ロスト・チルドレン

Comment:
　一つ目族に弟をさらわれた、怪力男ワンは、悪賢い少女ミエットと一緒に、弟を探しに行く。ミエットは双子の老婆に宝石を盗むよう命令されていたが、ワンが金庫ごと海に落としてしまい、見つからずにいた。一方、一つ目族はさらった子供を、海上の秘密基地に送っていることがわかった。
　秘密基地には、昔ある科学者が作ったという小人の母親と、クローンの6人兄弟、脳みそだけの伯父、そして老化が進むのを子供たちから夢を盗むことで、治そうという伯父、の8人と1個が暮らしていた。この最後の伯父がくせ者で、彼は何でも食べるワンの弟を気に入って、夢を盗もうと企んでいた。一つ目族の基地にやって来たミエットとワンは、「魚の餌になれ」と海岸で縄でグルグルまきにされて、立たされた。そこにミエットを探していた双子の老婆が差し向けた蚤を操る男が助けに来る。しかしワンを助けたものの、ミエットはそのまま海に沈んでしまう。泣き崩れるワン。
　ミエットは潜水艦に暮らす科学者に助けられた。彼はミエット達が探している金庫を拾っていた。実は彼こそは、6人のクローン達を作り上げた謎の科学者だった。彼は記憶を失っていたが、その後海に流れている自分の記憶が煙のように入ってきて、記憶がよみがえる。
　再びミエットはワンと再開する。ところが老婆達がやって来て金庫を取り返さないと殺すといい、蚤使いの蚤を使って、ワンを操り、ミエットを殺させる。しかしミエットの涙でそのことを知った蚤（のみ）を操る男が助けに来て、老婆達を倒す。
　ミエットとワンはついに基地にやって来た。ワンの怪力で次々とやっつけていく。そこにレイの科学者がやってきて基地にダイナマイトを仕掛ける。彼は自分の作ったクローン達に捨てられたのだ。爆発時間が迫る中、ミエットは夢を盗まれかけているワンの弟を夢の中に入って、救った。他の子供たちも助けた。そして基地は科学者ごと爆発する。
　独特で不思議なクリーチャーが数多く出てきて楽しめる。子供たちそれぞれに個性があって可愛らしい。科学者、およびクローン6人を演じ分ける役者魂には驚き！