ハニスポの記事
(2003年9−12月)


2003年10月1日
ホームページ移転のお知らせ

 9月中旬の回線変更に伴うプロバイダ変更により、東京埴輪スポーツは移転します。
 今年12月までは旧アドレスで東京埴輪スポーツを観覧する事ができますが、リンクおよびブックマークを貼られている方は新アドレスへの速やかな変更を御願い致します。

新アドレス
http://www.asahi-net.or.jp/~gm4k-ejr/thsj/

2003年11月11日
日本プロ野球
11月初旬までの動向を顧みる

 日本シリーズ終了から2日後の10月29日に、プロ野球の2002年セ、パ両リーグの最優秀殊勲選手賞(以下、MVP)および最優秀新人賞、そしてベストナインが発表されました。
 セ・リーグのMVPには、4年ぶりとなる20勝投手となり、18年ぶりのリーグ優勝に貢献した井川慶投手(タイガース)が選ばれ、パ・リーグのMVPには、全試合出場を果たし、攻守に渡ってリーグ優勝も大きく貢献した城島健司捕手が選ばれた。
 今年多く入団した「松坂世代」の面々のおかげで、比較的レベルの高い競り合いとなった両リーグの最優秀新人賞には、木佐貫洋投手(ジャイアンツ、1年目、松坂世代)と和田毅投手(ホークス、1年目、松坂世代)が選ばれた。
タイトル選手名
(セ・リーグ)
選手名
(パ・リーグ)
最優秀殊勲選手賞井川慶
(タイガース)
城島健司
(ホークス)
最優秀新人賞木佐貫洋
(ジャイアンツ)
和田毅
(ホークス)
ベストナイン
ポジション選手名
(セ・リーグ)
選手名
(パ・リーグ)
投手井川慶
(タイガース)
斉藤和巳
(ホークス)
捕手矢野輝弘
(タイガース)
城島健司
(ホークス)
一塁手アリアス
(タイガース)
松中信彦
(ホークス)
二塁手今岡誠
(タイガース)
井口資仁
(ホークス)
三塁手鈴木健
(スワローズ)
小笠原道大
(ファイターズ)
遊撃手二岡智宏
(ジャイアンツ)
松井稼頭央
(ライオンズ)
外野手赤星憲広
(タイガース)
谷佳知
(ブルーウェーブ)
ラミレス
(スワローズ)
ローズ
(パ・リーグ)
福留孝介
(ドラゴンズ)
和田一浩
(ライオンズ)
指名打者カブレラ
(ライオンズ)
タイトル選手名
成績
(セ・リーグ)
選手名
成績
(パ・リーグ)
最多勝井川慶(タイガース)
20勝
斎藤和巳(ホークス)
20勝
最優秀防御率井川慶(タイガース)
2.80
斎藤和巳(ホークス)
松坂大輔(ライオンズ)
2.83
最優秀救援高津臣吾(スワローズ)
36SP
豊田清(ライオンズ)
40SP
最多奪三振上原浩治(ジャイアンツ)
194個
松坂大輔(ライオンズ)
215個
首位打者今岡誠(タイガース)
0.340
小笠原道大(ファイターズ)
0.360
本塁打王ラミレス(スワローズ)
ウッズ(ベイスターズ)
40本
ローズ(バッファローズ)
51本
打点王ラミレス(スワローズ)
122打点
松中信彦(ホークス)
123打点
盗塁王赤星憲広(タイガース)
61個
井口資仁(ホークス)
42個
 日本シリーズが終わってから丁度1週間経った11月3日に、怪我で今期を棒に振ったホークスの主砲・小久保裕紀内野手がジャイアンツに無償トレードされる事という、前代未聞の事件が起こった。
 更にジャイアンツは、バッファローズとの契約交渉が難航しているパ・リーグの本塁打王・タフィー=ローズ外野手や、今年FA権を取得してメジャー移籍を目指している松井稼頭央内野手の獲得に動いているとの事だが・・・

逆指名制ドラフトが施行された10年前に(ジャイアンツを)振っときながら膝をブチ壊して流れ着いた中古品の空砲や、飛ぶボールと頭の悪い相手投手のおかげで本塁打を量産していた外国製の扇風機を大枚叩いてふんだくるぐらいなら、リリーフ陣強化のために今年FA権を取得した世界一マーリンズの抑え投手・ウービナを獲って来るか、大砲欲しけりゃ高給のあまりに仕方なく残留したメジャーの大砲・マニー=ラミレス外野手(レッドソックス)を獲って来るなりしろや、このチンカス球団代表がっ!!

 てなわけで・・・

         ☆ チン
          ☆ チン  〃∧_∧   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
            ___\(\・∀・)< ジャイアンツの親会社のおかわり〜
              \_/⊂ ⊂_)_\_____     まだぁ〜〜?
             / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/|
           | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄:|  |
           |           |/

 そんな胸クソ悪いニュースを余所に・・・

2003年11月3日
サッカー・Jリーグ
ヤマザキナビスコカップ
鹿島 VS 浦和
(国立競技場)

浦和
苦節11年にして
遂に初の勲章!!

鹿島0-4浦和

0(前半)1山瀬(13分)

0(後半)3エメルソン(3分)
田中(達)(11分)
エメルソン(43分)
 11月1日の壮行試合で、明らかに格下のプロ野球選抜相手に1-3で敗北するという、シャレにならないブラジリアンジョークをかましてくれた茂雄率いる野球日本代表は、たった2つしかないアテネ五輪出場枠を賭けて、中国、韓国、台湾の3カ国と戦い、中国に13対1、台湾に9対0と快勝した後、難敵・韓国に対しては息詰まる接戦の末、2対0で辛勝して・・・
茂雄JAPAN
3連戦3連勝

アテネ五輪行き切符ゲッツ!!
(σ´∀`)σ


 ところで、シドニー五輪・野球銅メダルの韓国が日本と台湾に敗れてアテネ行きを逃したばかりか、シドニー五輪・野球金メダルのアメリカまでもがアテネ行きを逃すという「番狂わせ」が発生し、日本のメダル奪回が容易になったという見方がされているが、アテネの本大会にはプロ1チームから2人までという決まり事があるらしく、本気でメダルを取り戻すならその決まり事を改める必要があると思われる。

 アマ球界の大物・鳥谷(早稲田大学)のタイガース入りが決まったものの、アマ球界の逸材の動向が注目されるドラフト会議や、FA権を行使する松井稼頭央の動向など、これからのの球界の動きにも目が離せない。

2003年10月18〜19日
プロ野球日本シリーズ
ホークス VS タイガース
(福岡ドーム)

第1戦
チーム名123456789
タイガース0002011004安藤
0-1-0
ホークス010201001X5篠原
1-0-0
ホームラン城島1号(1)[井川]-4裏
第2戦
チーム名123456789
タイガース0000000000伊良部
0-1-0
ホークス04100053X13杉内
1-0-0
ホームラン城島2号(1)[伊良部]-3裏
ズレータ1号(3)[金沢]-7裏
バルデス1号(3)[金沢]-8裏


2003年10月21〜234日
プロ野球日本シリーズ
タイガース VS ホークス
(甲子園)

第3戦
チーム名123456789
ホークスちゅーしぃー
ちゅーしぃー
タイガース
第3戦
チーム名12345678910
ホークス10000000001篠原
0-1-0
タイガース0001000001X2吉野
1-0-0
ホームラン金本1号(1)[和田]-4裏
第4戦
チーム名12345678910
ホークス01000031005新垣
0-1-0
タイガース3000010101X6ウィリアムス
1-0-0
ホームラン松中1号(1)[井川]-2表
金本2号(1)[渡辺(正)]-6裏
金本3号(1)[新垣]-10裏
第5戦
チーム名123456789
ホークス0200000002斉藤(和)
0-1-0
タイガース10000200X3下柳
1-0-0
ウィリアムス
1-0-1
ホームラン金本4号(1)[斉藤(和)]-1裏
バルデス2号(2)[下柳]-2表


