関西空港→ガルミッシュ

3月29日 木曜日 晴れ(関西空港)
曇り(ドイツ)

空いている座席

関西空港の出国審査で自動化ゲートを利用する、私はスムーズに通ることができたが同行者は何が悪いのか通過できない、結局有人ゲートを通った。 今日は有人ゲートも空いていた。

関西空港発10:25 KLM868 席は31B、31Cで非常口前の席だ、前にとったときは無料だったが今回は7,015円の追加料金だった。

機内はがらがらで1/3もうまっているだろうか、こんなに空いているのは珍しいとのことだ。

空いている真ん中の3人席の肘掛を上げて横になっていたので楽であった。

アムステルダム着15時20分(時差7時間、すでに夏時間だ)、発17時50分、ミュンヘン空港着19時15分。空港のATMでキャッシュカードを使い€250引出し。 空港でガルミッシュ・パルテンキルヘンまでの切符(€23)を買い、Sバーン(S8、S1でもよい)でミュンヘン中央駅まで移動、40分くらいかかる。

1時間に1本あるMittenwald行きローカル列車の中央駅発21時32分発に乗る、1時間30分くらいかかってガルミッシュパルテンキルヘン駅着23時05分。 前を歩いていた老夫婦にホテルの場所を聞くと逆方向だが親切にも駅前のKönichshofホテルの前まで案内してくれた。

自宅を出てから24時間かかった、さすがに疲れてすぐベッドに入り寝る。

3月30日 金曜日 小雨

オレンジ絞り機

朝食でレストランへ行くとオレンジ絞り機があった。いろんなジュースが置いてあるホテルは多いがフレッシュオレンジジュースが飲めるのは初めてだ。

2010年のヨーロッパ旅行ではPCのインターネット接続はほとんどうまくできなかったが、ここのホテルでusernameとパスワードをもらってWi-Fiに接続できた。 アドミニストレーター権限でログオンしたらうまくいったみたいである。

同行者は疲れたので休んでいるというので一人でホテルの周りの散歩に出かける、地図を見て勘違いしていたがホテル側がパルテンキルヘンでガルミッシュは 線路の向こう側だ。駅の地下道を抜けてガルミッシュ側に出たところにツークシュピッツェへ行く登山電車の駅がある、時刻表を見ると8時15分から1時間に1本ある。 商店街はガルミッシュのほうにあるということだ。1時間くらいガルミッシュを散歩する。

ガルミッシュ散歩中に見つけたHofbräustüberlで夕食をとる。おすすめはなんだと聞いた白アスパラのスープはおいしかった。ビール2、グラス発泡ワイン、 白アスパラスープ、白アスパラ料理、ポラポラソーセージで€37.80+2.20。

21時過ぎに同行のSさんたちが成田-ミュンヘン-ガルミッシュの行程で到着。

3月31日 土曜日 晴れ

ホテルからツークシュピッツェ

今日は快晴だ、部屋は北向きで高い山が見えないが廊下に出ると雪をかぶった高い山が二つ郵便局の向こうに見える。多分右の岩山がツークシュピッツェだ。

ツークシュピッツェ鉄道

8時45分ホテル発、初日の今日はツークシュピッツェの頂上まで行くことにして妻も皆と同行する。登山鉄道(バイエルン州ツークシュピッツ鉄道)とスキー4日券が€140 (内€2はチケットデポジット)、1日券が€39だ。

こういう情報はホテルでもらったZugspitze Winter2011/12パンフレットに詳しく載っている。

9時15分ガルミッシュ駅発、途中Grainau駅からラックレールがある。Eibsee駅を出てしばらくしてからトンネルに入り10時30分トンネル内のZugspitzplatt駅に到着。

ツークシュピッツェ頂上からアルプス

すぐロープウェーで頂上へ上がる。南、西へアルプスの高い山々がずっと見える。素晴らしい景観である。北はここ標高2962mより低いドイツ南部の山々だ、すぐ眼の下に 半分氷ったアイプゼーが見える。

頂上レストランでの昼食

少し早いが頂上のレストランで昼食、日本のスキー場のレストランよりも雰囲気が良く料理もおいしいと皆が言っていた、私は昼抜きなので紅茶のみだ。

野外のテーブルで休憩

下のスキー場に降りてスキー板をレンタルする、パソコンに名前、住所、身長、体重、スキーレベルを入力するのだが要領がわからず手間取ってしまった。スキー靴は持ってきているので 板とストックで1日レンタル料は€22だ。

