9月14日(日)教会学校中高科分級 「知恵を求めたソロモン」

暗唱聖句(ヤコブの手紙1章5節)
あなたがたの中で知恵の欠けている人がいれば、
だれにでも惜しみなくとがめだてしないでお与えになる神に願いなさい。
そうすれば、与えられます。

 いよいよダビデ王の死期が近づいたので、ダビデ王は、たくさんの妻が産んだ息子のうちから、後継者に選んだソロモンを呼び寄せて、次期政権の安定のために、殺すべき人と生かすべき人を指導します。

聖書(列王記2、3章)

2:1 死期が近づいたとき、ダビデはこう言って王子ソロモンを戒めた。 2:2 「わたしはこの世のすべての者がたどる道を行こうとしている。あなたは勇ましく雄々しくあれ。 2:3 あなたの神、主の務めを守ってその道を歩み、モーセの律法に記されているとおり、主の掟と戒めと法と定めを守れ。そうすれば、あなたは何を行っても、どこに向かっても、良い成果を上げることができる。 2:4 また主は、わたしについて告げてくださったこと、『あなたの子孫が自分の歩む道に留意し、まことをもって、心を尽くし、魂を尽くしてわたしの道を歩むなら、イスラエルの王座につく者が断たれることはない』という約束を守ってくださるであろう。
2:5 またあなたは、ツェルヤの子ヨアブがわたしにしたことを知っている。彼がイスラエルの二人の将軍、ネルの子アブネルとイエテルの子アマサにしたことである。ヨアブは彼らを殺し、平和なときに戦いの血を流し、腰の帯と足の靴に戦いの血をつけた。 2:6 それゆえ、あなたは知恵に従って行動し、彼が白髪をたくわえて安らかに陰府に下ることをゆるしてはならない。 2:7 ただし、ギレアド人バルジライの息子たちには慈しみ深くし、あなたの食卓に連なる者とせよ。彼らは、わたしがあなたの兄アブサロムを避けて逃げたとき、助けてくれたからである。 2:8 また、あなたのもとにはバフリム出身のベニヤミン人ゲラの子シムイがいる。彼はわたしがマハナイムに行ったとき、激しくわたしを呪った。だが、彼はわたしを迎えにヨルダン川まで下って来てくれた。わたしは彼に、『あなたを剣で殺すことはない』と主にかけて誓った。 2:9 しかし今、あなたは彼の罪を不問に付してはならない。あなたは知恵ある者であり、彼に何をなすべきか分かっているからである。あの白髪を血に染めて陰府に送り込まなければならない。」
2:10 ダビデは先祖と共に眠りにつき、ダビデの町に葬られた。 2:11 ダビデがイスラエルの王であった期間は四十年に及んだ。彼はヘブロンで七年、エルサレムで三十三年間王位にあった。 2:12 ソロモンは父ダビデの王座につき、その支配は確立した。
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3:1 ソロモンは、エジプトの王ファラオの婿となった。彼はファラオの娘を王妃としてダビデの町に迎え入れ、宮殿、神殿、エルサレムを囲む城壁の造営が終わるのを待った。 3:2 当時はまだ主の御名のために神殿が建てられていなかったので、民は聖なる高台でいけにえをささげていた。 3:3 ソロモンは主を愛し、父ダビデの授けた掟に従って歩んだが、彼も聖なる高台でいけにえをささげ、香をたいていた。 3:4 王はいけにえをささげるためにギブオンへ行った。そこに重要な聖なる高台があったからである。ソロモンはその祭壇に一千頭もの焼き尽くす献げ物をささげた。
3:5 その夜、主はギブオンでソロモンの夢枕に立ち、「何事でも願うがよい。あなたに与えよう」と言われた。 3:6 ソロモンは答えた。「あなたの僕、わたしの父ダビデは忠実に、憐れみ深く正しい心をもって御前を歩んだので、あなたは父に豊かな慈しみをお示しになりました。またあなたはその豊かな慈しみを絶やすことなくお示しになって、今日、その王座につく子を父に与えられました。 3:7 わが神、主よ、あなたは父ダビデに代わる王として、この僕をお立てになりました。しかし、わたしは取るに足らない若者で、どのようにふるまうべきかを知りません。 3:8 僕はあなたのお選びになった民の中にいますが、その民は多く、数えることも調べることもできないほどです。 3:9 どうか、あなたの民を正しく裁き、善と悪を判断することができるように、この僕に聞き分ける心をお与えください。そうでなければ、この数多いあなたの民を裁くことが、誰にできましょう。」
3:10 主はソロモンのこの願いをお喜びになった。 3:11 神はこう言われた。「あなたは自分のために長寿を求めず、富を求めず、また敵の命も求めることなく、訴えを正しく聞き分ける知恵を求めた。 3:12 見よ、わたしはあなたの言葉に従って、今あなたに知恵に満ちた賢明な心を与える。あなたの先にも後にもあなたに並ぶ者はいない。 3:13 わたしはまた、あなたの求めなかったもの、富と栄光も与える。生涯にわたってあなたと肩を並べうる王は一人もいない。 3:14 もしあなたが父ダビデの歩んだように、わたしの掟と戒めを守って、わたしの道を歩むなら、あなたに長寿をも恵もう。」 3:15 ソロモンは目を覚まして、それが夢だと知った。ソロモンはエルサレムに帰り、主の契約の箱の前に立って、焼き尽くす献げ物と和解の献げ物をささげ、家臣のすべてを招いて宴を張った。
3:16 そのころ、遊女が二人王のもとに来て、その前に立った。 3:17 一人はこう言った。「王様、よろしくお願いします。わたしはこの人と同じ家に住んでいて、その家で、この人のいるところでお産をしました。 3:18 三日後に、この人もお産をしました。わたしたちは一緒に家にいて、ほかにだれもいず、わたしたちは二人きりでした。 3:19 ある晩のこと、この人は寝ているときに赤ん坊に寄りかかったため、この人の赤ん坊が死んでしまいました。 3:20 そこで夜中に起きて、わたしの眠っている間にわたしの赤ん坊を取って自分のふところに寝かせ、死んだ子をわたしのふところに寝かせたのです。
3:21 わたしが朝起きて自分の子に乳をふくませようとしたところ、子供は死んでいるではありませんか。その朝子供をよく見ますと、わたしの産んだ子ではありませんでした。」 3:22 もう一人の女が言った。「いいえ、生きているのがわたしの子で、死んだのがあなたの子です。」さきの女は言った。「いいえ、死んだのはあなたの子で、生きているのがわたしの子です。」二人は王の前で言い争った。 3:23 王は言った。「『生きているのがわたしの子で、死んだのはあなたの子だ』と一人が言えば、もう一人は、『いいえ、死んだのはあなたの子で、生きているのがわたしの子だ』と言う。」 3:24 そして王は、「剣を持って来るように」と命じた。王の前に剣が持って来られると、 3:25 王は命じた。「生きている子を二つに裂き、一人に半分を、もう一人に他の半分を与えよ。」 3:26 生きている子の母親は、その子を哀れに思うあまり、「王様、お願いです。この子を生かしたままこの人にあげてください。この子を絶対に殺さないでください」と言った。しかし、もう一人の女は、「この子をわたしのものにも、この人のものにもしないで、裂いて分けてください」と言った。 3:27 王はそれに答えて宣言した。「この子を生かしたまま、さきの女に与えよ。この子を殺してはならない。その女がこの子の母である。」 3:28 王の下した裁きを聞いて、イスラエルの人々は皆、王を畏れ敬うようになった。神の知恵が王のうちにあって、正しい裁きを行うのを見たからである。

