ハニスポの記事
(2002年9−12月)


2002年12月31日 2002年最後の更新

まずは訃報から・・・
  戦前から元・ジャイアンツの名二塁手として鳴らし、ジャイアンツの第1〜2期黄金時代を築き
上げ、ひょんな事からカツカレーライスを生み出し、58年にパールズの監督に就任した後、その
球団名を自らの愛称である「猛牛」にちなんでバッファローズに改名させ、1980年に野球殿堂入
りを果たした千葉茂氏が、12月9日に自宅にて御亡くなりになられました(享年83歳)。

  12月20日、FA権を行使してメジャー移籍を目指していたすゴジラ松井が、米メジャーリーグの
名門球団ニューヨーク・ヤンキースへ入団する事が決定した。
  一方、FA権を行使して古巣のバッファローズ、セ・リーグの関西タイガース、米メジャーリー
グのニューヨーク・メッツと交渉を進めていたノリ中村は12月21日、古巣のバッファローズに残
留する事を発表した。

  先月の我々の予想に反して、日本プロ野球のストーブリーグは大して盛り上がらず、中弛みな
年の瀬となってしまいました。

かくして 編集長が完全失業者となって 7ヶ月間 転職先が決まらないまま 東京埴輪スポーツの2002年は 締め括られる事となりました。 それでは皆様 (自身も含めて) 来年こそは 良い御年を。

2002年11月30日 今更ながら 11月のストーブリーグを振り返る

  日本シリーズ終了から2日後の11月1日に、プロ野球の2002年セ、パ両リーグの最優秀殊勲選手
賞(以下、MVP)および最優秀新人賞、そしてベストナインが発表されました。
  セ、パ両リーグのMVPには、ともにリーグ優勝チームの4番打者であり、かつ50本以上の本塁打
を放ってリーグの本塁打王に輝いた松井秀喜(ジャイアンツ)とカブレラ(ライオンズ)が選ば
れた。
  比較的レベルの高い競り合いとなったセ・リーグ最優秀新人賞には、吉見祐治投手(ベイスタ
ーズ、2年目)を勝ち星等で上回った石川雅規投手(スワローズ、1年目)が選ばれた。
  ちなみに、3年前の夏の甲子園の優勝投手・正田樹投手(ファイターズ、3年目)がパ・リーグ
最優秀新人賞に選ばれた。
  ところで、正田についてだが、シーズン中によく「3年目にしてようやく・・・」という言われ
方をしていたのだが、社会人もしくは大学から入った選手ならともかく、高卒選手の場合には大
体3年程育成期間が必要とされる事をもう少し考慮して欲しかったと言ってみるテスト。
タイトル選手名
(セ・リーグ)
選手名
(パ・リーグ)
最優秀殊勲選手賞松井秀喜
(ジャイアンツ)
カブレラ
(ライオンズ)
最優秀新人賞石川雅規
(スワローズ)
正田樹
(ファイターズ)
ベストナイン
ポジション選手名
(セ・リーグ)
選手名
(パ・リーグ)
投手上原浩治
(ジャイアンツ)
パウエル
(バッファローズ)
捕手阿部慎之助
(ジャイアンツ)
伊東勤
(ライオンズ)
一塁手ペタジーニ
(スワローズ)
カブレラ
(ライオンズ)
二塁手今岡誠
(タイガース)
高木浩之
(ライオンズ)
三塁手岩村明憲
(スワローズ)
中村紀洋
(バッファローズ)
遊撃手井端弘和
(ドラゴンズ)
松井稼頭央
(ライオンズ)
外野手松井秀喜
(ジャイアンツ)
谷佳知
(ブルーウェーブ)
清水隆行
(ジャイアンツ)
ローズ
(バッファローズ)
福留孝介
(ドラゴンズ)
小関竜也
(ライオンズ)
指名打者和田一浩
(ライオンズ)
タイトル選手名
成績
(セ・リーグ)
選手名
成績
(パ・リーグ)
最多勝上原浩治(ジャイアンツ)
ホッジス(スワローズ)
17勝
パウエル(バッファローズ)
17勝
最優秀防御率桑田真澄(ジャイアンツ)
2.22
金田政彦(ブルーウェーブ)
2.50
最優秀救援ギャラード(ドラゴンズ)
35SP
豊田清(ライオンズ)
38SP
最多奪三振井川慶(タイガース)
206個
パウエル(バッファローズ)
182個
首位打者福留孝介(ドラゴンズ)
0.343
小笠原道大(ファイターズ)
0.340
本塁打王松井秀喜(ジャイアンツ)
50本
カブレラ(ライオンズ)
55本
打点王松井秀喜(ジャイアンツ)
107打点
ローズ(バッファローズ)
117打点
盗塁王赤星憲広(タイガース)
26個
谷佳知(ブルーウェーブ)
41個
  また、「ゴジラ松井(東京ジャイアンツ)送別シリーズ」となった日米野球では、上原(東京
ジャイアンツ)、川上(ドラゴンズ)、井川(関西タイガース)らの好投で日本チームが3連勝を
飾ったものの、ボンズ(サンフランシスコ・ジャイアンツ)やイチロー(マリナーズ)の活躍に
より4連勝で逆転した。ちなみにゴジラ松井は0本塁打で終わり、来期に向けて思いっきり不安を
残した。

  FA権を行使してメジャー移籍を目指すゴジラ松井は、当初の単独交渉を断念して代理人を立て
る事を決意。そのゴジラ松井には、ヤンキースを含めて4球団からのオファーが舞い込んだ。

  ゴジラ松井を除くFA権を取得した選手達の動向については、FA権行使しての移籍かFA権行使せ
ずの残留かの二者択一を迫られていた金本(カープ)は関西タイガースへの移籍を決意し、斉藤
隆(ベイスターズ)はメジャー球団との交渉を進めている。また、今年のFA選手の中で注目を集
めているノリ中村(バッファローズ)は、バッファローズ残留という選択しも頭に入れつつも、
日本の球団では関西タイガースとの交渉を進める他(東京ジャイアンツとの交渉は11月27日に打
ち切り)、メジャー球団との交渉を進めていくとのこと。

  さて、やはり今年のストーブリーグで注目を集めているのは、2×1001組こと関西タイガース。
チーム改革のため、19選手を戦力外通告し、FA権を取得した金本やノリ中村、今年スワローズを
退団したペタジーニの獲得に加え、ドラフトやトレード、テスト入団による大型補強を図ってい
る。

  一方、連続日本一を目指しながらもゴジラ松井が去ってしまった東京ジャイアンツは、補強ポ
イントが外野手(センターまたはライト)なのにも関わらず、よりによってノリ中村(三塁手)
およびペタジーニ(一塁手)の総取りに参戦し、11月19日にはとうとうペタジーニとの契約を取
り付けてしまいやがりました。ペタジーニにどこを守らせるん
じゃいゴルァ!!しかも、自由獲得枠でアマチュア球界屈指の好投手・木佐貫洋投
手(亜細亜大学、右投)と久保裕也投手(東海大学、右投)の両名と、今年ホークスを退団した
ペトラザ(右投)を獲得したのはいいとして、3Aからコニー=ベイリー投手(右投)を獲得する
等、年を食った右ピッチャーばかり補強して比較的手薄な若い左投手を補強しない間抜けなチー
ム編成ぶりを発揮した。


鬱だ・・・・

  これにより、来期の2×1001組のセ・リーグ制覇が確定したと言っても過言ではありません。

  ちなみに、パ・リーグ制覇したものの東京ジャイアンツに4タテくらったライオンズは、鈴木健
や垣内、デニーといったベテランを放出して、チームの若返りを目指している。

  11月20日にドラフト会議が開催され、「松坂世代」と呼ばれる大学球界の有力選手を軒並み自
由獲得枠で進路が決定してしまった(早稲田大学・和田毅投手&九州共立大学・新垣渚投手→ホ
ークス、等)おかげで盛り上がりに欠ける中、高校球界最強の左腕と評判の高井雄平投手(東北
高校)との交渉権を、バッファローズとの競合の末にスワローズが獲得し、スワローズに入団テ
ストを受けていたマック鈴木投手(本名:鈴木誠、元・ロイヤルズ)はブルーウェーブに指名さ
れた。

  まだ11月が終わったばかりで、日本プロ野球のストーブリーグはまだまだ予断が許されない。

緊急更新 2002年11月1日

今シーズン日本一に輝いた プロ野球 東京ジャイアンツ 松井秀喜外野手(28歳)が フリーエージェント権を 行使して 米メジャーリーグに挑戦する 意志を表明した。 1992年秋 ジャイアンツにドラフト1位で 指名されて入団 1993年後半から チームの主軸打者として活躍 1994年から1999年まで 3番打者の座に腰を据え 2000年から 念願の4番打者の座に君臨 1996年、2000年に セ・リーグ最優秀選手賞 1998年、2000年、2002年に 本塁打王と打点王の2冠 2001年に 首位打者を獲得 55本越えと三冠王という 宿題を残しながらも 「日本の4番」は 世界最高峰の野球に挑む

