四季の田畑

春田植え

初夏畦草刈り

夏収穫前の稲

秋稲刈り後の大豆

こだわり米の栽培方法


我が家では93年から、除草剤と化学肥料に頼らないお米を栽培しています。殺虫剤は父が栽培していた80年ぐらいから止めていましたが、93年から完全無農薬の今の栽培法に挑戦しました。

17年春より苗づくり再開しました。
種子消毒は行なわず、種子の温湯処理を行なっています。種子を63℃の熱湯に6分30秒浸しています。
苗用の土は山土と有機培土を混合して水分調整します。有機培土の原料は「有機農産物 日本農林規格」の定める資材を使用したもので、
原料はピートモス、大豆粉末、乾燥オカラ、グアノ、ゼオライトです。
有機培土の購入は(有)日本の稲作を守る会です。


●播種は薄蒔き、田植えも薄植え

栽培方法は、播種時から薄蒔きで育てた苗を、十分間隔を空けゆったり田植えします。また栄養分は過剰にならない様に、米糠や有機発酵肥料などを稲の様子を見ながら少しずつ腹八分程度のつもりでやります。そう我が家の栽培の基本は、薄蒔き薄植えと腹八分です。密植をしないことで、風通しがいいことと、腹八分栄養で活力のある、病害虫を寄せ付けない強い稲に育ちます。

こだわり米
●必要最小限、浅く耕し雑草も地力に

また田んぼの耕運は、浅く田植えに必要な最小限度の回数にとどめます。一般的には稲刈りの後は雑草が出ない様にたびたび耕運するんですが、家では稲収穫当日に稲の頭から種大豆を撒きそのまま不耕起(上右端写真)栽培したり、そのまま雑草が伸びる田もありますが、春田植え前まで、昆虫や微生物の営みと共にそっとしておきます。収穫後の大豆ガラや雑草もその後分解して、田の地力となって無駄がありません。また浅く耕すことでこれらの有機物が地表近くで分解するためか、田植え後の稲の根の障害もないです。

●こだわり米肥料は主に米糠

まず春入水前米糠を撒きます。これは稲の元肥と、田植え後鋤き込んだ、大豆ガラや雑草の分解を促進するのではと思っています。そして田植え後2週間以内ぐらいに再び米糠を撒きます。これは米糠が水中の地表を覆い、分解過程で水田雑草の発芽を押えます。完全とはいきませんが、効果はあります。これは水田の中を歩きながら撒くので、きつい作業ですので2回に分けて撒きます。この米糠も気温と共に分解し稲の栄養となります。

梅雨前の生育の中期、魚のアラなどを醗酵させた100パーセント有機発酵肥料を撒きます。稲の葉の色の薄い所など多く撒き、色の濃い所は少なくし、加減しながら撒きます。

●こだわり米草取り

これが最もきつい作業です。米糠で押さえられなかった草を、腰をかがめて手作業で取ります。最近はヒエやホタルが多いです。数日かけてボチボチやります。腰はきついけど、はだしで泥田に入っての作業は意外と元気が出ます。これは有機米を作る人から良く聞く話です、人間も土から元気をもらえるようです。
以前三年間アイガモを飼って草取りしてもらっていましたが、お米の味という点でいまいちで止めてしまいました。稲の栄養過剰になるんじゃないでしょうか?最近はジャンボタニシが増えてきて、これが多い田は、雑草を食い尽くした後苗まで食べられてしまいますが、これもうまく利用すれば効果絶大です。

●こだわり米籾の乾燥と玄米の保管

乾燥は機械乾燥で、やや低めの最高45℃ほどで、ゆっくり乾燥させます。これはお米の劣化、味の低下を防ぐ効果があります。乾燥後の籾は袋に入れ、しばらく置きますが、こうすることで、お米の水分のむらをなくし、籾摺りもやりやすくなります。

籾摺り後の玄米は保冷庫で13℃ぐらいで保管し、注文毎に精米しています。


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