(2011年9月)
すばらしきGSバッテリー
V-maxのバッテリーの寿命は2年といわれていますが、我がV-maxはGSの開放型バッテリー(GM16A−3A)を使用して6年目くらいになります。北海道では1年の半分位しかバイクに乗れないとはいえ、こんなに長持ちしていいものなんだろうか??毎年日本の各地を走り回っているため、途中でヘタるんじゃないだろうかと不安がよぎりますが、特にセルの回りが弱いわけでもなく、テスターで電圧を測っても常に12V強はありますので、特に交換の必要性は感じませんでした。。開放型にもかかわらずバッテリー液を足したこともなく、夏は35℃強から冬はマイナス20℃弱まで付けっぱなしでも、一度もあがった事のない、とても優れた品質のバッテリーでした。 |
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初の密閉型バッテリー選び
通常の3倍もの間、何のトラブルもなく働いてくれたGSバッテリーでしたが、さすがに来年は7年目。そろそろ寿命と考えてもいいでしょう。去年のツーリングのとき、以前プラグコードの交換で完全に直っていたはずのバックファイヤーが何度か起こりました。ショップの方に聞くとバッテリーの老朽化も原因のひとつに考えられるとの事でしたので、ここは迷わずに新たなるバッテリーを調達することにしました。しかし、どうせ替えるなら、今度は密閉型に・・・という思いがあり、色々と模索しておりました。 以前は、V-maxの規格に合う、密閉型バッテリーは製造されておらず、秋月電子のバイク用ではないものやXJR1300用のものを流用するのが定番だったようですが、最近は何種類か純正の互換バッテリーとして販売されるようになりました。 |
@ SUPER NATTO | A MAXIMA | B 駆(kakeru) |
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とにかく安いです。送料込み5600円前後 | こちらも安いです。送料込み5800円前後 | 送料込み9000円前後 ちょっと高めです。 |
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バッテリーの取り付け・事件発生!
さて、ネットでバッテリーを購入し、準備OKです。予備充電も終わっているので早速取り付け作業にかかります。 |
V-maxのバッテリーはシートの下のイグニッションコイルのさらに下にあります。サイドカバーなどに入っているバイクに比べ脱着がやや面倒ではありますが、何度かやったことがありますのでいつものようにイグニッションコイルのネジを外して、ケーブルを持ち上げて・・・・・ってたいして力も加えていないのにプラグケーブルがコイルからスポっと抜けてしまいました。 |
コイルのネジを緩めてケーブルを挿し直しましたが、ちょっと引っ張るとすぐに抜けてしまします。後でわかったのですが、バックファイヤーでケーブルを交換したときに取り付けたTAYLORのケーブルは元々V-maxの規格より太く、熱収縮チューブで加工して取り付けられていました。(いつものショップではないところで取り付けてもらいました)つまり、一度抜けると簡単には元に戻せない状態であり、かなりがんばりましたが、何度挿し込んでみてもちょっと力をかけるとすぐに抜けてしまします。実は明日は息子と宗谷岬までツーリング(片道350km)に行くことになっています。こんな状態では、いつ振動で抜けてしまうかわかりません。明日までに何とかしないとせっかくのツーリングの計画がオジャンになってしまうではありませんか・・・・・・。 |
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純正が7mmに対して8mmです | 熱収縮チューブで細く加工されています |
素人の手には負えないことがわかったので、すぐさまいつもお世話になっているショップの○松さんに電話をしたところ、そっと挿した状態ですぐにショップに来るようにとのこと。夕方の6時頃でしたがなんとかショップまで乗っていき、そこで見てもらいました。色々と苦労していただきましたが、やはりこのケーブルではプロがやっても上手く挿さらないとのことでした。仕方がないのできちんとしたサイズのケーブルをショップで購入して付けてもらうことに・・・。純正のデザインにこだわる私は本当は黒のケーブルが良かったんですが、KIJIMAの赤いケーブルしかなく、仕方なくそれにしてもらいました。 |
さらなる大事件発生!!!