2002年10月26〜27日 プロ野球日本シリーズ ジャイアンツ VS ライオンズ (東京ドーム)

第1戦
チーム名123456789
ライオンズ0000000011松坂君
0-1-0
ジャイアンツ00400000X4上原
1-0-0
ホームラン清水1号(2)[松坂君]-3裏
清原1号(2)[松坂君]-3裏
カブレラ1号(1)[上原]-9表
第2戦
チーム名123456789
ライオンズ0000010214石井貴
0-1-0
ジャイアンツ10600020X9桑田
1-0-0
ホームランカブレラ2号(2)[岡島]-8表
<戦評>
  長きにわたって「球界の盟主」を自称してきたジャイアンツと、1980〜90年代に球界の盟主の
座を我が物にしてきたライオンズ。ともに今期、新監督を迎え、ほぼ独走でリーグ優勝を決めた
その両チームが、日本一を賭けて激突する。
  攻守ともにトップレベルにある両チーム同士の戦いだけに、7戦まで決着が持ち込まれるという
期待が持てる一方、緒戦でのちょっとした1プレーによって4タテでの決着も有り得る、そんな日
本シリーズとなるだろう。

  ジャイアンツが上原、ライオンズが松坂君という、チーム、リーグそして日本球界を代表する
エース同士の投げ合いとなったシリーズ開幕戦。1回表に松井稼頭央にプレイボール直後の初球を
打たれ、続く小関の送りバント失敗の後、カブレラ敬遠で迎えた2アウト1、2塁の場面で5番和田
にあわやセンター前に抜ける打球を放たれる(結果は仁志の好守に救われる)等、上原が不安な
立ち上がりを見せ、一方の松坂君は、5番だんじり番長をエラー、6番しんちゃんを死球で出塁さ
せたものの、4番ゴジラ松井を三振に切って取る等、上々の立ち上がりを見せた。しかし、3回表
を3者三振に切って取った上原が3回裏にチーム初ヒットを放ち、清水の先制2ランを呼び込んだ。
その後0アウト1、2塁のピンチで4番ゴジラ松井を三振ゲッツーで討ち取られたものの、だんじり
番長のバットが一閃し、ジャイアンツは4点を先行。その後、4回表に松坂君に打席が回った所で
伊原監督が代打を送り、松坂君は3回4失点で降板した。
  ライオンズは三井−後藤−土肥といったリリーフ陣でジャイアンツの強力打線を封じて反撃の
チャンスを伺っていたのだが、3回から自分のピッチングを取り戻した上原が、カブレラの前にラ
ンナーを出さない上にカブレラ、和田といった主軸に仕事をさせず、8回までに12三振を奪う等、
試合の流れをライオンズに渡しはしなかった。7回表に右足をつる等、終盤に来て疲労感を露にし
た上原は、奪三振記録(13奪三振)更新のかかった9回表に、ここまで3打数ノーヒットのカブレ
ラに詰まりながらもレフトスタンド最前列に運ばれて完封を逃し、後続からも三振が取れずに奪
三振記録更新も逃したものの、ジャイアンツに貴重なシリーズ1勝目をもたらした。
  初回に小関の送りバント失敗があったものの、松坂君の後を受けたリリーフ陣の好投、ジャイ
アンツ打線のキーマンとも言える高橋由伸、ゴジラ松井、しんちゃんを無安打に抑え切った事か
ら、1990年のライオンズの様にジャイアンツが4タテかますなんて事はなさそうだ。

  連勝して流れをつかみたいジャイアンツが桑田、勝って対戦成績をタイに持ち込みたいライオ
ンズが石井貴が先発を務めた第2戦。1回表に桑田が2アウト2塁の場面でカブレラに死球を与え、
続く和田に対して放った外角低目のストレートが尽くボールの判定(つーか、パ・リーグの審判
のストライクゾーンがああだから、ホームランのバーゲンセールになるんだよ!)で歩かせてし
まい、2アウト満塁のピンチを招いた。しかし、桑田が2塁へ牽制球を放った直後、3塁ランナーの
小関がホームに突入してアウトとなり、ピンチを逃れた。その裏、1アウトで二岡が出塁すると、
前日ノーヒットのゴジラ松井がシリーズ初ヒットとなるタイムリー2ベースを放って1点を先制。
更に3回裏、9番桑田からの5連打(うち4安打が右方向)で3点を奪い、石井貴をマウンドから引き
ずり降ろし、2番手・許銘傑からも3点を奪い、一挙6点を追加した。
  ただ、ライオンズも黙ってはいなかった。6回表にカブレラの内野ゴロの間に1点、8回表にも2
番手・岡島からカブレラが2戦連続となる一発を放って2点、9回表も3番手・前田幸長から1点を奪
った。それでも、7回裏に2点を追加したジャイアンツがそのまま逃げ切って、本拠地でうれしい
連勝を飾った。
  初回のチャンスをミスでフイにし、3回裏に9番ピッチャーかつ先頭バッターにヒットを打たれ
てビッグイニングの口火を切らせる等、この2試合ではライオンズらしからぬ戦いぶりを見せてい
たものの、三井を含めたリリーフ陣の安定ぶり、カブレラの2戦連発を見ると、このままジャイア
ンツがやすやすと日本一になれるとは思えない。

2002年10月29〜31日 プロ野球日本シリーズ ライオンズ VS ジャイアンツ (西武ドーム)

第3戦
チーム名123456789
ジャイアンツ01240012010工藤師匠
1-0-0
ライオンズ1000000102張誌家
0-1-0
ホームラン清原2号(1)[張誌家]-2表
二岡1号(4)[三井]-4表
高橋(由)1号(2)[土肥]-8表
松井(稼)1号(1)[工藤師匠]-8裏
第4戦
チーム名123456789
ジャイアンツ0200031006尚成
1-0-0
ライオンズ0000200002松坂君
0-2-0
ホームラン斉藤(宜)1号(2)[文也]-2表
エバンス1号(2)[尚成]-5裏
<戦評>
  ジャイアンツの2連勝という、ジャイアンツのファンですら予想だにしなかった幕開けとなった
日本シリーズは、その舞台をライオンズの本拠地・西武ドームへと移した。
  本拠地に戻り、シーズン通りに指名打者制が使用可能となって、ジャイアンツのピッチャーに
打たれないで済むようになったライオンズは、第3戦で巻き返しを図る。
  ライオンズの先発・張誌家が1回表を3者凡退に抑え、その裏には松井稼頭央が出塁してカブレ
ラが返すという理想的な得点パターンで、今シリーズで初めてライオンズが先制し、2回表には張
誌家が得意のチェンジアップで4番ゴジラ松井を三振に切って取り、ライオンズのペースで試合が
進んだ。しかし、張誌家のだんじり番長に投じた0-3からの4球目がど真ん中に吸い込まれた瞬間
に、ゲームの流れが一変した。3回表に2点を勝ち越され、4回表に張誌家が降板した後、1アウト
満塁の場面で清水のセンターライナーで2塁ランナー・斉藤宜之が飛び出していたにも関わらず、
この日のライオンズのセンター・佐藤友亮がバックホームするというボーンヘッドをやらかし、
この致命的なミスが試合の大勢を決める二岡のグランドスラムを呼び込ぶ事となった。(この試
合で猛打賞を獲得した二岡は、3戦連続猛打賞というシリーズ史上初の快挙を達成した。)
  初回に1点を取られたジャイアンツ先発・工藤師匠は、その後ライオンズ打線を手玉に取る危な
げなげなげなげなげないピッチングを展開して8回を2失点に抑え(しかも日本シリーズ通算102奪
三振で最多記録を更新)、投打ともにライオンズを圧倒したジャイアンツは3連勝を飾り、日本一
に王手をかけた。

