12月21日(日)教会学校中高科分級 「救い主イエスの誕生」

暗唱聖句(ルカによる福音書2章14節)
いと高きところには栄光、神にあれ
地には平和、御心に適う人にあれ。

 クリスマスおめでとうございます。 今日のお話は 今から約2000年前の、初めてのクリスマスの夜の出来事です。イエス様のお生まれは、み使い(天使)によって、まずベツレヘムの野の羊飼いさんたちに知らされました。聖書では羊飼いはとても大切な人です。教会に住んでいる先生のことを牧師と呼びますが、ほんとうは羊飼いの先生という意味なんですよ。

聖書1(ルカによる福音書2章1〜20節)

2:1 そのころ、皇帝アウグストゥスから全領土の住民に、登録をせよとの勅令が出た。
2:2 これは、キリニウスがシリア州の総督であったときに行われた最初の住民登録である。
2:3 人々は皆、登録するためにおのおの自分の町へ旅立った。
2:4 ヨセフもダビデの家に属し、その血筋であったので、ガリラヤの町ナザレから、ユダヤのベツレヘムというダビデの町へ上って行った。
2:5 身ごもっていた、いいなずけのマリアと一緒に登録するためである。
2:6 ところが、彼らがベツレヘムにいるうちに、マリアは月が満ちて、
2:7 初めての子を産み、布にくるんで飼い葉桶に寝かせた。宿屋には彼らの泊まる場所がなかったからである。
2:8 その地方で羊飼いたちが野宿をしながら、夜通し羊の群れの番をしていた。
2:9 すると、の天使が近づき、主の栄光が周りを照らしたので、彼らは非常に恐れた。
2:10 天使は言った。「恐れるな。わたしは、民全体に与えられる大きな喜びを告げる。
2:11 今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになった。この方こそ主メシアである。
2:12 あなたがたは、にくるまって飼い葉桶の中に寝ている乳飲み子を見つけるであろう。これがあなたがたへのしるしである。」
2:13 すると、突然、この天使に天の大軍が加わり、神を賛美して言った。
2:14 「いと高きところには栄光、神にあれ、/地には平和、御心に適(かな)う人にあれ。」
2:15 天使たちが離れて天に去ったとき、羊飼いたちは、「さあ、ベツレヘムへ行こう。主が知らせてくださったその出来事を見ようではないか」と話し合った。
2:16 そして急いで行って、マリアとヨセフ、また飼い葉桶に寝かせてある乳飲み子を探し当てた。
2:17 その光景を見て、羊飼いたちは、この幼子について天使が話してくれたことを人々に知らせた。
2:18 聞いた者は皆、羊飼いたちの話を不思議に思った。
2:19 しかし、マリアはこれらの出来事をすべて心に納めて、思い巡らしていた。
2:20 羊飼いたちは、見聞きしたことがすべて天使の話したとおりだったので、神をあがめ、賛美しながら帰って行った。

聖書2(ミカ書5章1節)

5:1 エフラタのベツレヘムよ/お前はユダの氏族の中でいと小さき者。お前の中から、わたしのために/イスラエルを治める者が出る。彼の出生は古く、永遠の昔にさかのぼる。

言葉の意味

ルカ2:1 アウグストゥス・・・前63-後14年。初代ローマ皇帝(前31年-後14年)。この間にイエス様が誕生しましたが、伝説では紀元1年に誕生したことになっていますが(そもそもそれが紀元の由来です)、最近の研究では、紀元前4年頃に誕生したのではないかということです。
ルカ2:2 キリニウス・・・ローマのシリア総督(前6-4年、後6-9年)。シリアはイスラエルの北にあるローマの州でしたが、イエス様が誕生してしばらく後にユダヤにも総督が置かれるまでは、イスラエル地方は、シリア総督の支配地域になっていたと思われます。
ルカ2:8 ベツレヘム・・・エルサレム郊外の町。イスラエルの偉大な王様ダビデの故郷。
ルカ2:9 (しゅ)・・・神様のこと。新約聖書ではイエス様のことも主といいます。
ルカ2:11 メシア・・・キリストと同じ。訳せば救世主。
ルカ2:12 (ぬの)・・・「成長」によれば死者を包む布だそうです。当時ベツレヘムの家畜小屋は、自然にできたほら穴を利用していたそうです。もちろんほら穴は死者を葬る墓としても使われていました。
ルカ2:13 天の大軍(てんのたいぐん)・・・英語 a multitude of the heavenly host(NKJV) 。大軍というのは比喩で、別に天の軍隊が軍艦や大砲と共に現れたのではありません。
ルカ2:16 マリアとヨセフ・・・イエス様の母親と父親。しかし先週勉強したように、イエス様は聖霊によってマリアさんに宿ったのですね。
ミカ5:1 エフラタ・・・ベツレヘムの古名。

考えてみましょう

@ ミカはイザヤと同じころに出た、旧約聖書の預言者です。ミカ書5章1節の預言はどのようにして成就しましたか。

A 今日の暗唱聖句を読んで見ましょう。世界各地で争いのある今年のクリスマスに「栄光が神にあるように、平和が地にあるように」祈りましょう。また心の平和、平安とはどのようなことか考えてみましょう。

お知らせ

先週のこどもクリスマスはお疲れ様。どうなることかと心配した劇も、無事できました。みんな本番に強いなあ。神様がせりふ教えてくださったのかな。にじいろ新聞クリスマス特集ができました。こちら
クリスマスイブは12月24日(水)午後7時からです。夜遅くなるから、おうちの方と来てね。

今週の祈り

「神様。イエス様が私たちのために、この世にお生まれくださったことを感謝します。クリスマスを心からお祝いします。イエス様のお名前によってお祈りします。アーメン」

今週の讃美歌98番
「天には栄え」

1.天(あめ)には栄え-/み神にあれや/土には安き-/人にあれやと/みつかいたちの-/たたうる歌を-/聞きて諸人(もろびと)/共(とも-)に喜び/今ぞ生まれし/君(きみ-)をたたえよ。
2.定めたまいし-/救いのときに/神の御倉(みくら)を-/離れて降(くだ)り/卑(いや)しき賎(しず)の-/処女(おとめ)に宿り-/世人(よびと)の中に/住む-べき為に/今ぞ生まれし/君(きみ-)をたたえよ。
3.朝日のごとく-/輝き昇り/み光(ひかり)を持(も)て-/暗きを照らし/土より出(い)でし-/人を活かしめ-/尽きぬ命(いのち)を/与(あた-)うるために/今ぞ生まれし/君(きみ-)をたたえよ。
このプリントはインターネットでも見れます。
http://www2s.biglobe.ne.jp/~sakurach
教会学校分級のコーナーです。教会学校に来れない時も読んでね。
わからないことがあったら聖書質問コーナー
http://www2s.biglobe.ne.jp/~sakurach/dengon7/dengon.htm
にどんどんカキコしてね。子ぎつね先生がお答えします。