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大町両子塚古墳(広木大町古墳群その1・美里町)
遺跡の森公園から国道254号線沿いに西へ約1.5キロ。
ゴルフ練習場の先、鉄塔の根元に、小さくてかわいい前方後円墳があります。



大町両子塚古墳


畑のふちにあるかわいい古墳。向こうに摩訶池のゴルフ練習場が見えてます国道254号線を児玉方向に向かい、遺跡の森公園を過ぎた、児玉町との境近くの摩訶池のほとりにある。28mの小さな前方後円墳である。付近に前方後円墳は他に40m級が2基、30m級が1基あったがほぼ消滅している。すぐ近くの延喜式内社の「みか神社」付近では埴輪を伴う6世紀の竪穴式住居跡などが発見されている。酒甕を意味する「みか」からも、周辺に埴輪・土器の製作者集団が居住していたと推定されている。
 
樹木も無く、県道からもよく見える。夏場には芝を植えた小山のように見えてきれいだ。一見高い方が後円部に思えるが、実は前方部で、後円部がかなり削られている。行田さきたま古墳群で最小の前方後円墳の愛宕山古墳でも50m超なので、それよりもかなり小さいことになる。後円部の端に1本だけ生えてる木がちょっとステキ。かつてはもっと生えてた時期もあったのかも
 
やっぱりある盗掘穴。なにか出たのかなあ…前方部端に盗掘跡らしき穴が見られる。横穴式石室が確認されているが、特に目立つ出土物は無かったようだ。後方に見えるネットは、摩訶池を利用したゴルフ練習場。
 
摩訶池は近くの常福寺の開祖の空興上人が作ったと伝えられる。摩訶池には田に送る前に水を温める機能があるという。池の底にも遺跡が無いかが気になる。「摩訶」とは「仏教で、下にくる語を賛美・強調する接頭語のように用いられる」(大辞林・三省堂刊)ということで。確かにお坊様がつけそうな名前ではあります
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