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広瀬古墳群その1(熊谷市)
熊谷運動公園の南に広がる古墳群。
まずは有名な宮塚古墳から。なんと上円下方墳だということなのですが…。



宮塚古墳


ぎりぎりのところまで畑になってる国史跡。新幹線から見えます南東より。熊谷運動公園の南、上越新幹線高架脇にある。国道140号線からも見え、ほとんどの道路地図に記載されている。全国でも稀な7世紀後半の上円下方墳として有名で、国指定史跡であるが現状はかなり地味である。上円下方墳としてもこれと似たプロポーションのものは全国的にも皆無で、正式な調査を受けていないこともあり、様々な問題を含む古墳である。
 
東側より。全く直線的な下方部がよくわかる。下方部は約20m四方の方形である。方墳とされているものでもこれほどはっきりと四角く見えるものは無く、不思議な光景ではある。このあまりにも切り立った形は周囲に田を作るために削って行った結果ではないかとの疑念も持たれている。確かに墳裾が四角くなってるようです。調査の予定はないのかな…
 
雰囲気はかなり素朴ですが、だからといって後世の変形を受けてないという証拠でもないと思うのです北東隅に入口があり、そこに少々古めの説明板もある。別名「山王塚」「お供え塚」とも呼ばれると言う。 下方部の高さは約1m強である。
 
上円部北側。木の根の間に今も葺石らしき丸石がたくさん見える。上円部は南北約8.5m、東西約10mの楕円形で、高さ約2.5mほどである。こんなふうに下の段(方形)と上の段(円形)の違いがはっきりと見えるのでした
 
冬でも枯れない低木が茂っています。それでも夏に比べると墳形が見やすい上円部北東。周囲を歩いて一周できる。このように下方部に比べて上円部が非常に小さいのがこの古墳の特徴であり、本当に上円下方墳であるか疑問を持たれる原因になっている。
 
北側より。中央に上円部のシルエットが見えるのがおわかりいただけるだろうか。うん、たしかにこの姿は「おそなえ」っぽいですな
 
畑から出た石を墳裾に置いていっただけかも知れませんが、でもいっぱいあるんです南側の様子。下方部にも葺石のような丸石が見られる。非破壊的に地中レーダー等で墳形や主体部を確認できないものだろうか。
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