2003年10月26〜27日
プロ野球日本シリーズ
ホークス VS タイガース
(福岡ドーム)

第6戦
チーム名123456789
タイガース0001000001伊良部
0-2-0
ホークス20100101X5杉内
2-0-0
岡本
0-0-1
ホームラン井口1号(2)[伊良部]-1裏
桧山1号(1)[杉内]-4表
バルデス3号(1)[石毛]-8裏
第7戦
チーム名123456789
タイガース0000100012ムーア
0-1-0
ホークス20300100X6和田
1-0-0
ホームラン井口2号(2)[ムーア]-3裏
城島3号(1)[ムーア]-3裏
関本1号(1)[和田]-5表
城島4号(1)[リガン]-6裏
広沢1号(1)[和田]-9表
<7試合分の戦評>
 米大リーグでは、ヤンキースがア・リーグ優勝を果たし、結局レッドソックスは「バンビーノ(米大リーグの球聖・ベーブ=ルース)の呪い」を払拭できず、マーリンズがカブスファンのナイスアシストによってナ・リーグ優勝を果たし、日本プロ野球では両リーグの全日程が終了し、セ・リーグではAクラス入りした3チームの監督がたった2年で去ってしまうというお間抜けもあったものの、ようやく日本シリーズを迎える事となった。
 2×1001+1組長、もとい闘将・星野仙一は、自身初の日本一を目指し、タイガース監督としての最後の戦いに赴いた。

 タイガース・井川とホークス・斉藤和巳の、ともにリーグ最多勝&20勝投手の投げ合いとなった第1戦は、息詰まる投手戦となるという大方の予想を裏切りながらも、大味な打撃戦にもならず、程良いシーソーゲームとなった。井川が5回までに9安打を打たれながらもたった3失点で済ませるという、シーズン前半の勝ちパターンで乗り切ると、一方の斉藤も四球やエラーで足を引っ張られながらも、厄介な今岡、赤星、金本を抑え込んだおかげで7回途中4失点で済ませた。
 両軍の3番手以降の投手も踏ん張って、お互いに譲らぬまま迎えた9回裏、4番・松中の四球と5番・城島のライト前で作ったサヨナラのチャンスで、7番・「扇風機」ズレータの打球が左中間を破って、ホークスが緒戦をモノにした。
 ただ、勝敗は別にして、日本シリーズにふさわしい試合内容となった。1983年のジャイアンツ対ライオンズ、1992〜3年のスワローズ対ライオンズの様な、コクのある日本シリーズになる予感がする。

 結果から先に言ってしまうと、「第1戦が夢幻だったのか?」と、そう思えてしまえる内容となった第2戦だった。タイガース先発・伊良部に対して、ホークスは2回裏に6連打(シリーズタイ記録)を浴びせて4点を先取すると、3回裏には城島の一発で1点追加し、4回途中で伊良部をマウンドから引きずり降ろした。更にタイガース4番手の金沢から、7回裏に前日サヨナラ打のズレータが、8回裏にはバルデスが3ランを放って、試合を決めた。
 投げる方でも、ホークス先発・杉内が丁寧なピッチングで8回を無失点に抑えると、9回には怪我から復帰した新垣が今岡を出塁させたものの無失点に抑え、ホークスは松坂世代の2人でタイガースに完封勝利を収めた。
 「7戦まで縺れ込む」という第1戦での予感を覆し、甲子園の緒戦となる第3戦の結果如何ではホークスの4タテで終わってしまう予感がした、第2戦の試合内容となった。

 移動日となった20日・・・
ゴジラ松井(ヤンキース)
ワールドシリーズでの
日本人初アーチ!!

 舞台を甲子園に移しながらも、1日雨で流して迎えた第3戦。タイガース先発・ムーアが1回表に川崎、井口、松中の3連打であっと言う間に1点を先制されたものの、その後の後続を抑えて1点のみに止め、ホークスに試合の流れを渡さなかった。すると4回裏、ここまで打ちあぐねていたホークス先発・和田から金本がシリーズ初ホームランを放って同点に追いつき、試合はムーアと和田の白熱した投手戦となった。
 ホークスは7回表に2アウト2、3塁のチャンスとすると、ここまで好投の和田に代えて大道を送って勝負に出たものの、ムーアがそのピンチを凌ぎ、終盤も両軍のリリーフ陣が好投し、試合は延長戦に縺れ込んだ。そして10回裏、タイガースはホークス3番手・篠原を攻めて1アウト1、3塁とすると、7番・矢野敬遠の後の8番・藤本が初球を叩き、その打球がセンター深くまで飛び、タイガースがサヨナラ勝ちで18年ぶりのシリーズ勝利を挙げた。
 この試合も第1戦と同様の息詰まる接戦となり、シリーズに相応しい試合内容であった。

 タイガースが初回に3点を先制し、タイガース先発・井川が第1戦と打って変わった好投で、タイガースのペースで中盤まで進んだ第4戦は、終盤になって劇的に試合が動いた。
 7回表に先頭打者の松中が痛めた右足を引きずって2塁に到達すると、続く城島のレフト前でまた痛い右足を引きずって本塁に生還すると、更にホークスが1点差にまで追い上げた上に2アウト満塁にして井川をマウンドから引きずり降ろした。その後、代わったタイガース2番手・安藤の押し出し四球で同点に追いつき、8回表に再び2アウト満塁のチャンスから安藤がピッチャーゴロの処理を誤ったおかげで逆転したホークスが、そのまま日本一に王手をかけると思われた。
 しかし、すぐその裏にアリアスのタイムリーでタイガースが追いついて、2試合連続の延長戦に縺れ込み、10回裏1アウトランナー無しの場面で、金本の低い弾道の打球が、タイガースファンで満杯のライトスタンドに飛び込んで、タイガースが2勝2敗のタイとした。
 2試合連続サヨナラゲームは1983年のジャイアンツ対ライオンズ(第5〜6戦)以来。しかも、同一チームの2試合連続サヨナラ勝ちはシリーズ初の快挙。
 久しぶりにとんでもない日本シリーズとなった・・・。

 ちょいと横道に外れますが・・・
ナベツネの犬ども
読売グループ
とうとう視聴率までカネで買いやがったよ・・・







         ☆ チン
          ☆ チン  〃∧_∧   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
            ___\(\・∀・)< ジャイアンツの親会社のおかわり〜
              \_/⊂ ⊂_)_\_____     まだぁ〜〜?
             / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/|
           | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄:|  |
           |           |/

 どちらのチームも勝てば日本一に王手がかかる第5戦。1回裏に金本の3戦連続ホームラン、2回表にバルデスの2ランが飛び出してからは、タイガース先発・下柳とホークス先発・斉藤和巳の投手戦が展開された。そして6回裏、2アウトから満塁のチャンスを作ったタイガースが4番桧山の左中間を破る当たりで逆転し、ようやく奪った1点リードを吉野−リガン−安藤−ウィリアムスの投手リレーで守り切り、タイガースが18年ぶりの日本一に王手をかけた。
 2連勝スタートしながらも逆に王手をかけられた王さんは、同じ目にあった2000年を思い出している事だろう。

 一方メジャーでは、ヤンキースがワールドシリーズ制覇を逃し、5戦目から4番の座に座ったゴジラ松井は1年目での世界一を達成する事ができなかった。

 タイガースがこの試合を勝てば、星野仙一人生初の日本一が実現する第6戦。しかしタイガースの先発は、前回(第2戦)の登板で4回0アウトで降板した伊良部。前回の汚名返上を果たしたい伊良部だったが、3回0アウト3失点で降板と、ものの見事に汚名挽回してしまった。更に2番手以降の投手も、中盤と終盤に1点ずつを追加されてしまった。
 一方タイガースの打線も、前回(第2戦)8回無失点のホークス先発・杉内の前に、桧山の一発による1点のみに抑えられ、ホークスに逆王手をかけられた。これで今年の日本シリーズは1993年以来10年ぶりに7戦まで縺れ込む事となった。
 ここまでホームチームが勝って、「内弁慶シリーズ」の様相を呈してきたこの日本シリーズ。この調子で行くと、またもや星野仙一は日本一を逃してしまうのだろうか?

