甲府 (98/7/1)


甲府は私の好きな都市の一つで、これまでに何度も
来ています。シーズンになると果物で街全体が彩られます。
夏は葡萄の最盛期です。




青梅街道(国道411号)を使って東京から山梨入りすると、
塩山市に入ってまず迎えるのがこの黒門です。
高い杉の木々を背景に重厚な門がそびえ立ちます。


 

長谷川逸子氏設計の「フルーツミュージアム」


 

象設計集団設計の「オーチャドヴィレッジ フフ」


 

丘一面に葡萄畑が広がります


丹下建三氏設計「山梨文化会館」


  

北川原温氏設計の「アリアディフィレンツェ」の建築群


 実は甲府へはこれまでに何回も訪れています。東京から近いにもかかわらず、美しい果物畑が広がり、一日中何もせずにボーッとしたいときには最適です。雁坂トンネルも開通したので、色々なアプローチが可能ですが、今回は青梅街道(国道411号)で青梅から山梨に入り、甲州街道(国道20号)で東京に戻りました。甲府近辺には新旧興味深い建築が多いです。北の牧丘町の「オーチャードヴィレッジ フフ」は牧丘を眼下に望む高台の複合宿泊施設です。牧丘から140号で南下すると、右手の山にガラスに覆われた建物群が見えます。これはフルーツ公園内の「フルーツミュージアム」です。さらに南下して甲府市に入ると市街にはメタボリズム全盛期の丹下建三氏設計の「山梨文化会館」や、北川原温氏設計の建築群(各社本社屋等)の形而上学的空間が広がる「アリアディフィレンツェ」等が点在します。甲州街道で帰ると全長3kmの笹子トンネルがありますが、140号の雁坂トンネルはそれよりもさらに長い、国道で最長のトンネルだそうです。上高地にある連続トンネル群も面白いですが、笹子トンネルもいいです。長いトンネルに入ると周りの風景から突然切り放されて異質な空間に入り、出ると別の風景が広がるので、一瞬タイムマシンに乗るような感覚が好きです。