今日は晴れていて寒くないので多くの人が外のテーブルで食事や休憩している、アルプスのスキー場らしい風景である。

妻はスキーをしないのでここでお別れだ、後で聞くとまた頂上に上がりアイプゼーへ降りるロープウェーに乗ったとのこと。

スキー場の斜面は初中級向きで6人乗りチェアリフトが1本、Tバーリフトが5か所だ。まず1本滑ってチェアリフトに乗り次に一番下まで滑ってTバーリフトに乗る、乗り損ねて尻に当てるTバーに 掴まる状態になってしまった。必死に掴まっていると降り場のすぐ手前で止まった、前に乗っていたSさんとMさんのうち女性のMさんが尻もちをついている。降り場についてみるとMさんが 腰が痛くて動けないとのこと、しばらく休んでようやく動けるようになり駅のレストランで休憩する。

Mさんはスキーができないので他の4人でリフト沿いを4本滑りまだ早いが止めることにする。15時30分Zugspitzplatt駅発列車に乗る。

Mさんの痛みが取れないのでSさんは列車内で会った日本人女子留学生と一緒に医者を探すが土曜日でやっていない、ホテルで聞いてもパルテンキルヘンの病院へ行ったほうが良いとの ことでSさんが病院へ連れて行く。

ホテルへ帰ってきたSさんによると意外に重傷で背骨の骨折だとのこと。

遅いのでホテルレストランで夕食、バイツェンビール2、トマトスープ、白身魚フライ、芽キャベツとインゲン豆で€38.40+1.60。野菜は量が多く皆で食べることができた。

4月1日 日曜日 曇り

朝Mさんの怪我の状況を聞きに同行者全員で入院した病院へ行く、場所はパルテンキルヘンの東の町はずれだ、小さな町の病院にしては意外に大きく立派な建物である。

鎮痛剤の効果か元気であるが医者は当分の間入院して安静にする必要があるということだ。ちょっと尻餅をついただけのように見えたが重傷である。

カンダハーコースのスタート地点

ホテルに帰りすぐ4人でスキーに出かける、12時15分発の列車に乗る、今日はガルミッシュクラシックに行くので二つ目のKreuzeckで降り駅前でスキー板をレンタルする、€17。

Kreuzeckゴンドラの乗り場あたりが下りコースの終点だが雪がほとんどない、でも少ないながら上からスキーヤーが下りてくるので何とか下りることができそうである。

ゴンドラ終点にあるクロイツェックハウスで軽い昼食をとったあとまず有名なカンダハーコースへ行く。少し下りてカンダハーエクスプレスというリフトに乗るとカンダハー 男子滑降のスタート地点に出る。

カンダハースタートからガルミッシュ

スタート地点からは下にガルミッシュとパルテンキルヘンの町がよく見える。コースのスタート直下は40度くらいの急斜面だ。まっすぐ下へ滑るのは怖いので 斜めにスタートする。急斜面を下りて右へ曲がるとまた急斜面があり、下りるとしばらく緩斜面が続き小さな池のそばを過ぎたところでコースにネットが張ってある。

Kandahar-Expressリフトで上がりAlpspitzeへ行く、上のほうはガスで周りの様子がよくわからないが一通り滑って帰ることにする、Kreuzeckゴンドラの下に降りたら 15時50分だった。

白アスパラのスープ

夕食は一昨日行ったHofbräustüberlでとる。また白アスパラスープをとる。ビール2、小ビール、白アスパラスープ、白アスパラオムレツで€24.80。

妻は私たちがスキーに行っている間にMさんと話しに病院へ行っていた、1日目にホテルでガルミッシュパルテンキルヘン地区のVisitor's Cardをもらっていて病院へ行くバスは 無料で乗ることができる。

4月2日 月曜日 晴れ

SさんたちはMさんをどのように日本へ帰すか旅行会社と航空券や旅行保険の件で相談するためミュンヘンへ行く。

イノシシ

朝食前にガルミッシュを散歩、インフォメーション近くでイノシシの像を発見、よく見るとフィレンツェのイノシシと全く同じ形だ。

インフォメーションでウサギやイノシシなどを食べさせるレストランがないか聞いたところ、そのような食材はジビエとと言いシーズンは秋で今の時期は普通やっていないとのこと。 11ページもあるレストラン、カフェのリストをくれた、小さな町なのにレストランが多いのにはびっくりした。

観光客がほとんど

今日は一人でスキーに行く、11時15分発の電車に乗る、この時間になるとスキーの恰好の人は少なくほとんどの人はツークシュピッツェへ行く観光客だ。前に座った若い 男性がアジア系で話しかけたら韓国人だった。

一つ目の駅Hausbergで降りゴンドラ横でスキー板をレンタルする、€22、ここもキーボードから名前などを入力する。

カンダハーコースのトップ

Hausbergゴンドラで上がったところは10度くらいの斜面で大勢の子供たちがいる。日本でよく行く志賀高原や八方尾根でこんなに大勢の子供たちがスキーをしているのは 見たことがない。

