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小鹿野町の風景 その1
小鹿野町のみどころをご紹介します。
温泉施設や公園が網羅されていませんが、そこはご勘弁を…。



「ようばけ」と「はさみばけ」


このスケールは実際に見てみないと町天然記念物で、奈倉地区内の赤平川右岸の幅およそ400m、高さ約100mの天然の大露頭である。「陽」のあたる「はけ(崖)」からの命名と言われる。新生代第三紀中新世(約1500万年前)の地層が赤平川に浸食されたもの。年々樹木が増えて露出部が減っているような気がする。千束峠をはさんで向こうには最近何かと話題の「元」小鹿坂遺跡がある。
 
ようばけ下の対岸から見た赤平川。付近は化石の産地として有名であるが、長年多数の人が採掘しすぎた結果、最近は荒れて産出も少なくなっているということである。化石館でも展示されている小鹿野町産出のパレオパラドキシア(カバに似た第三紀中新世の哺乳類)の化石はこの上流(南)の般若地区で発見された。川の水量が減ると、崖下の化石採集家が増えます
 
V字形に地層が見える露頭。雄大ですようばけの少し下流(北)にある「はさみばけ」。こちらは本当に崖で接近できない。
 

おがの化石館


冬には干し柿の出荷センターとしても活躍するという噂がありますようばけを望む台地に設けられた小さな博物館。パレオパラドキシアの骨格・産出状況の標本模型をはじめ、世界各地の各種化石が展示されている。パレオパラドキシアの解説ビデオも上映される。すぐ近くに山の神古墳がある。
11月〜3月の冬季は土・日のみ開館、通常シーズンは火曜日休館、入館料300円。
 
化石館の庭には貝化石などが入った石がいくつか置かれている。館では原石を割って化石を探す方法の指導もしてくれるようだ。この日も館裏でやってました。子供たちよりも、お父さんお母さんがムキになって石を割ってるように見えたんですが…
 

宮沢賢治歌碑


ちなみに保阪さんは小鹿野には来ていません1916年(大正5年)盛岡高等農林学校学生だった宮沢賢治(当時20歳)が地質調査の見学のために秩父地方を訪れた。その時に詠んだと言われる歌および友人の保阪嘉内の歌の歌碑がようばけを背に化石館敷地内に設けられている。
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