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塩古墳群(江南町)その1
嵐山町との境に近い山林の中の古墳群です。
標識があるので見つけやすく、林の中も明るいので観察も容易です。
最近、江南町教委によって墳丘上の立木の伐採および説明板の更新等が行われ、現況は以下の写真とは少し変わりました。



塩古墳群


熊谷から小川町行きバス「塩八幡前」下車広義の塩古墳群は周辺かなり広範囲にわたるが、ここで見るのは正式には「塩1支群」である。県道11号線を町の中心部から西に進み、嵐山町との境に近い八幡神社を過ぎて少し行った所の左に入口がある。紅梅の絵のような案内図はあまりあてにならない。
 
入口から進んで行くと、すでに周囲に古墳が見えてくるが、説明板のある1号墳を見学の起点にすると良い。整備のいき届いた古墳群。見やすいです
 
夏場はもう少し草が茂りますが…県指定史跡であるためか、周辺は草刈りが行き届いていて、墳裾まで観察しやすい。
 
1号墳前にある説明板。これではまだ5〜6世紀の前方後円墳と円墳であることになっているが、1983年の調査によってすべて前方後方墳と方墳で、しかも4世紀の築造の可能性があることがわかり、注目が高まった。円墳のない群衆墳とは珍しい。ほかにあるのかな
 
この景色は見ておいて損はないでしょう。ちょっと不便な場所ですが1号墳を横から見ている。専門家でもなかなかわからなかったぐらいなので、外見では前方後方墳とは見えない。
 
前方後方墳と方墳ばかりの群集墳は埼玉ではもちろん、全国的にも珍しいのではないだろうか。大きいのはこのあたりにかたまってます。あとはみんな小さい
 
ここの小字は「狸塚」。たしかにタヌキもいそうです特に前方後方墳は埼玉では十数基しか確認されていないが、そのうちの2基がここにあるのである。
 
前方後方墳と方墳が一緒にある例としては、吉見町の山の根古墳と児玉町の鷺山古墳が知られており、いずれも4世紀の築造と推定されている。まわりは杉林
 
樹木がなかったら眺めのよさそうな場所です前方後方墳単独でも東松山市の諏訪山29号墳がやはり4世紀の古墳とされている。
 
川越市の三変稲荷神社古墳も4世紀の方墳とされており、方形周溝墓から発展した可能性が考えられている。この東方にある野原古墳群との対比を考えるのも面白いかも
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