フィレンツェ

4月7日 土曜日 曇り

宿のピッコロまで少し距離があるのでタクシーに乗ろうと思ったがフィレンツィエの町は通りが細く行けるかどうか分からないので荷物を引っ張って歩いていく。

20分くらい歩いてピッコロに到着する。Ricasoli通りでドウォーモのすぐ近くだ。

オーナーの息子さんのTAROさんが日本語で案内してくれる。部屋は25号室で小さな台所、炊事用具、食器がついている。バスルームはバスタブ付きだ。 無線LANが使えるが部屋では接続できず玄関へ出なければならなかった。

Taroさんによるとフィレンツェの古くからの料理は牛肉、野菜、豆が材料だとのこと。紹介してもらった中央市場近くのレストランPepoへ行く。 赤ハウスワイン、野菜スープ、ミックスサラダ、牛胃袋のシチュー、コペルト€4.00で€37.00+3.00。19時の開店早々に入ったので座れたがすぐ満員になった、予約の人が 多そうである。

4月8日 日曜日 晴れ一時雨

ドォーモ前

旅行の計画の時には気が付いていなかったが今日は復活祭だ。TAROさんがドォーモの前で火祭りがあると教えてもらい出かける。9時ごろ着いたら少し遅くて特等の場所は すでに占領されていてドォーモの角の所に立つ。

太鼓隊

消防隊員が待機するなか女性記者が取材している。

太鼓の音とともに派手な衣装を着た兵隊らしき人達、古式衣装の女性、太鼓隊、鉄砲隊が入ってきて整列しフィレンツェの旗を投げあげている。

隊員が恋人とキス

牛4頭に引かれた山車が入ってきたころから雨が降り出した。

隊員の一人が観客のところに来て恋人だろう女性にキスしている。

雨が降り出した

山車や周りに花火をセットしているうちに雨がどんどんひどくなってきた。

11時ごろ突然花火に火がついた、私は見逃したが同行者が言うにはドォーモから針金を伝わって飛んできた物によって火が付いたらしい。

火祭り

山車の花火に火が付き、爆竹がパンパンと大きな音を立て、煙がたちこめる。山車の周りの花火も火を噴きあげる。

火祭りが終わった

最後に山車頂上の花火に火がついて矢車らしきものがカラカラと回って終わった。

観客は9時ごろには2列だったが今は通りにぎっしりと満員だ。雨も上がっている。

スイス人夫妻

宿近くのスーパーで昼食用のパニーノと夕食の材料の牛肉、内臓肉、青菜、きのこ、ワインを購入。

出口のところで軽食を取っていたらしいスイス人とスリランカ人の夫婦と話をする。チューリッヒから復活祭の休暇で観光に来たとのこと。

アカデミア美術館の列

スーパー前のアカデミア美術館にはずらりと行列ができている。

ピッコロに帰り地下の洗濯機でたまった洗濯物を洗う、1週間以上の滞在者は洗濯機を使うことができるのだ、洗剤はスーパーで購入。

昼食にパニーノを食べた後昼寝する。

イノシシ

15時ごろから町の中心部をぶらぶら歩きする。新市場ロッジアの猪は多くの人が触って鼻がピカピカだ。形はガルミッシュにあった猪と全く同じである。

サムスンのスマートホン

レプブリカ広場近くにサムスンの宣伝建物があってスマートホンでかわいい子供の似顔絵を描いている、描いた絵がそのまま大きなディスプレイに表示されている。

ガルミッシュ、ミュンヘン、フィレンツェの宿のテレビは皆日本製だったが、日本の電機メーカーの宣伝ブースは見たことがない。2009年にタイに行ったとき空港の テレビは皆韓国製だった、このままだったらヨーロッパも韓国に負けるな。

オルサンミケーレ教会の前の小さな教会でミサをやっていて1時間くらい見学する、音楽の伴奏がオルガンとフルートで神父?が朗々たる声で話す。 よそで見たときと雰囲気が違う、新興宗教のような感じだ。

自炊の夕食

夕食は自炊、焼き牛肉、キノコソテー、青菜おひたし、ビール、ホット赤ワイン。

4月9日 月曜日 晴れ

9時過ぎにアカデミア美術館の前を通ったら誰も待っていないし入場する、入場料€6.50。

革製品店の日本人店員

昼飯時前になったのでまたレストランPepoへ行こうとしてサンロレンツォ教会そばの革製品の多い露店通りで日本人店員に声をかけられた。 革財布がほしかったので露店裏の店に入る。気に入った財布で€50を€45に値切る、同行者が小さな傷を見つけてさらに値切る。店の主人らしいアラブ人と相談して €40になる、ただしクレジットカード払いではなく現金だ。

革製品の店の店員はアラブ系の人がほとんどだ。

Pepoへ行ったが満員で入れない。ピッコロ近くのPucci Barで昼食後、サンマルコ広場へ行きフィエーゾレ行のバスについて調べる。ピッコロに置いてあった本 「素顔のフィレンツェ案内」を見てフィエーゾレへ行きたくなったのだ。