  もう後がないライオンズは、もう1人のエース・文也を先発に立て、4番のカブレラの他に、3番
にマクレーン、7番にエバンスと、今期始めて3人の外国人選手を同時にスタメン起用して第4戦に
臨んだ。
  両チームとも初回を無得点で迎えた2回表、文也は先頭のゴジラ松井を歩かせたものの、だんじ
り番長、しんちゃんを討ち取って、何事もなく2回表を無失点で終えるとほぼ全ての観客は思って
いた。だが、7番に起用された斉藤宜之が文也自慢のスライダーを捉え、ライトスタンドへ弾き返
して2点を先制した。その後、ジャイアンツ先発・高橋尚成がライオンズ打線をほぼ完璧に抑える
と、文也も3回以降はジャイアンツ打線を手玉に取り、息詰まる投手戦の様相を呈してきた。する
と5回裏、7番エバンスが同点2ランを放った途端にライオンズが勢いづいて、2アウト満塁と高橋
尚成を攻め立て、このチャンスを逃しはしたものの(3番マクレーンが2-3から一塁ファールフラ
イ)、流れはライオンズに傾いていた。
だが・・・その流れは・・・、
伊原監督がここまで好投の文也
をマウンドから降ろした瞬間に
失われてしまった・・・。
  6回表に2番手で登板した松坂君が、横浜高校の先輩・斉藤宜之に勝ち越しタイムリー、代打・
後藤にもライトオーバーの2点タイムリー3ベースを浴び、更に7回表には清原にライト前タイムリ
ーを浴びて4点を失ってしまった。
  一方、その4点に勇気づけられた高橋尚成は6〜8回までをパーフェクトに抑え、9回裏のマウン
ドをストッパー・純一に託した。そして純一は、4番カブレラを三振、5番和田をレフトフライに
討ち取り簡単に2アウトとし、6番代打・柴田にセンター前ヒットを打たれたものの、続くエバン
スを2-1と追い込み、最後はフォークボールで・・・・・・
この瞬間 原辰徳監督率いる東京ジャイアンツが 2年ぶり20回目の日本一に輝いた。 しかも 4勝0敗での日本一は 球団史上初の快挙であった。 感極まって涙ぐみながら 原辰徳監督は宙に舞った。 シリーズ新記録となる3戦連続猛打賞で攻撃を組み立てて シリーズMVPに輝いた二岡 左足の痛みを堪えて勝利を呼ぶホームラン2本を放った だんじり番長・清原 一発は出なかったもののタイムリー4本で4番の務めを果たした ゴジラ松井 自慢のバッティングでチームを勢いづけた清水 頭脳的な2塁守備でライオンズの息の根を止めた仁志 細心のリードと強肩でライオンズ攻撃陣を封じた阿部 第3戦からスタメン起用されて第4戦でヒーローとなった 斉藤宜之 代打で止めの一打を放った後藤 あまり打てなかったものの要所では効果的な一打を放った 高橋由伸、ETOH、元木 シリーズ開幕戦を勝利してエースの重責を果たした上原 巧の技でライオンズをキリキリ舞いにした桑田 大舞台での経験の豊富さを発揮した工藤師匠 技のピッチングでライオンズ打線を翻弄した高橋尚成 終盤にライオンズの追い上げを許さなかった 岡島、前田幸長、條辺 そして栄えある胴上げ投手に輝いた ストッパー純一 「ジャイアンツ愛」という 世間から失笑を買うような旗印を掲げ 常に「1戦必勝」の姿勢を貫いた 原辰徳監督の心遣いのもと レギュラーと控えが一体となり 技巧的なピッチングと破壊力あるバッティングが 見事にバランス良く融合して手にした 日本一だった。 一方 パ・リーグチャンピオンのライオンズだったが 主砲・カブレラが2ホーマーと孤軍奮闘したものの 松井稼頭央、小関がチャンスメイクできす 5番和田が不発で 打線につながりを欠き パ・リーグを制した緻密かつ破壊力ある攻撃を 日本シリーズでは見せられなかった。 そして 文也を除く先発投手陣(松坂君、石井貴、張誌家)が ゲームを作る事ができずに序盤早々からKOされ 森慎二−豊田の 「勝利の方程式」に持ち込む事すらままならなかった。 それに加えて 好守において思わぬミスが続出したために 伊原春樹監督は 自らの采配を発揮する事ができなかった。 1990年 ジャイアンツの4番・原辰徳は 伊原春樹守備走塁コーチ擁する ライオンズに 0勝4敗という 野球人生最悪の 屈辱を味わされた。 それから12年後となる今 ジャイアンツ監督・原辰徳は 伊原春樹監督率いる ライオンズに 4勝0敗で その屈辱を晴らしたのだった。
タイトル選手名(球団名)
最優秀殊勲選手賞二岡智宏(ジャイアンツ)
敢闘賞カブレラ(ライオンズ)
優秀選手賞上原浩治(ジャイアンツ)
清原和博(ジャイアンツ)
斉藤宜之(ジャイアンツ)
とりあえず松坂君は ともよちゃんのおっぱい枕で 慰めてもらいなさい。

2002年10月10日 プロ野球セ・リーグ公式戦 ジャイアンツ VS スワローズ (東京ドーム) ジャイアンツ今期本拠地最終戦

第28戦
チーム名123456789
スワローズ0010000203五十嵐(亮)
8-2-4
ジャイアンツ20100002X5柏田
1-0-0
鴨志田
0-0-1
ホームラン松井49号(2)[藤井]-1裏
城石6号(1)[祐作]-3表
二岡24号(1)[五十嵐(亮)]-8裏
松井50号(1)[五十嵐(亮)]-8裏
<戦評>
  打率.342でトップを走る福留を6厘差で追う松井の第1打席は、レフトスタンドへ飛び込む49号
ホームランで、大台とも言える50本まであと1本に迫った。松井はその後2打席凡退して、8回裏に
第4打席を迎えた。マウンド上は五十嵐リョータ150km/h。五十嵐リョータ150km/hの右手から放
たれるボールは全てストレート。そして4球目の外角高目のストレートを叩いた松井の打球は、3
塁側ベンチ前に高く上がった。しかし・・・、
この日のキャッチャー・米野の粋な見逃しで、松
井は命拾い(古田だったらこうは行くまい)。
そして6球目・・・
松井とうとうホームラン50本到達。 (プロ野球史上8人目)
ちなみにこの試合で、THLの対神宮幕府戦の対戦成績は18勝10敗0分となった。

2002年10月11日 プロ野球セ・リーグ公式戦 カープ VS ジャイアンツ (広島市民) ジャイアンツ今期最終戦

第28戦
チーム名123456789
ジャイアンツ0010400016真田
6-3-0
カープ0020000002佐々岡
8-9-0
ホームランしんちゃん18号(3)[佐々岡]-5表
<戦評>
  福留から首位打者の座を奪還するには、4安打以上が必要な松井(打率.337)。首位打者の座奪
還&三冠王達成という自分の願望かつファンの期待を背負い、この試合に臨んだ。
んがっ、 松井、5の0・・・ (・д・;)ポカーン かくして松井は 140試合全イニング出場の末 本塁打55本(現時点で1位) 打点107(現時点で1位) 打率.334(現時点で2位) で三冠王を逃し シーズンを終えた。
また、シーズン最多安打のセ・リーグ記録(1999年ローズ(ベイスターズ)の192本)の更新 を目指した清水も191安打とあと1本届かず、しんちゃんもチーム史上初の打率3割キャッチャーの 座を逃した。 なお、この試合に勝利したTHLは、対アストロ球団戦の対戦成績を16勝11敗1分として、
THLもといジャイアンツは 今期の通算成績86勝52敗2分 (セ・リーグ優勝) 5球団全てに勝ち越し で今シーズンを終えた。

2002年10月1日 プロ野球セ・リーグ公式戦 ジャイアンツ VS スワローズ (東京ドーム) ジャイアンツ今期本拠地最終戦

第28戦
チーム名123456789
スワローズどーむなのに
ちゅーしぃー
ジャイアンツ
  軽快な動きでショート守備をこなし、打席に立てば常にフルスウィングで、「ブンブン丸」の
愛称で親しまれてきたスワローズの池山隆寛内野手が、今期限りの現役引退を発表。「ブンブン
丸」の別れを惜しむかの如く、強烈な台風21号が日本列島で吹き荒んだ。
  また、1995年セ・リーグ新人王に輝いたカープの泰幸(タメ)が現役引退を発表・・・。若す
ぎるよ・・・いやマジで・・・。(T T)

2002年10月4日 プロ野球セ・リーグ公式戦 ベイスターズ VS ジャイアンツ (横浜)

第18戦
チーム名123456789
ジャイアンツ3000000115桑田
12-6-0
ベイスターズ0000000101ホルト
6-10-0
ホームラン松井47号(2)[ホルト]-1表
松井48号(1)[竹下]-8表
清水14号(1)[木塚]-9表
  10月2日、ライオンズのカブレラがとうとう年間ホームラン記録55本に並んだ。
  また、ジャイアンツは以下の6人の選手に対して戦力外通告を行った。

