ナンバーワンにならなくてもよい、オンリーワンになりなさい、という歌詞の歌が流行っているそうです。でもチョット立ち止まりましょう。オンリーワンでもいいのですが、このことを突き詰めてゆくと我侭、勝手ということになる危険性があります。唯我独尊おれは世界に一人と傲慢にも繋がります。オンリーワンだけでは足りないのです。どなたかがこの後に「for
you」を付けなければならないのではなかと仰っていましたが、まさにその通りだと思います。この言葉なしのオンリーワンは危険なものを持っています。
昨日、NHKのテレビ番組で「アフリカ0年」というのを観ました。ナイジェリアの石油資源をめぐって起こった悲劇的な出来事に関するルポルタージュです。欧米の先進国は「人権とか民主主義」を強調し、自分たちの価値観にあわない国々を非難の対象にしていますが、このテレビ番組を観たりしているとそれは偽善に過ぎないように思えます。自分たちの利益を優先し、資源国の権力者に手を貸して資源を収奪している、一方その国の小さき者たちへの気遣いは微塵もありません。小さき者が悲鳴を上げているのに、圧制者に手を貸している。そんな先進国の指導者の一人は「信仰が厚い」と言われていますが、まさにこれは偽善に過ぎません。「人権と民主主義」を輸入させられた国で、悲惨な殺し合いが頻発し、電気も水もない苦しい生活を強いられる国民が大勢いる現実、これをどう説明すればいいのでしょうか。
皇太子が引用されたのでよく知られるようになった詩「子ども」(スウェーデンの中学教科書)にこうあります。
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