派手に塗られたタクシー

サンマルコ広場へ派手な模様に塗られたタクシーが入ってきた、女性ドライバーも派手な服装をしている。

アカデミア美術館前のスーパーで夕食の材料を買う。

昼寝の後、娘に頼まれたルイヴィトンの財布を探しにレプブリカ広場近くのルイヴィトンへ行くが、ミュンヘンでの返事と同じくもう製造中止で無いとのこと。

夕食、牛臓物の煮物

夕食の料理中鍋のヒーターと湯沸しを同時に使ったら停電してしまった、オーナーに電話してTAROさんに来てもらう、30分くらいかかった。

玄関わきの階段下にブレーカー室がありブレーカーを入れるだけだ。

ようやく料理を再開する、野菜スープ、牛臓物の煮物、白ワインだ。

4月10日 火曜日 晴れ

朝にメールを見ようとしたが無線LANにつながらない。いろいろ調べたがつながらない理由が分からない

同行者が行きたいというメディチ家礼拝堂へ行く、ここにはミケランジェロの有名な彫刻「曙」「黄昏」「昼」「夜」があるのだ、入場料€6.00、 残念ながら写真撮影は禁止だ。

臓物パン屋の表示

市場横の露店牛臓物パニーニの店で昼食用に買い€8.20近くの広場で食べる、有名な店らしく客が次から次へ来る、日本人、台湾人、中国人が多いのだろう 日本語、漢字が書いてある。

八百屋で売っている米

中央市場へ入り探索していると八百屋で米を売っていた、€1.30~2.50/kg(¥150~278/kg)で価格は日本よりかなり安い、日本の米に似た短粒米を0.5kg購入、€0.75。

ポルチーニ茸

日本人女性のいる土産物屋で声をかけられた、やはり日本語で買い物ができるのは便利である、おみやげにフィレンツェ名物の菓子、トリュフ入りの塩、 イタリア発泡ワイン プロセッコを買ってしまった、全部で€94.50。

ポルチーニ茸の季節なのか沢山置いてある。

市場内の臓物パン屋

昼時に市場南側入り口の臓物煮の店Nerboneでずらっと人が並んでいる、ここも有名な店なのだろう。

米を炊く

ピッコロの炊飯器で米を炊き昨日の残り物で夕食とする。

ピッコロオーナーに無線LANがつながらないと言ったら有線LANのケーブルを出してきた、なんだ有線があるのか、無線LANで接続に苦労したのが嘘のように簡単に インターネットに接続できた。

4月11日 水曜日 雨時々晴れ

まずサンマルコ美術館へ行く、入場料€4.00。フラ・アンジェリコ作受胎告知がある、この美術館へ来るのは2回目だ。今まで見た受胎告知の中の最高傑作だと思う。 残念ながら 写真撮影禁止である。 http://lacasamia2.exblog.jp/14753122/の写真は本物と比べて 色が違うような 気がするがマリアの表情が素晴らしい。多くの小さな部屋に描かれているフレスコ画も見ごたえがある。フィレンツェの他の美術館に比べて 人が少ないのでゆっくりと見ることができる。キリスト教のことをもっとよく知っていたら理解できるのだろうな。

サンタ・マリア・ノベッラ教会

いったんピッコロに帰って昼寝の後前回来たときに入らなかったサンタ・マリア・ノヴェッラ教会へ行く、入場料€3.50。  正面は非常にきれいだが中に入っても特に興味を引くようなものはなかった。

Marioneで夕食

教会近くで地球の歩き方に出ていたレストランMarioneへ行くと17時ごろだが開いていたので入る。

牛の内臓料理€8.50、野菜の煮物、赤ハウスワイン€5.00、ドルチェ€4.50、コペルト€2.00×2で€28.00+2.00。 昼の営業時間の最終だったのか客は私たちだけで、 最後に店のオーナーらしきおじいさんが出てきて歓待してくれた。

グラスハーモニカの演奏

ぶらぶら歩いてベッキオ橋へ行くと、橋のそばでグラスハーモニカを演奏していた。私たちの顔を見てさくらさくらを始めた、チップというのだろうか€2.00。

帰り道でふらっと入ったスカーフの店でお土産用に4枚買った、€90.00。

4月12日 木曜日 雨時々晴れ

パラティーニ美術館(ピッティ宮殿)

ラファエロの絵を見にピッティ宮殿のパラティーナ美術館へ行く。 日本の工芸品の特別展もやっていて入場料€13.00。

2005年にフィレンツェに来たとき入ったか忘れてしまっていたが、展示室を進むにつれて入ったことを思い出した、ラファエロの絵も見ていたのだ。

職人街で、額縁補修の名人

帰り道「素顔のフィレンツェ案内」に紹介されていた職人通りを歩いたがかなりシャッター街になっていて職人がいるような店は少なくなっている。

カフェに入ろうかなと思っていたら通りかかった女性が日本人で額縁の修理をやっているとのこと、その名人の店に連れて行ってもらった。ちょうど パラティーナ美術館の金張り額縁を昔ながらの方法で修復しているところだった。

