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機神山古墳群(足利市)その1
足利市役所の西500mほどの織姫山(機神山)一帯は明治100年記念事業で織姫公園として整備されました。
城跡や古墳群が散在し、ハイキングコースの出発点としても親しまれています。



織姫神社境内古墳


ぴかぴかできれいな神社。南側のすごい石段を登ってここまで来る人はあまりいないみたい…公園南端の織姫神社。伝統ある足利織物の守り神として山のすぐ南の八雲神社に合祀されていたが、明治12年現在地に遷座した。翌年火災に遭い、長年仮宮のままだったが、昭和12年に当時珍しい鉄筋コンクリートの社殿を新築し現在に至っている。1936(昭和11)年工事中に石室が露出して調査が行われ、珍しいT字形石室を持つことがわかった。後期後半の築造と推定される。古墳跡は現在石段東側に埋没していて石垣に記念碑が埋め込まれている。

神社境内よりの眺望。渡良瀬川にかかる渡良瀬橋と八幡山古墳群のある八幡山丘陵(浅間山丘陵)が見えている。素晴らしい眺め。ちょっとしたハイキングに来る人も多いようです


機神山山頂古墳


向こう側に見えるのは休憩所とレストラン西から前方部を見る。織姫神社北側の織姫山の最高所(標高118m)に作られた36mの前方後円墳。山頂をうまく利用しているので大きく見える。水戸光圀公の侍塚補修に倣ったのか、松が植えられているのは結構だが、形が見難い。

東から見た後円部。墳頂の直下に石室があり、階段が付いている。何せ山のてっぺんなので距離をおいて全体を見るのが難しい。航空写真で見ると前方部が大きくずんぐりした後期古墳らしい形をしている。石室への階段が見えてます。こっち側はなぜか松がない…

手すり付きの石段を登ると、ぽっかりと口をあけてました後円部墳頂の直下ぐらいの一見かなり高い位置に南に開口した横穴式石室入口。山を利用しているので実質的な墳丘の高さからすれば普通の位置と思われる。明治時代に発掘調査されたと言われる。

石室は格子扉で閉ざされて観察しにくい。全長約9mの割石乱石積みの無袖の胴張のある石室で、天井には5枚の巨石が使用されている。埴輪・須恵器・馬具・武具・鏡・装身具と一通りの遺物も出揃って、6世紀中頃の築造と推定される。うーん、よく見えなかったです。案外小さいような気がしましたが

古墳がどこにあるかが書いてあるわけではありませぬ。サクラはどこツバキはどこ、と植生を示すものらしい等高線が入った公園の案内図。こういうものがあると助かる。右が北になる。左上角の建物は織姫神社。右下寄りの等高線が集まった所は行基平山頂古墳。そのやや右上の小山状の所は13あるいは14号墳と思われる。

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