シャモニ

3月22日 月曜日    晴ときどき曇り

ボゾン氷河

シャモニに近づくと30度は越えているような急斜面に氷河が見える、17時15分シャモニモンブラン着。 駅からRichmondホテルまで そう遠くはないがタクシーに乗る、€13+2。

日本語を少し話す女主人からシャモニガイド(日本語)、地図、ホテルカードをもらう。 ホテルカードでシャモニ地区のバス、電車に無料で 乗れるとのこと。

ホテル近くのオムレツレストランで夕食、€38.80+1。 また行きたくなる味ではない。

3月23日  火曜日    快晴

駅近くのATMで€300引出。 同行者は3,800mを超えるエギーユデュミディに上がるのは体の調子が心配だと言っていたが天気が快晴で 上がることにする。

エギーユデュミディロープウエイ下駅

9時30分ホテル発、ロープウエイの発着所はホテルから歩いて5分もかからない、多くの人が待っている。 シャモニ地区の全部のロープウエイ、 リフトに乗れるシニア5日券€172.8(22,500円)、同行者はスキーをしないので1日券€39.6を購入、窓口の人の言うことが分からなくて もたもたしていたら隣の窓口の人が日本人でさっと買える、すぐ上がりたいので今日の整理券をもらう、番号の順番から見ると2時間くらいの待ちだ。

11時30分ごろ下のロープウエイに乗る。 シャモニは標高1,000mで2本のロープウエイで3,800mのエギーユデュミディまで一気に上がるのだ。

モンブラン エギーユデュミディ山頂3842m

天気は快晴でずっと遠くまで見える、絶景だ。 アルプス最高峰のモンブラン4,810mが目の前にある、そびえているというより真ん丸な雪か氷が あるという感じだ。 エレベーターで上がったところに3,842mの表示がある。

遠くにマッターホルン 氷河スキースタート地点への道

東のほうはるか遠くにマッターホルンが見える、案内図にはCervin(セルヴァン)と書いてある、フランスではマッターホルンと言わないのだな。 軽い高山病になったのか酒に酔ったような感じがする、さっさと歩けずに一歩一歩ゆっくりと歩く。 若い人たちが階段を駆け上がっていくがとても そんなように動けない。

氷河スキーのスタート地点 氷河スキーの注意

バレーブランシュ氷河スキーの出発点に注意看板がある。 シャモニーだけ同行のSさんたちは今晩到着予定だが一緒に氷河スキーに行く予定だ。 イタリア国境まで行くテレキャビンが見えるが今は止まっている。

モンタンヴェール登山鉄道

アルプスの素晴らしい景色を十分堪能して下に降りたら14時30分だ。 国鉄駅裏のモンタンヴェール登山鉄道に乗って モンタンヴェールまで行く。 ここがバレーブランシュ氷河スキーの終点だ、上から続々とスキーヤーが下りてくる。 テレキャビンで下に降りると 氷河を削った洞窟があるらしいが上り下りが大変そうなので行かない。

下の駅まで降りると駅前のレストランに20人くらいの日本人がいたので話をする。 イタリア側からバレーブランシュを 降りてきたそうで、ずっと天気が悪く氷河スキーを決行できず、今日やっと天気が良くなったので決行できたとのこと。 みなさん氷河スキーに 大満足の様子だった。

スキー靴は持ってきたがスキーはレンタルを利用するので、ホテル紹介のレンタルスキー屋を見に行く、明日から借りるつもりだったが今から 持っていっても 料金は一緒だというので持って帰る、レンタル料金スキーとストック4日で€81(ホテル紹介で12%割引)。

エギーユデュミディロープウエイ駅前の韓国料理店サンマルで夕食、韓国人のオーナーは日本語を話す、奥さんが日本人とのこと。

22時過ぎにWi-Fi接続を試みようとロビーへ降りて行くとちょうどSさんたち4人が到着した、成田-パリ-ジュネーブ空港から乗り合いタクシーで 来たとのこと。メンバーはSさん、Kさん、Tさん、女性のMさんだ。 年齢は60~75歳だが氷河スキーをしようというのだからみんな元気だ。

