2時間くらい走ったところでベネヴェントで停車、車内放送があるが当然何を言っているかわからない、しばらくして車掌が来て降りろと言う。 車両故障だろうか皆についていくと駅の外に出てバスが何台も止まっている、乗れというようである、バーリ、バーリと連呼するが乗れということだ。 乗ったが非常に不安である、どこへ行くかわからない。
バスは1時間30分くらい走って駅に着いた、Foggia駅だ、バーリへ行く途中の駅で一安心、また列車に乗り13時50分バーリ・チェントラーレ駅に到着。 帰りにバーリ駅で案内を見ると イタリア語なのではっきりとは分からないが、Benevent-Foggia間が何らかの理由で不通でバス代行しているようだった。
アルベロベッロへ行く私鉄のホームへ行くが誰もいない、待合室も切符売り場も閉まっている。 通りかかった人が言うには今日は運行していない。 日曜日は私鉄が休みだということなので 移動日を月曜日にしたのになぜなのだ。 仕方がないのでバスで行こうとアルベロベッロ・アウトブスと 言って尋ねるが教えてくれたバス停が見つからない。 駅のインフォメーションへ行くがここも休みだ。
そこへ来合わせた青年が日本人のEさんだ、一緒にバスを探すが結局この日はお祭り(Festa)でバスも休みということだ。 仕方がないので三人でタクシーで行くことにする。 200から300€かかるかと運転手に100€で交渉するとOKだ、結局チップ10€で合計110€。 1時間くらい走って15時45分無事予約していた案内所のTrulli Holidayに到着した、 Eさんもここで宿を予約していた。
泊まったトゥルッリはOlmo通り43番だ。 泊ったトゥルッリの入口。
台所と食堂があって調理器具と食器がある。
ベッド
居間
散歩でアルベロベッロ駅へ行く。アルベロベッロと白川郷は姉妹都市なのだ。 アルベロベッロのとんがり屋根と白川郷の茅葺屋根の似た感じが共感されたのだろうか。
案内所でお勧めのレストランIl Pinacoloで夕食。 ミュンヘンからの家族と隣り合わせになり、少年が日本人に興味があるらしく英語で話しかけてきた。 来シーズンスキーに行く候補地のガルミッシュパルテンキルヒェンに別荘を持っていてスキーなどによく行くとのこと。
朝食は案内所前のバルで取ることになっていて朝食券をもらっている、パンとコーヒーなどの飲み物だけなので魅力的な朝食ではない。
朝食の帰りに来るときと違った通りを通ると、Cesare Battisti通りの肉屋で牛の解体中だ、のこぎりと包丁を使っている。 ここでサーロインなどの部位に切り分けて売っているのだ。 イタリア語で説明してくれるがもちろんよく分らない。 店内に貼ってある説明図のよると牛肉には17の部位がありそれぞれ名前があるのだ。
11時出発。 修理中のトゥルッリを見つけ覗く。 石を積み重ねて円錐状になったところに漆喰を塗っている。 棟梁のような人が説明してくれる、 昔使っていた屋根から落ちてくる雨水を貯める貯水槽がある。
Monte S.Michele通りを上がっていくとトゥルッリの屋根にいくつかの模様が書いてある、模様の説明文書を手に入れたがイタリア語なので意味が分からない。 基本の、キリスト教の、魔法のシンボルとだけはわかる。
通りをもっと上がっていくとトゥルッリの教会があった、サンタントニオ教会だ。
朝に行った肉屋で自炊の夕食用にお勧めの肉巻(€2.00)、スーパーで野菜(€2.00)、酒屋でスプマンテ(€6.00)白ワイン(10.00)を買い自炊する。 スプマンテが赤だったのは予定外だったがおいしい夕食だった。
アルベロベッロの後ナポリへ行くつもりだったがここが気に入ったので3泊をもう4泊延長する。 booking.domで予約した3泊は€85.7/1泊だったが TrulliHoliday直接の4泊は€75/1泊だった。
マテーラへ行きたいのでTrulliHolidayで問合せしたら車のチャーターを勧められた、マテーラ滞在3時間くらいで€90とのこと。さっそく行くことにして契約する。
10時30分アルベロベッロ発、運転手はジョバンニさんだ。
道の途中にトゥルッリの家が多くあり果物畑がある。 サクランボだろうか桜の花盛りである。1時間くらい走ってマテーラの展望台に着いた。 深く切れ込んだ谷の 向こうに洞窟住宅が集まっている。
12時過ぎにマテーラの中心部に着く。 ここでジョバンニさんと別れ自由行動になる、同じ場所で15時に会い帰ることにする。
洞窟住居(Casa Grotta)、中で馬などの家畜を飼っていた模型や雨水を貯める水ためがある。
マテーラ洞窟住居のの中心部。
15時にジョバンイさんと待ち合わせた場所へ行き帰りはじめる。
アルベロベッロ駅で降ろしてもらい料金€90にチップ€10を上乗せして€100払う。
アルベロベッロ駅できれいな列車がすれ違っている。