緩い斜面を1回滑りKandahar-Expressで男子滑降スタート地点へ行く。今日はここからカンダハーコースを下まで滑ってみることにした。下のほうで雪がつながっていないので 2回スキーを脱いで短距離だけど歩く。

カンダハーコースのゴール

下に着いたらちょうど20分かかった、ワールドカップの男子滑降では約2分で下りる。一所懸命に下りれば10分で下りることができそうだ、でも距離が長いから ノンストップでは無理だな。

汗をびっしょりかいてしまった、ビールを飲みたいところだがまだ滑るのでガス入りミネラルウォーターで我慢する。隣にあるAlpspitzロープウェーでOsterfelderkopfへ上がる。 昨日と違って今日は晴れてコースがよく見える。一通り滑ってHausberg頂上レストランでビールを1杯飲む。

Hausberg頂上からガルミッシュ

Hausberg頂上付近から見たガルミッシュ・パルテンキルヘンの町と駅。駅の右側がパルテンキルヘンで左側がガルミッシュだ。

下に下りたら14時45分だ。電車はちょうど行ったところで1時間待ちなので歩くことにする。ホテルまで35分かかった。

Sさんたちがミュンヘンから帰るの待って遅くなったのでホテルレストランで夕食をとる。ホームメードスープ、マッシュルームオムレツ、煮野菜で€32.80+1.20。

4月3日 火曜日 晴れ

Hausberg頂上

Sさん、Kさんとスキーに行く、Tさんはスキーに行かず写生に行くという、Tさんはプロの画家だ。

9時15分発の電車でHausbergまで行く、スキーレンタルの店で店員が私の顔を覚えていて2日以上借りるとレンタル料が安いよと教えてくれる、でも残念ながらスキーは今日で 終わりだ。

ゴンドラを上がったところには相変わらず子供たちが大勢いる、ドイツのスキー状況の未来は明るいな。

カンダハー中間

昨日と全く同じコースを滑る。

カンダハーコースの中間の緩斜面。

カンダハー下部の急斜面

カンダハーコースの下部の急斜面。

昨日よりも 雪のないところの間隔が長くなっていた。

カンダハーの終点

カンダハーの終点。

Alpspitzの展望台

昨日は気が付かなかったがAlpspitzロープウェーの頂上にガイドパンフレットに載っている二つの張り出し展望台がある。

張り出し展望台

張り出し展望台のKさん。

パルテンキルヘンの病院

皆でMさんの入院している病院へ行く。Sさんたちの手配で海外旅行保険会社がすべて手配してMさんを帰国させることになった、保険がないと300万円くらいかかるかもしれないとのことで 旅行保険の必要性がよくわかった。

背骨のMRI画像を見たが圧迫骨折と小さな骨がはがれていて意外なほどの重傷である。医者によるとある程度落ち着くまで入院する必要があるとのことだ。

帰りのタクシー運転手の紹介でガルミッシュのイタリアンレストランColosseoで夕食、ビール2とピッツァで€14.00。

4月4日 水曜日 晴れ

Sさんたち3人は9時過ぎの列車でミュンヘンへ出発した、1泊してからベルリン、プラハの観光予定とのことだ。帰国してから聞くと列車の切符は9時以降有効のグループ切符でバイエルン州内 乗り降り自由で、ホテル到着後荷物を預けてフュッセン-ノイシュバンシュタイン城へ行ってきたとのことだ、ガルミッシュ駅で知らない人からグループに参加したいと言われてその分運賃が 安くなったそうだ。

塩の運搬と思われる銅板

私たちはホテルチェックアウト後荷物を預けてパルテンキルヘンを散歩、病院へ行くバスを途中で降りる。

観光シーズンには客が大勢いるのだろうが今は端境期か静かなドイツの田舎町の雰囲気だ。

塩を運んでいるような銅板があるのでザルツブルクからの塩を運ぶ塩街道だったかもしれない。

郵便ホテル

このホテルは郵便物を運ぶ郵便馬車や郵便夫が泊まっていたのだろう、郵便局のホルンマークがそこら中に付いている。

屋根の上の太陽光発電装置

住宅の屋根に太陽電池を付けている家が多い。ドイツは原発廃止予定だからいわゆる再生可能エネルギーに熱心なのだ。

12時36分ガルミッシュ始発の電車でミュンヘンへ行く、€31.00。来たときは空港から€23だったからそれよりも高い。切符に書いてあるドイツ語を見ると9時以降、18時以降は5人までの グループで割引運賃になるようだ。