第26回 アンバー・エール
1.琥珀色のエール

 アンバー・エールは、地ビールでときどき見かけるタイプのビールである。ペール・エールよりはやや色が濃く、その分、焦がし麦芽の香りがほのかにする。何より、色がいい。琥珀色のビールである。これを、いままで作った傑作の一つ、第19回のゴールデン・エールのレシピを生かして作ろうというのが、今回のテーマである。

2.仕込みから瓶詰めまで

 レシピは、次の通り。

Amber Ale (16L)

Glen Brew Light 1500g
Ale malt 1120g
Cristal malt 112g
Chocolate malt 56g
Northern Brewer (6.7)14g 60min.
Cascade(5.4) 18g 15min.
Cascade(5.4) 14g cold hop tea
Edme ale yeast

 今回は、パーシャルマッシングである。この点も、第19回と同じ。ただし今回は、ホップなしのモルトエキスで、その分、ビタリングホップを使っている。初期比重は1.056。発酵は16日間。終了比重は1.018。32本取れた。(99.5.30)

3.試飲

 瓶詰め4日目、最初の試飲をする。適度な苦みとカスケードの香り、飲み込んだあとに残るチョコレートモルトの香りが、まずまずのバランス。しかし苦みはまだこなれていないし、何か漬け物のようなオフフレーバーがあるようだ。(99.6.3)

 瓶詰めから約1ヶ月。カスケードの香りとチョコレートモルトのコクがうまくバランスしている。苦みも穏やかになったし、オフフレーバーもかなり弱くなった。それでも感じるオフフレーバーは、ドライイーストを使う以上仕方のないレベルなのではないかと思う。(99.7.1)

 瓶詰めから2ヶ月半。全体的な印象は変わらないが、やや酸味が強いか?また、オールグレインに比べると、明らかに風味が平板である。しかし、平均レベルの地ビールに比肩できるのは間違いないだろう。(99.9.15)

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