![]() | 埼玉県 舟塚古墳(川越市) |
川越市の北東端、川越工業団地の東側の地が、老袋[obukuro]。荒川に合流する手前の入間川右岸にあたります。 舟塚の現状は見ての通り。この先もずっと保たれていくとは考えにくいので、どうしても見たい方は早めに足を運ばれたし。ただし、どの駅からもかなり遠いこと、案内標識がまったくないことを付け加えます。 |
![]() | 他の見やすい神社古墳がろくに観光案内などに触れられていないのに比べ、この古墳はなまじ載っていたりするのだが、交通の便は良くない。説明板によると、「古墳跡」「円墳」となっているが、「分布調査報告書」では50mの前方後円墳で完存とされている。現状は土塁状に墳丘が残ってはいるが、土採りなどで損壊していて、情報が混乱しているようだ。 |
東側に説明板があり、墳丘の端が見える。ここにはかつて墳丘を削って小学校が作られ、それが他所へ移転した後に円乗寺が建てられたが、寺も今では墓地を残すのみである。 | ![]() |
![]() | 北側から見た墳丘。箱式石棺が出ているが、中世のものだという話もあり、色々と擾乱を受けている古墳のようである。 |
北東の墓地内から墳丘の東端を見る。出土物も一度出たものを村人が埋め戻した後また発掘されたりとややこしいことになっているようである。ちなみにここの真北、入間川をはさんですぐのところには川島町の白山古墳(前方後円墳・50m)がある。 | ![]() |