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星野冨弘さんのこと ![]() |
私の住む水俣市に隣接して芦北町がありますが、そこに”星野富弘美術館”と星野富広さんの名をとった小さな美術館があり、ちょうど特別展示会がひらかれていたので出かけてみた。 |
「新しい命一式ありがとうございます |
命は与えられたもの、そしてその命は見守られているもの、そんな感覚はこの上なく貴重なもののように私にも思えます。私は生かされている、あなたもおなじ、だからあなたも大切、そんな感情が生じるのだと思います。 |
話は少し変わりますが、日本の少子高齢化対策として、養育費の補助、養育支援の強化等が考えられているようです。言ってみれば「金をやるから子供を生め」ではと思えてなりません。少子化の原因が単に経済的な問題にあるのではなく、生き物としての人間の基本感情の喪失にあるのではないかと私は思っています。教育基本法の改正問題で「愛国心」が話題になっています。国を愛することとは隣人を愛すること、隣人を愛するということは家族を愛するということ、家族を愛するとは自分を大切に思うことではないでしょうか。自分を大切に思い、家族を大切に思う。そして隣人を大切に思い、国を大切に思う。そんな基本的なことが問題になるところに、種々な歪の原因があるように思われてなりません。 |
「わたしは傷を持っている |
イエスは「自分を愛するように隣人を愛しなさい」と教えていますが、自分すら愛せない人たちが生まれてきているのが現代社会なのかもしれません。なぜそうなってしまったのか、人間の傲慢が極限に達してしまっている、それなのではと思えてなりません。痛みがわかる、だから優しさが実感できる、そうなのでしょう。 |