11月16日(日)教会学校中高科分級 「サマリアでの説教」
暗唱聖句(ローマ8章28節)
神を愛する者たち、つまり、御計画に従って召された者たちには、
万事が益となるように共に働くということを、わたしたちは知っています。
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先週は、エルサレムでイエス様のお弟子さんのステファノという人が、イエス様のことをみんなに伝えたために、石打の刑で殺されてしまったお話でしたね。パウロ(サウロ)さんも、迫害する人たちの仲間でした。これを契機として、イエス様のお弟子さんへの大迫害が起こり、イエス様の最初からのお弟子さん以外の人たちは、田舎へ逃げることになりました。今日のお話のフィリポさんも、北のほうのサマリア地方に逃げることになりました。聖書を読んで見ましょう。
聖書(使徒言行録8章1〜25節)
8:1 サウロは、ステファノの殺害に賛成していた。その日、エルサレムの教会に対して大迫害が起こり、使徒たちのほかは皆、ユダヤとサマリアの地方に散って行った。
8:2 しかし、信仰深い人々がステファノを葬り、彼のことを思って大変悲しんだ。
8:3 一方、サウロは家から家へと押し入って教会を荒らし、男女を問わず引き出して牢(ろう)に送っていた。
8:4 さて、散って行った人々は、福音を告げ知らせながら巡(めぐ)り歩いた。
8:5 フィリポはサマリアの町に下って、人々にキリストを宣べ伝えた。
8:6 群衆は、フィリポの行うしるしを見聞きしていたので、こぞってその話に聞き入った。
8:7 実際、汚れた霊に取りつかれた多くの人たちからは、その霊が大声で叫びながら出て行き、多くの中風患者や足の不自由な人もいやしてもらった。
8:8 町の人々は大変喜んだ。
8:9 ところで、この町に以前からシモンという人がいて、魔術を使ってサマリアの人々を驚かせ、偉大な人物と自称していた。
8:10 それで、小さな者から大きな者に至るまで皆、「この人こそ偉大なものといわれる神の力だ」と言って注目していた。
8:11 人々が彼に注目したのは、長い間その魔術に心を奪われていたからである。
8:12 しかし、フィリポが神の国とイエス・キリストの名について福音を告げ知らせるのを人々は信じ、男も女も洗礼を受けた。
8:13 シモン自身も信じて洗礼を受け、いつもフィリポにつき従い、すばらしいしるしと奇跡が行われるのを見て驚いていた。
8:14 エルサレムにいた使徒たちは、サマリアの人々が神の言葉を受け入れたと聞き、ペトロとヨハネをそこへ行かせた。
8:15 二人はサマリアに下って行き、聖霊を受けるようにとその人々のために祈った。
8:16 人々は主イエスの名によって洗礼を受けていただけで、聖霊はまだだれの上にも降っていなかったからである。
8:17 ペトロとヨハネが人々の上に手を置くと、彼らは聖霊を受けた。 8:18 シモンは、使徒たちが手を置くことで、“霊”が与えられるのを見、金を持って来て、
8:19 言った。「わたしが手を置けば、だれでも聖霊が受けられるように、わたしにもその力を授けてください。」
8:20 すると、ペトロは言った。「この金は、お前と一緒に滅びてしまうがよい。神の賜物を金で手に入れられると思っているからだ。
8:21 お前はこのことに何のかかわりもなければ、権利もない。お前の心が神の前に正しくないからだ。
8:22 この悪事を悔い改め、主に祈れ。そのような心の思いでも、赦していただけるかもしれないからだ。
8:23 お前は腹黒い者であり、悪の縄目に縛られていることが、わたしには分かっている。」
8:24 シモンは答えた。「おっしゃったことが何一つわたしの身に起こらないように、主に祈ってください。」
8:25 このように、ペトロとヨハネは、主の言葉を力強く証しして語った後、サマリアの多くの村で福音を告げ知らせて、エルサレムに帰って行った。
言葉の意味
1節 使徒・・・イエス様の最初からの11人お弟子さんと、裏切ったユダの代わりに後から選ばれたマティアさんを、特に使徒と言います。
サマリア・・・サマリアの人たちは、外国の侵略を受けたり、国民の多くが捕虜として、連れ去られたりした不幸な歴史のため、文化や宗教の混合がおこり、偶像礼拝したり、外国人と結婚したりしてたので、ユダヤの人たちから嫌われ、差別されていました。 |
5節 フィリポ・・・イエス様の12人の弟子(使徒)のフィリポとは別人。後から補助のために選ばれた7人のお弟子さんの1人。4節を受けて、例えばフィリポは、と例が書かれているのでしょう
7節 中風(ちゅうぶ)・・・脳出血の後遺症によって起こる手足の麻痺。
14節 ペトロとヨハネ・・・イエス様の一番弟子と二番弟子。
15節 聖霊(せいれい)・・・先月学んだように、ペンテコステの日にお弟子さんの上に降った火のようなもの。いろいろな外国語が話せるようになったといいます。
考えてみましょう
@ エルサレムから逃げた人たちは、イエス様を信じるのをやめてしまいましたか。それとも、イエス様を信じていることがばれないようにコソコソしてましたか。
A イエス様を信じる人たちを捕まえて牢屋に入れていた人たちは、エルサレム教会が散り散りになったので、自分たちの作戦が成功したと思ったでしょう。でも実際に、教会はなくなりましたか。イエス様を信じる人は減ってしまいましたか。
B 地方の町でイエス様のことを伝えたのは、どんな人たちでしたか。
C 皆さんは、だれかにイエス様のことを教えてあげたことがありますか。
今週の祈り
「神様。神様の不思議な導きで、イエス様を信じる人がどんどん増えたことを感謝します。昔の人たちのように、私たちもみんなにイエス様のお話をすることができるように助けてください。イエス様のお名前によってお祈りします。アーメン」
お知らせ
★来週(23日)は収穫感謝の日です。豚汁がありますから、楽しみに来てね。
★こどもクリスマス会は12月14日(日)午後3時からです。みんなで「カナの結婚式」という劇をやることになりました。一緒に劇やりたい人は教会学校へ来てね。毎週分級の時間に練習します。
今週の聖歌292番
「今日まで守られ」
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1.今日まで守られ/来たりし我が身/つゆだにうれえじ/ゆくすえなどは/いかなるおりにも/愛なる神は/すべてのことをば/よきにしたまわん。
2.かよわき者をも/かえりみたもう/わが主の恵みは/この身に足れリ/賑(にぎ)おう里にも/さびしき野にも/主の手にすがりて/喜び進まん。
3.主の日よいよいよ/間近に迫る/浮き世の旅路も/しばしの間(ま)のみ/まもなく栄えの/み国に行きて/ときわに絶えせず/我が主と住まわん。 |
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