8月17日(日)教会学校中高科分級 「首都エルサレム」

暗唱聖句(サムエル記下5章10節)
ダビデは次第に勢力を増し、万軍の神、主は彼と共におられた。

 ダビデを追っていたサウル王も、親友の王子ヨナタンも戦争で死んでしまったのまで、国民に人気があり王の娘むこでもあるダビデが、二代目のイスラエルの王様になります。王になって最初の仕事は、先住民のエブス人を滅ぼして、自然の要塞エルサレムを手に入れることです。果たしてうまくいくでしょうか。今日の聖書を読んでみましょう。

聖書(サムエル記下5、6章)

5:1 イスラエルの全部族はヘブロンのダビデのもとに来てこう言った。「御覧ください。わたしたちはあなたの骨肉です。 5:2 これまで、サウルがわたしたちの王であったときにも、イスラエルの進退の指揮をとっておられたのはあなたでした。主はあなたに仰せになりました。『わが民イスラエルを牧するのはあなただ。あなたがイスラエルの指導者となる』と。」 5:3 イスラエルの長老たちは全員、ヘブロンの王のもとに来た。ダビデ王はヘブロンで主の御前に彼らと契約を結んだ。長老たちはダビデに油を注ぎ、イスラエルの王とした。 5:4 ダビデは三十歳で王となり、四十年間王位にあった。 5:5 七年六か月の間ヘブロンでユダを、三十三年の間エルサレムでイスラエルとユダの全土を統治した。
5:6 王とその兵はエルサレムに向かい、その地の住民のエブス人を攻めようとした。エブス人はダビデが町に入ることはできないと思い、ダビデに言った。「お前はここに入れまい。目の見えない者、足の不自由な者でも、お前を追い払うことは容易だ。」 5:7 しかしダビデはシオンの要害を陥れた。これがダビデの町である。 5:8 そのとき、ダビデは言った。「エブス人を討とうとする者は皆、水くみのトンネルを通って町に入り、ダビデの命を憎むという足の不自由な者、目の見えない者を討て。」このために、目や足の不自由な者は神殿に入ってはならない、と言われるようになった。 5:9 ダビデはこの要害に住み、それをダビデの町と呼び、ミロから内部まで、周囲に城壁を築いた。 5:10 ダビデは次第に勢力を増し、万軍の神、主は彼と共におられた。
5:11 ティルスの王ヒラムはダビデのもとに使節を派遣し、レバノン杉、木工、石工を送って来た。彼らはダビデの王宮を建てた。 5:12 ダビデは、主が彼をイスラエルの王として揺るぎないものとされ、主の民イスラエルのために彼の王権を高めてくださったことを悟った。 5:13 ダビデはヘブロンから移った後、エルサレムでも妻をめとり、側女を置いたので、息子や娘が更に生まれた。 5:14 エルサレムで生まれた子供たちの名は次のとおりである。シャムア、ショバブ、ナタン、ソロモン、 5:15 イブハル、エリシュア、ネフェグ、ヤフィア、 5:16 エリシャマ、エルヤダ、エリフェレト。
5:17 ペリシテ人は、ダビデが油を注がれてイスラエルの王になったことを聞いた。すべてのペリシテ人が、ダビデの命をねらって攻め上って来た。ダビデはこれを聞いて要害に下った。 5:18 やって来たペリシテ人はレファイムの谷に陣を広げた。 5:19 ダビデは主に託宣を求めた。「ペリシテ人に向かって攻め上るべきでしょうか。彼らをこの手にお渡しくださるでしょうか。」主はダビデに答えられた。「攻め上れ。必ずペリシテ人をあなたの手に渡す。」 5:20 ダビデはバアル・ペラツィムに攻め入り、彼らを討ち滅ぼして、こう言った。「主は敵をわたしの前で、水が堤防を破るように打ち破ってくださった。」その場所をバアル・ペラツィム(破れ目の主)と呼ぶのは、このためである。 5:21 ペリシテ人が自分たちの偶像をそこに捨てて行ったので、ダビデとその兵はそれを運び去った。
5:22 ペリシテ人は再び攻め上り、レファイムの谷に陣を広げた。 5:23 ダビデが主に託宣を求めると、次のように答えられた。「攻め上らず、背後に回れ。バルサムの茂みの反対側から敵に向かえ。 5:24 茂み越しに行軍の音を聞いたら、攻めかかれ。主がペリシテの陣営を討つために、お前に先んじて出陣されるのだ。」 5:25 ダビデは主の命じられたとおりに行動し、ゲバからゲゼルに至るまで、ペリシテ人を討ち滅ぼした。

