第27回 トラピスト・エール
1.修道院のエール

 トラピスト・エールとは、ベルギーの修道院で作られているエールである。神保町の「ブラッセル」というバーで、何種類かを飲むことができる。たいていはアルコール分が高く、コクがあって、しかもスムーズな味わい。値は張るが、それだけのことはあるし、じっくり少しずつ飲むので、結局は安上がりかもしれない。シメイという銘柄が、日本ではいちばん知られている。  どうやって作るのか。実はシメイというビール、瓶の底にかなりの量の酵母が沈んでいる。これを培養して、濃いめの麦汁に入れて発酵させてやればいいのである。

2.仕込みから瓶詰めまで

 レシピは、Wheeler & Protz,1995,Brew Classic European Beers at Home,p.76の"Chimay Red"を基本に、パーシャルマッシングのレシピを作ってみた。

Trappist Ale(9.5L)

Alexander Pale malt extract 650g
Ale malt 1240g
Cristal malt 140g
Choco. malt 36g
white sugar 200g
Hallertauer(3.8) 8g 90min.
Tettnanger(4.4) 13g 90min.
Hallertauer(3.8) 6g 15min.
Chimay yeast

 初期比重は1.058。予定よりちょっと低めである。発酵は12日間。終了比重は1.015。20本取れた。(99.6.8)

3.試飲

 (99.7)

自家醸造のページ

酒のページ