ピッコロのオーナーの加藤さんと同行者の話が弾んでいつまでも終わらない。加藤さんによるとフィレンツェはイタリアの真ん中なのでここにしばらく滞在し、ピサなどイタリア中部の観光地へ 日帰り旅行をするのに最適だそうだ。

フィエーゾレのバス終点

15時過ぎにサンマルコ広場からバスでフィエーゾレへ行く、この前来た時はバス乗車券の自動販売機が故障していてどうしようかと思っていたら、今日は 自動販売機の前に切符を持った人(係員かな?)がいて往復分4枚購入、€1.20×4。

フィレンツェの街を外れたころからバスはぐんぐん丘を登り登り切った広場が終点だ、サンマルコ広場から20分くらいの乗車だ。フィレンツェの街が眼下に広がるが木が邪魔して十分には見えない。

フィエーゾレのローマ遺跡

フィレンツェと反対側へ歩いていくとローマ遺跡と博物館があって入る、シニア入場料€4.00。ローマ劇場と浴場がある。そのほかにローマ人の前にいた エトルリアの神殿跡がある。

藤の花がもう咲いている

もっと見晴らしの良いところがないかと急なサンフランチェスコ修道院への通りを登っていくと藤の花がもう咲いている。ここらの緯度は北海道の真ん中あたりだが 花の咲く時期はかなり早いようだ

フィエーゾレからフィレンツェ

サンフランチェスコ修道院の下で見晴らしがぱっと開けてフィレンツェの街が眼下に広がっている。 右手奥の方へ飛行機が下りていくのが見える、空港は近くにあるようだ。

夕食は自炊、牛臓物と野菜の煮物、残り物のごはん。 ごはんは暖かいときはおいしかったが冷えるとぱさぱさしてまずかった。

4月13日 金曜日 晴れ

有線LANで高速でインターネットにつなぐことができて、KLMのサイトで4/14の航空便のインターネットチェックインを行う。

スイス人夫妻と再会(妻はスリランカ人)

10時ごろ最終日の散策に出かける、ドォーモ広場でこの前のスイス-スリランカ人夫妻に会う。 メールアドレスと住所を交換、また会うことができるかな。 彼らはスイスのチューリッヒ郊外に住んでいて復活祭の休日にフィレンツェに遊びに来たとのことだ。

デパート屋上カフェ

すぐ近くのデパート ラ・リナシェンテで母のお土産用にとパジャマを探すが適当なのがない、何か面白いものがないかと店内をうろうろしていたら屋上にカフェがあった。 ミネラルウォーター、カプチーノ、サラダ、サンドイッチで€24.00。

娘の希望のルイヴィトンではなかったが似た財布をThe Bridgeで購入。その近くのYamamayで母の土産のパジャマを買う。

サンタ・クローチェ教会

前回に来たとき行かなかったサンタ・クローチェ教会へ行く。 教会前の広場で6月に古式サッカー(Calcio storico)が行われるとのことだ。

入場料€6.00。

ロッシーニの墓

教会内部には有名人の墓が多くある、この写真はロッシーニだ。

受胎告知の彫刻

どこかで見たような題材だと思ったら受胎告知だ。 受胎告知の絵は多くあるが彫刻は初めて見た。

夕食はまたMarioneへ行く。 19時の開店まで外で待っていると次々と人が来て待っている。 ウインドウにグリーンアスパラが飾ってあったので注文したら アスパラはまだないとのことだ。 ミュンヘンではそこらじゅうで白アスパラがあったのにより南のフィレンツェでアスパラがまだとは分からないな。

ハウスワイン白の小€5、豆料理€4、ホウレンソウのオリーブオイル炒め€4、牛の内臓肉(ランプレット)€8.5、コペルト€4で€28(25.5+2.5)。 発泡ワインを飲みたかったが 大瓶しかなくてやめる。

4月14日 土曜日 小雨パリは晴れ

ピッコロのオーナーに頼んでいたタクシーが約束の時刻通りの8時に来る、朝早いので鍵は郵便受けにほおりこめとオーナーの指示だ。15分ほどで空港に到着タクシー代€30(チップ込)。

娘用の財布は高価だったので免税申請をする、最近は高価なお土産を買わないので申請は久しぶりだがわりに簡単にできた。

フィレンツェ-パリの飛行機

来るときはKLMだったが帰りはエールフランスだ、KLMを使うより少し航空券が安かった。 便名はエールフランスだが飛行機はCITYJETだ。 後から考えるとLCCのようである。

SDG空港のE2ピア

パリCDG空港のターミナルGに到着、小さくて地方空港のようなターミナルである。 バスにかなり乗ってからパスポートコントロールへ行き、またバスに延々と乗って ターミナル2Eに着いた。 こちらは新しくきれいなターミナルである。 13時50分CDG空港発。

4月15日 日曜日 曇り

鳴門の渦潮

四国の上を通り関西空港着陸の少し前に鳴門大橋で渦潮が見えた。

8時5分無事関西空港着。