南真一郎投手(8年目・29歳) 真木将樹投手(4年目・26歳) 小野剛投手(2年目・24歳) 安原政俊投手(4年目・21歳) 田中健太郎内野手(5年目・23歳) フェリペ=クレスポ内野手(1年目・29歳)
いくら交通事故を起こしたからって、南をクビにするこたぁないだろう!?それに、まだ2年目 で世界に数少ないジャイロボーラーの小野剛をクビにするたぁどおゆう事よ!?そんでもって安 原や田中なんざ高卒でキャリアがたった4、5年ぢゃねぇか。それで何故にクビにするんよ!?つ いでに、7つのポジションこなせてスイッチヒッターというウマーな能力持っていて、しかも名前か らして点が取れそうなクレスポを、たった1年成績残せなかったからって軽々しくクビにするんか い!?(って、大卒4年目の真木は無視かいっ!!)
<戦評> 7回裏2アウト1塁の場面で、9番のところで代打・石井浩郎が告げられた。バッファローズ−ジ ャイアンツ−マリーンズ−ベイスターズと渡り歩いた流浪のスラッガーの、日本プロ野球界で4人 目となる「12球団からのホームラン達成」者となるべく最後のチャンスであり、自らのプロ人生 最後の打席。マウンド上は、7回裏から登板した2番手・祐作。代打が告げられ、右のバッターボ ックスに向かった石井浩郎だが、今までの野球人生を思い出してしまったのか、それとも楽しい 刻の終わりを感じたのか、その両目から止めどもなく涙が溢れ出てきた。溢れる涙を抑えて右の バッターボックスに入った石井浩郎に対して、祐作は当然の如く直球一本槍。1球目を見送り、2 球目をファウル、そして3級目を叩いた打球は力なくショート頭上に上がり、ショート・川相のグ ラブの中へ・・・。 「12球団からのホームラン達成」はならなかったが、石井浩郎は数々の伝説を残して、この日 静かにバットを置いた。 なお試合の方は、THLが松井の2発によって快勝し、これでTHLの対ベイスターズ戦の対戦成績は 21勝7敗0分となった。

2002年10月5日 プロ野球セ・リーグ公式戦 タイガース VS ジャイアンツ (甲子園)

第28戦
チーム名123456789
ジャイアンツ0000002002真田
5-3-0
タイガース00310001X5井川
14-9-0
  10月5日午後6時に、「機動戦士ガンダム」シリーズ最新作「機動戦士ガンダムSEED」が放映開
始。親友同士の2人が主人公、個性的な5体のガンダム、美男美女ぞろいのキャラクター達、原点
回帰を目指したストーリー展開と、放映前からガンダムファンの注目を集めていた。ただ・・・
その主人公2人の声優が保志総一朗と石田彰という、一部の女性
ファンの想像力をたくましくするキャスティングが・・・。そ
れに、第1話のストーリーが過去のガンダムシリーズをパクりま
くったような気がするのですが、何か?

<戦評>
  どのテレビ局も中継してくれなかったし、K-1とアジア大会のサッカーの方が気になってたし、
全然試合見てませんでした。m(_ _)m
  さて、松井と福留の首位打者争いはというと、福留が打率を上げる一方で、松井は4の1と打率
を落とし、福留.339、松井.336と3厘差に広がった。
  そして、今年最後の「伝統の一戦」を2×1001組が制し、これでTHLの対2×1001組戦の対戦成績
は15勝12敗1分となった。

2002年10月6日 プロ野球セ・リーグ公式戦 カープ VS ジャイアンツ (広島市民) ジャイアンツ今期最終戦

第28戦
チーム名123456789
ジャイアンツちゅーしぃー
ちゅーしぃー
カープ
松井(THL) 年間ホームラン数の日本記録 55本まで あと7本

2002年9月27〜29日 プロ野球セ・リーグ公式戦 ジャイアンツ VS ドラゴンズ (東京ドーム)

第26戦
チーム名123456789
ドラゴンズ0220000004朝倉
10-10-0
ギャラード
1-1-32
ジャイアンツ0100001103尚成
10-4-0
ホームラン谷繁22号(2)[尚成]-3表
第27戦
チーム名123456789
ドラゴンズ1120001005山井
6-3-0
ジャイアンツ06000000X6工藤師匠
9-8-0
純一
5-3-28
ホームラン高橋(由)17号(4)[山井]-2裏
第28戦
チーム名123456789
ドラゴンズ1010000204野口
2-1-0
ギャラード
1-1-33
ジャイアンツ00002000X2上原
17-5-0
ホームラン松井46号(2)[野口]-5裏
<3試合分の戦評>
  前回このページを更新した直後、マチャアキ、ベイス
ターズの監督をクビに!!というニュース
が飛び込んできて、しかも2×1001組の黄金リリーフ4人組(遠
山、弓長、成本、伊藤敦規)含めて投手6人がク
ビ!!というニュースに思わず仰天させられ、昨今の不景気が身に染みてきた9月末、THL
は今期最後となるドラゴンズとの3連戦を迎えた。尚この3連戦では、松井と福留の首位打者争い
に注目が集まった。
  第1戦では、ドラゴンズ・福留がTHL先発・尚成と2番手・柏田のピッチングの前に4打数ノーヒ
ットに抑えられ、THL・松井がドラゴンズ先発・朝倉の力あるストレートを打ちあぐねて2打数ノ
ーヒットの後、8回裏にピッチャーが朝倉から2番手・山北に変わって、その山北からセンター前
に弾き返し、松井と福留の打率の差が3厘差と広がった。ただ試合の方は、朝倉がプロ入り初の2
桁勝利を挙げ、THLは3連敗となった。
  続く第2戦でも、松井、福留ともに4の0と、安打を積み
重ねるパ・リーグの首位打者争いに対して、セ・
リーグの首位打者争いは凡打を積み重ねるチキン
レースと化していた。ちなみに試合の方は、由伸のグランドスラムが飛び
出し、THLの勝ち星がはらぼうの背番号(83)に到達した。
  そしてこのカードの最終戦。福留がTHL先発・上原から2安打を放って(4の2)、ドラゴンズ先
発・野口から2ランを放った松井(4の1)との差を7毛差に縮めた。そして試合の方は、8回表に2
点を勝ち越したドラゴンズが、そのリードを保って逃げ切った。