6:1 ダビデは更にイスラエルの精鋭三万をことごとく集めた。 6:2 ダビデは彼に従うすべての兵士と共にバアレ・ユダから出発した。それは、ケルビムの上に座す万軍の主の御名によってその名を呼ばれる神の箱をそこから運び上げるためであった。 6:3 彼らは神の箱を新しい車に載せ、丘の上のアビナダブの家から運び出した。アビナダブの子ウザとアフヨがその新しい車を御していた。 6:4 彼らは丘の上のアビナダブの家から神の箱を載せた車を運び出し、アフヨは箱の前を進んだ。 6:5 ダビデとイスラエルの家は皆、主の御前で糸杉の楽器、竪琴、琴、太鼓、鈴、シンバルを奏でた。 6:6 一行がナコンの麦打ち場にさしかかったとき、牛がよろめいたので、ウザは神の箱の方に手を伸ばし、箱を押さえた。 6:7 ウザに対して主は怒りを発し、この過失のゆえに神はその場で彼を打たれた。ウザは神の箱の傍らで死んだ。 6:8 ダビデも怒った。主がウザを打ち砕かれたためである。その場所をペレツ・ウザ(ウザを砕く)と呼んで今日に至っている。
6:9 その日、ダビデは主を恐れ、「どうして主の箱をわたしのもとに迎えることができようか」と言って、 6:10 ダビデの町、自分のもとに主の箱を移すことを望まなかった。ダビデは箱をガト人オベド・エドムの家に向かわせた。 6:11 三か月の間、主の箱はガト人オベド・エドムの家にあった。主はオベド・エドムとその家の者一同を祝福された。 6:12 神の箱のゆえに、オベド・エドムの一家とその財産のすべてを主は祝福しておられる、とダビデ王に告げる者があった。王は直ちに出かけ、喜び祝って神の箱をオベド・エドムの家からダビデの町に運び上げた。 6:13 主の箱を担ぐ者が六歩進んだとき、ダビデは肥えた雄牛をいけにえとしてささげた。 6:14 主の御前でダビデは力のかぎり踊った。彼は麻のエフォドを着けていた。 6:15 ダビデとイスラエルの家はこぞって喜びの叫びをあげ、角笛を吹き鳴らして、主の箱を運び上げた。
6:16 主の箱がダビデの町に着いたとき、サウルの娘ミカルは窓からこれを見下ろしていたが、主の御前で跳ね踊るダビデ王を見て、心の内にさげすんだ。 6:17 人々が主の箱を運び入れ、ダビデの張った天幕の中に安置すると、ダビデは主の御前に焼き尽くす献げ物と和解の献げ物をささげた。 6:18 焼き尽くす献げ物と和解の献げ物をささげ終わると、ダビデは万軍の主の御名によって民を祝福し、 6:19 兵士全員、イスラエルの群衆のすべてに、男にも女にも、輪形のパン、なつめやしの菓子、干しぶどうの菓子を一つずつ分け与えた。民は皆、自分の家に帰って行った。 6:20 ダビデが家の者に祝福を与えようと戻って来ると、サウルの娘ミカルがダビデを迎えて言った。「今日のイスラエル王は御立派でした。家臣のはしためたちの前でになられたのですから。空っぽの男が恥ずかしげもなく裸になるように。」 6:21 ダビデはミカルに言った。「そうだ。お前の父やその家のだれでもなく、このわたしを選んで、主の民イスラエルの指導者として立ててくださった主の御前で、その主の御前でわたしは踊ったのだ。 6:22 わたしはもっと卑しめられ、自分の目にも低い者となろう。しかし、お前の言うはしためたちからは、敬われるだろう。」 6:23 サウルの娘ミカルは、子を持つことのないまま、死の日を迎えた。

言葉の意味

5:7 シオンの要害・・・シオンはエルサレムの雅名。要害は自然の要塞。
5:8 神殿・・・将来ダビデの子ソロモン王が建てることらなる神殿のこと。
5:19 託宣(たくせん)・・・神(主)のお告げ
6:2 バアレ・ユダ・・・キルアト・エアリムと同じ。エルサレムの西13km。かつて一度神の箱が敵に盗まれたことがありましたが、帰されてからそこに安置されていました。 ケルビム・・・神の箱を守る想像上の鳥。日本のお神輿の鳳凰にあたります。
6:14 エフォド・・・祭司用の服
6:16 ミカル・・・ダビデの妻の一人で、ダビデはミカルがサウル王の娘であったために、王位継承権を持っていました。
6:20 ・・・ダビデはこのとき、王衣ではなくて、祭司の着るエフォドを着ていましたが、エフォドは下着のような簡単な衣服であったと言われています。

考えてみましょう

@ サウル王に代わって、ダビデがイスラエルの2代目の王様になりました。サウルとダビデはどんなところが違っていたでしょうか。

A 王様になるまでに、ダビデはサウル王に命をねらわれ、本当に苦しい日々を送りました。そんな日々をダビデが耐えることができたのはなぜだと思いますか。

B ダビデは神様のために、力のかぎり喜び踊りました。そんなダビデの姿から、どんなことを教えられましたか。

今週の祈り

「神様。私たちもダビデのように、神様を心から賛美できますように。イエス様のお名前によってお祈りします。アーメン」
 

讃美歌7番
「主の御稜威と御栄えとを」

1.主の御稜威(みいつ)と/御栄(みさか)えとを/声の限り/讃(たた)えて/全(また)き愛と/低き心/御座(みざ)に供(そな)え/ひれふす。
2.ゆだねまつる/我が重荷(おもに)を/主はかわりて/負(お)いたもぅ/悩み多き/世の旅路も/主のいませば/やすけし。
3.喜びもて/御前(みまえ)にいでん/貧しき身の/捧(ささ)ぐる/愛とまこと/主は嘉(よ)みして/御蔵(みくら)近く/召したもぅ。
4.闇(やみ)をかえて/光となす/慰(なぐさ)め主(ぬし)/とうとし/望みは湧(わ)き/恐れは消え/み民の幸(さち)/尽(つ)きせじ。
(御稜威(みいつ)・・・神の御威勢、御威光)
このプリントはインターネットでも見れます。
http://www2s.biglobe.ne.jp/~sakurach
教会学校分級のコーナーです。教会学校に来れない時も読んでね。
わからないことがあったら聖書質問コーナー
http://www2s.biglobe.ne.jp/~sakurach/dengon7/dengon.htm
にどんどんカキコしてね。子ぎつね先生がお答えします。