12)ジュニア707・1号艇



先頃OVAが発売された「サブマリン707R」に登場する707搭載小型潜航艇。
いっても、潜水艦好きなら説明不要のはず。
OVA版ではジュニアのイメージをそのままに、
スタジオぬえの宮武一貴氏が現代風にディテールアップしているのだが、
これが実に違和感がない。
ベースとなったのは原作版でいうと2代目に当たる、
バブルキャノピー(ってこの場合、ほんとはこの言い方おかしいんだけど)を装備し、
直接水中を目視できるようになったタイプ。
砲弾型で黒一色の3代目や、造型的に単純な初代を考えてみた場合、
このセレクトは妥当だと思う。
架空艇なので形とかは感覚の問題になってしまうが、
ジュニアらしい雰囲気はよく出ていると思う。
スパイクローターが回るようになっているのもいい。
水中モーターを付けて走らせると、ここが回転するかと思ったが、
この程度のパワーだとそこまで行かず残念。
もう少しパワーがあれば、前後の潜舵の角度を微妙に変えることで、走りに変化をつける等のワザも使えるのだが。
コクピット内部を作り込んでパイロットを乗せるといいとは思うが、
スケール(1/100)に合った人形をどこから探してくるかである。


モデラーの目から見たタカラ「世界の艦船」レビュー / 怪しいプラモとラジコンのページ