3月24日  水曜日    晴れ

だんだん天気が悪くなるという天気予報なので、Sさんたちは到着したばかりだが今日氷河スキーをすることに決定する、早速Sさんがガイドを 探しに行く。

10時15分ホテル発、ロープウエイ駅でガイドと待ち合わせ、すぐガイドのGillesさんと会うことができ、下で準備をする、ザイルを付けるための ベルトと雪崩やクレバスに落ちた時の場所を知らせる警報器を付ける。

細い尾根道

エギーユデュミディへ上がったが時刻が遅いので展望台へ上がらずにすぐ氷河スキーへ出発することになる。
  エギーユデュミディの頂上からスキーを持って皆とザイルで結んで、細く滑りやすい雪の尾根を必死の思いで降りて、 やや緩くなったところでスキーを付ける。 スタート12時50分。

ガイドのGillesさん

ガイドのGillesさん。
Gillesさんの注意事項、
1. 自分よりも前に決して出ないこと。
2. 止まれと言ったらすぐ止まること。

コースがいくつもあるがどれがいいかと聞かれて、空気が薄くてふうふう言っていたので初心者コースを希望した。 しかししばらく行ってから 左からほとんど踏まれていない急斜面に少しシュプールがある、こんなところを滑りたかったな。

天気が悪くなって風が出てくるといけないのでGillesさんはほとんど休みなく滑る。

氷瀑帯

1時間くらい滑って、アイスバーンの急斜面を滑り下りたところに小屋があって休憩する。 時間があれば昼食をとるところだが Gillesさんが急ぐとのことで水だけ飲む。

小屋のテラスから振り返ると巨大な氷が滝のように落ちている。 写真で右側クレバスの右の黒点が人だから巨大さが分かる。

水たまりに突っ込んだ人

小屋で少し休んだだけでまた滑り始める、小屋から下は急斜面が無く平らな下りだが結構スピードが出る。

Gillesさんの止まれの合図で止まると目の前にシャーベット状の水たまりにスキーを突っ込んでもがいている人がいる。 気がつかずに軟らかい氷の中に突っ込んでスキーがもぐってしまったのだろう。 笑顔なのでまだ突っ込んだばかりのようだが冷たいだろうな。

雪道を登る

1時間くらい滑って15時ごろモンタンヴェール登山鉄道の下に到着。 スキー靴をスニーカーに履き替え疲れた足で長い階段を登る。 ようやくテレキャビン駅に着き長い列に並ぶ。 しばらくするとよこを何人も追い越していく。 なんで追い越して行くのかなと思っていたら Gillesさんがテレキャビンが強風のため動かないので歩いてあがれとのこと。 またスキー靴に履き替えて雪の山道を30分以上かけて モンタンヴェール登山鉄道駅まで登る。 人が沢山いるので登る速さが遅くて助かった、疲れているので速いととてもついていけなかっただろう。

氷河スキーの同行者

17時20分ころ発の最終列車は混んでいたが何とか座れた。 下の駅前でGillesさんにガイド料を払う、300€(60€/一人=7,800円)。 Gillesさんと駅前で別れ ホテルまで歩いて帰る。

同行者は電車でSt.Gervaisまで行ってきた。

皆と中華レストラン金龍で夕食、ふつう中華料理ははずれがないのだがここはおいしくなかった

3月25日  木曜日    曇り

グラモンテスキー場 グラモンテの頂上の方

相談の結果今日はシャモニで一番スケールの大きなグラモンテスキー場へ行くことになる。 9時30分ホテル発、ホテルすぐ裏のバス停から 30分くらいバスに乗る。

下のロープウエーを上がったところから上にまっすぐロープウエーがもう一本伸びている。 それと右上のほうへゴンドラがある。 ゴンドラに乗って滑るがゴンドラの距離が 長いので二本も滑ると疲れてもう休む。 ゴンドラの頂上から昨日行った氷河スキーの終点の メールドグラスが見える。

グラモンテの頂上スタート地点

昼休みの後上のロープウエーでトップまで上がる、3297mある。 ここから降りるコースは超上級とのことなので最初は滑 らないつもりだったが、同行者のTさんが前に滑ったことがあるとのことで滑ることになる。 ここも氷河の上を滑るのだが左側のほうには クレバスはないようだ。 下のリフトに乗りもう一本滑ったら大した距離を滑っていないのに疲れてしまい帰ることにする。 下のロープウエーの乗り場まで雪があり 下まで滑ることができる。

