情報サービス３

情報サービス論期末試験用講義ノート　（続　3/5)

個人を探す

•個人情報の取り扱いに注意する。

•人名辞典のみならず、新聞、週刊誌、Web pageも役に立つ

•大変有名な人物は百科事典を参照。

•ある程度有名な人物は、紳士録、職員録などを参照を参照。

•著作のありそうな人物は、図書館目録を調べる。

•庶民を探す手がかりとしての電話帳がある。

•興信所、諜報機関のような調査手法も頭に入れておく。

個人・故人を探すトゥール

　人名事典
名簿
住所録、職員録
　年鑑、百科事典
　著者名索引、著作権台帳
　Web page, サーチエンジン、Facebook(実名表記)
伝記　biography、個人書誌、地方史
紳士録 Who’s Who (Who was Who)
　『人事興信録』　(1903-2009)　一部がデジタル化（名古屋大学、国立国会図書館）
　「名簿図書館」、ダイレクトメール業者
家系図　genealogy、過去帳、寺院、教会、墓
　電話帳　White Page
　電子メールアドレス
　引用索引 (Web of Science、特に世界の研究者)
図書館の人名典拠ファイル(NAF: Name Authority File) 、国立国会図書館Web NDL Authorities、アメリカ議会図書館 Library of Congress Names　　本名、別名、旧姓、生年・没年などを記載（著作のある人物のみ）

人名を探すときの注意事項
　難題
　　同姓同名　homonym
　　　生年、没年
　　　ポピュラーネーム
　　同人異名 synonym
　　　芸名、ペンネームpseudonym、
　　　養子、結婚、幼名、家督相続、隠居などで名前の変更がある。

　　匿名 anonymous
　　架空人物
　　作者不明
　　苗字なし、屋号（近世）
　　本姓を伏せ（使わず）旧姓を継続使用のケース有
　　プライバシーの問題
　　住所、電話番号、家族構成、経済状況、健康状態、宗教、犯罪歴、婚姻・離婚歴
　　基本的人権の問題
　　差別、家柄
　　

　一般的に有名人は探しやすい

個人名の構成
　名義、命名
　　姓名
　　苗字、名前
　　　First Name, Second Name, Middle Name
　　読み
　　冠位

団体・組織の検索
　種類、業種、職種
　　企業
　　官庁
　　教育、文化施設
　　　　大学、学校
　　　　学会
　　研究機関
　　病院、福祉施設
　　職能団体
　　NPO、NGO、私的グループ

団体・組織を探すトゥール
　団体名鑑、ダイレクトリー、
　職員録、社員録
　広報、公報誌、年報
　電話帳、郵便番号
　ホームページ、電子メールアドレス

人物より探しやすい

•大体の団体がホームページを保有

　外国の場合　About us で概要を記述

•URL限定で検索可能

–学校: ac, edu, ed

–政府機関:　go, gov

地方自治体: lg、vill, town, city, pref

–企業:　co, com

–一般団体: or, org

団体・組織の特徴
　組織の歴史、変遷
　発足、創業、創立
　合併、併合、吸収、買収
　解散
　改名
　階層
　関連団体、外局、系列、
　シンボル、歌、旗、モットー
　経営陣と非雇用者
　紐帯（つながり）の強弱、Ad hoc（臨時）

企業情報
　Yellow Page
　データベース
　　日本経済新聞社
　信用調査会社
　　帝国データバンク、東京商工リサーチ
　企業情報
　　出版社
　　　　ダイヤモンド社、東洋経済新報社
　就職情報
　　　　リクルート

官庁の種類　
　アメリカではblue page
　国連、国際機関
　外国政府
　中央政府
　特殊法人
　地方公共団体
　公益法人

–「全国各種団体名鑑　2023」　原書房　30版

公的な団体を探すには便利、約６万団体掲載、全４巻

図書館を探すダイレクトリー

「日本の図書館：統計と名簿」　日本図書館協会　公共図書館、大学図書館

「専門情報機関総覧２０１８」 1,645機関　32,000円専門図書館協議会編　図書館流通センター販売　専門図書館

「全国学校総覧」　原書房　学校図書館

次ページ