言葉の意味

2:1 すべての者がたどる道・・・死ぬということ。イエス様の時代と違ってまだこの時代は、来世の意識ははっきりしてませんでした。
2:5 ヨアブ・・・ダビデの軍隊の長でしたが、ダビデの後継者争いの権力闘争のとき、ソロモンの異母兄アドにア側についたので、ダビデ王は粛清を望んでいました。
2:7 アブサロム・・・この人も後継者争いの権力闘争で粛清されました。
2:8 シムイ・・・ダビデの先代の王サウル王の家系で、いわゆる外様大名であったので、やはりダビデは粛清を望んでました。
3:1 ファラオの婿(むこ)・・・エジプトと同盟を結んで政略結婚をしました。当時は一夫多妻制が認められていましたので、ソロモンの王妃の中にはファラオの娘のように外国人もいたようです。
3:4 ギブオン・・・エルサレムの近くの町。
3:5 夢枕・・・新約聖書がまだなかった旧約時代には、神様が直接夢に現れて、語られるということがよくありました。
3:16 遊女・・・売春婦のこと。当時は売春には寛大で、王の前に出ることも許されていたようです。現代が厳しすぎるのかな。

考えてみましょう

主の知恵とはどのような知恵でしょうか。ヤコブの手紙3章17節、コロサイの信徒への手紙2章3節を読んで考えましょう。
(ヤコブ3:17 上から出た知恵は、何よりもまず、純真で、更に、温和で、優しく、従順なものです。憐れみと良い実に満ちています。偏見はなく、偽善的でもありません。
コロサイ2:3 知恵と知識の宝はすべて、キリストの内に隠れています。)

今週の祈り

「神様。神様に喜ばれる働きをするために、私たちにも知恵をお与えください。イエス様のお名前によってお祈りします。アーメン」

今週の讃美歌293番
「知恵と力の」

1.知恵と力の/もとな-る神よ/にぶくか弱き/このし-もべにも/神の力と/知恵とを賜(たま)え。
2.地には住めども/神の-子なれば/この世のことに/愚か-なりとも/父のことには/さとからまほし。
3.悩めるときも/喜(よろこ-)ぶ時も/等しく神の/恵み-を思い/み慈(いつく)しみを/いかでか忘れん。
4.親しき友は/離れ-去るとも/うからやからは/よし疎(う-と)むとも/まことの父の/愛は離れじ。
(うからやから=血族と仲間)
このプリントはインターネットでも見れます。
http://www2s.biglobe.ne.jp/~sakurach
教会学校分級のコーナーです。教会学校に来れない時も読んでね。
わからないことがあったら聖書質問コーナー
http://www2s.biglobe.ne.jp/~sakurach/dengon7/dengon.htm
にどんどんカキコしてね。子ぎつね先生がお答えします。