駅から宿へ帰る途中Eさんと出会った。 夕食は自炊するつもりでEさんを招待する。 スーパーで野菜を、この前の肉屋でステーキ用の肉を買い調理する。 話が弾んで12時ごろになってしまった。
宿の向かいでドアを修理していた人がいて話しかける、英語を話すのだ。
ラルゴマルテロッタ通り西に市場があり、米が何種類もある。
Eさんがチステルニーノへ行ってきたと言っていて私たちも行くことにする。アルベロベッロ発12時18分のマルチナフランカ行きに乗り、 マルチナフランカでレッチェ行きに乗り換え次の駅がチステルニーノだ。乗車券€1.80を往復で4枚買っておく、乗車したらすぐ忘れずに刻印する。
駅の前方に町が見えるが線路の反対側にトゥルッリが見えるのでそちらへ行く。
桜の花が満開だ、花見をしながらの昼食。
ここらの家はどこも広い庭がある。庭にサクランボ、イチジクの木がある。2時間くらい歩き回ったが全く人に出会わなかった。
夕食は自炊、ハム、ソーセージ、ゆでたジャガイモ・野菜など。
市場でハム、チーズ、果物を買う、朝夕食の材料だ。
駅裏がチステルニーノと同じような感じなので行く。 桜の木が満開で写真を撮っていたら中からおばあさん(マンマ)が出てきた。
ボンジョルノと話しかけると家の中へ入れてくれた。
パンとレモンチェッロを御馳走になる。
男の人は旦那さんかと思っていたら息子さんだ。ドイツへ長いこと出稼ぎに行っていたとのこと。イタリア語、ドイツ語、フランス語を話すが英語はだめだ。
でもドイツへ出稼ぎに行っていたのがわかる。
マンマの家の前、裏庭でオリーブ、サクランボ、イチジク、アーティチョーク、サボテン(実を食べるのだ)を栽培している。
下の息子さんが近くでレストラン(gli ulivi)をやっているとのことで案内してくれたが留守だった。
マンマの家で御馳走に立なったアルベロベッロ名物のパン屋、中へ入ってもいいかと聞いたら入れてくれた。
宿の前でドアの修理をしていた人がまだいたので紹介されたレストラン(gli ulivi)のことを聞くと地元の人が行くおいしいと評判の店だというので予約をしようとする。 もらった名刺の番号へ携帯電話でかけてくれるが留守で誰も出ない。
魚屋でカマスとエビを買い自炊、材料費€20.14。
ナポリへ行かないことにしたのでユーレイルパスが1日余る。 2005年にローマに来たときアッピア街道の始点を歩いた、今回はアッピア街道の終点の ブリンディシへ行くことにしてユーレイルパスの5日目を使用。
7時45分アルベロベッロ発の列車に乗車、高校生くらいの人たちや通勤の人たちで満員だ。 9時23分バーリ着。
バーリから乗車したきれいな列車、帰りに乗ろうとしたら特別料金が必要でユーロパスだけでは乗れなかった。行きに乗った時は車掌が ユーロパスの乗車条件を知らなかったらしく特別料金を取られなかった。
ブリンディシのアッピア街道の終点、終点を示す記念物はあるが、ローマのアッピア街道は歩いたことがあるので終点の古い街道を想像していたのだが 街道はなくてがっかりだ。 しかし訪問する観光客が多いのか駅からの道で迷っていると道端のおじいさんがアッピア街道はあっちだと教えてくれる。
時間がまだあるのでレッチェへ行く。
レッチェのサンタクローチェ聖堂
レッチェの小路
アルベロベッロに帰り着いたら20時ちょっと前でで予約していないがレストランGli Uliviへ行く。一番目の客だったので入れてくれた。 前菜の種類と量が非常に多く一つを二人で食べて前菜だけでおなかが膨れてしまった、前菜、ピッツァ、プロセッコ、ジェラートで€37.50+2.50。 ピッツァも注文したのだが食べることができなくて持ち帰りの箱に入れてもらう。遅くなったのでタクシーを呼んでもらって帰る、€10.00。
トゥルッリに誘い込まれて10€取られた。
トゥルッロソブラーノの日本語
すれちがったおじいさんが持っていた花を同行者にくれる、さすがイタリアしゃれた行動だ。
さっき街中を散歩しているときすれちがった日本人らしい男性とまた会った。一人で世界一周旅行している三田さんだ、 今日はバーリから日帰りで来たとのこと、日曜日は鉄道が休みなのでバスで来たそうだ、 三田さんのウエブサイト。
バーリ発9時50分のESに乗るため早起きして7時10分アルベロベッロ発の列車に乗るつもりで行ったら30分遅れている。 余裕を見て早めの列車に乗ってよかった。 朝早いので 宿の鍵は部屋へ置いておくのだ。
バーリ駅の案内板でホーム4とあったので4番ホームで待っていたが間近になってもバーリ発の列車が入ってこない。 案内板をよく見ると4ovestとある。 西4番ホームなのだ。 あわてて移動し、すでに入っていた列車に乗車する。
来たときと同じくFoggiaでバスに乗り換えBeneventoでまたESに乗る。 来るときには気が付かなかったがカゼルタ駅のすぐそばに大きな宮殿がある、 広い庭園がある世界遺産だ、バスで来た観光客が多くいる。 ここは行きたかったな。
ローマテルミニ着15時20分。