り合う催しです。
なお,バッチは第一回ハコネシダ・第二回ハコネバラ・・・そして第14回はヤマユリでした。
ケンぺルとバーニーを讃える碑
ケンペルとバーニーの略歴
ケンペル・バーニー祭で行われた講演

  • 第一回(昭和61年) 「自然保護について」 大石武一氏(初代環境庁長官)
  • 第二回(昭和62年) 「箱根の花と杉並木」 林 弥栄氏(元東京農業大学教授)
  • 第三回(昭和63年) 「外国人から見た日本と箱根」 ヴィルフリート・シュルテ氏(ドイツ大使館惨事)
  • 第四回(平成元年)  「レムゴ市を訪ねて」 塩田 純氏(NHK教養番組センター)
  • 第五回(平成2年)  「レムゴの自然とケンペルの人」 大場達之氏(千葉県立中央博物館副館長)
  • 第六回(平成3年)  「ケンペルの日本ー世界の中の箱根」 芳賀 徹氏(東京大学教授) 
  • 第七回(平成4年)  「ケンペルの日本研究と陰の日本人協力者ー今村源右衛門」
                                  片桐一男氏(青山学院大学教授)
  • 第八回(平成5年)  「ケンペル時代における日本の貿易」 栗原福也氏(東京女子大学教授)
  • 第九回(平成6年)  「ケンペルと芭蕉」       森川 昭氏(東京大学名誉教授)
  • 創立十周年記念    「阿蘭陀通詞・今村源右衛門英生ー外国の言葉をわがものにして」
                                  片桐一男氏(青山学院大学教授)
  • 第十回(平成7年)  「廻国奇観ーエンゲルベルト・ケンペルの日本像の形成について」
                              ヴォルフガング・ミヒェル氏(九州大学教授)
  • 第十一回(平成8年) 「ケンペルの美術品」 榊原 悟氏(サントリー美術館主任学芸員)
  • 第十二回(平成9年) 「ケンペルをとらえた日本の植物」 大場秀章氏
                                 (東京大学総合研究所博物館教授)
  • 第十三回(平成10年)「ケンペルとオックスフォード大辞典」 寺澤芳雄氏(東京大学名誉教授)
  • 第十四回(平成11年)「ケンペルから学ぶものー魔女と科学」 笹井真也氏
                               (丸善(株)学術情報ナビゲーション事業部)
  • 第十五回(平成12年)「ケンペルが見た芦ノ湖と逆さ杉」 大木 靖衛氏(元温泉地学研究所所長)
詳細は下記までお問い合わせ下さい

ケンペルとバ−ニ−を讃える会
TEL 0460−5−5289
箱根町教育委員会
TEL 0460−5−5600