 泣いても笑っても最後の戦いとなった第7戦は、初回に呆気なく決着が着いた。
 1回表、立ち上がり不安定なホークス先発・和田を攻め、1番今岡センター前、2番赤星バント処理エラーで作ったノーアウト1、2塁の先制のチャンス。3番金本ライトフライ、4番桧山4-6-3のダブルプレーで無得点。
 1回裏、立ち上がり不安定なタイガース先発・ムーアを攻め、1番村松サード内野安打、2番川崎四球で作ったノーアウト1、2塁の先制のチャンス。3番井口セカンドゴロ、4番松中右中間2ベースで2点を先制。
 その後、タイガースの打線が繋がりに欠け、5回表に関本、9回表に広沢のソロホームランの1点ずつを返すのがやっとだったのに対し、ホークスは3回裏に井口の2ランと城島のソロ、6回裏にも城島の一発で効果的に得点を追加して、試合を優勢に進めた。

 そして9回表、和田が最後のバッター・沖原を三振に斬って・・・


福岡ホークスが
4勝3敗という大接戦の末に
4年ぶりの日本一を果たした。

福岡を本拠地とする球団としては
ライオンズですら果たせなかった
地元での日本一を果たせた。

主砲・小久保を全治約1年の故障で欠いたものの
満身創痍の松中が打線の軸としてチームを引っ張り
シリーズ4発の城島が攻守に渡ってチームを支え
復活した切り込み隊長・村松と川崎が引っ掻き回し
バルデス、ズレータが打棒を爆発させ
井口、柴原、鳥越が繋がりのある打線を形作った。

投手陣も
松坂世代の両左腕・杉内&和田が完璧な投球を見せ
岡本が完璧なリリーフを見せ
白星に結びつかなかったものの
斉藤和巳、新垣、篠原も好投した。

チームを率いて9年目となる王貞治監督のもと
投打ともに完成された感のある日本一だった。

その一方で
タイガースは
ペナントレースで見せつけた実力を
地元・甲子園では発揮できたものの
敵地・福岡ドームでは発揮できず
18年ぶりの日本一を達成できなかった。

吉野、ウィリアムスが完璧なリリーフを見せ
第1戦サヨナラ負けの安藤も立ち直り
ムーアや下柳が甲子園では試合を作り
矢野が投手陣のリードに腐心し
金本がシリーズ4発と大暴れし
藤本、アリアス、桧山が
甲子園でチームを勝利へと導く一打を放ったものの
エース・井川が2度の登板で苦心の投球に終始し
伊良部が2回も序盤で試合を壊し
今岡、赤星、八木、片岡に加え、復活した浜中が
自分の実力を出せずに終わった。

闘将・星野仙一はまたしても日本一になれなかった。

それでも
1点差ゲーム4試合
サヨナラゲーム3試合
勝ち投手が全て左投手
史上初の「内弁慶シリーズ」となった
球史に残る濃厚かつ希有な7試合とともに
闘将・星野仙一の雄姿は
全ての野球ファンの記憶に永遠に残るであろう。

タイトル選手名(球団名)
最優秀殊勲選手賞杉内俊哉(ホークス)
敢闘賞金本知憲(タイガース)
優秀選手賞城島健司(ホークス)
井口資仁(ホークス)
桧山進次郎(タイガース)

2003年10月2〜3日
プロ野球セ・リーグ公式戦
スワローズ VS ジャイアンツ
(神宮)

第27戦
チーム名123456789
ジャイアンツ0000010001木佐貫
10-7-0
スワローズ00000500X5石川(雅)
10-11-0
ホームラン二岡29号(1)[石川(雅)]-6表
第28戦
チーム名123456789
ジャイアンツ1000003408上原
16-5-0
スワローズ0000120003五十嵐(亮)
5-5-0
ホームラン古田22号(1)[上原]-5裏
ETOH17号(3)[五十嵐(亮)]-7表
レイサム7号(3)[山部]-8表


2003年10月7日
プロ野球セ・リーグ公式戦
タイガース VS ジャイアンツ
(甲子園)

ジャイアンツ今期最終戦

とうきょうはらぼうらんど
第一部

第28戦
チーム名123456789
ジャイアンツ0002400006
3-3-0
タイガース1100000002ムーア
10-6-0
ホームラン矢野14号(1)[尚成]-2裏
清原26号(2)[ムーア]-4表
<最終3試合分の戦評>
 今年不甲斐ない成績を残したとはいえ、去年の日本一もあって、最低でも来年秋まで営業されると思われていた「とうきょうはらぼうらんど(以下、THL)」だったが、経営陣トップの自己保身のツケを払わされる形で、10月7日の最終営業日をもって閉園する事となった。
 今年限りでクビとなる現場責任者のはらぼうは、クビ決定発表以降の残り試合を決しておざなりにせず、「一戦必勝」という自らの戦う姿勢を貫き、ファンに向けて白星をプレゼントし続けて、3試合を残す所となった。

 まず、はらぼうにとって関東での最後の営業日となった神宮幕府との2連戦では、木佐貫が打ち込まれて緒戦を落としたものの、はらぼうの現役時代の応援歌が流れる中、チームを去る可能性の高い江藤とレイサムの一発攻勢で2戦目を逆転勝ちし、今期の対神宮幕府戦の対戦成績を14勝13敗1引分けと勝ち越す事ができた。

 そしてとうとう、THLは最終営業日を迎える事となった。その相手は、今期セ・リーグ優勝を果たした2×1001+1組。その場所は、去年の今頃にはらぼうが宙を舞った、聖地・甲子園。
 故障明けのTHL先発・尚成が軽々と2点を奪われたものの、4回表にだんじり番長・清原がライトポール際に芸術的なアーチを掛けて同点に追いつくと、5回表には元木、由伸、林、江藤の集中打で逆転し、2×1001+1組先発・ムーアをマウンドから引きずり下ろした。その後、4回裏から登板した2番手・林が2×1001+1組の強力打線を完璧に封じ込めると、終盤をベイリーとサンタナが零封して、はらぼうの今期最後の試合を勝利で飾り、今期の対2×1001+1組戦の対戦成績を9勝17敗1引分けとして、対2×1001+1組戦のシーズン敗戦数ワースト記録(17敗)の更新を何とか免れる事ができた。
 7〜9回表のTHLの攻撃中、甲子園でもはらぼうの現役時代の応援歌が流れ続けた。その上、9回表には以下の様な横断幕がレフトスタンド上段に広げられた。

辰徳(ハートマークの中に「愛」の一文字)GIANTS
To be continued

 試合終了後、2×1001+1組長がグラウンドを去りゆくはらぼうに花束を渡し、これからの奮起を促した。感極まって目を充血させながらも、はらぼうはこの激励を受け止めた。


これで
THLもといジャイアンツは
今期の通算成績を
71勝66敗3分
(10/8現在でセ・リーグ4位)
で今シーズンを終えた。

 来年以降、ジャイアンツは何処へ向かうのだろうか・・・。

 はらぼうによってコーチとして再スタートを切った斉藤、村田(真)、吉村をはじめ、若さ溢れる一軍コーチ陣全員がはらぼうについていく形でチームを去り、堀内のもとに集まってくるコーチ陣の顔ぶれを見ると、「若き指導者の育成」という命題に反しているだけでなく、その指導力にも疑問符が付く。

 対応が遅れたフロントへの不信感から引退撤回&現役続行を決意した川相がチームを追われ、10月6日現在で以下の6選手が戦力外通告された。

              石川雅実投手(2年目、22歳)
              谷浩弥投手(4年目、26歳)
              西山一宇投手(11年目、33歳)
              宮崎一彰内野手(4年目、28歳)
              山下浩宜内野手(3年目、21歳)
              高野忍外野手(5年目、29歳)

