愛と栄光への日々

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　バーで、ロックを演奏して稼いでいる姉弟の物語。
　弟のジョーは、姉のパティを慕ってはいるが、その奔放な生き方にはいささか頭に来ていた。ペティにはベンジーという小さな子供がいた。彼女はベンジーの父親は誰なのか、だれにも話していなかった。姉弟の母親はパティに口うるさくいうので、パティは彼女を嫌っていた。ある日、ベンジーのためにと、ジョーは彼を母親に預ける。姉は一人でロックをして暮らすことになる。しばらくそういう生活が続いたある日、母親がガンで入院した。すでに末期だった。パティは久しぶりに母親の前に姿を現し、はじめて二人だけで話し合う。このシーンがクライマックスで、母親は息を引き取る。葬式に現れなかったパティは、その晩のステージでジョー達と力いっぱい熱唱するのだった。
　地味な作品ではあるが、母親の葛藤という難しい問題を真剣に取り組んでいるのは評価できる。