  これでTHLの対ドラゴンズ戦の対戦成績は16勝12敗0分となった。

年間ホームラン数の日本記録 55本まで カブレラ(ライオンズ) あと1本 松井(THL) あと9本

2002年9月24日 とうきょうはらぼうらんど (以下、THL) もとい 東京ジャイアンツ セ・リーグ制覇

  THLが甲子園で2×1001組と対戦し、7回裏を迎えた頃、ナゴヤドームでドラゴンズと対戦してい
た2位スワローズが、初回の大量失点が響き、4対9で敗北して・・・

この瞬間 原辰徳監督率いる東京ジャイアンツが 2年ぶり39回目(1リーグ時代を含めて)の セ・リーグ優勝を果たした。 監督就任1年目にしての優勝は 長嶋、王でも為し得なかった快挙だった。 過去2年間の不振を払拭し、勝ちまくった若きエース・上原 先発を専念して、見事復活した18番(エース)・桑田 勝ち星に恵まれなかったが、百戦錬磨の勝負師ぶりを発揮した ベテラン左腕・工藤 安定したピッチングでチームの快進撃を支えた高橋尚成 勝ち星が少ないながら、気迫のピッチングを披露した入来 ルーキーながら先発ローテーションの一員として働いた真田 ほぼ1年間セットアッパーとして機能した岡島、條辺 大切な所で貴重な中継ぎとして働いてくれた前田幸長 短期間ながら、先発&リリーフで働いてくれた武田 主にリリーフとして活躍した河本、アルモンテ、鄭a台、酒井 安定した抑えぶりでチームの快進撃の原動力となった 新ストッパー・河原 安打を量産し、攻撃の起点として機能した1番打者・清水 実力で2番ショートのレギュラーの座を奪い取った二岡 途中戦線離脱したが、攻守において高レベルなプレーを見せた 高橋由伸 チームの優勝と自身の三冠王に向けてただひたすら打ち続けた 球界の4番・松井 度重なる怪我に苦しみながら、独特の存在感を発揮し続けた ”だんじり番長”こと清原 プロ2年目ながら攻守の両方でチームの中心となった ”しんちゃん”こと阿部 不振に喘ぎながらも、肝心要で勝利の一打を放ったETOH 2番打者転向に失敗し、左脇腹痛に苦しみながらも、 頭脳的な2塁守備でチームを救い続けた仁志 1年通して色モノもとい曲者ぶりをいかん無く発揮した元木 清原不在時に5番打者として、その実力を開花させた斉藤宜之 セ・リーグの左腕投手達を震え上がらせた右の大砲・福井 阿部不在時にホームベースを守り続けた村田善則 犠打世界記録更新間近のいぶし銀・川相、 代打の切り札として打棒を振るった後藤、吉永 主力が離脱した時に、原監督の起用に応えて 自らの実力をいかんなく発揮した 川中、山田真介、鈴木尚広、宮崎、高野、小田、堀田、永池、 黒田、十川、大須賀 春先は5チームによる混戦となったものの 6月に首位に立つと 度重なる主力の離脱があっても その都度新しい力が開花して 常にチーム一丸となって首位の座を守り切った 優勝だった。 その一方で・・・ 去年の覇者スワローズは ホッジスを除く去年の先発陣が勝ち星を伸ばせず ストッパー高津が不調で 主力の離脱も多く 五十嵐、石井弘寿の尽力による8月での11連勝で追い上げたが 最後の最後でジャイアンツに引き離された。 山田久志新監督率いるドラゴンズは もとからの貧打を 「キューバの至宝」リナレスの加入でも解消できず 更に野口の離脱と山本昌広の不振のおかげで 思うように勝てなかった。 しかし 川上憲伸、朝倉、井端、福留らの活躍は 来年以降チームの希望となり得た。 先発の駒が佐々岡、黒田、高橋建、長谷川と充実し 小山田という不動の抑えがいて 金本、前田、緒方、ディアス、新井らの強力な打線を擁して 春先には優勝候補の一角に挙げられたカープだったが 惜しくも優勝に手が届かなかった。 「燃える男」星野仙一氏を監督に招聘して チーム改革を断行したタイガースは 春先にその効果を発揮して首位をつっ走り ジャイアンツと激しい優勝争いを繰り広げた。 しかし 7月下旬に主力が軒並み戦線を離脱した途端に失速してしまい 主力の穴を埋める新しい力が中々現れなかったために チームを浮上させるのに四苦八苦していた。 何とか最下位脱出が決まって あとはAクラス入りという目標に突き進むのみとなった。 名将と名高い森祇晶氏率いるベイスターズは 親会社の交代劇、主力の離脱などが重なったためか 監督の持ち味である緻密な野球が発揮するどころか ジャイアンツに大量の貯金を献上した挙げ句 人生初の最下位という人生最大の屈辱を味わった。 ジャイアンツは 2年ぶりの日本一を賭け パ・リーグ優勝チーム ライオンズとの 10月26日からの 日本シリーズに臨む。

2002年9月23〜25日 プロ野球セ・リーグ公式戦 タイガース VS ジャイアンツ (甲子園)

第25戦
チーム名123456789
ジャイアンツ0002010025真田
5-2-0
タイガース0000100001球児
1-4-0
ホームラン松井44号(2)[球児]-4表
今岡13号(1)[真田]-5裏
松井45号(1)[球児]-6表
清原12号(2)[吉野]-9表
第26戦
チーム名123456789101112
ジャイアンツ0101000000002前田(幸)
4-4-1
タイガース000001001001X3安藤
3-5-0
ホームランしんちゃん17号(1)[太陽]-4表
今岡14号(1)[祐作]-6裏
おさむちゃん18号(1)[純一]-9裏
第27戦
チーム名123456789
ジャイアンツ1000010002酒井(順)
1-2-0
タイガース00003000X3井川
12-9-0
<3試合分の戦評>
  優勝へのマジックを2としたTHLは、ペナントレースのゴールを切るべく、甲子園に乗り込んで
2×1001組と・・・ガクガクブルブル・・・
  もしかするとこの日に優勝するかも知れないという第1戦に、何とユーキーの真田が先発マウン
ドに立っていた。3回裏の2アウト2、3塁のピンチで、2×1001組の先発・球児に3塁線への鋭い打
球を打ち返されたが、三塁手ETOHが横っ飛びでつかんで真田を救った。すると4回表、2アウトで
3番由伸が四球で出塁し、前回の3連戦で全く打てなかった4番松井が2×1001組後援会で満杯のラ
イトスタンドに強烈な打球を叩き込んで、2点を先制した。また、1点差に追い上げられた6回表に
も、4番松井がセンター右に叩き込んで、THLが試合の流れをつかんだ。その後だんじり番長にも
1発が飛び出し、投げる方でも真田−岡島−純一のリレーで2×1001組を抑え込み、危なげなく勝
利を収めた。一方、2位の神宮幕府がドラゴンズに勝ったため、THLの優勝へのマジックを1とした
だけで、はらぼうの胴上げは翌日以降にお預けとなった。
  THLが勝って優勝を決めたい第2戦では、2回表に2アウト満塁で7番ETOHがライト前にポトリと
落ちるショボいヒットで先制し、4回表にはしんちゃんの1発で1点を追加して、優勝へ一歩一歩近
づいていった。しかし、THLが更なる追加点のチャンスを潰しまくると、6回裏に今岡の1発で2×
1001組が1点差に追い上げて迎えた9回裏、胴上げ投手となるべく登板した純一の3球目を、復帰し
たばかりの4番おさむちゃんがセンター・松井の遥か頭上へと弾き返した。こうして延長戦に突入
し、両軍ともに勝ち越しのチャンスを潰して、THLの勝利がなくなった12回裏、1アウトの後、1番
今岡センター前ヒット、2番赤星3塁内野安打、3番代打田中が四球で作った満塁のピンチに4番お
さむちゃん。試合開始から5時間が過ぎ、前田幸長の投じた3球目がしんちゃんのミットの手前で
ワンバウンドし、一塁側に転々とする間に3塁ランナーがホームインしてサヨナラ負け。結果とし
て、「ナースのお仕事4・最終回スペシャル」の放送開始が2時間半も遅れてしまった。その一方
で、2位のスワローズが・・・。
  ブレーブス・ブルーウェーブの主軸打者として活躍し、通算満塁本塁打14本のパ・リーグ記録
を樹立した藤井康雄内野手(40歳)が現役引退を発表した日に行われた第3戦では、昨日の事もあ
って、だんじり番長、しんちゃん、ETOHが休養し、THLの先発も桑田ではなく酒井だった。THLは
1回表に色モノの2塁ゴロで1点先制するも、追加点のチャンスを生かせず、5回裏に2アウト1、2
塁で4番おさむちゃんのライトフェンス直撃の3ベースと桧山のタイムリーで逆転された。その後
は2×1001組3番手・井川が4イニングを1失点に抑え、連勝した2×1001組が4位に浮上し、Aクラ
ス入りに望みをつないだ。

年間ホームラン数の日本記録 55本まで カブレラ(ライオンズ) あと2本 松井(THL) あと10本

2002年9月21日 西関東ライオンズ パ・リーグ制覇

  優勝へのマジックを1としながらも、マリーンズ相手に連敗し足踏みしてしまったパ・リーグの
首位ライオンズだったが、2位ホークスが延長12回表に勝ち越し点を取る事ができず・・・、
この瞬間 伊原春樹監督率いる西関東ライオンズが 4年ぶり19回目のパ・リーグ優勝を果たした。 開幕6連勝の松坂が右肘や右足内転筋を痛めて 戦列を離れても揺るがなかった 西口、許銘傑、張誌家、石井貴、後藤、潮崎という 鉄壁の先発陣 中継ぎでフル回転した三井、土肥、水尾、内園、青木 相手の追撃を許さずゲームを締めくくっていった セットアッパー森慎二 & ストッパー豊田 「3割30本塁打30盗塁」を確定するほど 日本球界最強のリードオフマン・松井稼頭央 2番打者としてチャンスを広げていった小関 年間ホームラン数の日本記録を凌駕する勢いの南米の怪人 4番カブレラ 外野手転向で才能を開花した驚異の5番打者 ”ベン”和田 40歳でコーチ兼任ながら正捕手の座を譲らなかった 大ベテラン伊東 9番ながらもチャンスに勝負強い高木浩之 貴重な左の中継ぎ・橋本との交換トレードで入団し 怪我で不在のマクレーンの穴を埋めたエバンス 犬伏、宮地、上田といった苦労人達 高山、赤田、平尾、貝塚といった若手達 レギュラー返り咲きを目指し奮闘した 高木大成、鈴木健、大友、垣内 日本球界最強の3塁ベースコーチ・伊原春樹の 相手の僅かな隙を流さない緻密な野球が機能して 2位以下を大きく離した完全優勝だった。 その一方で ライオンズに楽々首位を独走させてしまった 他のパ・リーグ5球団の不振も見逃せなかった。 覇権奪還を目指したホークスは 正捕手城島のシーズン序盤での長期離脱だけでなく ここ1番での勝負所で痛い敗北を喫し ライオンズを揺るがす事はなかった。 連覇を目指したバッファローズは ノリ中村、ローズの打棒が健在だったものの 去年ほどの打線の爆発力がなく 連覇の夢が潰えた。 マリーンズは エース・ジョニー黒木の不在と開幕11連敗が響き 小林雅英の連続セーブ記録を更新したにも関わらず 優勝争いに加わる事はなかった。 ファイタースは 札幌への移転と親会社の不祥事という 話題だけが目立ち 本分の野球で目立つ事がなかった。 ブルーウェーブは 石毛新監督の支離滅裂な言動のおかげで ペナントレースどころではなかった。 ライオンズは 10年ぶりの日本一を賭け 10月26日からの セ・リーグ優勝チームとの 日本シリーズに臨む。

