SLと併走した男の軌跡

 「日本のどこかでSLが走る」そこへどうしても行かねばならない。 そこがどんなにへんぴで困難が伴うところであっても、ましてその撮影ポイントは 誰よりも早く、しかも最適のポジションでなければ気が済まない。それが彼にとっては至難の道 であることも意に介さずに行動を開始する。 愛用のワゴン車に寝袋や当座の食料を積み込み、こちら JH7OJBのコールサインとともに 全国を駆けめぐる。助手席には彼の右腕右足ともなる義姉 恵子が寄り添う。
 彼とは遠藤 敏男(村田町沼田字鴻巣生まれ 元国鉄職員)で22才の時に勤務中 右腕右足を切断するという不慮の事故に遭遇したが、生きようとする意志と社会復帰への涙ぐましい 努力が、その後の彼の人生観ともいえる世界を見事に開花させ、私を含め彼を知る人々へ驚嘆とともに 夢と希望を与えた影響ははかり知れない。 こんな彼も事故当時の輸血が元の持病が悪化、数ヶ月の闘病生活の甲斐もなく、2001年も押し 迫った師走18日次のSL撮影に備えて購入した機材もひも解かないまま他界 行年67才だった。 手元にある生前 彼から届いた年頭POST CARDから故人の遺徳を偲びたいと思います。 彼を知る方から是非 遺作写真展をとの話もあり、いつの日かその実現をと 想いを寄せております。 2001.12.23 追悼 記


 お陰様で写真展(4月12〜14日 於 村田町物産交流センター) には多くの方にご来場頂きました。
70点のSL写真それぞれから躍動感と懐かしい鼓動が聞こえるようだとの感想も寄せられました。
ご協力頂きました皆様 本当に有り難うございました。2002.4.15.


2002.4月開催遠藤敏男SL写真展            迫力あるSL重連の鳴子峡   写真展から
     
            

      

     磐 越 西 線(鹿瀬〜日出谷駅間)

      
  

 秋 の 大 井 川 鉄 道  

        

 函 館 本 線 (ニセコ〜比羅夫間)

 磐 越 西 線 (中山宿〜上戸間)

        

 磐 越 西 線(更科〜翁島間)

 釜 石 線 (岩根橋〜宮森間)

        

 函 館 本 線(倶知安〜小沢間)

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