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存在の耐えられない軽さ
The unbearabule lightness of being
    1988

 

 

Rating: 4.9

Genre: アクション

I watched : on TV or Video

Country: 米国

Cast:
ダニエル・デイ・ルイス
ジュリエット・ビノシュ
レナ・オリン

Directed by: フィリップ・カウフマン

Music: レオシュ・ヤナーチュク

Comment:
ミラン・クンデラ原作
 舞台はチェコのプラハ。優秀な脳外科医トマシュはプレイボーイでかなりの浮気性。写真家志望のテレーザと婚約するも、芸術家のザビーナやよその女と常時を繰り返す。そんなある日、ソ連の武力介入がプラハをおそう。3人は亡命を余儀なくされ、奇妙な生活が始まる。
 「人生はわたしにはとても重いものなのに、あなたにはごく軽いものなのね。その軽さにわたしは耐えられない・・。」とはテレーザの言葉。激動のチェコにおいて、翻弄される男と女。思いテーマを真摯に捕らえながらも、描写は常にコミカル。クンデラの原作もすごいのだろうけど、前編にカウフマンの映画的なユーモアセンスの高さが伺える。ビノシュもオリンも体当たりで演じていて、日本には決していないレヴェルの高い俳優陣の演技に酔いしれる。
 最後までじっくり魅せてくれるが、ややオチが力が弱い気もする。また全編に蔓延するスノビッシュな雰囲気は好みの分かれるところだろう。だが、ショットの美しさ、演出の細かさ、どれをとっても非の付け所がない。力作である。

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