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北上市のみどころ(3)(樺山遺跡その1)
みちのく民俗村のさらに南へ向かうと、縄文前〜後期の遺跡である樺山遺跡があります。
国の史跡に指定されており、復原された状態のものに触れて見学することができます。



樺山遺跡


「かばやま」ですよ。まさかこんなのぼりに出会うとは思わなかったので、かなりたまげた古墳軍でした遺跡のある丘に西から登る道。ずらりとのぼりが立ち並んで迎えてくれる、気さくな国史跡だった(というより、市街から離れているので目立たないから?)。あの江釣子古墳群の地味さは何だったのかと思う。やはり古墳より縄文・弥生遺跡のほうが人気者のようだ。

案内図。中央付近が配石遺構が多く復原されている所。この遺跡は1950(昭和25)年、農民が開墾して集めた石の中に柱状のものがあることに郷土史家が気付いたことで発見された。山の斜面を公園化するかたちで遺跡を保存しています。けっこうな広さ

縄文館で解説ビデオを見たら、学生時代お世話になったあの方が大画面に現れてびっくり。発掘を担当されたのだそうで翌1951年からの発掘調査の結果、縄文中期の配石遺構が26基発見された。現在は計31基が確認されている。遺跡に隣接してガイダンス施設の「樺山歴史の広場縄文館」が設けられていて、くわしい内容が紹介されている。

いったん遺跡を埋め戻した上にレプリカで復原された配石遺構の群れ。実物の写真と見比べてもそっくりで良くできている。これ、レプリカには見えませんよね。すごいなあ…。手抜きのない仕事という感じです

石皿を立てるのが流行った時期があったんでしょうかね? それとも「うちの一族は石皿でいくぞ〜」ってことになったとか。想像すると面白いこのようにものをすり潰したりする道具の石皿を立石として用いているものもある。これらはすべて墓と推定されている。配石には、一方に片寄って立石があるもの、中央の立石を中心に放射状のもの(いわゆる日時計型)、立石のみのもの、の3パターンの類型が主だという。

復原住居のある丘から西方向を見る。所々に配石遺構が見える。遺跡最高部の標高は約80m。遠くの帯状の所が北上川である。ここから見える前塚見山が春分・秋分時の日没の目印になっていたという説がある。遠く北上川を見下ろす、日当たりのよい広い斜面です。いい眺めだ。でも暑かった…
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