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鹿島古墳群(川本町)その1
荒川中流右岸の明るい土手の上に連なる古墳群です。
2000(平成12)年新しく古墳が発見され、30年ぶりに発掘調査が行われ、年代が6世紀中頃まで遡ることがわかりました。
周辺の田園風景に溶け込んだ小円墳群の美しさは感動的です。平地にあり、特に脚力を要しません。
白鳥飛来地の看板を目印に行けば簡単に辿りつけますが、なにしろ100基近くもあるので全貌を明らかにするのはちょっと無理。とりあえずここでは、白鳥飛来地の河原から古墳群に近づくコースを歩いてみます。



鹿島古墳群


見えているのは「断面」なんです。登る道は急なのでご注意を白鳥飛来地の河原の方から古墳群のある土手に登れる細い道があり、そこから見た円墳のひとつ。半分削れてしまっていて、断面模型のようになっている。
 
このように、北側がほぼ半分無くなってしまっている。この調子で、川に流されてしまった古墳もかなりあるのではないかと思われる。南側からみたところ。こちら側の半分しかありません
 
犬小屋ってこたあないでしょ…。チワワ用か?青いブリキの犬小屋なのか祠なのかわからないものが乗っている古墳。河原からの登り口を出てすぐのところにある。
 
大きさはいずれも径10〜30m。極端に大きな、あるいは小さなものが無い。ほとんど円墳なのもこの古墳群の特徴。冬は河原の方が見えて明るい
 
夏にはもっと樹木や草が茂って暗くなります分布調査報告書では95基が記載されているが(2000年2基追加で計97基)、かつては100基以上存在していたと言われる。
 
現在、指定地域内には56基が保存されていて、いずれも円墳である。このコースでは、まず西に向かいます
 
畑のふちの小道をてくてく…川岸に沿って小道が続いており、北側が古墳群、南側が畑になっている。
 
現在畑地になっている区域の古墳は発掘調査を受けたようだが、指定地内は未調査らしい。発掘調査もこう数があっちゃたいへんです
 
木が生えてるのもいいんですけどね現状ではいずれの古墳にも樹木がある。古墳公園として整備が進むと、伐採される可能性もある。
 
樹木の無い、築造当時に近い姿で見られる方が良いのか、現状の時代の変遷を感じさせる姿が良いのかは意見が分かれるところであろう。でかい盆栽みたいに見えるのもちょっとイイ
 
民家の裏庭に河原石を積み上げた塚が!(真ん中あたりです)これは保存区域外南側の民家の裏手に見られるもの。この近辺にはこのようにはっきりしたものの他に、やたらに河原石がころがっていて、全部古墳の残骸ではないかと疑ってしまう。
 
保存区域付近は至るところ古墳で、こんな木の根元もよく見ると小さな古墳である。古墳のキワまで畑になってます
 
でも、ちゃんと古墳をよけて畑してますこれは保存区域の西の端近くの古墳。畑が迫っている。
 
同じく区域西端の農家近く。この古墳群のもう一つの特徴として、あまり神社や祠にされていない点がある。よく民家のお稲荷さんにされている古墳があるが、ここでは見かけなかった。きちんと古墳をよけて仕事をされてます
 
鶏番?の犬がいてワンワン吼えられました農家の鶏舎近くの古墳。葺石らしき丸石が累々と見える。この辺のものは将来消滅の可能性があるかもしれない。
 
区域の西端から東へ向かう。群全体はおよそ2kmにわたり続いているが、保存区域はその半分位である。ここから白鳥飛来地駐車場の方へ戻ります
 
小さいのが密集しているところやや小さめの古墳。いずれも背後はすぐ崖になっている。
 
このあたりから公園化が少し始まっていて、桜が植樹されている。春はお花見ポイントに
 
祠をのせてないものも、それなりに大事にされてるのがすごいです小さな石祠の乗った物件。前述のようにこのようなものは少数派。
 
桜の植樹が続く。桜が大きくなった時に古墳が見通せなくなることが心配。町の人々がそれぞれの記念樹として植えたようで、名札がついてます
 
これは崖っぷちです。ピンチ…!崖下への崩落が心配。荒川は現在でもかなり増水することがあり、1999年の大雨の時もこの付近まで水が迫ったはずだ。
 
このあたりから公園化されたエリア。これは群でも最大級のもの。夏に見るとまた違う風情
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