2002年9月20〜22日 プロ野球セ・リーグ公式戦 スワローズ VS ジャイアンツ (神宮)

第25戦
チーム名123456789
ジャイアンツ5020000007尚成
10-3-0
スワローズ1000000001ホッジス
15-7-0
ホームラン古田9号(1)[尚成]-1裏
高橋(由)15号(1)[ホッジス]-3表
第26戦
チーム名123456789
ジャイアンツ0001000045前田(幸)
4-3-1
純一
5-3-27
スワローズ0000101002高津
0-2-29
ホームラン高橋(由)16号(1)[石川]-4表
岩村21号(1)[工藤師匠]-7裏
第27戦
チーム名1234567
ジャイアンツ0002130X6上原
17-4-0
スワローズ000000
0藤井
9-8-0
ホームラン二岡23号(1)[藤井]-5表
清原11号(1)[藤井]-6表
仁志8号(2)[藤井]-6表
<3試合分の戦評>
  ベイスターズの貴重な左腕・野村弘樹投手と、脳腫瘍から奇跡的に復活を果たしたバッファロ
ーズの盛田光妃投手という、ともに1988年にホエールズでプロ野球人生を始め、ホエールズ・ベ
イスターズの投手陣の中核を成していた2人が、それぞれ33歳と32歳という比較的若い年齢で現役
引退をするというニュースが秋の訪れを感じさせる中で・・・
順当な決着か? 奇跡の逆転か? とうきょうはらぼうらんど (以下、THL) VS 神宮幕府(執権古田) セ・リーグの覇権を巡る 天下分け目の3連戦 IN 神宮球場 そして遂に・・・ あの男が戦場に帰って来た。
第1戦は、初回から試合が動いた。1回表に1アウト満塁のチャンスに・・・ 帰って来た5番一塁手・だんじり番長の打球が、 センター前に飛んだ。 このヒットを口火にTHLは一挙5点を先制し、その後も由伸の復帰後初の1発等で2点を追加して、 神宮幕府先発・ホッジスを撃沈した。そして、THL先発・尚成が1回裏の古田の1発による1失点の みに抑え、念願ともいうべき自身初となる10勝目を挙げた。この勝利で、THLの優勝へのマジック を6とし、首位と2位とのゲーム差を9.5(実質7)と広げた。 続く第2戦は今期2度目となる神宮幕府のチャーミールーキー石川と21年目の工藤師匠の緊迫 した投手戦となり、4回表に由伸の東京ドームだったらレフトフライな1発でTHLが先制しても、5 回裏に1アウト満塁から1塁ランナーの城石が3フィートラインからはみ出たにも関わらずアウトに ならなかったために神宮幕府が同点に追いつくという接戦となった。そして、7回裏に神宮幕府 がいわむーの東京ドームならレフトスタンドぎりぎりかな?という1発で1点勝ち越すと、8回表の 1アウト2、3塁のピンチを五十嵐リョータ156km/hがピッチャーライナー(当然頭でなく、グラブ でキャッチ)で切り抜け、あとは9回表をストッパー・高津で逃げ切ろうとしていた。が、1アウ トの後、THLが2番代打後藤、3番由伸の連打で1、2塁のチャンスを作って、三冠王にも 関わらずここ一番で勝負弱い4番松井が浅いレフトフライに 倒れたものの、5番代打吉永の四球により2アウト満塁とチャンスを広げた。そして6番しんちゃん の打球がレフト線を襲い、満塁の走者を一掃して逆転。その裏を純一が3人でピシャリと抑えて連 勝。この勝利で、THLの優勝へのマジックを4とし、首位と2位とのゲーム差を10.5(実質8)と広 げた。 いよいよセ・リーグのペナントレースの結末が見えてきそうな第3戦は、激しい雨の中での試合 となった。THL先発・上原、神宮幕府先発・藤井ともにぬかるんだマウンドに四苦八苦し、両軍の バッターもぬかるんだ足場とバットにまとわり付いた雨粒に苦しみ、3回まで両軍とも無得点。し かし4回表に2アウト2、3塁のチャンスで、7番ETOHが外角低目の完全なボール球に食いつくと、フ ラフラフラ〜と力なく上がった打球がショートとセンターの間にポトリと落ち、2点を先制した。 するとTHLは、雨天コールド勝ちに持ち込むべく、御家芸の一発攻勢をかけ、5回表に二岡が、6回 表にはだんじり番長と仁志がTHLファンで満杯のレフトスタンドに打球を叩き込んだ。また、守る 方でも上原がテンポの良いピッチングで神宮幕府の打線を完璧に沈黙させ、攻守ともに神宮幕府 の戦意を喪失させた。そして、7回表1アウト1塁の場面で雨脚が強くなって、雨天コールドとなっ た。この勝利で、首位と2位とのゲーム差を11.5(実質9)と広げ、THLの優勝へのマジックをとう とう2として、早ければ9月23日の甲子園ではらぼうの胴上げが実現する所まで辿り着いた。
年間ホームラン数の日本記録 55本まで カブレラ(ライオンズ) あと2本 松井(THL) あと12本
7場所連続休場から復帰したBrother Takkerが12勝3敗で復活をアピール。やっぱり肘、肩を故 障した投手みたく、「本当は完治していたのに、再発が恐くて戦えない。」というのが、復帰が 遅れた真相かも知れないな・・・。

2002年9月10〜11日 プロ野球セ・リーグ公式戦 ドラゴンズ VS ジャイアンツ (ナゴヤドーム)

第24戦
チーム名123456789
ジャイアンツ0000000000祐作
5-4-0
ドラゴンズ00130200X6川上
10-4-0
第25戦
チーム名123456789
ジャイアンツ0100001103桑田
10-6-0
ドラゴンズ0000000000小笠原
5-5-0
ホームランETOH16号(1)[小笠原]-2表
二岡21号(1)[遠藤]-8表
<2試合分の戦評>
  最速が130km/hに届くかどうかのストレートと最遅で80km/hのスローカーブで打者を翻弄して、
ブレーブス・ブルーウェーブ−タイガースと渡り歩いた星野伸之が、「瀕脈」という症状のため
に19年の野球人生にピリオドを打ったという寂しいニュースが舞い込んできたこの時勢、3連敗中
のとうきょうはらぼうらんど(以下、THL)は、名古屋ドームに出向いてドラゴンズとの2連戦。
  ドラゴンズ先発が8月1日対THL戦ノーヒットノー
ラン、8月の月間MVP(投手部門)の川上憲伸で、
THL先発が谷間要員の祐作かつ貧打のTHL打線とい
う前提で、どこをどうやったらTHLが4連敗しない
で済むか教えてほしいです400字詰め原稿用紙2枚
以内で。一方2位の神宮幕府は、2×1001組にサヨナラ勝ちし、THLの優勝までのマジック
17が再び消滅し、首位と2位とのゲーム差が5.5(実質3.5)にまで接近して、ここに来てはらぼう
らしいオチ神宮幕府の連覇が現実味を増してきた。
  世界を震撼させたあの事件からちょうど1年となるこの日に行われた第2戦。初回に1アウト1、2
塁のチャンスで4番松井、5番色モノが潰し、「5連敗かよ!?」と思われた2回
表、「何故大ブレーキの分際でスタメン出場してん
だゴルァ!!」ETOHの打球がフラフラ〜とライトの頭上に舞い上がって・・・そのまま
ライトスタンドに入っちゃって、THLが1点を先制。その後、「三冠王でメジャ
ー入り確実のバッターが谷間のピッチャーを打て
んとはどおゆう事だゴルァ!!」松井のバットが火を吹かない等、6
回まで1−0のままゲームが進んで7回表、火を吹かない打線に業を煮やしたTHL先発・桑田がタイ
ムリー2ベースをかまして追加点を奪い、更に二岡の1発でリードを3点に広げると、桑田はドラゴ
ンズ打線に反撃の糸口すら与えず、4年ぶりの完封勝利を挙げた。その一方で、2位の神宮幕府が2
×1001組に痛い星を落とし、首位と2位とのゲーム差が再び6.5(実質4.5)に広がり、THLの優勝
へのマジック15を再々点灯させた。