 西山は当然、高野や宮崎は年齢的に仕方がないとして、まだ2年目の石川やまだ21歳の山下が戦力外とは・・・。
 あと、入来、サンタナ、吉永、ベイリー、河本、ラス、レイサム、江藤、木村、柏田の斬首がほぼ確定していて、川中、佐藤宏志、堀田、黒田、上野、そしてはらぼうに贔屓にされていた後藤あたりが残れるか微妙なところ。更に清原がライオンズに復帰するという噂もあるから、最低でも17人がチームを去る事になりそうだ。
 その代わり、最低17人(予想として、新外国人選手を最低4人、ドラフトで最低8人、他球団から最低5人、ってところか)の新戦力を入団させるわけだが、入ってくる面々が辞めてった面々より劣っていたら話になりゃしない。それと、ドラフト指名が有力視されているアマ球界の逸材達や他球団をクビになった連中が、明らかに最悪な労働環境であるジャイアンツに入団してくれるとは、とても思えない。今年FA権を取得した松井稼頭央だって、火中の手榴弾を喜んで拾いに行く程愚かではないのだ。
 それと、外国人選手に泣かされた今期の反省から、中途半端な実力者ではなく、他の11球団を仰天させる程の「大物」を、ジャイアンツのフロントは獲得しなければならないわけで、マリアーノ=リベラ(名門ヤンキースの抑え投手)やロジャー=クレメンス(まだまだやれそうなのに今年引退するメジャーの大エース)、トリィ=ハンター(強打・強肩・俊足・堅守を誇るツインズのセンター)ぐらいの「大物」が獲れる保証があるんだったらファンとしてみれば何の文句もないのだが、他球団の払い下げ品や新庄ごときで済ませたら、ファンは黙っていないはず。

 かくしてジャイアンツは、長年解消されない補強ポイントを悪化させたまま、何の希望も持てないまま、来期を戦う羽目になる。

 最後に、監督の任を降りるはらぼうに対して、生意気ではありますが一言物申します。

読売の特別顧問の座に治まり
解説者席で踏ん反り返っても
貴方にとって百害あって一理なし

御年寄りの口約束ほどアテにはなりませんし

それゆえ
一旦住み慣れた故郷を離れてみてはどうだろう?

師匠である藤田元司の様に新天地で精進するなり

三原脩や与那嶺要が歩んだ「王道ならざる道」を歩むなり

ジャイアンツOBという立場に囚われず
1人の野球人として生き始めて欲しい

今までの人生で見る事ができなかった
新しい地平と真の夢の続きが
見えてくると思うから・・・

 その一方で、「打撃の天才」「オレ流」落合博光氏がドラゴンズの新監督に、ライオンズ監督を退任した伊原春樹氏がブルーウェーブの新監督にそれぞれ就任して、ホークス・斉藤和巳投手がパ・リーグでは18年ぶりの20勝投手となり、ゴジラ松井擁するヤンキースがリーグ優勝決定戦に進出し、韓国プロ野球のサムスン・ライオンズの李承Y(イ・スンヨプ)内野手が、2003年10月2日に行われた今季最終戦にて、

王さん超え
(シーズン最多本塁打のアジア新記録(56本)樹立)

達成!

2003年9月30日
「不機嫌な王さんと不景気な仲間達」
もとい
福岡ホークス
パ・リーグ連覇

 優勝へのマジックを1としている「不機嫌な王さんと不景気な仲間達」が千葉マリンスタジアムにてマリーンズ相手に10対6と4点リードして7回裏を迎えた頃、Yahoo!BBスタジアムでマジック対象チームのライオンズが敗戦して・・・


この瞬間
王貞治監督率いる福岡ホークスが
3年ぶりのパ・リーグ連覇を果たした。

主砲・小久保を全治約1年の故障で欠き
切り込み隊長・村松も怪我で欠きながらも
松坂世代のルーキー・和田&新垣に、同じ松坂世代の杉内、2年目の寺原、8年目で開花した斉藤和巳ら強力な先発投手陣と
柴原、川崎、井口、松中、城島、バルデス、ズレータら強力打撃陣が見事に噛み合った。

身売り騒動とテレビ番組での名誉毀損騒動を乗り越えて
ライオンズやバッファローズとの3つ巴の接戦の末に果たした
リーグ制覇だった。

その一方で・・・

連覇を目指したライオンズは
松坂君とカブレラが奮起したものの
投手陣、打撃陣ともに勝負所で振るわず
連覇を逃してしまった。

王座奪回を目指したバッファローズは
FAで揺れた中村紀洋の体調不良も多少影響し
ホークス、ライオンズとの混戦を勝ち抜く事ができなかった。

マリーンズおよびヒルマン新監督を迎えたファイターズは
その存在すら感じられなかった。


ホークスは
4年ぶりの日本一を賭け
セ・リーグ優勝チーム
タイガースとの
10月18日からの
日本シリーズに臨む。

2002年9月26日執筆
たった2年間で
天国と地獄の両方を味わった
凡人・原辰徳の監督人生


 北海道十勝沖を震源にして震度6弱の地震が起こった2002年9月26日、連覇を逃したジャイアンツにも激震が走った。
 午後5時に、ジャイアンツ・原辰徳監督(45)が今年の成績不振の責任を取って辞任する事を発表した。在籍期間わずか2年は球団最短記録。
 後任は堀内恒夫氏(55)が就任するとの事。


ざけんじゃねぇぞ
クソ野郎どもがぁっ!

散々
現場の足を引っ張ってきたてめぇら自身の保身のために
人畜無害なはらぼうに詰め腹切らせやがって!!
しかも
テメェらに尻尾を振るクソ犬を後釜に据えただけで
楽々日本一になれるとでもマジで考えてるんか
こんの脳梅毒!!!

 とりあえず、ケツ穴老害とその犬どもへの暴言はこのくらいにしておいて、はらぼう、もとい原氏の2年間の監督生活を振り返り、東京埴輪スポーツなりに原ジャイアンツの勝因と敗因を検証しつつ、原氏がチームを去っていくのを惜しんでいこうと思う。

 2001年秋、当時一軍ヘッドコーチとして働いていた原氏は、それまで9年間チームを率いてきた長島茂雄前監督から、ジャイアンツの一軍監督の座を譲り受けた。
 しかし、就任直後の原氏の(監督としての)評判は芳しくなく、それどころか「カリスマ性の無い長島茂雄」という酷評まで受ける始末。しかも、「石橋を叩いて渡らない」性格の名将・森祇晶氏(当時・ベイスターズ監督)が、春季キャンプの時点で優勝宣言してしまえる程だから、多くの球界関係者から原氏の監督としての能力が過小評価されていた事がわかる。
 さて、2002年のシーズンが開幕して、原氏率いるジャイアンツは開幕から3連敗と、前評判通り(?)のスタートを切ってしまった。だが、開幕4試合目で監督として初勝利を挙げると、他球団が「原監督」を見くびっているのを良い事に、その隙を突いてジャイアンツはトントン拍子に白星を重ね、その時点で首位をひた走るタイガースとのし烈な首位争いを演じた。その後、6月にタイガースが主力の相次ぐ故障で失速すると、ジャイアンツは2位以下を大きく引き離して、原氏は監督就任1年目にしてセ・リーグ制覇を果たした。更に、こちらも新人監督(伊原春樹氏)ながら独走でパ・リーグを制したライオンズを、松坂君愛しの馬鹿殿様のちょっかいもあって、まさかの4連勝で破って日本一に輝いた(4勝0敗での日本一は、球団史上初)。
 他のセ・リーグ5球団の油断、ライオンズの内部事情といった「外的要因」があったとはいえ、その隙を突けるだけの采配能力が原氏にはあった。

