8月10日(日)教会学校中高科分級 「神にゆだねたダビデ」
暗唱聖句(テサロニケの信徒への手紙一5章15節)
だれも、悪をもって悪に報いることのないように気をつけなさい。
お互いの間でも、すべての人に対しても、いつも善を行うよう努めなさい。
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華々しくゴリアトを倒したり、武勇に優れたダビデさんは、イスラエルの人たちの圧倒的支持を受けますが、サウル王からねたまれ、命を狙われます。ダビデさんは、最愛の友ヨナタンと別れ、放浪の旅に出、身を隠します。今日のお話は、命を狙いにダビデを探しにきたサウル王が、逆にダビデの手の中に入ってしまいます。同じようなお話が2度でてきます。
聖書(サムエル記上24章、26章1〜12節)
24:1 ダビデはそこから上って行って、エン・ゲディの要害にとどまった。
24:2 ペリシテ人を追い払って帰還したサウルに、「ダビデはエン・ゲディの荒れ野にいる」と伝える者があった。
24:3 サウルはイスラエルの全軍からえりすぐった三千の兵を率い、ダビデとその兵を追って「山羊の岩」の付近に向かった。
24:4 途中、羊の囲い場の辺りにさしかかると、そこに洞窟があったので、サウルは用を足すために入ったが、その奥にはダビデとその兵たちが座っていた。
24:5 ダビデの兵は言った。「主があなたに、『わたしはあなたの敵をあなたの手に渡す。思いどおりにするがよい』と約束されたのは、この時のことです。」ダビデは立って行き、サウルの上着の端をひそかに切り取った。
24:6 しかしダビデは、サウルの上着の端を切ったことを後悔し、 24:7 兵に言った。「わたしの主君であり、主が油を注がれた方に、わたしが手をかけ、このようなことをするのを、主は決して許されない。彼は主が油を注がれた方なのだ。」
24:8 ダビデはこう言って兵を説得し、サウルを襲うことを許さなかった。
サウルは洞窟を出て先に進んだ。 24:9 ダビデも続いて洞窟を出ると、サウルの背後から声をかけた。「わが主君、王よ。」サウルが振り返ると、ダビデは顔を地に伏せ、礼をして、
24:10 サウルに言った。「ダビデがあなたに危害を加えようとしている、などといううわさになぜ耳を貸されるのですか。
24:11 今日、主が洞窟であなたをわたしの手に渡されたのを、あなた御自身の目で御覧になりました。そのとき、あなたを殺せと言う者もいましたが、あなたをかばって、『わたしの主人に手をかけることはしない。主が油を注がれた方だ』と言い聞かせました。
24:12 わが父よ、よく御覧ください。あなたの上着の端がわたしの手にあります。わたしは上着の端を切り取りながらも、あなたを殺すことはしませんでした。御覧ください。わたしの手には悪事も反逆もありません。あなたに対して罪を犯しませんでした。それにもかかわらず、あなたはわたしの命を奪おうと追い回されるのです。
24:13 主があなたとわたしの間を裁き、わたしのために主があなたに報復されますように。わたしは手を下しはしません。
24:14 古いことわざに、『悪は悪人から出る』と言います。わたしは手を下しません。
24:15 イスラエルの王は、誰を追って出て来られたのでしょう。あなたは誰を追跡されるのですか。死んだ犬、一匹の蚤(のみ)ではありませんか。
24:16 主が裁き手となって、わたしとあなたの間を裁き、わたしの訴えを弁護し、あなたの手からわたしを救ってくださいますように。」
24:17 ダビデがサウルに対するこれらの言葉を言い終えると、サウルは言った。「わが子ダビデよ、これはお前の声か。」サウルは声をあげて泣き、
24:18 ダビデに言った。「お前はわたしより正しい。お前はわたしに善意をもって対し、わたしはお前に悪意をもって対した。
24:19 お前はわたしに善意を尽くしていたことを今日示してくれた。主がわたしをお前の手に引き渡されたのに、お前はわたしを殺さなかった。
24:20 自分の敵に出会い、その敵を無事に去らせる者があろうか。今日のお前のふるまいに対して、主がお前に恵みをもって報いてくださるだろう。
24:21 今わたしは悟った。お前は必ず王となり、イスラエル王国はお前の手によって確立される。
24:22 主によってわたしに誓ってくれ。わたしの後に来るわたしの子孫を断つことなく、わたしの名を父の家から消し去ることはない、と。」
24:23 ダビデはサウルに誓った。サウルは自分の館に帰って行き、ダビデとその兵は要害に上って行った。
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26:1 ジフ人がギブアに来てサウルに、「砂漠の手前、ハキラの丘にダビデが隠れている」と告げた。
26:2 サウルは立ってイスラエルの精鋭三千を率い、ジフの荒れ野に下って行き、ダビデをジフの荒れ野で捜した。