  そういえば、この2日間で「オヴァカな(自称)カ
リスマ」G・Oと「トンチキ坊主」織田無道がとっ
捕まったそうで・・・。

年間ホームラン数の日本記録 55本まで カブレラ(ライオンズ) あと5本 松井(THL) あと13本

2002年9月13〜15日 プロ野球セ・リーグ公式戦 ジャイアンツ VS タイガース (東京ドーム)

第22戦
チーム名123456789
タイガース1200000003
8-5-0
ジャイアンツ01232110X10尚成
9-3-0
ホームラン沖原2号(1)[尚成]-1表
上坂1号(2)[尚成]-2表
ETOH17号(1)[薮]-2裏
ETOH18号(2)[薮]-3裏
清水13号(1)[薮]-4裏
しんちゃん16号(2)[薮]-4裏
二岡22号(1)[金沢]-7裏
第23戦
チーム名1234567891011
タイガース000002110004谷中
5-7-0
ジャイアンツ30010000001X5前田(幸)
3-3-1
ホームラン仁志5号(1)[ムーア]-4裏
桧山12号(2)[工藤師匠]-6表
片岡10号(1)[岡島]-8表
川中1号(1)[谷中]-11裏
第24戦
チーム名123456789
タイガース1000000023伊達
1-2-0
バルデス
4-3-20
ジャイアンツ0100100002上原
16-4-0
ホームラン藤本1号(1)[上原]-1表
後藤1号(1)[川尻]-2裏
<3試合分の戦評>
  さ〜て今回の「伝統の一戦」は、3回目のマジック点灯でいい加減マジックを減らせやTHLと、
Aクラス入りを目指しているはずが何時の間にやら指定席間近の5位の2×1001組という、互いに負
けられない両軍の激突となりました。
そ〜れでは行ってみよ〜♪

  どちらも先手を取りたい第1戦。1ヶ月半勝ち星に見放されたTHL先発・尚成だが、沖原、上坂と
いう微距離ヒッターに1発を食らって3点奪われ、9勝目どころではない立ち上がりとなった。しか
し、2×1001組先発・Yaboo Japan!!が死火山もとい空砲の6番ETOHに2発食らって簡単に追いつか
れると、4回に清水としんちゃんの1発に沈んだ。その後立ち直った尚成は、3〜8回を無失点に抑
え、ようやく念願の9勝目を挙げる事ができた。一方2位の神宮幕府は、ベイスターズ相手に大敗
したため、THLの優勝へのマジックを13とし、首位と2位とのゲーム差を7(実質5.5)と広げた。
  続く第2戦では、勢いに乗って一気にマジックを減らしたいTHLが初回の0アウト満塁のチャンス
で松井の2点タイムリー2ベースと色モノの曲打ちで3点を先制し、4回に仁志の一発で試合の主導
権を握った。だが、6回の桧山の2ランで2点差に縮めた2×1001組が、7回の代打・広沢の犠牲フラ
イで1点差に詰め寄り、とうとう8回に死火山もとい空砲の片岡の1発で同点に追いつき、延長戦に
突入。2×1001組の5番手・谷中の前に、9回裏には代走・宮崎牽制死、10回裏にはしんちゃん、松
井、ETOHのクリーンアップが完璧に抑えられ、膠着状態に陥った延長戦の決着は11回裏、意外な
形で訪れた。

マウンド上は ここまでTHL重量打線を相手に 2イニング無失点 パーフェクトリリーフの 5番手・谷中 バッターは 6番色モノの代打 微距離ヒッター川中 (通算ホームラン数0) 谷中の2球目を叩いた川中の打球が ライトスタンドに吸い込まれ・・・ 川中のプロ初ホームランでサヨナラ・・・
一方2位の神宮幕府がベイスターズ相手に連敗したため、THLの優勝へのマジックを11とし、首位 と2位とのゲーム差を8(実質6.5)と広げた。 第3戦では、2×1001組先発を川尻と読んだはらぼうが、7月28日以来となるスタメンギャグを 再びブチかましてくれました。(下記参照)多分このオーダーを見た2 ×1001組長は「真剣勝負の場でお笑いやってぢゃ ねぇよゴルア!!」と激怒したことでしょう。
打順守備位置選手名打席
1番左翼手清水
2番遊撃手二岡
3番捕手しんちゃんまた
4番中堅手松井言うまでもなく
5番右翼手斉藤(宜)これでもか
6番一塁手後藤くどいようだが
7番三塁手川中もおいいよ
8番二塁手宮崎ええ加減にせんかい!
9番投手上原たった2人だけかい?右
  そんなこんなで試合が始まり、11連勝を狙うTHL先発・上原が初回に微距離ヒッター(この試合
もかよ)藤本の1発で先制されたものの、2回裏に後藤の1発で追いつき、5回裏に上原自らのスク
イズで勝ち越し、その後上原の快調なピッチングでTHLが1点リードのまま9回を迎えた、しかし、
2×1001組がアリアス、上坂のヒットで1アウト1、2塁の場面を作り、代打・関本のレフト前ヒッ
トの際に2塁ランナー・アリアスが3塁手・川相と交錯し、走塁妨害を主張して2×1001組長が審判
団にモーレツに抗議し、走塁妨害は認められたものの1アウト満塁のままで試合再開。代打・沖原
が三振に切って取られたものの、続く1番・赤星が上原の2球目のフォークをセンターに弾き返し
て逆転し、その裏をストッパー・バルデスで逃げ切った。上原の連勝記録は10でストップ。2位の
神宮幕府がベイスターズ相手に引き分けたため、THLの優勝へのマジックは11と変わらず、首位と
2位とのゲーム差を7.5(実質6)に縮まった。
  他球場では、優勝間近のライオンズの松井カヅヲの「3割30本30盗塁」という大記録が確定。

年間ホームラン数の日本記録 55本まで カブレラ(ライオンズ) あと4本 松井(THL) あと13本

2002年9月16〜18日 プロ野球セ・リーグ公式戦 ジャイアンツ VS ベイスターズ (東京ドーム)

第25戦
チーム名123456789
ベイスターズ0001000405ホルト
5-8-0
ジャイアンツ00300230X8真田
4-2-0
純一
4-3-26
ホームラン松井43号(1)[森中]-7裏
仁志6号(2)[森中]-7裏
石井(琢)6号(2)[真田]-8表
第26戦
チーム名123456789
ベイスターズ0000010023斎藤隆
1-2-19
ジャイアンツ100001002X4純一
5-3-26
ホームラン古木2号(2)[純一]-9表
第27戦
チーム名123456789
ベイスターズ0000000033バワーズ
4-8-0
ジャイアンツ12000300X6桑田
11-6-0
ホームラン仁志7号(1)[バワーズ]-2裏
桑田1号(1)[バワーズ]-2裏
古木3号(2)[桑田]-9表
<3試合分の戦評>
  稲本が英プレミアリーグで、小野シンジがオランダでそれぞれゴールを量産し、俊輔がセリエA
デビューを黒星で飾る等、野球の季節からサッカーの季節へと移りゆく中、セ・リーグのペナン
トレースのゴールへと突き進むTHLはベイスターズと3連戦。
  8月3日の怪我のために戦列を離れていたTHLの由伸が、47日ぶりに3番ライトで堂々スタメン復
帰を果たした第1戦。3回裏に清水のタイムリーで1点先制した後、1アウト1、3塁で第2打席を迎え
た由伸が早速ライト前に打球を弾き返し1点を追加し、自らの復帰戦に花を添えた。その後、松井
のシーズン自己新記録となる43号が飛び出して、楽勝かと思われた8回表、ベイスターズの猛反撃
により2点を取った後の1アウト満塁の場面で飛び出した代打・中根のライトへの大飛球を、由伸
はフェンスを恐れずジャンピングキャッチでつかんで傷口を塞いだ。しかし由伸はフェンスに激
突した際、もしくは着地した際に左足かかとを再び傷めてベンチに退いた。それでもTHLは3点の
リードを守り切り、由伸の復帰戦を勝利で飾った。なお、由伸の容体は本人としてはそれほど大
した事はないとの事。一方2位の神宮幕府の試合が雨天中止となったため、THLの優勝へのマジッ
クを10とし、首位と2位とのゲーム差を8(実質6)と広げた。
  THLにとっては連勝して勢いに乗りたい第2戦だったが、1回裏に松井のタイムリー、6回表裏に
それぞれTHL先発・祐作のワイルドピッチとベイスターズ先発・グズマンの押し出しというしょー
もない形で点が追加されるという、不毛な貧打緊迫した投手戦が展開され、1点差のまま9回を迎
えた。すると、9回表2アウト1塁という、あとアウト1つでTHLの勝利が決まる場面で、代打・古木
(松坂君とタメ)の特大の1発が飛び出し、ベイスターズが土壇場に来て試合をひっくり返した。
しかし・・・、試合はそのまま決着が着く事はな
かった・・・。ベイスターズのストッパー・斎藤隆が1アウトの後に清水にヒット、
二岡の送りバントでフィルダースチョイス、代打・吉永ヒットで1アウト満塁のピンチを迎えてし
まった。その後、三冠王にも関わらずここ一番で勝負弱い
4番松井を3球三振に打ち取って、あとアウト1つでベイスターズの勝利が決まる場面で、
バッターボックスに立ったのは・・・5番のしんちゃん(今期サヨナ
ラヒット3本(うち、サヨナラホームラン2本))
だった・・・。この日も2位の神宮幕府の試合が雨天中止となったため、THLの優
勝へのマジックを9とし、首位と2位とのゲーム差を8.5(実質6)と広げた。ちなみに由伸は、3番
ライトでスタメン出場し、6回裏に2塁から3塁を回って止まったところで足に痛みが走ったため、
7回表の守備から退いた。
  THLにとってはこうなったら3連勝したい第3戦。1回裏に由伸のタイムリー2ベースで1点を先制
すると、2回裏には仁志とTHL先発・桑田のアベックアーチで追加し、6回裏には元木のスクイズ、
仁志、清水のタイムリーでダメを押すという、THLにとっては理想的な試合運び。また、投げては
桑田が8回まで全く危なげないピッチングを展開し、9回表に古木(松坂君とタメ)の2ランなどで
2試合連続完封を逃したものの、3試合連続となる完投勝利を挙げた。一方、2位の神宮幕府がアス
トロ球団に勝ったので、首位と2位とのゲーム差が8.5(実質6)のまま、THLの優勝へのマジック
を8とした。ちなみに由伸は、3番ライトでスタメン出場し、そのままフルイニング出場を果たし
た。
  首位THLと2位神宮幕府は1日休みを置いて、神宮球場での3連戦で雌雄を決する。果たして、セ
・リーグのペナントレースはどのような終末を迎えるのであろうか・・・。

