第21回 ポーター
1.ポーターとは

 ポーターとは、英国の伝統的な濃色エールのひとつである。とくに18世紀から19世紀に、主に労働者階級の間で広く飲まれたという。Porterという名前は、列車の荷物運搬人の間でよく飲まれていたことによるものとされている。外見はスタウトに似ているが、ロースト麦を使わず、麦芽だけを使う点で区別される。20世紀になって、英国のポーターは、一度消滅するが、近年になって復活し、米国のマイクロブルワリーや日本の地ビールでもしばしば見かけるようになっている。

2.仕込みから瓶詰めまで
 レシピは次の通り。これはMillerの本にあるTraditional Porterをほぼ完全に忠実に再現したものである。

Porter 8L
Pale malt 1230g
Black malt 120g
Northern Brewer(6.7) 19g 30min.
Edme ale yeast

 初期比重は1.052だった。発酵は11日間。終了比重は1.014。16本取れた。(99.3.29)

3.試飲

 このビールは、最初からすばらしくうまかった。ブラックモルトの香りがすばらしく、甘みとコク、苦みのバランスも良好。これまでの最高傑作といってよいだろう。熟成とともに味は少しずつ良くなっていった。そして今日、友人を招いて最後の一本を賞味。みんな、絶賛である。早い時期に、もう一度作ることにしよう。(1999.8.6)

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