閉店時間の7時ギリギリに何とか修理が終わり、ホット一息ついて、薄暗くなった帰路につこうとしたときに、さらなる大事件が発生いたしました。エンジンを掛け、ギアをローに入れたとたんバイクが走り出します。もちろんクラッチは思いっきり握っています。そうです!クラッチが切れないんです。今シーズンの乗り始め(4月)から何回か「クラッチがずいぶん近いな」と感じることがあったのですが、乗っていると特に感じなくなったので「気のせいだったのかな」と思っていました(というか思うようにしていました)さっきショップまで乗ってきたときは何でもなかったのですが、今はとても乗って帰れる状況ではありません。閉店時間を過ぎたショップに戻り、またまた○松さんに泣きついたところ、時間外にもかかわらず見てくれました。何と言っても明日のツーリングに行けるかいけないかがかかっています。なんとか応急処置だけでも・・・。クラッチマスターを開けてみると、何とフルードはからっぽ!どうも、下から漏れているようです。まあ、漏れていると言ってもにじみ出る程度でしたので、とりあえずフルードを満タンにし、エア抜きをしてクラッチがきちんと切れるうようにしてくれました。これでなんとかツーリングに行けそうです。○松さん!ありがとう!!!根本的な修理はツーリングから帰ってきてからということで、ショップを後にしました。もちろん翌日のツーリングは何のトラブルもなく大成功に終わりました。 |
バッテリー「駆(kakeru)」について (2012年1月 記)
おっとバッテリーのレビューを忘れていました!「駆」につては純正とサイズは全く同じであり、問題なく本体のケースに収まりました。強いて難点をあげるならば、端子に着いているネジが短く、ハーネス取り付けの時にナットに噛ませるのが大変でした。まあ、装着が終われば全く問題はなしですが・・・。さすがに新品のバッテリーだけあってセルは勢いがいいです。もちろん一発エンジンスタートです。 昨年は2ヶ月くらいしか試すことができませんでしたが、エンジンが冷えている時も高熱の時も、どちらもパワフルにセルが回り、とても良い感じでした。
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その後のバッテリー「駆(kakeru)」について (2012年8月 記)
バッテリー「駆(kakeru)」を約1年間使用した感想を記載します。まず今年の4月、半年間スチール製の物置の中で冬眠させていたV−max君を目覚めさせるべく、物置から引きずり出し、保管中に物の出し入れで傷がつかないように車体にぐるぐる巻きにしたタオルやマット類を静かに取り外して半年ぶりの雄姿とご対面!!静かにキーを挿し、チョークを弾いてゆっくりとセルボタンを押します。さすがに半年ぶりのエンジンにそう簡単に火が入ってはくれません。何度かアクセルを開いてはセルを少し長めに押すこと数回。ブルンブルンといいう断続的な爆発音の後、無事エンジンが始動してくれました。マイナス10℃以上にもなる極寒の北海道の冬を無事に越え、充電をすることもなく取り付けたときと全く同じ勢いでセルが回ったことから考えると、GSバッテリーと同等、もしくはそれ以上お性能があると思われます。2012年8月現在、今年もまた35℃を越える真夏の本州ツーリングや北海道内をあちこち走り回りましたがいつでもセルは勢いよく回ってくれました。後は何年この状態を保ってくれるかが気になるところです。 |
その後のバッテリー「駆(kakeru)」について (2017年9月 記)
2015年9月。札幌から80kmほど北に滝川市があります。ここは30年前に5年ほど住んでいた町でコスモスが有名です。この日は若干の雲があったもののさわやかな日曜日。かみさんを後ろに乗せてコスモス鑑賞に出かけました。滝川に着き、ちょうどお昼になったので、以前よく行ったラーメン屋さんで食事を済ませ、さあ、コスモス園にとバイクにまたがってセルでエンジン始動!!
「あれ」セルが回らない!!なんで?? さっきまで何の不調もなかったセルがうんともすんともいいません。頭は真っ白!何が起きたか理解不能!!おちつけ!おちつけ!といくらおちついてみても、セルは沈黙しまま。いろいろ考えましたがやっぱりバッテリーが変!隣に止めてあった店のおかみさんの車からブースターケーブルを使ってバッテリーに直結。なんとセルは勢いよく回り、エンジンも一発始動!やっぱりバッテリーが上がっちゃったんだ!ということが判明し、10分くらい充電を兼ね、エンジンを掛けておきました。そろそろ大丈夫かと思い、ブースターケーブルを外したとたんエンジンの回転数が落ち、すぐにエンスト!これはバッテリーが全く機能していないということ。どうしようもありません。現在地は滝川市中心部から10kmほど北に行ったところ。近くにバイク屋さんなんてありません。それでもスマホで滝川市街地のバイク屋さんを検索し、片っ端から電話を掛けましたが、どこも「うちでは手に負えない」と断られてしまいました。
もうどうすることもできません。仕方なく、いつもお世話になっている札幌のショップに電話をかけてSOS!するとなんと札幌からトラックで来てくれるとのこと!助かった〜!!
約2時間ほどラーメン屋さんの中でコーヒーをご馳走になりながら待たせてもらい、助けを待ちました。でも、どうして急にバッテリーがダメになったか、訳が分からなかったので助けに来てくれたショップの方に聞いてみると「これはバッテリーの突然死ってやつだなぁ」とのことでした。こんなことがあるとは初めて知りました。原因はわからないそうです。
したがってこのバッテリーは突然死があることをここでお知らせしなくてななりません。しかーし!このバッテリーは密閉式のゲル状であり、旧型V-max乗りは昔からずっとあこがれていたバッテリーです。しかーも、あのV-maxの神様とうたわれているVMG大原さんが推奨しているバッテリーです。ここはひとつ、もう一度だけ信じてみようじゃないか・・・・ということで早速ネットからもう一度「駆」を購入、装着することにしました。現在2017年9月です。北海道ですから冬場は半年間、全くエンジンを掛けることなくマイナス10度以下のガレージの中で冬眠します。しかしそんな環境でも春にはパワフルにセルが回ってエンジン掛かり、今も絶好調で全く問題ありません。今後、突然死がないことを祈りつつ、様子を見ていきたいと思っています。またレビューを載せますね!
札幌から来てくれた巨大トラック。我々も一緒に乗せてもらって帰りました!