 2002年の原氏の采配において特筆すべき点と言えば、何と言っても選手起用にある。
 まずは原政権以前の選手の起用法に着目してみると、水原茂氏以降のジャイアンツの歴代監督(川上哲治氏、長嶋氏、藤田元司氏、王貞治氏)は、「常勝」の金看板を遵守して目先の勝利に固執し、若手をじっくりと育成せずに既成の主力選手を使い潰す、いわば「焼き畑農業」型の選手起用をしてきて、勝利と引き換えに多くの選手生命と世代交代の機会が失われてきた。更に第2次長嶋政権においては、ドラフトの逆指名制度およびFA制度をフル活用してアマ球界の逸材および他球団の主力をかっさらう事で若手が伸びる機会と意欲を潰し、行き当たりばったりの継投策で多くの投手寿命を悪戯に浪費し続けてきた。
 それに対して原氏は、長嶋前監督のもとで燻っていた清水隆行外野手を一番打者に抜擢して素質を開花させ、2年目の阿部慎之助捕手の打撃を生かすために6、7番で起用し、主力の離脱に応じて控え(斉藤宜之、川中基継、福井敬治等)や二軍の若手(鈴木尚広、山田真介等)を積極的にスタメンで起用し、失敗しても挽回するチャンスも与え続け、その結果、一、二軍の野手全員に活力を芽生えさせ、ファンには新しいスターの誕生を期待させた。
 投手陣についても、故障がちで今まで実力を発揮できなかった河原純一投手を抑えに固定して強固なリリーフ陣を形成させ、先発投手陣には最低でも1試合6イニングまでゲームを作る事を義務づけてリリーフ陣への負担を軽減し、結果として先発(6〜9イニング)−中継ぎ(8回1イニングor7〜8回2イニング)−抑え(9回1イニング)という役割分担を明確化できて、投手がはっきりとした目的意識を持ってマウンドに上がれる環境を作った。
 こうして2002年のジャイアンツでは、原氏が選手達の働きやすい舞台を準備する事に腐心し、選手達も原氏が整えた舞台でベストパフォーマンスを発揮した。

 さて、監督1年目にして頂点を極めてしまった原氏であったが、当然の事ながら慢心してしまった。チームの4番である松井のFA移籍が予想し得たにも関わらず、具体的な穴埋め策を練らず、球団フロントがスワローズから略奪したペタジーニをそのまま外野手として起用する事で解消した事にしてしまい、シーズンに向けて選手達の体を苛め抜かなければならない春季キャンプでも、「怪我をしない事」を目的としてしまって選手達の体作りを怠り、序盤での故障社続出に繋がってしまった。更に、前年の疲れが抜け切れない河原が序盤で救援失敗を繰り返して自信喪失した時でも、これといった解決策を見出せないばかりか、投手起用を巡って鹿取義隆ヘッドコーチらと衝突を繰り返してチーム内の空気を悪くしてしまった。しかも、チームの連敗が長引いている時には、何をするでもなく、ただ手をこまねいているばかり。
 ただ、上記の失態は原氏の「若さ故の過ち」であり、監督としてまだ未完成であるが故の業でもある。かの長嶋氏や王氏だって、監督就任したての頃はこの位の失態を演じているのだ。この1年だけを見て、原氏の監督としての資質をどおこお評するのはいかがなものか。それに、10数年もの現役時代で嫌という程地獄を味わい続けてきた人間が、監督1年目で日本一になった嬉しさのあまりに、慢心の1つぐらいしたいだろうよ。それ故に、原氏が今年しでかした「若さ故の過ち」に対する反省を3年目となる来年に生かしてくれれば、ファンにとっては満足の行く結果がもたらされる確率が高いのである。
 それに加えて、前年と同様に、起用した若手が面白いように活躍してくれて、4人(原俊介、鈴木尚広、山田真介、堀田一朗)が一軍での初本塁打を記録したり、先発の一角・高橋尚成投手が左肩痛で離脱した際には2年目の左腕・林昌範投手が頭角を表してくれた。そして、その林に加えて、真田、鴨志田、十川雄二、木佐貫、久保、長田等、ここ2年のドラフトでチームの未来を担える逸材を揃える事もできた。原氏が2年間で生み出した新戦力の数は、第1期長嶋政権の伊東キャンプで生み出された中心選手の数を、軽〜く上回ったといっても過言ではあるまい。

 確かに今年はチームにとって最悪の年であり、誰かがその責任を取らねばならない。しかし、今年の不甲斐ない成績は、全て監督の責任だろうか?

 松井がメジャーリーグに挑戦しようと決意したのは監督の責任なのだろうか?
 去年のオフに獲得した4人の外国人投手が、全員合わせて年間3、4勝しか挙げられないのは監督の責任なのだろうか?
 そのうち1人はヘロヘロ球しか投げられない挙げ句、右肩を壊して途中帰国したのは監督の責任なのだろうか?
 清原という一塁手がいるにも関わらず、左膝に爆弾抱えて一塁しか守れない新外国人選手を獲得したのは監督が望んでいた事だったのか?
 清原とその新外国人選手を常時スタメンで併用する方法として、新外国人選手を外野に回す以外の選択肢が監督にはあったのか?
 怪我から完全に回復したか否かは別にして、スタメンで起用された選手達が無気力なプレーを続けた事について、その選手に全く非が無く、監督の方に全て非があるというのか?
 今年優勝したタイガースに貯金を献上していたのは、ジャイアンツだけではあるまい?

 それでも原氏は、全ての責任を背負い、今年の失態に対する償いをしようと考え、その償いを来年の今頃に2つの旗を持って帰る事で果たそうと考えていたと思われる。
 そして、私も監督・原辰徳の来年を楽しみにしていた。現役時代に天国を味わい続け、ジャイアンツの監督になってからは地獄を味わい続けた長嶋、王という2人の「天才」に対し、現役時代に地獄を味わい続け、監督就任1年目に天国を、2年目に地獄を味わってきた「凡人」原辰徳が、3年目に何を味わうかを・・・。何を我々に見せてくれるかを・・・。「名将」の称号を手にする事ができるかどうかを・・・。

 その楽しみを、権力の座に、この世に居座り続けている「死に損ない」のモウロク老害がブッ潰しやがった・・・。


 何はともあれ、来年からは堀内がチームを率いる事になったわけだが、後5年程で還暦迎える人間に10年先のチームの未来を任せるのはどないなもんだろうか?それに、奴のもとにどのようなヘボコーチが集まってしまうのか?更には、奴のもとで働きたいというアマチュア球界の優れた人材なんているんだろうか?ジャイアンツ戦の観客動員数や中継の視聴率が、奴によって改善されるとでも?
 まぁ、監督・コーチ業を甘く見ている、口八丁の「客寄せパンダ」江川ごときにチームを任せるよりはナンボかマシではあるがな・・・。


 はてさて、ジャイアンツファンを続けて今年でもう10数年になるのだが、今年の冬はジャイア ンツファンを休業するかどうか決断を迫られる冬になりそうだ・・・。

2003年9月23〜245日
プロ野球セ・リーグ公式戦
タイガース VS ジャイアンツ
(甲子園)

第27戦
チーム名123456789
ジャイアンツ0120100004木佐貫
10-6-0
タイガース00000000X2伊良部
13-8-0
ホームラン平下3号(1)[木佐貫]-9裏
金本19号(1)[木佐貫]-9裏
第28戦
(9/24)
チーム名123456789
ジャイアンツちゅーしぃー
ちゅーしぃー
タイガース
第28戦
(9/25)
チーム名123456789
ジャイアンツちゅーしぃー
ちゅーしぃー
タイガース


2003年9月27〜29日
プロ野球セ・リーグ公式戦
カープ VS ジャイアンツ
(広島市民)

第26戦
チーム名123456789
ジャイアンツ3000010000上原
15-5-0
カープ0110000100河内
2-1-0
ホームラン高橋(由)25号(3)[河内]-1表
新井14号(1)[上原]-2裏
木村(拓)12号(1)[上原]-3裏
高橋(由)26号(1)[河内]-6表
末永1号(1)[上原]-8裏
第27戦
チーム名123456789
ジャイアンツ0000000055ベイリー
1-0-0
サンタナ
2-1-5
カープ1011000003長谷川
2-9-0
ホームラン緒方28号(1)[工藤師匠]-1裏
木村(拓)13号(1)[工藤師匠]-3裏
新井15号(1)[工藤師匠]-4裏
斉藤(宜)11号(3)[長谷川]-9表
第28戦
チーム名123456789101112
ジャイアンツ3010001000005引き分け!!
カープ0101000030005
ホームラン清原25号(3)[デイビー]-1表
新井16号(1)[林]-2裏
54試合分の戦評>
 24日にゴジラ松井が所属する米メジャーリーグの名門・ヤンキースがア・リーグ東地区優勝を飾った一方で、ゴジラ松井の抜けた日本プロ野球の名門・THLはAクラス入りを賭けて残り7試合に臨んでいた。
 新人王を目指している木佐貫の好投で対2×1001+1組戦3連勝を飾り、その勢いのまま広島に乗り込んで、エース・上原の熱投と土壇場での大逆転劇で連勝を5に伸ばした。

