アンバー・エールは、地ビールでときどき見かけるタイプのビールである。ペール・エールよりはやや色が濃く、その分、焦がし麦芽の香りがほのかにする。何より、色がいい。琥珀色のビールである。これを、いままで作った傑作の一つ、第19回のゴールデン・エールのレシピを生かして作ろうというのが、今回のテーマである。
2.仕込みから瓶詰めまで
レシピは、次の通り。
Amber Ale (16L)今回は、パーシャルマッシングである。この点も、第19回と同じ。ただし今回は、ホップなしのモルトエキスで、その分、ビタリングホップを使っている。初期比重は1.056。発酵は16日間。終了比重は1.018。32本取れた。(99.5.30)Glen Brew Light 1500g
Ale malt 1120g
Cristal malt 112g
Chocolate malt 56g
Northern Brewer (6.7)14g 60min.
Cascade(5.4) 18g 15min.
Cascade(5.4) 14g cold hop tea
Edme ale yeast
3.試飲
瓶詰め4日目、最初の試飲をする。適度な苦みとカスケードの香り、飲み込んだあとに残るチョコレートモルトの香りが、まずまずのバランス。しかし苦みはまだこなれていないし、何か漬け物のようなオフフレーバーがあるようだ。(99.6.3)
瓶詰めから約1ヶ月。カスケードの香りとチョコレートモルトのコクがうまくバランスしている。苦みも穏やかになったし、オフフレーバーもかなり弱くなった。それでも感じるオフフレーバーは、ドライイーストを使う以上仕方のないレベルなのではないかと思う。(99.7.1)
瓶詰めから2ヶ月半。全体的な印象は変わらないが、やや酸味が強いか?また、オールグレインに比べると、明らかに風味が平板である。しかし、平均レベルの地ビールに比肩できるのは間違いないだろう。(99.9.15)