  その頃、パ・リーグのペナントレースは確実に終末を迎えつつあった。

年間ホームラン数の日本記録 55本まで カブレラ(ライオンズ) あと3本 松井(THL) あと12本

2002年9月4〜5日 プロ野球セ・リーグ公式戦 ジャイアンツ VS スワローズ (大阪ドーム)

第23戦
チーム名123456789
スワローズ0000000011藤井
9-7-0
ジャイアンツ01020000X3桑田
9-6-0
ホームラン松井41号(1)[藤井]-2裏
土橋1号(1)[桑田]-9表
第24戦
チーム名123456789
スワローズ0000301004ホッジス
15-5-0
高津
0-1-28
ジャイアンツ0120000003河本
3-1-0
<2試合分の戦評>
  あの「拝啓、石井浩郎です。」が現役引退を発表し、引退試合となる対THL最終戦で12球団から
のホームランが達成されればいいなぁと切に思う9月の初め。
終結か? 混沌か? とうきょうはらぼうらんど (以下、THL) VS 神宮幕府(執権古田) セ・リーグの覇権を巡る 天下分け目の2連戦 IN 大阪ドーム(何故っ!?)
どちらにとっても大切な第1戦は、THL先発・桑田と神宮幕府先発・藤井の18番(エース)対決 となった。双方とも初回ランナー1人を出しながらも無失点に抑える上々の立ち上がりだったが、 2回裏に松井のキョーレツな打球がセンターやや左のスタンドに飛び込むと、THLが試合のペース を握った。桑田は8回までたった3安打、ピンチも2塁にランナーを置いた1回表、4回表の2度だけ という危なげないピッチングで、4年ぶりの完封勝利が期待されたものの、9回表の土橋の一発で フイに。しかし、桑田は後続をピシャリと抑え、3年ぶりの完投勝利。この勝利でTHLは、優勝へ のマジック18を再点灯させた。 神宮幕府にとっては大切な第2戦。THL先発・尚成、神宮幕府先発・ホッジスともにコントロー ルとテンポの悪さに苦しむ立ち上がりを見せる中、2回裏に岩村の3塁への悪送 球でTHLが先制し、3回裏にアイ〜ンが打球を後ろに反らした 間に2点を追加し、この試合もTHLがペースを握った・・・・かに見えた5回表、9勝目が喉から手 が出るほど欲しい尚成に対し、ペタジーニがセンター・松井目がけて「バナナライ ナー」をブチかまして1点差に追い上げると、続く守備でミスってたア イ〜ンのバットで同点に追いついた。そして、6回裏に何でもないレフト フライを落球したアイ〜ンが7回表に勝ち越しタイムリーを放つと、神 宮幕府は石井(弘)−高津とつないで逃げ切り、逆転優勝への望みをつないだ。しかし、THLの優 勝へのマジック18は消滅せず。 ちなみに
年間ホームラン数の日本記録 55本まで カブレラ(ライオンズ) あと8本 松井(THL) あと14本

2002年9月7〜8日 プロ野球セ・リーグ公式戦 ジャイアンツ VS カープ (東京ドーム)

第26戦
チーム名123456789
カープ0110002004黒田
9-8-0
ジャイアンツ1002000003工藤師匠
8-8-0
ホームランしんちゃん15号(1)[黒田]-1裏
金本22号(1)[工藤師匠]-2表
木村(拓)5号(1)[工藤師匠]-3表
松井42号(2)[黒田]-4裏
木村(一)4号(2)[工藤師匠]-7表
第27戦
チーム名1234567891011
カープ000100000023玉木(重)
4-1-2
小山田
1-0-27
ジャイアンツ000100000001純一
4-3-25
<2試合分の戦評>
  優勝へのマジック18が点灯したものの、まだまだ優勝への道が険しいTHL。何せ相手はTHLを苦
しめているアストロ球団だから・・・。
  第1戦に先発のマウンドに工藤師匠を送り込んだTHLだったが、しんちゃんの一発で先制したに
も関わらず、すぐに金本の一発で追いつかれると、たまにしか大きいのを打たない短距離
ヒッターのキムタクに一発食らってひっくり返された。それでも4回裏、松井がアストロ
先発・黒田から自己最多タイとなる42号をブチかまして逆転し、優勝へのマジックが1つ減ると思
われた・・・のだが・・・、
何故に2アウトでランナー無しから、高卒でプロ3
年目のバッター(栗原)ごときにヒットを打たれ
て、しかも代打とはいえ8番バッターでキャッチ
ャーの木村一喜にスタンドインされるんデスカ工
藤師匠!?
再びリードをもらった黒田は、8回裏の2アウト1塁の場面でも松井の勝負弱さに救
われ、9回裏の1アウト2塁のピンチも切り抜けて完投勝利。でも、2位神宮幕府が負けたため、THL
の優勝へのマジックが1つ減って17となった。
  THL先発・上原、アストロ先発・長谷川というエース級の投げ合いで始まった第2戦。1回裏と3
回裏の2アウト2、3塁の大チャンスをETOHの大ブレーキで逃したTHLは、4回表に前田のタイムリー
で先制された。しかしその裏、打線の援護の無さに憤慨した上原が2アウト3塁の場面でレフトオ
ーバーのタイムリー2ベースで同点に追いついた。その後、THLは上原が10イニング、アストロは
長谷川(6イニング)−小林(幹)(2イニング)−玉木(重)(2イニング)が、ピンチを迎えな
がらも相手が自ら潰してくれる何とかしのぐ貧打投手戦となった。そして11回表、登板間隔が開
いたためか調子最悪の純一が0アウト1塁で1塁牽制悪送
球をかまして0アウト3塁と傷口を広げる等して2点を失っ
て、THLは大事な試合を落とし3連敗。その一方で2位神宮幕府が勝ったため、THLの優勝へのマジ
ックは減らず(17)、首位と2位とのゲーム差が減った(6.5)。


1番清水、2番二岡が出塁せず、3番しんちゃん、
4番松井が打ってほしい時に打てず、5番以降が全
然打たないから、点が取れないし勝てないTHL。

だんじり番長〜
由伸〜
頼むから早よ帰って来てくれ〜!!


年間ホームラン数の日本記録 55本まで カブレラ(ライオンズ) あと7本 松井(THL) あと13本

ハニスポの記事(02年6−8月)