黒猫プチとの出会い
ニャンチューがいなくなってから3週間。写真立てに飾られているニャンチューの写真はかえって寂しさを助長させます。子供たちも口には出しませんが、いつもと様子が違います。新しい猫を飼おうか、とカミさんとも相談しましたが、やっぱりもう少し時間がたってから、という結論になります。
さて、さらに1週間ほどたち、また、猫を飼う、飼わないの話になったとき、近所のペットショップで犬や猫をタダでくれるという情報が入ってきました。あまり乗り気ではなかったのですが、とりあえず、ショップに電話をして聞いてみることとなりましたが、もし猫をもらえることになっても、ニャンチューとの思い出と重ならないように、「黒猫はやめようね。」というのが家族の総意でした。
ちなみにタダでくれるというペットショップの仕組みはこのようなものでした。
犬や猫が生まれて困っている家から1匹千円で1週間預かりショップのゲージに入れておく | ![]() |
飼いたいと思う客が見に来て気に入ったペットがいたら店で3千円以上の買い物をする | ![]() |
もれなくペットがもらえる |
![]() |
まあ、ショップの仕組みはともあれさっそく電話を!!
私 | 「もしもしーー○○ショップさんですかー? いまもらえる猫ちゃんいますかー?」 |
ショップ | 「今、1匹いますよー!」 |
私 | 「どんな猫ちゃんですかーー?」 |
ショップ | 「可愛いオスの黒猫ちゃんですよーーーー!」 |
私 | 「・・・・・・・」 |
私 | 「わっ、わかりました・・・。」「後で見に行きます」 え゛ーーーーーーーっ また黒猫〜〜!!! |
どうしようかと思ったのですが、子供たちはすっかり行く気になっています。しかし、まさかまた黒猫とは・・・。しかも私の飼い猫辞書の中に「オス」という文字はない!!(子供の頃から実家では猫を飼ってきましたが、全てメス猫でした)
とりあえず、しぶしぶペットショップへ・・・。 いましたいました生後1ヶ月くらいの黒猫です。子供たちは「可愛い!可愛い!」とはしゃいでいますが、その猫ちゃんとは・・・。
かわいくない!!!
大の猫好きの私としては、たいがいの猫ちゃんは可愛いと思うんですが、この猫ちゃんは・・・。目はつり上がっておっかない顔をしているし、しっぽは途中で折れて直角に曲がっているし、何よりもオスのせいか、運命の出会いは感じられませんでした。(猫好きがこんなことを言ってはいけないとは思いますが・・・。)
思わず、「ほかの猫はいないんですか・・・?」と店長さんに聞いてしまいました。すると、店長さんが言うには、午後になったらこの猫の兄弟(兄妹)が入ってくるとのこと。
「出直してきまーす!!!」 名残惜しそうな子供たちを連れて一度帰宅しました。
お昼を食べて少し休んでから、再びペットショップへ。すると、午前中には1匹しかいなかったケージに同じくらいの大きさの子猫が2匹になっていました。兄妹だけあって、もちろん真っ黒でしたが、顔つきは穏やかでしっぽは真っ直ぐ。何よりメス猫だったことが決め手になったかもしれません。「君に決めた!!!」と某アニメのような台詞を言ったか言わなかったかは忘れましたが、早速3千円分のキャットフードを買って、我が家に連れてきたというわけです。
ごめんね!!折れ曲がりしっぽ君!!!!!
家に着いた猫ちゃんはあまりに小さかったので、「プチ」という名前に決定しました。しかし、「プチ」はあんまり呼びやすくないものですから、普段は「プッチ」と呼んでいます。このほかにも「プッチ君」、「プチ子ちゃん」、「プーチン大統領」、「プッチョ」などいろいろな呼び方がありますが、どの名前を呼んでもご飯をねだるとき以外は返事をしません。また、真っ黒だと思っていたのに実はお腹の部分が白く、胸にはうっすらと十字模様に白い毛が生えています。我々はこれを「王家の紋章」と呼んでいます。
プチフォトギャラリー