26:3 サウルは、砂漠の手前、道に沿ったハキラの丘に陣を敷いた。ダビデは荒れ野にとどまっていたが、サウルが彼を追って荒れ野に来たことを知り、
26:4 斥候を出して、サウルが来たことを確認した。
26:5 ダビデは立って、サウルが陣を敷いている所に近づき、サウルとサウルの軍の司令官、ネルの子アブネルが寝ている場所を見つけた。サウルは幕営の中で寝ており、兵士がその周りに宿営していた。
26:6 ダビデは、ヘト人アヒメレクとヨアブの兄弟、ツェルヤの子アビシャイに問いかけた。「サウルの陣地に、わたしと下って行くのは誰だ。」アビシャイが、「わたしがあなたと行きましょう」と答えた。
26:7 ダビデとアビシャイは夜になって兵士に近寄った。サウルは幕営の中に横になって眠り込んでおり、彼の槍はその枕もとの地面に突き刺してあった。アブネルも兵士もその周りで眠っていた。
26:8 アビシャイはダビデに言った。「神は、今日、敵をあなたの手に渡されました。さあ、わたしに槍の一突きで彼を刺し殺させてください。一度でしとめます。」
26:9 ダビデはアビシャイに言った。「殺してはならない。主が油を注がれた方に手をかければ、罰を受けずには済まない。」
26:10 更に言った。「主は生きておられる。主がサウルを打たれるだろう。時が来て死ぬか、戦に出て殺されるかだ。
26:11 主が油を注がれた方に、わたしが手をかけることを主は決してお許しにならない。今は、枕もとの槍と水差しを取って立ち去ろう。」
26:12 ダビデはサウルの枕もとから槍と水差しを取り、彼らは立ち去った。見ていた者も、気づいた者も、目を覚ました者もなかった。主から送られた深い眠りが彼らを襲い、全員眠り込んでいた。 |
言葉の意味
24:1 要害(ようがい)・・・地形が険しく、防ぎ守るのに便利な場所。自然の要塞。
24:2 ペリシテ人・・・イスラエル人の敵。当時主にイスラエルを苦しめていました。
24:5 約束・・・今は失われたのか、どの聖書箇所か不明だそうです。
24:7 主が油を注がれた方・・・王権の象徴。
26:4 斥候(せっこう)・・・スパイ
考えてみましょう
@ ダビデに、サウル王を打つことを思いとどまらせたのは何だったのでしょう。
A サウル王は、ダビデに、自分にはないものを感じました。私たちにも欠けたものがないか話し合いましょう。
B 私たちが、ダビデから学んで行うことができるとすれば、それはどんなことでしょう。
今週の祈り
「神様。どんなことも、神様にお任せできますように。イエス様のお名前によってお祈りします。アーメン」
お知らせ
夏期学校は楽しかったですか。火曜日の夜は雷で大変だったでしょうか。分級の時間にお話聞かせてくださいね。
今週の讃美歌354番
「かいぬし、我が主よ」
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1.牧主(かいぬし)わが主-よ-/まようわれらを/若草の野べ-に-/導きたまえ/われらを守りて/養(やしな)いたまえ/我らは主のもの/主に贖(あがな)わる。
2.良き友となり-て-/常にみちびき/まよわば尋(たず)ね-て-/ひき返りませ/われらの祈りを/受入れたまえ/我らは主のもの/ただ主に頼る。
3.赦(ゆる)しのみちか-い-/救いのめぐみ/きよむるちから-は-/みな主にぞある/我らをあがない/生命(いのち)をたまう/我らは主のもの/主に在りて生く。
4.御慈愛(みいつくみ)を-ば-/我らに満たし/今よりみむね-を-/なさしめ給え/我らをあわれむ/み恵みふかし/我らは主のもの/主をのみ愛す。 |
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今日お話したダビデさんは
詩人でもありました。
詩編の中にたくさんダビデさんが
つくったものが収められています。
その中から詩23編を読んで見ましょう。
詩23編
【賛歌。ダビデの詩。】
主は羊飼い、
わたしには何も欠けることがない。
主はわたしを青草の原に休ませ
憩いの水のほとりに伴い
魂を生き返らせてくださる。
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主は御名にふさわしく
わたしを正しい道に導かれる。
死の陰の谷を行くときも
わたしは災いを恐れない。
あなたがわたしと共にいてくださる。
あなたの鞭、あなたの杖
それがわたしを力づける。
わたしを苦しめる者を前にしても
あなたはわたしに食卓を整えてくださる。
わたしの頭に香油を注ぎ
わたしの杯を溢れさせてくださる。
命のある限り
恵みと慈しみはいつもわたしを追う。
主の家にわたしは帰り
生涯、そこにとどまるであろう。 |
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