![]() | 東京都 世田谷区(野毛古墳群) |
夏も涼しい雑木林の等々力渓谷は、都内の手頃な散策地として知られていますが、 周辺の古墳群を巡る散歩もまた格別。 墳丘に登れるものにはぜひ登って、眺望を試してみることをお勧めします。 |
![]() | 前方部のある南西方向より。平成5年に公園内に復元整備された野毛大塚古墳。埴輪まで植えてリアリティを追求かと思うと樹木が残っていたり、葺石が全体にかかっていなかったりしているのが変。子供がすべり遊びをするのに利用したりしているようなので、まあ余生を人の役に立てているので良しとするか。 |
墳頂より南西方向前方部を見おろす。古い文献では円墳とされているが、現在は帆立貝式前方後円墳に落着。向かって右は造出部。 | ![]() |
![]() | 墳頂中央部の粘土槨主体跡に埋め込まれた遺物の出土位置を示す陶板。こういうものがあると非常にわかりやすく教育的で良いが、経年変化が心配。粘土槨は8mで、割竹形木棺からほぼ完全な短甲をはじめ、主に武具が大量に出土したという。主体は他に3基ある。 |
![]() | 西北西、等々力不動尊入口前より。柵に囲まれ木戸が閉じられていて立ち入りできない。標準的な円墳という感じ。隣(写真右手)で発掘調査が行われていた。 |
東南東に向かって墳頂部の様子。周囲に宅地がせまり、四角く取り残されてしまった。比高はかなりあり、急な石段が付いている。写真中央右寄りの物体は祠の台座の残骸、左寄りは遊具。公園としてもあまり利用されている感じが無く、いわゆるトマソン的状態。 | ![]() |
![]() | 南南西方向より。神社奥にあり、下草もなく良く整備されている。神社境内全体が丘になっていてそのさらに上にあるので周囲から容易に見える状態にはなっていない。墳頂に柵に囲まれた小石祠が四つある。 |
住宅地内の斜面にある。入口に「大日如来登山口」という標柱がある。一見古墳とはわからない程度の墳丘の盛り上がりしかない。各文献には記載が無いが多摩川台公園古墳展示室でもらった「古墳散策マップ」にあったのでここでは古墳として扱う。 | ![]() |
![]() | 1号横穴墓の跡を示す標識。3号墓以外は残っていない。2号(組合石棺)、1号(隔石あり)、3号(棺座あり)の順で築造されたらしい。写真が暗いが、渓谷の為本当に薄暗い場所にある。 |
3号横穴墓。入口がガラスで封じられ、内部に照明まである。わが埼玉の吉見百穴の野ざらし状態に比べて極めてゴージャス。ただし百穴は天然の岩山をただ掘ったものであるが、ここはちゃんと切石で羨門を組んでいるのが違う。 | ![]() |