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マルタイの女     

 

 

Rating: 5.0

Genre: アクション サスペンス ドラマ コメディー

I watched : in Theater

Country:

Cast:
宮本信子
西村雅彦
村田雄浩
名古屋章
伊集院光
益岡徹
六平直政
あき竹城
近藤芳正
宝田明
高橋和也
山本太郎
木下ほうか
隆大介
津川雅彦
江守徹

Directed by: 伊丹十三

Music:

Comment:
 ある弁護士の殺害現場を目撃した人気女優ビワコ、犯人とは格闘となったものの、顔に怪我をおう程度で済み、犯人は逃げた。この事件の裏にはカルト宗教「真理の羊」があることがわかり、目撃者となったビワコを証言台に立たせるために、二人の警官が身辺保護としてつく。が、自由奔放なビワコと警官達はなかなか相性があわない。そんななか、証言出廷を阻むために「真理の羊」は、愛犬を殺したりと、脅しをかけてくる。最初は仲が悪かったビワコと警官二人だが、しだいに心が通じ合う。しかし、「真理の羊」はやりて弁護士を送り込み、ビワコの不倫疑惑を持ちだしてくる。しかし、それにも打ち勝ち、脅しをはねのける。そして証言の日がやってくる。ビワコをワゴンにのせて裁判所に出発するのだが、バイク2台に追跡され、金属バッドで窓ガラスを割られ、火炎瓶を投げ込まれる。一人の警官が火だるまになるのだが、最後の力を使って相手に弾丸を浴びせる。それでなんとか、逃げ切り、ビワコは裁判所に出廷するのだった。
 伊丹十三さんが自殺により、遺作となってしまった作品。制作発表の時に「私の最高傑作」と言っていた通りの作品。いつもながら、脚本は完ぺき。ビワコの描きや、立花警部の性格などなど緻密に作られている。一つ一つの段階をふんで語られるストーリー。それだけにリアリティーがみなぎっている。最初の殺害シーンのスリル、トロと犯人との格闘の痛さ、立花警部の棒使いの曲芸、最後の長回しのカーチェイスの興奮とスピード。すべてにエネルギーがみなぎっている。それでこのキャスト。毎度ながら津川雅彦の名演技。うなづいているだけでこちらがしびれてしまう。それでなにより今までないぐらいにみながかっこいい。警官側も「真理の羊」側もみなが成りきっている。「うまい」の一言だ。

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