オーロラの彼方へ

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試写会で見てきた。
　異常気象の影響で突如として現われたオーロラ。そんなとき、ふと見つけた父親の無線機をいじると、なんと30年前に死んだ父親が交信に応じた。主人公はアドヴァイスをして父親を死から救うが、それが看護婦連続殺人事件の歴史を変えてしまう・・・。
　バック・トゥーザ・フューチャーばりのタイムスリップものだが、前半の父親救出事件はバックドラフトのような感動シーン、後半は、羊たちの沈黙ばりの猟奇殺人ものに、はやがわり。ちょっと節操がないような脚本。娯楽の要素をすべて詰め込んだ、いかにも今日的なハリウッド作品である。ジム・ガヴィーセルの美しいまなざしと自在に融合するＣＧシーンが幻想的なムードを盛り上げる。しかし、「真実の行方」の監督だけにもう少し社会性や光る個性が見たかった。