 これで今期の対アストロ球団戦の対戦成績を15勝12敗1引分けと勝ち越し、更にシーズン勝ち越しをも決めた。
 THLは残り3試合を「一戦必勝」の体制で戦い抜く。

 その一方で、「不機嫌な王さんと不景気な仲間達」が優勝へのマジックを1としたまま足踏みを続け、来期から札幌に本拠地を移すファイターズが、9月28日の本拠地最終戦を以って、慣れ親しんだホームタウン・東京に別れを告げた。

2003年9月19〜21日
プロ野球セ・リーグ公式戦
ジャイアンツ VS タイガース
(東京ドーム)

ジャイアンツ今期本拠地最終戦

第24戦
チーム名123456789
タイガース0210010026藤川
1-1-0
ジャイアンツ0000000000
2-3-0
ホームラン関本4号(1)[林]-3表
平下2号(2)[久保]-9表
第25戦
チーム名123456789
タイガース0000002002谷中
3-3-0
ジャイアンツ00210010X4上原
14-5-0
ホームラン片岡12号(2)[上原]-7表
清原23号(1)[石毛]-7裏
第26戦
チーム名123456789
タイガース0300002005福原
2-2-0
ジャイアンツ10401103X10工藤師匠
7-6-0
ホームラン下手死に34号(2)[福原]-3裏
斉藤(宜)10号(2)[福原]-3裏
清原24号(1)[江草]-6裏
アリアス37号()[工藤師匠]-7表
<3試合分の戦評>
 去年のパ・リーグの覇者で、この時期でも逆転優勝を狙っているライオンズでは、黄金期を支えてくれた伊東勤捕手兼総合コーチが現役引退を表明し、伊原監督から監督の座を譲り受けるの待つだけとなり、古田(神宮幕府)が現役続行&若松監督も続投と、来期に向けての動きが活発になる中、はらぼうは己の監督生命を懸けて、優勝チームの2×1001+1組に挑んだ。

 最初の2試合を見ていて、とてもじゃないが来期に対して絶望しか抱けなかった。第1戦でただただ相手にやられっ放しで終わったTHLの負け犬根性を見せつけられ、第2戦では明らかに2線級の投手に対して13安打を打っときながらたった4点しか取れないTHLの腑抜けぶりに失望させられた所で、この体たらくのチームの来期に対して、どう良い夢を見ろと言うのだ!?
 もうこの惨状は、監督のクビを挿げ替えたり、誰彼を放逐にして誰彼を大金叩いて獲って来る程度の、生半可な小細工では立て直せやしない。このチームを立て直す術は、ファンを裏切った事の罪深さと、裏切られたファンの痛みと、敗北によって失われる物の大きさを、THLの連中にその身で思い知ってもらう以外にない!!

 そう思っていた矢先の本拠地最終戦で、THLの連中は久しぶりにプロとしての戦い振りを観客に見せてくれた。残り7試合、THLの面々は、プロの野球人として、戦いに生きる者として、人間として、生物としての存在意義を見せて欲しい。

<訃報>
 編集長が小、中学生の頃、「意地悪ばぁさん」等のドラマでその顔を拝見する事が多かった名脇役の河原崎長一郎(本名・河原崎統一)氏が19日午後、急性心不全のため死去(享年64歳)。


2003年9月15〜17日
プロ野球セ・リーグ公式戦
ドラゴンズ VS ジャイアンツ
(ナゴヤドーム)

第26戦
チーム名123456789
ジャイアンツ0000000012久保
6-7-0
ドラゴンズ11312000X8平井
9-6-0
ホームラン福留30号(1)[久保]-1裏
アレックス17号(3)[久保]-3裏
三浦貴1号(1)[平井]-5表
第27戦
チーム名123456789
ジャイアンツ2000000002木佐貫
9-6-0
ドラゴンズ400101211X19岡本
3-6-0
ホームランアレックス18号(2)[木佐貫]-1裏
谷繁13号(2)[條辺]-6裏
第28戦
チーム名123456789
ジャイアンツ0210020005桑田
5-3-0
サンタナ
2-1-4
ドラゴンズ0010010013山本昌
9-5-0
ホームランETOH16号(1)[山本昌]-2表
下手死に33号(1)[山本昌]-3表
二岡28号(2)[バルデス]-6表
<3試合分の戦評>
 17日によおやく連敗を止めたTHLだったが、それまでに続いた連敗は9(28年ぶり)!
 しかも、16日に名古屋市のとあるビルの1フロアが爆破・炎上した日にTHL投手陣が大炎上(1イニング12失点の球団ワースト新記録)!!
 そのドラゴンズの勝ちっぷりは、「本当に山田(久志)監督を解任する必要があったのか?」と思えるほどであった。
 さて、投手陣がFire(炎上)しているのを止められないはらぼうは、とうとう自らがFire(クビに)されてしまうかも・・・。
 これで今期の対ドラゴンズ戦の対戦成績は14勝14敗と、奇跡的に五分の星で終わった。

THL
残り10試合
70勝&シーズン勝ち越しまで
あと6勝


 こんな景気の悪い戦評はさて置き、↓の慶事に注目!

2003年9月15日
2×1001+1組
もとい
関西タイガース
18年ぶりの
セ・リーグ制覇

 まずは<訃報>から・・・
 2×1001+1組が18年ぶりのリーグ優勝を目指している最中、2×1001+1組長を女手一つで育て上げた母・敏子さんが、13日午後に肺炎のため死去(享年91歳)。


 優勝へのマジックを2つ残した首位・2×1001+1組が超満員に膨れ上がった本拠地・甲子園球場に舞い戻り、マジック対象チームであるアストロ球団と対戦し、2-2の同点で迎えた9回裏1アウト満塁の場面で、2番・赤星の打球がライトの頭上を越え、17時半頃にマジックを1とするサヨナラ勝ちを納めた。
 それから遅れること2時間程、もう1つのマジック対象チームである神宮幕府が2×1001+1組の協力者・ピッカリーズ相手に6-12で大敗して・・・、


この瞬間
星野仙一監督率いる関西タイガースが
18年ぶり4回目の
セ・リーグ優勝を果たした。

しかも
本拠地・甲子園球場での胴上げは
39年ぶりという快挙
(18年前に優勝した場所は神宮球場だった)

星野監督の
タイガース監督就任2年目にしてつかんだ栄光は
関西圏に住む人々に希望と活力を与えた。

春先には投球内容が悪かったもののそれでも勝ち星を積み上げていった
若き左腕エース・井川
日本球界に復帰して即先発ローテーションに定着し
チームの柱として1年間通して機能した
豪腕・伊良部
勝ち星こそ少ないものの
先発マウンドに立ったら中盤までしっかりと試合を組み立てた
タフネス左腕・下柳
ルーキーながら先発にリリーフにフル回転してくれた
松坂世代のトルネード・久保田
夏頃まで投打にわたって大活躍した助っ人左腕・ムーア
短い間ながらも先発ローテーションで勝ち星を挙げてくれた
薮、藤田太陽、杉山、福原
ほぼ1年間セットアッパーとして機能した吉野、安藤
途中加入ながら貴重な中継ぎとして働いてくれたリガン
主にリリーフとして活躍した藤川、金沢、谷中、三東、石毛
そして
安定した抑えぶりで首位独走の原動力となった
ストッパー・ウィリアムス

