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アスタティックT-UP9-D104シルバーイーグル 右側は平成7年頃JH4UYBに譲ってもらったものなんですよー マイクエレメントは、ほぼフラットな特性であるが、マイクアンプに仕掛けがあり、高音強調となっている。 数十年使用している方は、そろそろオリジナルの音にも飽きてきた頃ではないでしょうか。 ハイインピーダンスのクリスタルエレメントに合わせて、アンプ部をオペアンプによるボルテージフォロワ回路に換装する手もありますが、オリジナルの2石アンプでも、まあまあ使えますので、今回は回路の定数を変更してみます。 | |
裏ブタを開けると、マイクアンプ基板がある。 取り付けねじを4つ外すと、PTTスイッチ部ごと、アンプ基板が外れます。 | |
初段のカップリングコンデンサは、0.01μFであり、小さな値のコンデンサを使っているために 低域が通りにくい。 初段エミッタフォロワと次段のアンプ部へのカップリングコンデンサは0.1μFになってます。 | |
初段の入力カップリングコンデンサは、積層セラミック1μFに取替え、次段とのカップリングコンデンサも古そうなので、1μFに取り換えました。 これで低音も持ち上がり、低域のスペクトルも出るようになり、パイルアップで負けにくくなることでしょう。 | |
回路図ではこの部分のコンデンサです | |
改造前 ノーマル波形 ウェーブスペクトラというFFTアナライザを用いて、ジャパーンと叫ぶとこんな波形になる。 TXモニターでヘッドホン出力を、パソコンで録音、FFT解析 実はエレメントはセラミックMC321に交換してあるのだ。 クリスタルだと聞いた感じもう少し硬い音になる。 | ![]() |
改造前/改造後比較 画像にマウスを当てると、改造後の波形に置き換わります。 |
改造後 カップリングコンデンサ1μF 波形 赤い波形に注目 低域がもっと持ち上がると期待したが、10dBくらい上がっただけ。 こんなもんでしょう。 | |
出力レベル調整 タマエレクトロニクスの取説にもありますが、アスタティックは出力レベル調整がクリティカルであり、 いきなり大きくなり、内部の半固定抵抗で調整することは、困難です。 マイクアンプ出力を、4.7kΩと2.2kΩ抵抗で分圧して取り出すとよいでしょう。 タマエレクトロニクスの取説では、4.7kΩと470Ωになってますが、2.2kΩのほうが良いレベルになります。 | |
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この改造ではちょっと変じゃないの? と思う方はCQハムラジオ 2004年9月号 P88「astatic D-104の有効利用法 簡単にAstatic D-104マイクの性能を引き出す方法」の記事をご覧下さい。 アンプの入力に0.01μFをパラに挿入して、高域を落とし、アンプ出力が少し落ちるので、出力ボリウムを少し回して、レベルを稼ぐ。この方がよいかも。私の場合、ボリウム調整がクリチカルという理由で、出力段にATTを入れてレベルを下げていますが、アンプ入力にコンデンサをパラに入れてもレベルは下がります。この方が低域が持ち上がったと勘違いしやすいのかも。CQの記事の方が簡単だね。 |