疲れからか高山病か何か気分が悪い。 皆と食事に行くが食欲がなく先にホテルへ帰る。

夜中に下痢、高山病と疲れのせいかな。

3月26日  金曜日    雨/晴れ

下痢がひどく1時間に1回くらいトイレに通う。

他のスキーヤーはブレヴァンスキー場へ行くが、私はダウンだ。 15時ごろまで寝る。

同行者(妻)は街中を散歩する。

夕食は食べる元気がない。

3月27日  土曜日    晴れ

下痢はだいぶおさまったが体力がガクッと落ちたのでスキーはあきらめる。 他のスキーヤーは今日はドゥバルムスキー場だ。

スキー板を返却した、4日借りる予定だったが3日分にしてくれた、€62.30/3日。

中国語の歓迎看板

下痢が少しおさまったので同行者と街中へ出かける。 ホテルを出てすぐのところに中国語の歓迎看板がある。 日本語の看板はない。最近は日本人より中国人が多いのだろうな。

露天市場の果物

モンブラン広場に露天市場がでている。土曜市なのだろう。

シャモニモンブラン駅へ行き3月28日のBrig-Milano間ECを予約、予約料€5.00。

ソシュールとバルマの銅像

駅前からホテルのほうへ少し行った広場にモンブランに登頂したソシュールとバルマーの銅像がある。

昼ごろホテルへ帰り昼寝。 明日ミラノへ出発のため荷物を整理する。

寝る前に時計を1時間早める、3月の最終日曜日からサマータイムなのだ。

3月28日  日曜日    曇り/晴れ

Sさんたちはジュネーブ-パリ-バルセロナのスペイン観光へ早朝に出発。

09:45ホテルチェックアウト、1泊追加分は€101.75。荷物があるので駅までタクシーを利用、€13+2。

シャモニーモンブラン駅

シャモニー・モンブラン駅、線路脇に集電のレールが付いている。渡るなとの表示があるが日本人の私の目から見ると非常に危険な気がする。 これも自己責任なのだな。

シャモニーへ来るとき乗り換えたSt.Gervais駅では電車は架線から電気を取っていたがここでは集電レールだ。両方使えるようだ。 雪が降るのに何かトラブルが起こらないのだろうか。

10:16発ヴァロルシーヌ行きに乗車、ユーレイルパス2日目使用。

沿線の新雪風景

夜中に雪が降って沿線は新雪の非常にきれいな風景だ。

ヴァロルシーヌ駅

ヴァロルシーヌ駅、ここでスイス側の列車に乗り換えだ。右側のきれいな電車が乗ってきた電車だ。

駅のすぐそばからゴンドラが行き来している。 Sさんたちは昨日ドゥバルムスキー場へ行くのにラトゥールへバスで往復したと言っていたが、 ヴァロルシーヌ駅まで電車で来てゴンドラで上がったほうが楽なように思う。

スイス側の電車に乗り次の駅がスイス国内だがパスポートのチェックはない。 スイスに入ると雪が全くなくなった。  電車は深い谷の中腹を蛇行しながら走っていく。

線路には真ん中にラック式レールがついている、Martigny駅の近くで線路は急勾配を下っていくので必要なのだ。

Martigny駅

Martigny駅のシャモニ行きのプラットフォーム。

Martigny駅にはECは止まらないのでローカル列車でBrig駅まで行く。

Martigny駅の時刻表

Brig駅でECが来るまで少し待ち合わせ時間がある、同行者がコーヒーを飲みたいと言って売店へ行った、 スイスのお金を持っていないがユーロ硬貨を受け取ってくれた。

Brig駅外のローカル線の列車案内、ここからマッターホルン麓のツェルマットは近いのだな。

Brig駅

Brig駅に入ってきたミラノ行きの特急列車EC。

Brig発14:44、Brigを出てすぐ長いシンプロントンネルに入る、トンネルを出るとイタリアだ。

ここでもパスポートチェックはない。