初っ端からスタンドに叩き込み相手の出鼻を挫きまくった
切り込み隊長・今岡
打撃センスが磨かれて出塁率が上がりシーズン盗塁数球団記録を塗り替えた
俊足・赤星
FAでカープから移籍してきてチームを活性化させ強力打線の礎を築いた
3番打者・金本
シーズン当初の4番・浜中が離脱してからはチームの4番として検印してきた
選手会長・桧山
移籍2年目にしてセ・リーグの野球に慣れて自らの打棒を爆発させた
片岡&アリアス
去年の反省を生かして1年間ほぼマスクを被り続けた上
攻守においてチームを盛り立てた
正捕手・矢野
8番打者ながら、その俊足で相手投手を引っ掻き回した藤本
矢野が疲れた時にホームベースを守り切った控え捕手・野口
移籍してきて即、守備固めとしてその実力を発揮した中村豊
内野の守備固めとして、負傷したレギュラーの代役として奮闘した
秀太、沖原、久慈
不足した外野手の穴埋めとして活躍した上坂、早川
桧山、片岡が倒れた時に自らの長打力でチームを救った
球界最年長野手・広沢
勝負所で勝利の一打を放ってくれた
「代打の神様」八木

春先から首位を独走し
1年通して調子を落とす事のないまま
安定した戦い振りで2位以下を大きく引き離し
文句のつけようのない
まさに「圧勝」と言える優勝だった。

その一方で
タイガースを楽々独走させてしまった
セ・リーグの他球団の不甲斐なさも見逃せない。

去年の覇者ジャイアンツは
大リーグに移籍した松井の穴をペタジーニで埋めた事により
守備面で不安を抱えたままシーズン開幕を迎え
春先には主力が軒並み戦線離脱し
若手で遣り繰りしていたものの
ストッパー・河原をはじめとするリリーフ陣が壊滅した事で
投手陣が崩壊してしまい
連覇を逃したどころか
Bクラス転落&原辰徳監督解任の危機に直面している。

王座奪回を目指したスワローズは
岩村の長期離脱を移籍1年目の鈴木健が穴埋めする
うれしい誤算があった一方
ホッジスが不振、藤井が左肘靭帯断絶で離脱して
3年目の鎌田、去年の新人王・石川、途中加入のベバリン、 新人の高井と館山で
何とか先発ローテーションを形成したものの
とてもタイガースを追撃できる体制ではなかった。

ドラゴンズは
強肩・アレックスの加入と「キューバの至宝」リナレスの復活
立浪の2000本安打がありながらも
もとからの貧打が解消される事もなく
投手陣も平井、大塚が加入したものの
川上憲伸、朝倉の離脱とギャラードの退団で
優勝争いから脱落し
この事がきっかけとなって
山田久志監督が解任される事となった。

守備力を買われた新戦力・シーツの勝負強いバッティングという
うれしい誤算があったカープだったが
新4番・新井と先発の2枚(黒田と長谷川)の不振が響き
Aクラス入りがやっとの状態。
ただし
新加入のブロックおよびデイビーが来年も働き
不振だった先発の2枚(黒田と長谷川)が復調すれば
優勝候補の一番手になるであろう。

タイガースにとっては18年ぶりの、
星野監督にとっては選手時代を含めて初めての、
日本一を賭け
パ・リーグ優勝チーム
ホークスとの
10月18日からの
日本シリーズに臨む。

2003年9月13〜14日
プロ野球セ・リーグ公式戦
ジャイアンツ VS スワローズ
(東京ドーム)

第25戦
チーム名123456789
スワローズ0000050005鎌田
6-7-0
高津
2-2-31
ジャイアンツ0030000104上原
13-5-0
ホームラン二岡27号(1)[鎌田]-3裏
古田21号(3)[上原]-6表
下手死に30号(1)[石井(弘)]-8裏
第26戦
チーム名123456789
スワローズ0004003007石堂
2-0-0
高津
2-2-32
ジャイアンツ0002010216工藤師匠
6-6-0
ホームラン下手死に31号(2)[石堂]-4裏
下手死に32号(1)[山部]-6裏
仁志8号(1)[高津]-9裏
<2試合分の戦評>
 Aクラス残留のためにはどおにかして連敗を止めたいTHLだったが、神宮幕府にも連敗し、とうとう7連敗&5位転落!

はらぼう
⊂(。Д。⊂⌒`⊃

山田久志氏の後を追って
監督生命の大ピ〜ンチ!!


 そんな中、
ジャイアンツ一筋21年
(王さんの22年に次ぐ記録)

積み重ねた犠打の数514
(当然、世界記録)

バント職人・川相
2003年9月14日
遂に
現役を引退

 その一方で、優勝へのマジックを2として、2×1001+1組長第2の故郷である名古屋で組長の胴上げを確実としていた首位・2×1001+1組だったが、マジック対象チームの神宮幕府とアストロ球団、更には目の前で胴上げを見たくないドラゴンズの最後に悪あがきによって、マジックを1つも減らせないまま、
18年ぶりの優勝
甲子園に
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!

2003年9月9〜10日
プロ野球セ・リーグ公式戦
ベイスターズ VS ジャイアンツ
(横浜)

第27戦
チーム名123456789
ジャイアンツ2002000004木佐貫
9-5-0
ベイスターズ10100140X8田崎
4-2-0
ホームラン下手死に29号(2)[川村]-1表
金城16号(1)[木佐貫]-1裏
ウッズ32号(1)[木佐貫]-3裏
清原22号(2)[川村]-4表
多村14号(1)[木佐貫]-6裏
第28戦
チーム名123456789
ジャイアンツ0000002103
2-2-0
ベイスターズ10202000X5ドミンゴ
6-12-0
ギャラード
2-3-21
ホームラン村田(修)19号(2)[林]-3裏
<2試合分の戦評>
 前節で3タテを食らったTHLは、このピッカリーズ2連戦でも投打ともに精彩を欠くどころが超絶不調なおかげで連敗し、Aクラス残留を目指すチームにとってダメージの大きい5連敗を喫した。
 しかも、THLは緒戦での敗戦で、今期の優勝の可能性を完全になくした。
 これで今期の対ピッカリーズ戦の対戦成績は18勝10敗となり、最下位が決定したチーム相手にたった8つしか貯金を稼げずに終わった。

 その一方で、優勝へのマジックを5とした首位・2×1001+1組は18年ぶりの胴上げをすべく乗り込んだ神宮にて連敗を喫し、優勝へのマジックを2つ残したまま2×1001+1組長第2の故郷である名古屋へと場所を移した。

 さて、火曜日にドラゴンズの山田久志監督が、オールスター前の続投の方針から一転して解任される事になってしまった(9月8日の時点で残り試合数が20、2位神宮幕府までのゲーム差が3.5で、まだAクラス入りの可能性が残されているにも関わらず)。この事ははらぼうにとっても他人事ではないと思える。何せチームをAクラス入りさせなければ、「忍耐」という言葉が大脳に記録されていない現在のオーナーが癇癪を起こし、己の監督生命を断ち切られてしまう恐れがあるのだから・・・。

