トラピスト・エールとは、ベルギーの修道院で作られているエールである。神保町の「ブラッセル」というバーで、何種類かを飲むことができる。たいていはアルコール分が高く、コクがあって、しかもスムーズな味わい。値は張るが、それだけのことはあるし、じっくり少しずつ飲むので、結局は安上がりかもしれない。シメイという銘柄が、日本ではいちばん知られている。 どうやって作るのか。実はシメイというビール、瓶の底にかなりの量の酵母が沈んでいる。これを培養して、濃いめの麦汁に入れて発酵させてやればいいのである。
2.仕込みから瓶詰めまで
レシピは、Wheeler & Protz,1995,Brew Classic European Beers at Home,p.76の"Chimay Red"を基本に、パーシャルマッシングのレシピを作ってみた。
Trappist Ale(9.5L)初期比重は1.058。予定よりちょっと低めである。発酵は12日間。終了比重は1.015。20本取れた。(99.6.8)Alexander Pale malt extract 650g
Ale malt 1240g
Cristal malt 140g
Choco. malt 36g
white sugar 200g
Hallertauer(3.8) 8g 90min.
Tettnanger(4.4) 13g 90min.
Hallertauer(3.8) 6g 15min.
Chimay yeast
3.試飲
(99.7)