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お手長山古墳(岡部町・熊野古墳群)
JR高崎線岡部駅の北方にある古墳。
岡部西小学校のすぐ北側です。



お手長山古墳


わりあい平らなところなので、見とおしがきくのです寅稲荷神社から南に向かい接近中。寅稲荷からは直線で南東に650mほどだ。中央の木立がお手長山古墳。真冬でもブロッコリーなどが青々とした中を古墳目指して歩けるのは幸せな気分。本庄市の旭・小島古墳群にも「御手長山古墳(破壊消滅)」があるので混同に注意。
 
南から。左(西)が前方部。寅稲荷塚古墳の次の時代の築造と推定される全長60mの前方後円墳だが、土砂採取などで縮小し、現状は45mほど。こちらから見るとくびれ部が無くて後円部が低く、亀の甲羅状に見える。高さはそれほどなくて、扁平に見えます。すぐ南側には民家が
 
東側の道から登るようになってます。てっぺんにはお社南東から。採土の時にこちらの後円部の南側に石室が露出したと伝えられ、今も周囲に角閃石安山岩の石材が散乱している。
 
東側より後円部登り口。左端に説明板が見えるが真っ白で読み取れない。土採りによって左(南)側のボリュームが失われているのがわかる。生えてる樹木は桜。岡部町の担当の方、説明板直しました?
 
こぢんまりと端正なお社がぽつんと。周囲が平らなので、意外に眺望があります墳丘上前方部寄りにある社。所々に小さな石殿も置かれている。2月にここに奉納される江戸時代末期に始まった神楽舞は町指定文化財となっている。
 
墳丘中ほどから後円部を見る。むしろ前方部より低い感じ。もともと前方部が発達した7世紀前半の末期前方後円墳と推定されている。ここでも背後に見えるのはブロッコリー畑。登り口のほうを見ているところ
 
こっちから見る姿は優美でよろしい。夏にはかなり雰囲気が変わることでしょう北東より。こちらはあまり削られていないのでちゃんとくびれ部もわかり、前方後円墳らしく見える。ここの南東には7世紀後半から中世にかけての大規模な集落跡である熊野遺跡がある。そこからは竪穴式住居跡400、建物跡150、石組井戸跡、道路遺構など膨大な遺構が検出された。畿内産土師器(奈良明日香水落遺跡出土物と似ているという)、帯金具、円面硯などが出土し、律令時代に新しく作られた地方都市の跡と推定されている。
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