 さて、はらぼうがそのノルマを達成したとしても、THLは来年に向けて、鹿取さんのヘッドコーチ辞任等に伴うコーチ陣の刷新、戦力外となった選手達の整理と戦力補強策(ドラフト会議、トレード、FA、新外国人選手)、身体能力の向上および怪我の発生かつ再発の防止を確実なものとしたコンディショニングノウハウの確立、リリーフ陣の建直しを中心とした投手陣の再編成、繋がりと粘りと破壊力を向上させるための打線の再編成、チーム編成スタッフを始めとするフロントの強化といった、数多くの課題を解決しなければならない。無論、今年の2×1001+1組の猿真似(ただ選手の大量のクビ切りと大量の補強費の浪費)をしただけでV奪回できると思ったら大きな間違いである。
 例えば、新外国人選手の獲得にしたって、下手死に以外をクビにする(多分)のはいいとしても、獲得した新外国人選手がクビになったメンツよりも働けなかったら、本末転倒もいい所である。ベイリー、ランデルのクビ確定は致し方がないとして、シーズン前半に先発ローテーションの一角として働いてくれたラス、途中加入してストッパー役を果たしきれなかったものの、速球の力強さを感じさせたサンタナ、途中加入のためロクに働けずに1度は二軍落ちしたものの、攻・走・守においてまぁまぁな働きを見せている「元・ヤンキースの守備固め」レイサムあたりは、弄くりようによっては大きな戦力になるのではなかろうか。その3人をクビにするのは、ペドロ=マルティネス(レッドソックス)、ランディ=ジョンゾン(ダイヤモンドバックス)、マリアーノ=リベラ(ヤンキース)、エリック=ガニエ(ドジャース)、サミー=ソーサ(カブス)あたりを獲得してからにしたらどないだ?
 また週刊誌あたりでは、仁志、清水、元木、ETOHじゃなかった江藤をトレード要員として名指ししているけど、チキンハートの江藤はともかくとして、一発狙いがタマに傷ながら日本球界トップクラスの2塁守備の仁志、華やかさに欠けるものの確かな打撃技術を持つ清水、ムラがあるものの思わぬ不意打ちで相手に深いダメージを与える元木の3人は、平成という時代のチームにおける「肝」と言える人材であろう。そんな3人に釣り合いの取れる人材すら、他の11球団を見渡してもおらぬではないか。それをその3人を放逐した挙げ句、客受けが良さそうという理由だけで、確実性でもここ一番での勝負強さでも勝負所での狡賢さでも、3人の足元に水虫にも及ばない実力しかなく、2×1001+1組にソッポを向かれた新庄(今年、メッツをクビ予定)などを三顧の礼で迎え入れようとは、正気か?
 それに、今年の敗因がリリーフ投手陣の崩壊にあるって生後3ヶ月の赤ん坊でもわかり切っている事なのに、ドラフトの自由獲得枠でショートの鳥谷(早稲田大学)を獲りに行くたぁどぉゆぅ事Yo!!それだけではなく、今年FA権を行使してメジャー移籍を目指す松井カヅヲ(伊原大サーカス)をも獲ろうとするのって、あんたヴァクァぁっ?確かに今のショートのレギュラー・二岡が来年怪我で長期離脱した場合、控えがひ弱そうな川中とか幼い長田とかしかいないのは心もとないけれど、レギュラークラスのショートにベンチを暖めさせるとは愚の骨頂。じゃあ、ショート・鳥谷にサード・二岡にセンター・カヅヲはどおデスカ!?ってあーた、それって長い時間をかけてプロのショートとしての腕を磨いた二岡とカヅヲを馬鹿にし過ぎではあ〜りまセンカ?
 投手陣の建直しったって、ルーキーの木佐貫&久保が「2年目のジンクス」にハマる危険性があるし、林だって来年働ける保証がないし、途中リタイアした尚成や真田が来年戻ってくるかもわからないし、忠誠心の低い上原がエースとしての自覚を持っているのかどうかすら疑問、という状況で、海のものとも山のものともわからない投手をドラフトで獲得したり、明らかに実力ではセ・リーグの投手の足元におよばないパ・リーグの投手をトレードで獲得したぐらいで、「補強しました」などと胸張って言えるものなのか?

 怒りのあまり無駄に文字を並び立ててしまったが、週刊誌やスポーツ紙といった既存のメディアでしか情報を仕入れられない身の上で、チームの真の内情などは知る由もなく、そもそもメディアの流す情報ですら信用できるか疑問があるし(例年、シーズンオフにおける人事ネタのほとんどは掛け声だけで終わっている事が多い)、THLの残り試合の内容から見極めてからでしか来年のチームの行く末を予測するのは難しいと思っている。

2003年9月5〜7日
プロ野球セ・リーグ公式戦
ジャイアンツ VS カープ
(東京ドーム)

第23戦
チーム名123456789
カープ1000100002デイビー
4-1-1
ジャイアンツ0000000011工藤師匠
6-5-0
ホームラン高橋(由)24号(1)[デイビー]-9裏
第24戦
チーム名123456789
カープ1100001104黒田
9-8-0
永川
3-2-23
ジャイアンツ0000100113上原
13-4-0
ホームラン木村(拓)10号(1)[上原]-1表
緒方24号(1)[上原]-2表
緒方25号(1)[上原]-7表
下手死に28号(1)[黒田]-8裏
第25戦
チーム名123456789
カープ0001000214河内
2-0-0
佐々岡
6-8-1
ジャイアンツ0000001102久保
6-6-0
ホームラン浅井6号(1)[久保]-4表
清原21号(1)[河内]-7裏
<訃報>
 社会的反響を呼ぶほどの大ヒットを記録した漫画「ナニワ金融道」の作者で知られる、元漫画家でエッセイストの青木雄二さんが5日午前、肺がんのため死去(享年58歳)。

早死にだなぁ・・・


<3試合分の戦評>
 Aクラス死守が目標のTHLは、
なんでだろーなんでだろー
なんでだなんでだろー

5位のチームなのに
マジック対象チームだなんて
なんでだろー
(なんでだろー)

なアストロ球団と対戦することになった。ここでアストロを負けさすと、首位・2×1001+1組の優勝へのマジックを減らしてしまう事になるのだが、それよりもどんな事があってもAクラス入りには残りたいTHLはアストロに3タテ食らわすつもりで挑みかかった。
 しかし・・・
なんでだろーなんでだろー
なんでだなんでだろー

Bクラスのアストロに
3タテ食らったのは
なんでだろー
(なんでだろー)

アストロが4位で
THLが3位なのは
なんでだろー
(なんでだろー)

 その一方で、首位・2×1001+1組は毎度の如くピッカリーズのアシストによって優勝へのマジックを5にまで減らした。

 さて、鹿取さんがTHLヘッドコーチを辞任するわけだが、「鹿取さん以上に(ヘッドコーチとしての)能力を持った後任がいるんか?」と小一時間(以下略)。

2003年9月2〜3日
プロ野球セ・リーグ公式戦
ジャイアンツ VS ドラゴンズ

第24戦
(倉敷マスカット)
チーム名123456789
ドラゴンズ0000000000平井
7-6-0
ジャイアンツ10000020X3木佐貫
9-4-0
第25戦
(大阪ドーム)
チーム名123456789
ドラゴンズ0001110104大塚
1-3-11
ジャイアンツ012000002X5前田(幸)
5-2-3
ホームラン下手死に27号(1)[山本昌]-2裏
アレックス15号(1)[林]-5表
レイサム6号(1)[大塚]-9裏
<訃報>
 名作「大脱走」、「荒野の7人」等で渋〜い名演技を見せ、1970年代のテレビCMの名台詞「う〜ん、マンダム!!」によって日本でも人気を博した名優・チャールズ=ブロンソン氏が、先月30日にロサンゼルス市内の病院で、急性肺炎のため死去(享年81歳)。

 そして、1982年に出版されてテレビドラマにもなった穂積隆信氏・著のベストセラー「積木くずし」のモデルであり、同氏の長女である穂積由香里(本名・鈴木由香里)女史が、先月18日に東京都内の自宅で死亡しているのを発見された。(死亡時刻は先月13日、死因は心不全、享年35歳)。


<2試合分の戦評>
 Aクラス入りと個人タイトルぐらいしか目標がないTHLは、同じくAクラス入りを目指しているドラゴンズと2試合戦い、1戦目を木佐貫の復活を告げる完封で制すると、2戦目をドラゴンズの守護神・大塚がレイサムの一発で撃沈されるという「珍事」でサヨナラ勝ちし、2連戦2連勝でAクラスの座を死守した。

 その一方で、首位・2×1001+1組がマジック対象チームであるアストロ球団に連勝して、優勝へのマジックを一気に7へと減らした。

 ちなみに、2日に行われた第74回都市対抗野球大会の決勝戦で、ノムさんが監督に就任した東京都第1代表・シダックスが神奈川県第2代表・三菱ふそう川崎に敗れて、準優勝に終わった。

ハニスポの記事(03年5−8月)